くるりん、くるりんと可憐にまわって、ハートさまの隣にすとんと座るメディックちゃん。そんなメディックちゃんを愛でるような眼差しでみつめ、嬉しそうなハートさま。あらー、なんか傍から見たら、超ラブラブカップル。
ブレン君、いたたまれずに窓の外に視線を移すと…。
シノビマルが、しゅたたたたー!
ブレン「ロボ!ロボです!今、巨大なロボが!」
ハートさまとメディックちゃんも窓の外に目をやるも、外は静かでといいお天気。
メディック「ブレンったら、またおかしなことを言い出して」
ハート「お前…少しは気を休めたほうがいいぞ?」
へんなひとーと言わんばかりに、ハート様とメディックちゃん退室。って2人してどこ行くのよ。ひとり残されたブレンは、ハンカチで汗をふきふき自嘲気味に笑い出す。
ブレン「そうか…私はきっと疲れてるんだ…っははは…」
そんなブレンを嘲笑うかのごとく、次々と窓の下を通り過ぎるオトモ忍達が小憎らしい。ワンマルなんて、わおんと鳴いて通ってるし。
お前ら、ちったぁ忍べよ「手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体スペシャル」感想です。
貴虎「みんな…疲れてるのか?」
あら?なんかこのシーン、前にもみたような…デジャヴ、これがデジャヴね!うん、私きっと疲れてるんだわ…うふふふふふふ…
うーむ、周回遅れ。思ったことだけを書くか、あらすじも書くか悩んで、あらすじ書いてツッコミを入れる方法とったら、思ってたよりテキスト膨大でしたorz。まとめ方考え直さねば。
昨年好評を博した、スーパーヒーロータイム合体スペシャル第2弾。同時期に公開される春のヒーロー大戦映画の宣伝が主目的ではありますが、ちゃんとTV視聴のみでも完結するように出来ています。戦隊、仮面ライダーをどちらかしか見てなくても理解できるストーリー構成になっていて、両方みてみようかという気持ちにさせられる。このまま恒例化、個人的には歓迎。
こういうコラボ回で面白いのは、その世界では当たり前のお約束が、外から眺めると違和感バリバリなところをみせてくれるところ。
妖怪が跋扈し、宇宙のテクノロジーアに基づいたロボが活躍する「ニンニンジャー世界」と、重加速現象と変身するおまわりさんが存在する「仮面ライダードライブの世界」。
前年と同じように、ライダーの世界に戦隊が入り込むことから話が展開していきますが、今年の脚本は、元パロディライターの三条陸さん。お互いの世界にツッコミ入れまくり。
前半は空気を読まないニンニンジャー側のペースで、テンポよく笑わせながら進んでいきます。しかし、ニンニンジャー達が仮面ライダー世界の「異物」として追われはじめると、雰囲気は重苦しいものに変わっていきます。
シーンはいきなり妖怪ブルブルが、街を襲うところからスタート。
九衛門「これは素晴らしい。君のおかげで実に強力な妖怪ができたよ」
かげには九衛門と共に、銀色もさもさヘアーの男が。
いつものように、ニンニンジャーが駆けつけ、いったんはブルブルを追い詰める。しかし、ブルブルは急に重加速を発生させて、ニンニンジャー達の動きを抑えると、蹴散らして逃げて行ってしまう。
そこへドライブ姿の進ノ介が駆けつけ、お互いへのツッコミ第1弾スタート。
天晴「タイヤ…人間?」
霞「派手ですね…」
風花「ちょっとかっこいい」
ベルトさん「重加速を起こしたからには、お前たちはロイミュードだ」
凪「うわ!なんかベルトがしゃべったよ?」
天晴「どんより?体が重くなるあの技か!あれなら妖怪が起こしたんだぞ!」
進ノ介「ほーう、デタラメいうな!妖怪なんているか!」
天晴「俺たちはロイなんとかじゃない!忍者だ!」
進ノ介「嘘つけ!こんな派手な忍者、どこにいる!」
お互い知らないことを利用して、簡単にそれぞれの世界観を説明。
女子の感想が全体にのんびりしていて、よろしい。
なんか話も噛み合わないし、そこへ霧子ちゃんも駆けつけて、進ノ介が警察ってばれちゃったし、倒すのではなく逮捕する方針に切り替え。
天晴「ははん、上等だ!おれは何も悪いことをしてない。出るとこでてやるぜ!」
進ノ介「言ったな?よーし、俺は警視庁特状課巡査、泊進ノ介だ。ロイミュード犯罪の容疑者として午前10時18分、緊急逮捕」
天晴「まじで?どうするよ、みんな?」
進ノ介・天晴「…誰もいない!」
天晴以外は、スタコラサッサとどろんして、みんなでのんびりお茶飲んでるし、天晴は天晴で、取調室でカツ丼やカレーが出るのは昔のドラマだけと知るや、さっさと忍術でどろんしちゃうし。身元引受人の好天おじいちゃんは、妖怪がいるいないで課長と大げんか。
天晴「俺の妖怪退治をみせてやる!そうすればお前もわかってくれるだろう?…悪いが、俺はどんなことでも一度決めたらまっしぐらだ!」
進ノ介『全然、目論見が読めねえ…俺の脳細胞がエンストしかかってる…』
どろんしたはずの天晴は、濡れ衣を晴らすため、フリーズする進ノ介をずるずる引っ張っていく。身長185センチのオトコが引きずられる様子は、なかなか可愛らしい。そこへ、またしても「どんより」が発生。
現場に駆けつけるも、そこにはニンニンジャーの他の4人が、生まれたての子鹿状態でぷるぷると。
八雲「来るなー!」
凪「こいつ、赤い服きてるよ!」
風花「怖い、怖い!」
霞「嫌!」
ブルブルの罠にはまって怯えて攻撃してくる八雲達。やはり「どんより」を起こしたのは、ニンニンジャー達だと断定する進ノ介を制して、自分で仲間達に戦いを挑んでいく天晴。
結果、彼等の下にあった水のシミみたいなものが、妖怪に変化、そいつが「どんより」を発生させたことで、天晴達の疑いが晴れます。そして、九衛門、ロイミュード、謎の銀髪男が登場!
妖怪ブルブルは九衛門とハート達の合作。ハート達がバイラルコアを提供、そこに九衛門が封印の手裏剣を合わせて、妖怪ブルブルを作り出していた。しかし、異世界の九衛門とハート達のどこに接点があったのか?ハート達と一緒になってルーレットに興じていた、謎の銀髪もっさりヘアーの男。彼はロイミュード089だった。
089「偉大なる目的のため、すべての恐怖を我が手に!」
部下のロイミュード達と妖怪ブルブルが、九衛門、ロイミュード089の命令のもと、進ノ介とニンニンジャー達に襲いかかる。
一方、剛は空に怪しいグリーンの裂け目を見つけて、この世界の変化の予兆を感じ取っている。そこへ忠告に現れる謎のライダー。
3号「その異空間を追わないのが、身のためだ」
剛「あんた…何者だ?」
3号「仮面ライダー3号」
剛「3号?勝手に増やすな。ドライブと俺だけで充分だ!」
3号「自分が2号気取りとはな。少しは歴史を学べ」
剛がつっかかるも、軽くあしらい、「お前はいずれ死ぬ」という不吉な言葉をのこして立ち去る3号。どうやら、映画で起きた「歴史改変」のプレ現象というべき異変が、徐々に起きつつあるよう。
歴史を勉強しろ…その言葉が気になった剛は、3号の背景を調べに走る。意外と素直なコだな。
さて、進ノ介達。ニンニンジャー達は妖怪ブルブルを撃破するが、ロイミュードの巨大化は進ノ介達の理解の範囲外。
ベルトさん「科学原理がまったくわからない!」
ベルトさん、それ、言っちゃだめ。
巨大化したロイミュード達に合わせて、巨大人型ロボやら、ワンコロボやら、超巨大ダンプやら、リニアやら、ドラゴンやらがたったか走ってきて、とどめに空からUFOが飛んできて合体!巨大ロイミュード達をどーん!
進ノ介「おい!俺を持ったまま殴るな!」
天晴「進ノ介を助けろ!手裏剣忍法くすぐり攻め!」
進ノ介「…どんな忍法だよ…」
キングコングのヒロインのごとく、巨大ロイミュード達に掴まれ、弄ばれ、放り投げられた進ノ介、哀れ。
巨大ロイミュードは倒され、ニンニンジャー達がロイミュードかも、という疑いは晴れました。ところが、九衛門は余裕そのもの。そして、ニンニンジャーが何故ここにいるかというカラクリが明らかに。
九衛門「ここは僕らのいた世界じゃない。時空がゆがみ、僕とお前達だけが仮面ライダーの世界に来てしまったのさ。
僕はロイミュードからバイラルコアを譲り受けて、新種の妖怪をうみだしたんだ。
恐れの力は充分溜まった。この世界にいると、存在の古いものから消滅してしまうようだからね。そろそろ僕は帰るよ。でも、お前達には帰る術もない。消えてなくなれ」
1番古いオトモ忍であるUFOマルが、まず消滅。じいちゃん、父さんも身体が透けてくる。
じいちゃんがUFOマルを作ったと言ってたので、何故UFOマルから先に消えてしまったのかが、疑問の残るところですが。たぶんUFOマルには、宇宙古来のオーパーツかなにかが使われていたんだね、きっと。
また、市街でいきなり巨大ロボを呼び出して大暴れしたニンニンジャー達は、駆けつけたゲンさん達捜査一課により、身柄を拘束されてしまう。
得意の変わり身の術で全員脱獄するも、どうすれば元の世界から抜け出せるかわからない。
好天じいさんが言うには、九衛門と一緒に行動していたロイミュード089を探して倒せとのこと。これもひとつの修行だと気持ちを切り替える天晴達。
天晴「とはいうものの…どうやって銀の髪の男をみつけるか…」
どこから手をつけていいのかわからず、途方にくれる。
進ノ介『その日を境に、俺たちの世界も静かにゆがみ始めた。人々の心さえも…』
課長「あのね、泊ちゃん、今やニンニンジャーはロイミュード以上の危険対象だと、上が認定してるんですよ」
進ノ介「でも、彼らはロイミュードを倒したんですよ?」
究ちゃん「これだけ派手に暴れたんだもん。仕方ないよ」
課長「奴らの協力者や、武器の出処を捜査するのが先」
進ノ介「待ってください、課長。この事件の裏にはこいつがいるんです!ニンニンジャーより、こいつを!」
課長「いいや!ニンニンジャーより悪い奴はいません!」
巨大ロボットを出現させて、世間を騒がせたニンニンジャーを敵視する世論が高まり、警察は彼らを再逮捕することに血眼。進ノ介の、ロイミュード089の人間態を探した方がいいという進言にも耳を貸さない。
や、いきなり久留間運転試験場の前に現れたあやしげな和風住宅の中に、皆いたんですけどね…。進ノ介以外気づかなかったのは、プレ「歴史改変」効果のせいだと思おう。そうしよう。
そしてベルトさんもニンニンジャーを捕まえることを優先させようとする。ベルトさんはニンニンジャーのことを最初から分析した上で、存在自体がこの世界にとって危険と判断した。
ベルトさん「出動しよう。彼らを捕らえに行くのだ」
進ノ介「ベルトさん、あんたまで!敵の話、聞いてたろ!?ニンニンジャーは悪くない」
ベルトさん「それは私も理解した。だが、彼らを助けるべきではない。武器だけではなかった。彼らの体自体の質量が、この世界のものと違っていたんだ」
りんなさん「時空を移動してきたと言うのが原因みたいなのよね。存在が消滅してしまうのは、私達の世界の自浄作用だと思う」
ベルトさん「むやみにうろつかれると、我々の世界自体が危険に晒される可能性が高い。消滅するまでは確保しておくべきだ。かわいそうだが…」
進ノ介「元の世界に戻る方法を探してやればいいだろ?この銀髪の男を捜すんだ!こいつの異様な気配を俺は感じた」
ベルトさん「君の直感は信じたいが、ロイミュードの捜索も、この異変が治まるまでは許可できない」
進ノ介「じゃあ、あいつらを見殺しにしろって言うのか?」
ベルトさん「…分かってくれ、この世界の人間を守る。それが君の取るべき正しい行動だ。警察官としても、仮面ライダーとしても」
20話の感想でも書きましたが、18話から、警察の正義と、進ノ介の正義の間になんとなくズレが生じてきています。22話でチェイスを倒したことで、いったんそのズレは修正されたかにみえました。しかし、コラボでは、ついに進ノ介が、警察組織にはっきり反旗を翻します!おおお!
進ノ介「俺は、刑事にも仮面ライダーにも、誇りを持ってる。でも、消えて行く目の前の人を助けられなくなるなら…その力は借りない。俺は今、1人の人間としてコイツを助けたい。助けると決めた!…もう考えるのはやめた。お前とフルスロットルで走る!」
ぎゅっと手を握り合って笑う進ノ介と天晴が、いかにもオトコノコらしくて可愛い。2人仲良く逃避行。
ゲンさん「まじか、進ノ介の野郎…!指名手配犯と逃げ出しやがった!」
ベルトさんと警察手帳をトライドロンの上に置いていくところが、筋を通していて進ノ介らしい。
進ノ介・天晴「とはいうものの」
進ノ介「どうやってこいつの事を調べりゃいいんだ?…手掛かりが掴めない。今までどれだけ特状課に頼って楽してたか、わかるぜ…」
が、今度は2人して途方にくれる。
ここで、進ノ介が組織というものの有り難みを痛感してるのが、勤め人らしくて面白い。そうなのよー、会社やめると見えてくるものって、結構あるのよー。
しかも、そこへ大量のヒトカラゲに取り囲まれて、万事きゅうす…ってところに、霧子がバンを運転して駆けつけ、援護射撃!2人をその場から回収する。
霧子「私、さっきのあなたの言葉で気づきました。仮面ライダーの前に、私は泊進ノ介のバディだって。私も、泊さんの考えに賛成です」
進ノ介「ありがとう…」
霧子ちゃんは、流されるんじゃなくて、自分の考えで動いてる。そこが、霧子ちゃんのかっこいいところ。
そして、究ちゃんに頼んで、銀髪の男の情報を掴んできてくれた。進ノ介が1番求めていた情報。彼女の出来る範囲で、キチッと相棒のアシストをしている。ヒーローに守られるだけでなく、戦力になるヒロイン像は大好きなのです。
天晴「頼りになるなあ、進ノ介のカノジョ」
進ノ介・霧子「彼女じゃねえ(ありません)!!」
あー、これ周りから固められちゃうタイプのカップルよね。本人達にその気はないんだけど、いつのまにやら周りからカップル認定されちゃって、どっちかがはやしたてられて、その気になって告っちゃったりして、なんとなーくってやつ。でも霧子ちゃんにはチェイスって王子様がいるしのう。はてさて。
3人は究ちゃんが調べてくれたネットの噂を頼りに、廃墟と化した「西関東科学研究所」へ。
そこで3人はヒルカメレオンに襲われるが、剛が助けに現れる。
彼も「仮面ライダー」の歴史を追っていたら、この場所が異変に関係があると突き止めた。
この研究所の元の主である銀髪の男はディー博士。ロイミュード089はこの男をコピーしていた。彼は「時代をゼロに巻き戻す方法」を見つけたらしいが、爆発事故で炎の中に沈んだという都市伝説が囁かれている。
進ノ介は、壁に残された鷹のマークの断片から、この世界のゆがみを作り出した黒幕の存在に思い至る。…が、外からカメバズーカさんの攻撃で、研究所ごとどかーん!
カメバズーカ「ズーカー!これだけ撃てば仮面ライダーとアカニンジャーは完全に死んだな」
ヒルカメレオン「よくやった!残るは…」
関智一さん、昭和ライダー怪人をノリノリで演じていて、楽しそう。いいよねぇ、ヒーロー爆発→死亡確認せず、本格的残党掃討作戦へ→どっこい生きてて「おのれぇ!ライダーめ!」で、クライマックス戦闘へ…、この様式美な流れ。古きよき伝統。
というわけで、伝統どおり、進ノ介達は、爆発直前に飛び込んだベルトさん操るトライドロンに助けられて、生きてました。ニンニンジャー4人のピンチに駆けつける、進ノ介、剛、天晴、霧子。ここで黒幕の正体をびしっと暴きます。
ベルトさん「私の負けだよ、進ノ介。君は信じた友に賭け、悪の根源を暴きだした」
進ノ介「…すまねえ…」
ベルトさん「謝るのは私だ。君の信じたものを、私も信じるべきだった」
進ノ介「時空を乱し、牙鬼軍団とロイミュードに共闘を持ちかけた奴が…」
剛「恐怖の感情を集めたい、っていう敵の目的が一致したって訳」
ベルトさん「我々の真の敵は、長年人間社会の自由を奪い、恐怖を植え付けようとし続けてきた諸悪の根源」
進ノ介「そう…真犯人はお前だ、ショッカー!」
首領「フフフフ、ハハハ!見事なり、泊進ノ介!」
ロイミュード089の腹に巻かれたショッカーベルトがしゃべったー!なにげにベルト対決。なんかベルト首領さんがごちゃごちゃからくりを語ってましたが、天晴があっさりまとめてくれて助かった。
天晴「よくわかんねえけど、お前をぶったおせば全て元に戻るってわけだ!修行のゴールが見えた!」
はい、ありがとう。
そして豪華な横並び変身!OK!
Start our engine!ナパームでどーん!きゃあー!待ってましたー!そんなこんなで双方の共闘で敵を撃破。ヒルカメレオンさんは逃れて、映画へGo。
進ノ介「天晴、これからも何かにつまづいたら、お前の顔を思い出してがんばる。熱いぜ!まっしぐらだ…てな」
天晴「俺もたまにはおまえみたいに頭使ってみるか!…単細胞がトップギアだぜ!」
進ノ介「うーん、ちょっと違うんだけど、一周回って正しい意味になってる気がするから…ま、いいか!」
ニンニンジャーは無事にもとの世界に帰って行き、これにて大団円。
うまいなー!って思ったのは、このコラボ、映画の前日譚であり、映画で本格的に起きる「歴史改変」の実験というという位置づけにすることで、本編とは一応切り離してます。なので、今回の進ノ介の服務規程違反や、ニンニンジャーがこの世界に現れたという事象が、本編に影響することはないと思われ。しかし、進ノ介の基本的なスタンスは、はっきりみえました。進ノ介はおかしいと思ったら、上層部からの命令にも、ベルトさんからの理詰めの意見にも従わない。ベルトさんと決別してでも、自分の意見を貫く。
この理屈より情をとる進ノ介の基本的性質を明らかにしたことは、本編シリーズ後半でかなり重要な意味を持ってくるのではないかと。
まだニンニンジャーは序盤もいいとこなので、仮面ライダー側をひっかきまわす役割に徹してくれましたが、1ー5話までの世界観、天晴のキャラ説明は充分になされていました。進ノ介の考えすぎて動けなくなることがある性格と、天晴のなにも考えずにまっしぐらな性格が、いい感じで補完しあっていました。またニンニンジャー側のくるくるまわるニンジャアクションが本当に素晴らしかったです。
3号「089のボディは、歴史改変装置のテスト品に過ぎない。ショッカーの真の恐怖が既に始まっている事を、まだ誰も知らない…」
そして舞台は映画「仮面ライダー3号」へ。話はいったん終わっているので、観なくても問題ないし、及川ミッチーにずっきゅーんときた人は見に行けばいいし。映画の基本設定の補足説明になっていて、昨年のコラボよりは映画の内容に踏み込んでいます。しかし、そんなに強くは映画への誘導はかけていない印象。
昭和ライダーの敵役が持っていたキッチュな面白さと、おどろおどろしさをうまく表現していて、昭和の仮面ライダーへの興味をひく出来にもなっていました。
カメバズーカ、超キュートです。いちいちお辞儀しないとバズーカ打てないとことかが、もうね。
ディー博士は、独特なセリフまわしがいかにも昔の悪の組織の幹部っぽく(私、ドクトルGの「仮面ラーイダっ」ってイントネーションが大好きで、よく真似してました)。
ディー博士のアジトのセットがいかにも怪しくて、散らかった実験道具やら、壁にある朽ちかけたショッカーの鷹マークなんかは、いかにも昭和の亡霊が蘇ってきた感じがしてゾクゾクしました。
ところで、私、朝っぱらから及川光博を鑑賞することに妙な罪悪感あるんですけど、なんでですかね?
おまけ
昨年のコラボ回みてて、ふと思ったんだけど。
1号「俺たちは昭和ライダー!仮面ライダー1号!」
2号「2号!」
V3「ブイスリャァァ!」
ミオ「…3号じゃないんだ」
仮面ライダー3号が今年の春映画のメインテーマに選ばれたのって、ミオちゃんのツッコミに対するお返事なの?そうなの?
ブレン君、いたたまれずに窓の外に視線を移すと…。
シノビマルが、しゅたたたたー!
ブレン「ロボ!ロボです!今、巨大なロボが!」
ハートさまとメディックちゃんも窓の外に目をやるも、外は静かでといいお天気。
メディック「ブレンったら、またおかしなことを言い出して」
ハート「お前…少しは気を休めたほうがいいぞ?」
へんなひとーと言わんばかりに、ハート様とメディックちゃん退室。って2人してどこ行くのよ。ひとり残されたブレンは、ハンカチで汗をふきふき自嘲気味に笑い出す。
ブレン「そうか…私はきっと疲れてるんだ…っははは…」
そんなブレンを嘲笑うかのごとく、次々と窓の下を通り過ぎるオトモ忍達が小憎らしい。ワンマルなんて、わおんと鳴いて通ってるし。
お前ら、ちったぁ忍べよ「手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体スペシャル」感想です。
貴虎「みんな…疲れてるのか?」
あら?なんかこのシーン、前にもみたような…デジャヴ、これがデジャヴね!うん、私きっと疲れてるんだわ…うふふふふふふ…
うーむ、周回遅れ。思ったことだけを書くか、あらすじも書くか悩んで、あらすじ書いてツッコミを入れる方法とったら、思ってたよりテキスト膨大でしたorz。まとめ方考え直さねば。
昨年好評を博した、スーパーヒーロータイム合体スペシャル第2弾。同時期に公開される春のヒーロー大戦映画の宣伝が主目的ではありますが、ちゃんとTV視聴のみでも完結するように出来ています。戦隊、仮面ライダーをどちらかしか見てなくても理解できるストーリー構成になっていて、両方みてみようかという気持ちにさせられる。このまま恒例化、個人的には歓迎。
こういうコラボ回で面白いのは、その世界では当たり前のお約束が、外から眺めると違和感バリバリなところをみせてくれるところ。
妖怪が跋扈し、宇宙のテクノロジーアに基づいたロボが活躍する「ニンニンジャー世界」と、重加速現象と変身するおまわりさんが存在する「仮面ライダードライブの世界」。
前年と同じように、ライダーの世界に戦隊が入り込むことから話が展開していきますが、今年の脚本は、元パロディライターの三条陸さん。お互いの世界にツッコミ入れまくり。
前半は空気を読まないニンニンジャー側のペースで、テンポよく笑わせながら進んでいきます。しかし、ニンニンジャー達が仮面ライダー世界の「異物」として追われはじめると、雰囲気は重苦しいものに変わっていきます。
シーンはいきなり妖怪ブルブルが、街を襲うところからスタート。
九衛門「これは素晴らしい。君のおかげで実に強力な妖怪ができたよ」
かげには九衛門と共に、銀色もさもさヘアーの男が。
いつものように、ニンニンジャーが駆けつけ、いったんはブルブルを追い詰める。しかし、ブルブルは急に重加速を発生させて、ニンニンジャー達の動きを抑えると、蹴散らして逃げて行ってしまう。
そこへドライブ姿の進ノ介が駆けつけ、お互いへのツッコミ第1弾スタート。
天晴「タイヤ…人間?」
霞「派手ですね…」
風花「ちょっとかっこいい」
ベルトさん「重加速を起こしたからには、お前たちはロイミュードだ」
凪「うわ!なんかベルトがしゃべったよ?」
天晴「どんより?体が重くなるあの技か!あれなら妖怪が起こしたんだぞ!」
進ノ介「ほーう、デタラメいうな!妖怪なんているか!」
天晴「俺たちはロイなんとかじゃない!忍者だ!」
進ノ介「嘘つけ!こんな派手な忍者、どこにいる!」
お互い知らないことを利用して、簡単にそれぞれの世界観を説明。
女子の感想が全体にのんびりしていて、よろしい。
なんか話も噛み合わないし、そこへ霧子ちゃんも駆けつけて、進ノ介が警察ってばれちゃったし、倒すのではなく逮捕する方針に切り替え。
天晴「ははん、上等だ!おれは何も悪いことをしてない。出るとこでてやるぜ!」
進ノ介「言ったな?よーし、俺は警視庁特状課巡査、泊進ノ介だ。ロイミュード犯罪の容疑者として午前10時18分、緊急逮捕」
天晴「まじで?どうするよ、みんな?」
進ノ介・天晴「…誰もいない!」
天晴以外は、スタコラサッサとどろんして、みんなでのんびりお茶飲んでるし、天晴は天晴で、取調室でカツ丼やカレーが出るのは昔のドラマだけと知るや、さっさと忍術でどろんしちゃうし。身元引受人の好天おじいちゃんは、妖怪がいるいないで課長と大げんか。
天晴「俺の妖怪退治をみせてやる!そうすればお前もわかってくれるだろう?…悪いが、俺はどんなことでも一度決めたらまっしぐらだ!」
進ノ介『全然、目論見が読めねえ…俺の脳細胞がエンストしかかってる…』
どろんしたはずの天晴は、濡れ衣を晴らすため、フリーズする進ノ介をずるずる引っ張っていく。身長185センチのオトコが引きずられる様子は、なかなか可愛らしい。そこへ、またしても「どんより」が発生。
現場に駆けつけるも、そこにはニンニンジャーの他の4人が、生まれたての子鹿状態でぷるぷると。
八雲「来るなー!」
凪「こいつ、赤い服きてるよ!」
風花「怖い、怖い!」
霞「嫌!」
ブルブルの罠にはまって怯えて攻撃してくる八雲達。やはり「どんより」を起こしたのは、ニンニンジャー達だと断定する進ノ介を制して、自分で仲間達に戦いを挑んでいく天晴。
結果、彼等の下にあった水のシミみたいなものが、妖怪に変化、そいつが「どんより」を発生させたことで、天晴達の疑いが晴れます。そして、九衛門、ロイミュード、謎の銀髪男が登場!
妖怪ブルブルは九衛門とハート達の合作。ハート達がバイラルコアを提供、そこに九衛門が封印の手裏剣を合わせて、妖怪ブルブルを作り出していた。しかし、異世界の九衛門とハート達のどこに接点があったのか?ハート達と一緒になってルーレットに興じていた、謎の銀髪もっさりヘアーの男。彼はロイミュード089だった。
089「偉大なる目的のため、すべての恐怖を我が手に!」
部下のロイミュード達と妖怪ブルブルが、九衛門、ロイミュード089の命令のもと、進ノ介とニンニンジャー達に襲いかかる。
一方、剛は空に怪しいグリーンの裂け目を見つけて、この世界の変化の予兆を感じ取っている。そこへ忠告に現れる謎のライダー。
3号「その異空間を追わないのが、身のためだ」
剛「あんた…何者だ?」
3号「仮面ライダー3号」
剛「3号?勝手に増やすな。ドライブと俺だけで充分だ!」
3号「自分が2号気取りとはな。少しは歴史を学べ」
剛がつっかかるも、軽くあしらい、「お前はいずれ死ぬ」という不吉な言葉をのこして立ち去る3号。どうやら、映画で起きた「歴史改変」のプレ現象というべき異変が、徐々に起きつつあるよう。
歴史を勉強しろ…その言葉が気になった剛は、3号の背景を調べに走る。意外と素直なコだな。
さて、進ノ介達。ニンニンジャー達は妖怪ブルブルを撃破するが、ロイミュードの巨大化は進ノ介達の理解の範囲外。
ベルトさん「科学原理がまったくわからない!」
ベルトさん、それ、言っちゃだめ。
巨大化したロイミュード達に合わせて、巨大人型ロボやら、ワンコロボやら、超巨大ダンプやら、リニアやら、ドラゴンやらがたったか走ってきて、とどめに空からUFOが飛んできて合体!巨大ロイミュード達をどーん!
進ノ介「おい!俺を持ったまま殴るな!」
天晴「進ノ介を助けろ!手裏剣忍法くすぐり攻め!」
進ノ介「…どんな忍法だよ…」
キングコングのヒロインのごとく、巨大ロイミュード達に掴まれ、弄ばれ、放り投げられた進ノ介、哀れ。
巨大ロイミュードは倒され、ニンニンジャー達がロイミュードかも、という疑いは晴れました。ところが、九衛門は余裕そのもの。そして、ニンニンジャーが何故ここにいるかというカラクリが明らかに。
九衛門「ここは僕らのいた世界じゃない。時空がゆがみ、僕とお前達だけが仮面ライダーの世界に来てしまったのさ。
僕はロイミュードからバイラルコアを譲り受けて、新種の妖怪をうみだしたんだ。
恐れの力は充分溜まった。この世界にいると、存在の古いものから消滅してしまうようだからね。そろそろ僕は帰るよ。でも、お前達には帰る術もない。消えてなくなれ」
1番古いオトモ忍であるUFOマルが、まず消滅。じいちゃん、父さんも身体が透けてくる。
じいちゃんがUFOマルを作ったと言ってたので、何故UFOマルから先に消えてしまったのかが、疑問の残るところですが。たぶんUFOマルには、宇宙古来のオーパーツかなにかが使われていたんだね、きっと。
また、市街でいきなり巨大ロボを呼び出して大暴れしたニンニンジャー達は、駆けつけたゲンさん達捜査一課により、身柄を拘束されてしまう。
得意の変わり身の術で全員脱獄するも、どうすれば元の世界から抜け出せるかわからない。
好天じいさんが言うには、九衛門と一緒に行動していたロイミュード089を探して倒せとのこと。これもひとつの修行だと気持ちを切り替える天晴達。
天晴「とはいうものの…どうやって銀の髪の男をみつけるか…」
どこから手をつけていいのかわからず、途方にくれる。
進ノ介『その日を境に、俺たちの世界も静かにゆがみ始めた。人々の心さえも…』
課長「あのね、泊ちゃん、今やニンニンジャーはロイミュード以上の危険対象だと、上が認定してるんですよ」
進ノ介「でも、彼らはロイミュードを倒したんですよ?」
究ちゃん「これだけ派手に暴れたんだもん。仕方ないよ」
課長「奴らの協力者や、武器の出処を捜査するのが先」
進ノ介「待ってください、課長。この事件の裏にはこいつがいるんです!ニンニンジャーより、こいつを!」
課長「いいや!ニンニンジャーより悪い奴はいません!」
巨大ロボットを出現させて、世間を騒がせたニンニンジャーを敵視する世論が高まり、警察は彼らを再逮捕することに血眼。進ノ介の、ロイミュード089の人間態を探した方がいいという進言にも耳を貸さない。
や、いきなり久留間運転試験場の前に現れたあやしげな和風住宅の中に、皆いたんですけどね…。進ノ介以外気づかなかったのは、プレ「歴史改変」効果のせいだと思おう。そうしよう。
そしてベルトさんもニンニンジャーを捕まえることを優先させようとする。ベルトさんはニンニンジャーのことを最初から分析した上で、存在自体がこの世界にとって危険と判断した。
ベルトさん「出動しよう。彼らを捕らえに行くのだ」
進ノ介「ベルトさん、あんたまで!敵の話、聞いてたろ!?ニンニンジャーは悪くない」
ベルトさん「それは私も理解した。だが、彼らを助けるべきではない。武器だけではなかった。彼らの体自体の質量が、この世界のものと違っていたんだ」
りんなさん「時空を移動してきたと言うのが原因みたいなのよね。存在が消滅してしまうのは、私達の世界の自浄作用だと思う」
ベルトさん「むやみにうろつかれると、我々の世界自体が危険に晒される可能性が高い。消滅するまでは確保しておくべきだ。かわいそうだが…」
進ノ介「元の世界に戻る方法を探してやればいいだろ?この銀髪の男を捜すんだ!こいつの異様な気配を俺は感じた」
ベルトさん「君の直感は信じたいが、ロイミュードの捜索も、この異変が治まるまでは許可できない」
進ノ介「じゃあ、あいつらを見殺しにしろって言うのか?」
ベルトさん「…分かってくれ、この世界の人間を守る。それが君の取るべき正しい行動だ。警察官としても、仮面ライダーとしても」
20話の感想でも書きましたが、18話から、警察の正義と、進ノ介の正義の間になんとなくズレが生じてきています。22話でチェイスを倒したことで、いったんそのズレは修正されたかにみえました。しかし、コラボでは、ついに進ノ介が、警察組織にはっきり反旗を翻します!おおお!
進ノ介「俺は、刑事にも仮面ライダーにも、誇りを持ってる。でも、消えて行く目の前の人を助けられなくなるなら…その力は借りない。俺は今、1人の人間としてコイツを助けたい。助けると決めた!…もう考えるのはやめた。お前とフルスロットルで走る!」
ぎゅっと手を握り合って笑う進ノ介と天晴が、いかにもオトコノコらしくて可愛い。2人仲良く逃避行。
ゲンさん「まじか、進ノ介の野郎…!指名手配犯と逃げ出しやがった!」
ベルトさんと警察手帳をトライドロンの上に置いていくところが、筋を通していて進ノ介らしい。
進ノ介・天晴「とはいうものの」
進ノ介「どうやってこいつの事を調べりゃいいんだ?…手掛かりが掴めない。今までどれだけ特状課に頼って楽してたか、わかるぜ…」
が、今度は2人して途方にくれる。
ここで、進ノ介が組織というものの有り難みを痛感してるのが、勤め人らしくて面白い。そうなのよー、会社やめると見えてくるものって、結構あるのよー。
しかも、そこへ大量のヒトカラゲに取り囲まれて、万事きゅうす…ってところに、霧子がバンを運転して駆けつけ、援護射撃!2人をその場から回収する。
霧子「私、さっきのあなたの言葉で気づきました。仮面ライダーの前に、私は泊進ノ介のバディだって。私も、泊さんの考えに賛成です」
進ノ介「ありがとう…」
霧子ちゃんは、流されるんじゃなくて、自分の考えで動いてる。そこが、霧子ちゃんのかっこいいところ。
そして、究ちゃんに頼んで、銀髪の男の情報を掴んできてくれた。進ノ介が1番求めていた情報。彼女の出来る範囲で、キチッと相棒のアシストをしている。ヒーローに守られるだけでなく、戦力になるヒロイン像は大好きなのです。
天晴「頼りになるなあ、進ノ介のカノジョ」
進ノ介・霧子「彼女じゃねえ(ありません)!!」
あー、これ周りから固められちゃうタイプのカップルよね。本人達にその気はないんだけど、いつのまにやら周りからカップル認定されちゃって、どっちかがはやしたてられて、その気になって告っちゃったりして、なんとなーくってやつ。でも霧子ちゃんにはチェイスって王子様がいるしのう。はてさて。
3人は究ちゃんが調べてくれたネットの噂を頼りに、廃墟と化した「西関東科学研究所」へ。
そこで3人はヒルカメレオンに襲われるが、剛が助けに現れる。
彼も「仮面ライダー」の歴史を追っていたら、この場所が異変に関係があると突き止めた。
この研究所の元の主である銀髪の男はディー博士。ロイミュード089はこの男をコピーしていた。彼は「時代をゼロに巻き戻す方法」を見つけたらしいが、爆発事故で炎の中に沈んだという都市伝説が囁かれている。
進ノ介は、壁に残された鷹のマークの断片から、この世界のゆがみを作り出した黒幕の存在に思い至る。…が、外からカメバズーカさんの攻撃で、研究所ごとどかーん!
カメバズーカ「ズーカー!これだけ撃てば仮面ライダーとアカニンジャーは完全に死んだな」
ヒルカメレオン「よくやった!残るは…」
関智一さん、昭和ライダー怪人をノリノリで演じていて、楽しそう。いいよねぇ、ヒーロー爆発→死亡確認せず、本格的残党掃討作戦へ→どっこい生きてて「おのれぇ!ライダーめ!」で、クライマックス戦闘へ…、この様式美な流れ。古きよき伝統。
というわけで、伝統どおり、進ノ介達は、爆発直前に飛び込んだベルトさん操るトライドロンに助けられて、生きてました。ニンニンジャー4人のピンチに駆けつける、進ノ介、剛、天晴、霧子。ここで黒幕の正体をびしっと暴きます。
ベルトさん「私の負けだよ、進ノ介。君は信じた友に賭け、悪の根源を暴きだした」
進ノ介「…すまねえ…」
ベルトさん「謝るのは私だ。君の信じたものを、私も信じるべきだった」
進ノ介「時空を乱し、牙鬼軍団とロイミュードに共闘を持ちかけた奴が…」
剛「恐怖の感情を集めたい、っていう敵の目的が一致したって訳」
ベルトさん「我々の真の敵は、長年人間社会の自由を奪い、恐怖を植え付けようとし続けてきた諸悪の根源」
進ノ介「そう…真犯人はお前だ、ショッカー!」
首領「フフフフ、ハハハ!見事なり、泊進ノ介!」
ロイミュード089の腹に巻かれたショッカーベルトがしゃべったー!なにげにベルト対決。なんかベルト首領さんがごちゃごちゃからくりを語ってましたが、天晴があっさりまとめてくれて助かった。
天晴「よくわかんねえけど、お前をぶったおせば全て元に戻るってわけだ!修行のゴールが見えた!」
はい、ありがとう。
そして豪華な横並び変身!OK!
Start our engine!ナパームでどーん!きゃあー!待ってましたー!そんなこんなで双方の共闘で敵を撃破。ヒルカメレオンさんは逃れて、映画へGo。
進ノ介「天晴、これからも何かにつまづいたら、お前の顔を思い出してがんばる。熱いぜ!まっしぐらだ…てな」
天晴「俺もたまにはおまえみたいに頭使ってみるか!…単細胞がトップギアだぜ!」
進ノ介「うーん、ちょっと違うんだけど、一周回って正しい意味になってる気がするから…ま、いいか!」
ニンニンジャーは無事にもとの世界に帰って行き、これにて大団円。
うまいなー!って思ったのは、このコラボ、映画の前日譚であり、映画で本格的に起きる「歴史改変」の実験というという位置づけにすることで、本編とは一応切り離してます。なので、今回の進ノ介の服務規程違反や、ニンニンジャーがこの世界に現れたという事象が、本編に影響することはないと思われ。しかし、進ノ介の基本的なスタンスは、はっきりみえました。進ノ介はおかしいと思ったら、上層部からの命令にも、ベルトさんからの理詰めの意見にも従わない。ベルトさんと決別してでも、自分の意見を貫く。
この理屈より情をとる進ノ介の基本的性質を明らかにしたことは、本編シリーズ後半でかなり重要な意味を持ってくるのではないかと。
まだニンニンジャーは序盤もいいとこなので、仮面ライダー側をひっかきまわす役割に徹してくれましたが、1ー5話までの世界観、天晴のキャラ説明は充分になされていました。進ノ介の考えすぎて動けなくなることがある性格と、天晴のなにも考えずにまっしぐらな性格が、いい感じで補完しあっていました。またニンニンジャー側のくるくるまわるニンジャアクションが本当に素晴らしかったです。
3号「089のボディは、歴史改変装置のテスト品に過ぎない。ショッカーの真の恐怖が既に始まっている事を、まだ誰も知らない…」
そして舞台は映画「仮面ライダー3号」へ。話はいったん終わっているので、観なくても問題ないし、及川ミッチーにずっきゅーんときた人は見に行けばいいし。映画の基本設定の補足説明になっていて、昨年のコラボよりは映画の内容に踏み込んでいます。しかし、そんなに強くは映画への誘導はかけていない印象。
昭和ライダーの敵役が持っていたキッチュな面白さと、おどろおどろしさをうまく表現していて、昭和の仮面ライダーへの興味をひく出来にもなっていました。
カメバズーカ、超キュートです。いちいちお辞儀しないとバズーカ打てないとことかが、もうね。
ディー博士は、独特なセリフまわしがいかにも昔の悪の組織の幹部っぽく(私、ドクトルGの「仮面ラーイダっ」ってイントネーションが大好きで、よく真似してました)。
ディー博士のアジトのセットがいかにも怪しくて、散らかった実験道具やら、壁にある朽ちかけたショッカーの鷹マークなんかは、いかにも昭和の亡霊が蘇ってきた感じがしてゾクゾクしました。
ところで、私、朝っぱらから及川光博を鑑賞することに妙な罪悪感あるんですけど、なんでですかね?
おまけ
昨年のコラボ回みてて、ふと思ったんだけど。
1号「俺たちは昭和ライダー!仮面ライダー1号!」
2号「2号!」
V3「ブイスリャァァ!」
ミオ「…3号じゃないんだ」
仮面ライダー3号が今年の春映画のメインテーマに選ばれたのって、ミオちゃんのツッコミに対するお返事なの?そうなの?