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Channel: 出の目鱈の目魚の目は痛い
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烈車戦隊トッキュウジャー 第32話 「決意」の感想

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ネロ「わかりました。ダイニングセットブラザーズには、まだ弟達が」

ダイニングセットブラザーズには弟のチェアシャドーが2人残ってたとか、巨大化しての必殺技が、テーブル化したアニキ自体をぶん投げる「巨大ちゃぶ台返し」だったりとか…ステキ!やっぱりこのダイニングセットすっごく欲しいです!
すみません、思わぬ物欲に、思わず初お披露目のハイパーレッシャテイオーの存在がかすみました。いや、よく考えりゃターミナル駅がロボに…って、マクロス並の凄いことなんだろうけどね。うおおー!走るのにレール5本丸々使っとる!でかい。その割にはトッキュウオーとあまり身長差なし。烈車戦隊トッキュウジャー第32話、感想です。
ダイニングセットって、普通4脚の椅子付きだから、あとひとりチェアシャドー弟が生き残ってる気がするんですが。どお?うちのテラスに来ない?

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今回はライト達がなぜ小学生の時の記憶で止まっていたのか、明かされた回。ハイパーレッシャテイオーのお披露目もあり、明るい要素も多少はあったものの、前回と打って変わって、全体的に深刻で切ない雰囲気が漂っていました。
心理描写に、中澤監督の本領発揮。ひとりひとりが真実を噛みしめて、受け入れていくまでの過程を短い時間でよく現してました。

皆でシャドーラインを倒そう、と決意を新たにした矢先、トッキュウジャーの解散を命じられるライトたち。当然納得出来るわけもなく。
総裁に抗議しに行こうと烈車を飛び出して行くライト、それを慌てて追いかける4人。その前に立ちはだかったのは、ガラスに映るこどものままの彼らの姿。明君もその姿をみて呆然とします。

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ライト「なんなんだよ、さっきの…」
ミオ「ぜんぜん、意味わかんない」
チケットくん「んもう!だから話きけってことですよ!」
車掌さん「あの、ショックを受けないためにも、勝手に先いかないで、順番に私から説明させて下さい」

バラバラに座る5人。向いている方向もバラバラ。受ける衝撃の大きさはそれぞれ。ひとりひとりが事実の大きさを受け止めて、自分で考えようとしてる。
その間を縫うように歩きながら、それぞれの顔を伺いつつ話していく車掌さん。セリフのかげにオトナとしての心配が見え隠れしてる。

車掌さん「あなたたちの街がシャドーラインの進攻によって闇にのまれた時、あなたたち5人は強いイマジネーションで闇の中から飛び出しました。その時、その強いイマジネーションを借りて、あなたたちを大人の姿にしたのが、総裁です」
チケットくん「つまり、子どもの強いイマジネーションを持ちながら、大人の抵抗力も持つ、それがトッキュウジャーの強さってわけです」

しかし、そんな無茶をしたしっぺ返しがやってきた。

総裁「彼らも、闇との接触が多すぎた。その影響は小さくない。それでなくとも、彼ら自身が変わりはじめている…彼らの成長だ。
…このまま変わり続ければ、元の子どもには戻れなくなる。彼らのためにも、トッキュウジャーをやめさせるしかない」

このことは車掌さんたちも今まで知らされてなかったらしく、困り顔。ライト達もトッキュウジャーを辞める心の整理を、直ぐにはつけられない。



そして今回の白眉は、やはり少年姿のライト達と、大きい姿のライト達の別れのシーン。

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大きいライトと踏切で出会って、笑顔でハイタッチして消えて行く小さいライト。

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大きいトカッチ達4人に笑顔で手を振って、駆け出していく彼らを一瞬追いかけようとして消えて行く小さいトカッチ達。
一瞬周りの音が消える。大きいライト達は一瞬戸惑うけれど、小さいライト達の笑顔につられて、彼らと笑ってお別れをしていく。

彼らの少年期との別れは余りにも突然で、しかも自覚をはっきり伴うもの。まだこどもなのに、オトナへの階段を急ぎ掛け登らなければいけなくなったライト達の気持ちを、端的に表したこのシーンがとても切ない。

いつまでもピーターパンではいられない。
わかっちゃいるけど、せいぜい10歳かそこらの年齢でその時を迎えてしまったのは、とても寂しい。普通は本当にオトナになって社会に出たあとに、ふと振り返って気づくこと。しかしライトはハッキリ自覚してしまった。

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「俺たち、もう変わってるよ…あの秘密基地の頃とは。どこがどうって、わかんないけど」

シャドーとの戦いを通じて、考えたり、悩んだり、傷ついたりして彼らは成長していく。たぶんそれが「闇との接触」ってことなんだろうな。実社会でも困難を経て、こどもはオトナへと変化していく。ブレーキはきかない。ふつうは喜ばしいことであるはず。しかし、彼らの変化は急過ぎる。オトナになったまま、こどもの姿には戻れないかもしれない。
ライト達の第1目的は故郷の家族の元に帰ること。元の暮らしに戻ること。しかし急激にオトナになってしまった自分達を、家族は受け入れてくれないかもしれない。
簡単には決められない。しかし、シャドー怪人出現のアラームに、ライトは駆け出して行こうとする。

ミオ「ライト! 今度だけは、先に行かないで!」
ライト「俺…決めたんだ。シャドーライン倒すって。それを誰かに任せて、戦いが終わるの待ってるなんて死んでも無理」

仲間達に、こどもに戻れなくなってもいいのか?と、問われても

ライト「元に戻れなくなって、母さんたちに俺だってわかってもらえなかったら…その時は…たぶん、泣くかな…?」
トカッチ「それでいいの?」
ライト「うん…いい。シャドーを倒すのも元に戻る街も俺には見えてるから。自分でやらなきゃ、勝利のイマジネーションは絶対に見えない!だから俺は…トッキュウジャー続ける!」

ライトが走り去ったあと、取り残された4人も考え続ける。

ミオ「私達は変わっても、きっと街はかわらないね」

街もそのまま。家族もそのまま。シャドーラインを倒さない限り、記憶の中の姿そのままに、闇に包まれ、時を止め続ける。やっぱりそんなのはイヤ。シャドーをやっつけてくれる他の誰かを、ずっとターミナルで待っていることは出来ない。
自分達が進まなければいけない。愛しい人達を、街を救いたい。たとえ家族が自分のことをわからなくなってしまったとしても。

カグラ
「だから…取り戻さなきゃ!」

ライトに少し遅れるも、少年期に別れを告げて駆け出して行く。彼らのオトナへの船出。前へ歩む決意。
不安な気持も強いと思う。でも、そんなトカッチ達を笑顔で見送れる少年期の彼らはとても強い、とも思う。

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明君の気持ちの流れもきちっと押さえてる。
今まで同格に捉えていたライト達の真実の姿に、少し保護者的な気持ちが芽生えてるのかな。終始ちょっとさみしそう。
車掌さん、ワゴンさんと並んでいる明君の表情は、こどもの思わぬ成長に気がついて、離れて行くさみしさを感じている親に近いものがある気がする。シャドー出現の知らせを受けて、ひとり立ち上がる。

「オレひとりで、充分だ。あいつらが街へ帰るレールを守る。とっくに決めたことだ」

確かに、明君は以前トカッチにそう約束してくれた。でも、ニュアンスが変わってきてる。まだ心はこどもであるライト達を守る盾になる、そう決意しているようにも聞こえる。
そしてひとりでダイニングセットブラザーズ達に立ち向かう明君。途中ライトが駆けつけるも、かなわずに変身解除。絶体絶命に追い込まれる。しかし、後の4人が追いついてきて、助けてくれた。

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トカッチ「ライト、僕たちも一緒にみるよ、勝利のイマジネーション!」
ライト「トカッチ…みんな…」
ヒカリ「オレたち5人は、いつも一緒だ」
ライト「…そう、一緒だ!」

ライトの顔は笑ってるんだか、泣いているんだか。ひとりで先に走り出してみたものの、やっぱり心細かったんだろうな。皆で一緒に走っていくからこそ、頑張れることもあると思うよ。

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この時、駆け出して行くライト達を見上げる明君の顔がすごくさみしそう。
彼ら5人の結束の中に入りきれないさみしさなのか。それとも彼らが幼いままの中身で、オトナになる決意を固めなければいけない状態へ追い込まれたことに対しての痛みを感じているのか。それとも、前向きにオトナへの道を走り出した彼らが眩しくみえたのか。
いずれにせよ、明君は吹っ切れたように立ち上がると、そっと傍らに立ち、共に変身する。いつものように率先して駆け出すような闘い方でなく、傍らで彼らをサポートするような闘い方。もしかしたら明君の彼らへの接し方が、ちょっと変わって行きそうな気もして、私もちょっとだけさみしかったりするのです。

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ライト達「きらきらひかるー」

なにはともあれ、過去の記憶を取り戻したライト達。一緒に星を眺めながら、皆で秘密基地に集まった夜のことを思い出して、歌う。

ゼット「よぞらの星よ…」

同じ歌を玉座でひとり歌うゼット。ライトとゼットはどんな関係にあるのか。
なんとなく、ゼットはライト達と同じような境遇のこどもだった気がした。オトナの姿から戻れなくなって、親に受け入れてもらえず絶望したこどもの成れの果て…とか?
なんか…ゼットは不幸な最期を迎えて欲しくないんですよねぇ。困ったなぁ。

車掌さん「ライトくん達がトッキュウジャーを続けること。それがターミナルを出してきた、総裁の狙いだったんですかねぇ?」
チケットくん「確かにいろいろ知ったせいで、ライトたちがまた、こどもから離れた感じがしますよ」

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うーん…ラスボスは、ライト達にこどもに戻れないリスクを背負わせながらも、さらっと掌返しでトッキュウジャーを続けさせたレインボーライン総裁でいいんじゃないかな?うさぴょんの被り物、胡散臭いし。

~今週のびっくりどっきり~

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トッキュウオーになってる時の烈車内のワゴンさんと車掌さん、初公開!…ってシートベルトもなしかよ!ムチウチになるぞ!舌噛むぞ!
そしてチケットくん!君はあいもかわらず何処から顔突っ込んだー?!
トッキュウレッシャーは色々物理的な面と安全面で謎が多いのう。

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