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Channel: 出の目鱈の目魚の目は痛い
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動物戦隊ジュウオウジャー 第37話 ラリーと操の感想

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 ラリーさんが見つけてくれた、海辺の岸壁に埋まった巨大なキューブウエポンを前にして、ジューマン組は頭を悩ませる。

レオ「いっそジュウオウキングで引っこ抜くか!」
セラ「それ、手っ取り早くていい!」

 なんやかんやで大雑把で豪快な肉食コンビに対し、草食系タスクは慎重な姿勢を崩さない。
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タスク「よせ、あのサイズだぞ。無理矢理取り出しても覚醒しなければ、置き場に困る」 

 うお!そりゃ確かに大問題!まず収納を考えるあたり、フィギュアを買おうとしても飾る場所ないでしょ?!と却下するオカンのニオイを、タスクにちょっと感じた動物戦隊ジュウオウジャー第37話感想。
 わざわざキューブに潰される真理夫さんのお家の画を挟んできたとこに爆笑。変なとこで芸細な柴崎監督が好き。つーか、タスク! あのサイズのキューブを真理夫さん家に保管しようとしてたんかい!

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 というわけで、今まで匂わされてきたジューランドについてのさまざまな謎を一旦整理。いよいよ物語が、結末に向けて動きだします。37、38話で前後編の構成だけれど、まとめて感想を書くか、分けるか悩んで、今回は分けて書いてみました。つーか、土曜の夜までに37話の感想をほとんど書き終えていたくせに、うっかり寝落ち。やっぱり土曜の夜を締め切りにおくと、どうも体力的問題が生じていかんです……反省。

*アザルド、頭脳作戦?

ジニス「張り切ってるねえ、アザルド?」

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 今回もまたチーム・アザルドのゲームメイク。いままで溜まった鬱憤を晴らすべく、アザルドは面白そうなプレイヤーを探し出してきては、ゲームに投入する。対して、クバルは特に焦る様子もなく、静観の構えを見せる。
 ナリアはバングレイが死んで以降、一向に動きを見せないクバルに、ふと不気味なものを感じたのか、クバルに探りをいれる。

ナリア「余裕ですね?」
クバル「じっくり作戦を練るのが、私のチームスタイルですから」
ナリア「どんなゲームになるのか、楽しみですこと」
アザルド「今回は俺の番だって言ってるだろう!?」

 クバルのゲームに関心を持ってるかのようなナリアの様子が、面白くないアザルド。だが、今に見てろ。今回のプレイヤー、サグイルブラザーズを使って、クバルに負けない頭脳戦を見せてやる。
 サグイルブラザーズは、双子のラップ兄弟。触れると火花がスパークするロープを、見事なコンビネーションで振り回し、ジュウオウジャー達を翻弄するが、あっという間に1体はやられてしまう。
 しかし、アザルドはここでコンティニューを告げない。

ナリア「コンティニューはいいのですか?」
アザルド「ああ、まだ1体のこってるしな」

 サグイルブラザーズにはどうやら別の兄弟がいた模様。アザルドはすぐに別のもう1体を投入。だが、そいつもやられて、一体だけが逃げ出した。

クバル「いいのですか?また兄弟が減りましたよ?」

 ふいにジニスが、愉快そうな笑い声をたてた。

ジニス「ふふふ……そういうことか」
アザルド「ナリア、今度はコンティニュー頼もうか」
ナリア「承知しました」

 ジニスは、どうやらサグイルブラザーズのなんらかの仕掛けに気がついた様子。アザルドは上機嫌で作戦を進める。アザルドの頭脳戦は、どういうからくりなのか?


*キューブオクトパス

 さて、逃げ出した方のサグイルブラザーズは、タスク、アム、操に任せて、セラ、レオ、大和は、ひさびさのジュウオウキングで、巨大化した方のブラザーを迎え撃つ。が、敵はなかなかに強い。ジュウオウキングは岸壁に叩きつけられる。

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レオはすぐ横に埋まっている巨大キューブに目を留めた。

レオ「ぼさっとしてねえで、お前らも手伝え!」

 うわ、いつもみんな軽く回しているハンドルキューブが、超重そう。
 皆のフルパワーで、めりめりと岸壁からキューブをほじり出すと、そのままキューブを振り上げて、ブラザーにごーん!!うわお、大雑把。
 すると、キューブが光って『?』マークのついたキューブウエポンに。

セラ「やった!」
大和「覚醒した?」
レオ「なんだよ!結局力技でいいんじゃねえか!よし、行け!キューブナントカ!」

 が、キューブは『?』マークのまま、ジュウオウキングの腕の中で沈黙。

大和「あ、これ……まだちゃんと覚醒してないよ?」
セラ「もういい!このまま投げちゃえ!!」
 
 イラっときたセラちゃん、このままぶつけても充分な凶器になるとばかりに、ブラザーに向かって投げつけた!わお、ワイルド。キューブはすみません、姐さん俺が悪かったとばかりに、めきめき覚醒。たこ型に展開すると、ブラザーを攻撃。
 
『キューブオクトパース♪』
大和・レオ・セラ「「「たこ!」」」

 セラはフンと鼻を鳴らす。

セラ「……たく、どうせ覚醒すんなら、さっさとしなさいよ!」
大和「まあ、レオとセラのスパルタ教育が効いた……っていうことで」

 セラちゃん、煮え切らない奴には容赦なし!あう。大和はオクトパスさんと大雑把肉食ジューマン組の間に立っておろおろ。

『ジュウオウキングオクトパス♪』

 果たして、オクトパスさんは機嫌を損ねることなく、ジュウオウキングの背部で足を拡げ、ミサイルランチャーに。その吸盤状の発射口から多数放たれたのは、熱々のたこ焼き……えー?巨大ブラザー、たこ焼き攻撃の前に撃沈。

レオ「よっしゃー!!」
大和「……ありがとー」

 懸案だったキューブが覚醒するわ、敵を倒せるわで肉食ジューマン組大はしゃぎの中、大和はたこ氏へのねぎらいの言葉を忘れない。大和……苦労性じゃのう。


*操とラリーと大和

タスク「ジューランド文字!」
真理夫「よ、読めるの?すげ!何何何何?そのジューランドって……外国?」
大和「う……うん、外国」
アム「大和くん、大変!これラリーさんから!」

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 真理夫さんの家に飛び込んできた鳩の足にくくりつけられていたのは、旅に出たラリーさんからの手紙。皆興奮して装うのを忘れちゃう中、ひとりごまかす大和が大変。
 どうやら、ラリーさんは新たなキューブを見つけた様子。皆ウキウキでラリーさんに会いに行く。初対面になる操は超緊張。それでも、はじめての訪問にはスーツにネクタイ、手土産は忘れません。偉いなあ。

操「は、はじめまして!門藤操と申します!お噂はかねがね!あ、これ!つまらないものですけど!」
ラリー「WAO!」

 カゴいっぱいのバナナをいただいて、ラリーさん、目を白黒。ゴリラ型のジューマンって聞いて、1番もらって嬉しいものは何か、懸命に考えてセレクトしたことがわかる1品。ラリーさんには、その気遣いが嬉しい。

ラリー「なるほど……それでYOUもジュウオウジャーに……」
操「すみません……俺のせいで、3体ものジューマンの命が……」
ラリー「NO!謝らなくていい。YOUこそ辛かったろう?」
操「ラリーさん……」

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 ジニスの洗脳が解けてから、ずっと操の心にトゲのように引っ掛かっていた自分の力の出自。
 ジニスに無理矢理奪われたサイ、ワニ、オオカミの命。彼らのジューマンパワーを使うことで、操は今ここに居る。操がどんなに悔いても、彼らジューマンの命が戻ってくることはない。ならば、その力を地球のために、他の命を守るために使う。
 ラリーさんや鳥男から貰った命を、そういうふうに還元していく大和を見倣って、操もやってきた。でも、実際に大和に命を分け与えて、老いたラリーさんを目の前にすると、操の罪悪感はむくむく頭をもたげる。
 しかし、ラリーさんは、そんな操の懺悔をしっかり受け止め、赦しを与えてくれただけでなく、操の気持ちも労ってくれた。
 サイ達に直接謝ることの出来る機会は、もう永遠にないかもしれないけれど、少なくとも似たような境遇のジューマンであるラリーさんの言葉の力は大きい。


が、皆が話をしている間に、デスガリアン、サグイルブラザーズ登場。触れるとスパークする長縄を使い、物や避けそこねたメーバをなぎ倒していく。

 そして、なし崩しにジュウオウジャー全員で、ダブルダッチをやるハメに。操は不意にトキメキを覚えた!

操「こ、これは憧れの長縄跳び!」

 が、興奮してしまった操は足を引っ掛けてしまい、ジュウオウジャー総崩れ。さっき、その縄でメーバやら箱やらまっぷたつになってたんで、足切れたかと心配しちゃったよ。とりあえずジュウオウジャーの防御力が高くて安心した(^o^;)

アム「大和くん足……」
セラ「今ので痛めたんじゃない?」
大和「……大丈夫」
レオ「おい、操!」
セラ「もう!」

 皆でコケた勢いで、大和が足を痛めてしまい、操は真っ青。レオとセラは、こういう場では遠慮なくブチ切れるなあ。

操「……す、すまん!」
大和「大丈夫だから」

 大和本人は気にしている風を見せないが、痛みはかなりある感じ。ラリーさんに手当てしてもらう間、操は大和につきっきり。ジューマン組は、大きなキューブを前に頭を悩ませる。

操「すまない大和、俺には長縄跳びをやる友達がいなくて、それで……」

セラ「それにしても、どうする?このでかいの?」
アム「もう少し早くでてきたら、皆と一緒に合体できたのに……タイミング悪いね」

 『タイミング悪いね』アムの言葉が、ダブルダッチでタイミングを合わせることの出来なかった操の心にさっくり。

操「う……わああああああ!!」
大和「ち、違う!みっちゃんのことじゃない!!」

 逃げる操、追っかける大和、ぽかんとするジューマン衆。あら、ここのとこ我慢してた操の本格体育座り発動。これ、今回は、自分のせいで大和に怪我させちゃったのが大きかったな。

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 海岸でひとり丸まっている操の傍に、そっと大和が腰掛ける。

操「そうだ……俺のタイミングが悪かったから……皆とおなじことができないから……」

 操のコンプレックス。皆が当たり前に出来ることが、出来ない。いっぱいがんばってるのに、どうして『普通』になれないんだろう。だから俺には、ともだちが出来ない。
 大和は、そういうことで悩んでいるのは操だけじゃないよ、と寄り添う。

大和「そんなのよくあることだって。気にすること無いよ」
操「よく……あるのか?」
大和「あるある。さっきも、皆いっしょにぶっ飛ばされたのに、怪我したの俺だけじゃん?それって、俺だけどんくさかったってことじゃん」
操「そう……なのか?」

 なんでもできる憧れの大和も、自分をどんくさいと思うことがあるのか? 顔をあげた操に、大和は続ける。

大和「この星にはいろんな生き物がいて、支え合って生きている。同じじゃないからこそ、支え合えるんだ。俺たちも皆、違うニンゲン、違うジューマン。いろんな奴が集まってる。だからみっちゃんもみっちゃんの出来ることで、がんばればいいんじゃない?」
操「俺の……出来ることで……」

 皆と同じじゃなくていい、同じじゃないからお互いを補い合える。たぶん学校では『普通』でいられなかったために、集団生活に馴染めなかった操に、この言葉は染みたはず。

 サグイルブラザーズがまた現れた。先程大和がジュウオウファイナルをぶっ放して1体は斃したはずなのに、またもや2体で縄を持って、ジュウオウジャー達を引っ掛けに来る。

レオ「やべえ!また縄跳びやらされっぞ!」
操「飛べない俺に、できること……!それは……飛ばないことだぁぁぁ!!!」

 縄跳びが苦手なら、飛ばなくて済む方法を。操は迫る縄をがっちり掴むと、ザワイルドの怪力でブラザーズ達を逆に振り回して、ぶん投げた!縄が発火して、操の掌から煙があがる。

セラ「操!」
アム「手、大丈夫!?」
操「痛い……でも……痛快だぁぁ!!」
大和「よし!みっちゃんが作ったチャンス、決めよう!」

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 操君、よくがんばった!今まで落ち込んだときは、サイ達の脳内会議に頼るか、皆におだてられて調子に乗る形で復活してた操。今回は、大和の助言があったとは言え、自分で考えて、自分で気持ちを立て直してきました。成長したんだねえ。おばちゃん、嬉しいよ。でも、もう心の中のサイ達に頼らなくても操は立派にやっていけるようにしまったのが、ちょっとだけ寂しい。

*バドとラリーと大和

 久々にジューランド仲間であるラリーさんと会ったタスク達は、今までにわかったことを報告する。

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タスク「最後の『王者の資格』は、やはり鳥男が盗んでいました」
レオ「あいつから取り返せば、リンクキューブの鍵が6つ揃う。俺たちもジューランドに帰れるんだ」

 ジューランドに帰れる……一瞬大和の顔が強張るが、大和は心の動揺を皆に悟られないよう抑える。

アム「ただ……鳥男が言ってたんです。『あんな世界との繋がりは切れてしまえばいい』って……それが少し気になって」
ラリー「そうか……」

 ラリーは、旅の途中で鳥男、バドに出会った時のことを思い出していた。

ラリー『やっぱり君だったんだね?バド』
バド『ラリーさん……お久しぶりです』

 バドが手にしていたのは『王者の資格』。やっぱり、彼のせいでジューランドとニンゲン界の繋がりは絶たれていたと悟ったラリーは、少しばかりの皮肉を言う。

ラリー『驚いたよ。少しニンゲン界を研究するつもりが、こんなに長い間帰れなくなるとは……おかげでMEも苦労した』
バド『すみません……』
ラリー『MEが居ない間に、ジューランドでなにがあった?』
バド『関わるべきじゃないんですよ、ニンゲンと俺たちは……』

大和「ラリーさん?」

 大和の呼びかけにラリーは現実に引き戻される。いったい、バドとラリーのあいだでどんなやり取りが交わされたのか、ラリーはバドと出会った時のことを、大和達に告げることができない。

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デスガリアンの襲撃。サグイルブラザーズの内、巨大化した方を大和、レオ、セラが迎え撃ち、もうひとり生き残った方を、操とアム、タスクで追い詰める。巨大化した方は斃され、残った方も追い詰めた……と思ったら、背後から投げナイフ攻撃が。どこからともなく現れたもう1体のブラザーが、操達に不意打ちを食らわせ、変身解除して倒れ込む。大和達が駆けつけるも、サグイルブラザーズによるナイフ投げ攻撃の挟み撃ちに。

大和「2体一緒にしといちゃだめだ!」

 大和は、1体の注意を自分に引き付けると、そのまま海岸までおびき出して一騎討ちにもつれこむ。が、怪我した方の足を砂浜に取られ、激痛が走った。

ブラザー「弱点発見!」

 大和が足を痛めていることに気がついたブラザーは、執拗に足を狙う。先程のように、ジュウオウファイナルを発射しようとするも、『大王者の資格』ごとぶっ飛ばされた。大和はみるみる追い詰められ、変身解除。万事休すかと思われたその時、鳥男が飛び出し、ブラザーの攻撃から大和をかばった。

大和「鳥男……?」

 何故、鳥男が自分のピンチのときに現れて、助けてくれるのか、大和にはよくわからない。しかし、今はそれどころじゃない。サグイルブラザーは強い。このままでは鳥男の方が、ブラザーに殺されてしまう。

大和「俺はいいです……逃げて下さい!」
鳥男「お前は……俺が守る!」
大和「え?」
鳥男「頼む……今だけでいい。俺に……大和を守る力を!……力を貸してくれ!」

鳥男は懐から『王者の資格』を取りして、握りしめた。すると、小さな無数のキューブ状と化した大地のエネルギーが辺りの地中から立ち上り、『王者の資格』に集まった。大地のエネルギーをたっぷり吸った『王者の資格』は光を放つと、鳥男の姿を橙色のジュウオウジャーに変化させた。

鳥男「天空の王者、ジュウオウバード!」

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 鳥男が7人目のジュウオウジャー!?大和も視聴者もびっくり!ってなところへ38話感想に続く(今度こそ周回遅れしない)!


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