風花「お兄ちゃん!買い物して帰ろうよ!父の日のプレゼント、もう忘れたの?」
皆、父の日の準備はできましたかー ?
…とばかりに、本当の父の日の一週間前に予告うってくれて助かったよ。母の日は憶えてるんですが、父の日はついつい忘れがち。今年はニンニンジャーのおかげで、余裕をもって父の日のプレゼントの手配ができました。手裏剣戦隊ニンニンジャー第16話感想。
さて、今回はニンニンジャー初のサブライター担当回。今まではメインライターの下山健人氏が書き続けてきましたが、ここにきて毛利亘宏氏、初登板です。
今までは、2クールも半ばになってのサブライター初登板回だと、メインキャラの性格にどうしてもぶれが生じてしまうのが定番。だいたい2、3話かけてメインライターの書くキャラクターに合わせていく感じが通常でしたが、今回はそういった齟齬を最小限に抑える為か、今までメインライターがあまり手をつけてないキャラ、旋風父さんを話の中心に持ってきました!そうか、この手があったか。確か「仮面ライダー鎧武」でも、サブの毛利氏が単独登板した30話で、あまりメインライターが手をつけてなかった晶姉ちゃんを、前面に押し出してきたんですよね。この回で今まであまり説明されてなかった晶姉ちゃんの懐が深い性格が明確になり、最終回間際の紘汰と晶姉ちゃんの別れがより味わい深くなっていました。
そして「父の日」、「雨」という、非常に無難な季節ネタを組み合わせることで、視聴者の皆様にまずは時候の挨拶。ニンニンジャーの設定は非常にとんちきなだけに、まさかこのネタは大丈夫だろうとたかをくくってたら、本筋に触れちゃったよ!てなことがなきにしもあらずなので、慎重な姿勢でお話に参入してきた感があります。
ちょっと天晴が落ち着き過ぎてる感がなくもないけれど、お父さんが超ノリノリで皆がどん引きな中、天晴が1人でよっしゃ!ってリアクションをとっていて、ここは役者さんのナイスアシスト。
おかげで大きなキャラぶれもなく、まずはサブライター毛利氏、潜入作戦成功、ってとこでしょうか?
旋風「あの子達にラストニンジャなんか押し付けておいて…!俺に忍術を教えなかったのも、ラストニンジャを継がせなかったのも、全部あんたの勝手だろ!そのせいで俺は…自分の娘を助けることすら出来ないじゃないか…!」(6話より)
という訳で、6話で風花が誘拐された時に、旋風父さんが好天じいさんにぶちまけていたコンプレックスを、もうちょっと掘り下げてみようじゃないかという回。
晦「敵の本陣に乗り込み、奴らの寝首をかく。こんな簡単な策を誰も思いつかぬとは…」
晦の今回の目的は、ニンニンジャーの本拠地を突き止めること。以前ネコマタが潜入した時には、場所を伝えてくれる前にやっつけられてしまったと、九衛門も晦の作戦に感心するように見えていましたが…。
これ、九衛門は道場の場所、知ってるような気がするよ。ネコマタの回では風花ちゃんのおともだちもあっさりお家に招かれてたしねぇ。晦はこんな単純な作戦を今までやらなかった九衛門をあざ笑い、九衛門は晦がアジトを知らない事に、密かに優越感を覚え…って、やり取りのような気もする。相変わらず、キツネとタヌキの化かし合い。
天晴「忍者を簡単に尾行できると思ったら、大間違いだ!」
まずは、天晴達を尾行して諦めたように見せかけておいて、本当のターゲットは、唯一忍者でないのに屋敷に出入りしている伊賀崎旋風だった。
彼がスーパーの特売日に必ず買い出しに出ていることをあらかじめ知っていた晦は、妖怪カサバケを使い、スーパーの無料貸出傘のフリをさせて、旋風にカサバケを持ち帰らせようとする。
その作戦に見事引っかかってしまった旋風。途中で妖怪の存在に気づいた天晴たちが追っかけて来たため、事なきを得たものの、旋風の落ち込みは深い。
忍者なら尾行に誰だって気づいて当たり前。天晴を始めとする子供達は、皆気づいて撒いたのに、旋風だけが気がつかなかった。これはキツい。
皆が口々に傘に化けてたからしょうがないとか、忍者じゃないからしょうがないとか旋風を慰めるけど、うーん…これは…追い打ちかけてるよなぁ。
天晴「親父、落ち込むなよ」
しょんぼり縁側に座る旋風のそばに、伊賀崎兄妹が寄り添う。旋風は2人に昔語りを。
旋風「父さんな、これでも子供の頃には忍術の天才って呼ばれてたんだよ。俺もラストニンジャ継ぎたいって思ってさ…修行してたんだ。だけど、ちょうど風花位の歳になる頃にはまったく忍術を使えなくなってしまったんだ…」
天晴「親父もニンジャになりたかったんだ」
旋風「俺だって父さんに憧れてたからな、偉大なラストニンジャに…。だが、憧れだけじゃ、どうにもならない。…だから諦めた」
十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人。旋風にはラストニンジャの息子としての驕りがあってその才能を潰してしまったのか?それとも逆に、偉大なる父を持つ2代目としてのプレッシャーに負けたか?
いずれにせよ、思春期あたりで、旋風は忍術が使えなくなってしまった。竜巻を起こそうと術の印を結んでも、ほんの少しそよ風が起きるだけ。
風花「諦めて後悔はしていない?」
旋風「…どうだろう?だけど、俺がラストニンジャを継いでいれば、お前たちにこーんな大変な思いはさせずに済んだかもな」
天晴「親父がすごい忍者だったとしても、俺は忍者になったよ!だって熱いじゃん!じいちゃんと、親父と、俺。親子3代で忍者って」
旋風「それも悪くない…だけど、俺のせいでそれも…。すまないな、天晴」
うーん、もしかしたら旋風は純粋に忍術が楽しくて忍者を「やりたい」という気持ちより、ある時期からラストニンジャを継ぐために忍者を「やらなければならない」って気持ちの方が強くなったのかもしれない。
だから、忍者修行をしている子供達に大変な思いをさせていると、申し訳なさで一杯になってるのかも。修行が辛いと感じていたから、風花に忍者を諦めたことに対して後悔しているか問われても、はっきり後悔しているとは言わない。
一方の天晴は、親父が忍者でも俺は忍者になったよ、と言う。つまり裏を返せば、親父やじいちゃんが忍者であろうがあるまいが、関係ない。好天じいちゃんがまったく血縁のない近所のじいさんだったとしても、たぶん天晴は忍者に憧れて、忍者を目指したに違いなく。
たぶん、ここが天晴達と旋風の大きな違い。
もしかしたら、修行することを義務と感じた時点で、忍術って使えなくなるのかも…しれない。
そんな父を見て、天晴は牙鬼側に、旋風が実はすごい忍者であるとみせかけて、これ以上の尾行を諦めさせることを思いつく。
旋風「俺はラストニンジャの息子、伊賀崎旋風だ!」
旋風のお父さんのオーバーアクションに合わせて、皆が影からそれぞれの得意技を使い、旋風をスーパー忍者に仕立て上げていく。
そのまま、霞姉の作り上げた幻の道場へカサバケを誘導。周りを気にせず戦闘が出来るいつもの採石場へ誘い込む。
崖の上から旋風は高笑い。
旋風「どうだ見たか!スーパー忍者、旋風様の忍術を!!」
カサバケ「本当に忍者だったカサ!」
天晴「親父、あとは俺たちに任せてくれ」
ここでスーパー旋風タイムは終わり。戦列から離れながらも、天晴の背中を眺める旋風の顔はさみしくも見え、ちょっぴり悔しくも見え。
しかし、旋風の落とした万年筆から生まれたカサバケは、傘を回転させて空に浮かび上がると、万年筆のインクを爆弾として撒き散らす。インクが着くと焼夷弾のように発火。天晴達はつぎつぎにインク爆撃を受け、大ピンチに。
おもわずカサバケの前に飛び出して、竜巻の術の印を結ぶ旋風だったが、やはり出てくるのはそよ風。カサバケにも今までのトリックがばれてしまう。
風花「…せっかく騙せてたのに…」
後ろでがっかりしてる風花ちゃんの一言が心に痛い。しかも、カサバケの旋風への攻撃を天晴が背中でかばい、負傷。風花には「お父さん逃げて」と後方へ突き飛ばされる。
取り残されて呆然とする旋風。自分は子供達の助けになるどころかお荷物にしかなれない。
旋風「俺は…守られてるだけなのか…?」
再度天晴に逃げろと促され、一瞬その言葉に従おうとする旋風だが、足を止めて振り返る。
旋風「俺だって…俺だってラストニンジャの息子だあぁー!!シュリケン忍法竜巻の術ー!!」
印を結んだその瞬間、凄まじい大風が巻き起こり、カサバケを弾き飛ばした!
旋風「でちゃった…」
カサバケ「貴様!使えるのか、使えないのかどっちなんだ!?」
旋風「よし天晴!一緒に忍法だ!この竜巻に乗れ!」
天晴「こい!親父!」
親子忍術夢のコラボで、天晴は風に乗って高く空へ舞い上がり、カサバケを一刀両断、カサバケを倒すことができた。
旋風「やった…かもしれない」
旋風はその場にへたりこむ。
全てが済んで道場に帰り、もう一度印を結んでみても、もうあの大風は出ない。
旋風「おっかしいなあ…?あの時は…」
キンジ「家族を想う気持ちが奇跡を起こしたの…かもしれやせんね」
旋風「や…そんな、照れるなぁ」
キンジはそう綺麗にまとめてくれましたが…さて?
注意深く見ると、子供達がやられる姿に耐えかねて前に飛び出しただけでは、忍術が使えていないんですよね。そこに、子供達に守られてばかりで悔しい、情けないって気持ちが乗っかった時に、初めて竜巻が使えるようになっている。
ふむう?なぜ旋風は思春期になって忍術が使えなくなったのか、そして一時的であれ、なぜ忍術が使えるようになったのか?
この理由が明かされる事で、ニンニンジャー世界での忍術を使える者の資格、さらには好天じいちゃんが言っていた「継ぐことの意味」がはっきりするかもしれません。
サブライターからメインライターへ向けて出された、大きな宿題。下山氏がどのようにこの問いかけに答えてくれるのか、そもそも答えてくれるのか、楽しみです。
皆、父の日の準備はできましたかー ?
…とばかりに、本当の父の日の一週間前に予告うってくれて助かったよ。母の日は憶えてるんですが、父の日はついつい忘れがち。今年はニンニンジャーのおかげで、余裕をもって父の日のプレゼントの手配ができました。手裏剣戦隊ニンニンジャー第16話感想。
さて、今回はニンニンジャー初のサブライター担当回。今まではメインライターの下山健人氏が書き続けてきましたが、ここにきて毛利亘宏氏、初登板です。
今までは、2クールも半ばになってのサブライター初登板回だと、メインキャラの性格にどうしてもぶれが生じてしまうのが定番。だいたい2、3話かけてメインライターの書くキャラクターに合わせていく感じが通常でしたが、今回はそういった齟齬を最小限に抑える為か、今までメインライターがあまり手をつけてないキャラ、旋風父さんを話の中心に持ってきました!そうか、この手があったか。確か「仮面ライダー鎧武」でも、サブの毛利氏が単独登板した30話で、あまりメインライターが手をつけてなかった晶姉ちゃんを、前面に押し出してきたんですよね。この回で今まであまり説明されてなかった晶姉ちゃんの懐が深い性格が明確になり、最終回間際の紘汰と晶姉ちゃんの別れがより味わい深くなっていました。
そして「父の日」、「雨」という、非常に無難な季節ネタを組み合わせることで、視聴者の皆様にまずは時候の挨拶。ニンニンジャーの設定は非常にとんちきなだけに、まさかこのネタは大丈夫だろうとたかをくくってたら、本筋に触れちゃったよ!てなことがなきにしもあらずなので、慎重な姿勢でお話に参入してきた感があります。
ちょっと天晴が落ち着き過ぎてる感がなくもないけれど、お父さんが超ノリノリで皆がどん引きな中、天晴が1人でよっしゃ!ってリアクションをとっていて、ここは役者さんのナイスアシスト。
おかげで大きなキャラぶれもなく、まずはサブライター毛利氏、潜入作戦成功、ってとこでしょうか?
旋風「あの子達にラストニンジャなんか押し付けておいて…!俺に忍術を教えなかったのも、ラストニンジャを継がせなかったのも、全部あんたの勝手だろ!そのせいで俺は…自分の娘を助けることすら出来ないじゃないか…!」(6話より)
という訳で、6話で風花が誘拐された時に、旋風父さんが好天じいさんにぶちまけていたコンプレックスを、もうちょっと掘り下げてみようじゃないかという回。
晦「敵の本陣に乗り込み、奴らの寝首をかく。こんな簡単な策を誰も思いつかぬとは…」
晦の今回の目的は、ニンニンジャーの本拠地を突き止めること。以前ネコマタが潜入した時には、場所を伝えてくれる前にやっつけられてしまったと、九衛門も晦の作戦に感心するように見えていましたが…。
これ、九衛門は道場の場所、知ってるような気がするよ。ネコマタの回では風花ちゃんのおともだちもあっさりお家に招かれてたしねぇ。晦はこんな単純な作戦を今までやらなかった九衛門をあざ笑い、九衛門は晦がアジトを知らない事に、密かに優越感を覚え…って、やり取りのような気もする。相変わらず、キツネとタヌキの化かし合い。
天晴「忍者を簡単に尾行できると思ったら、大間違いだ!」
まずは、天晴達を尾行して諦めたように見せかけておいて、本当のターゲットは、唯一忍者でないのに屋敷に出入りしている伊賀崎旋風だった。
彼がスーパーの特売日に必ず買い出しに出ていることをあらかじめ知っていた晦は、妖怪カサバケを使い、スーパーの無料貸出傘のフリをさせて、旋風にカサバケを持ち帰らせようとする。
その作戦に見事引っかかってしまった旋風。途中で妖怪の存在に気づいた天晴たちが追っかけて来たため、事なきを得たものの、旋風の落ち込みは深い。
忍者なら尾行に誰だって気づいて当たり前。天晴を始めとする子供達は、皆気づいて撒いたのに、旋風だけが気がつかなかった。これはキツい。
皆が口々に傘に化けてたからしょうがないとか、忍者じゃないからしょうがないとか旋風を慰めるけど、うーん…これは…追い打ちかけてるよなぁ。
天晴「親父、落ち込むなよ」
しょんぼり縁側に座る旋風のそばに、伊賀崎兄妹が寄り添う。旋風は2人に昔語りを。
旋風「父さんな、これでも子供の頃には忍術の天才って呼ばれてたんだよ。俺もラストニンジャ継ぎたいって思ってさ…修行してたんだ。だけど、ちょうど風花位の歳になる頃にはまったく忍術を使えなくなってしまったんだ…」
天晴「親父もニンジャになりたかったんだ」
旋風「俺だって父さんに憧れてたからな、偉大なラストニンジャに…。だが、憧れだけじゃ、どうにもならない。…だから諦めた」
十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人。旋風にはラストニンジャの息子としての驕りがあってその才能を潰してしまったのか?それとも逆に、偉大なる父を持つ2代目としてのプレッシャーに負けたか?
いずれにせよ、思春期あたりで、旋風は忍術が使えなくなってしまった。竜巻を起こそうと術の印を結んでも、ほんの少しそよ風が起きるだけ。
風花「諦めて後悔はしていない?」
旋風「…どうだろう?だけど、俺がラストニンジャを継いでいれば、お前たちにこーんな大変な思いはさせずに済んだかもな」
天晴「親父がすごい忍者だったとしても、俺は忍者になったよ!だって熱いじゃん!じいちゃんと、親父と、俺。親子3代で忍者って」
旋風「それも悪くない…だけど、俺のせいでそれも…。すまないな、天晴」
うーん、もしかしたら旋風は純粋に忍術が楽しくて忍者を「やりたい」という気持ちより、ある時期からラストニンジャを継ぐために忍者を「やらなければならない」って気持ちの方が強くなったのかもしれない。
だから、忍者修行をしている子供達に大変な思いをさせていると、申し訳なさで一杯になってるのかも。修行が辛いと感じていたから、風花に忍者を諦めたことに対して後悔しているか問われても、はっきり後悔しているとは言わない。
一方の天晴は、親父が忍者でも俺は忍者になったよ、と言う。つまり裏を返せば、親父やじいちゃんが忍者であろうがあるまいが、関係ない。好天じいちゃんがまったく血縁のない近所のじいさんだったとしても、たぶん天晴は忍者に憧れて、忍者を目指したに違いなく。
たぶん、ここが天晴達と旋風の大きな違い。
もしかしたら、修行することを義務と感じた時点で、忍術って使えなくなるのかも…しれない。
そんな父を見て、天晴は牙鬼側に、旋風が実はすごい忍者であるとみせかけて、これ以上の尾行を諦めさせることを思いつく。
旋風「俺はラストニンジャの息子、伊賀崎旋風だ!」
旋風のお父さんのオーバーアクションに合わせて、皆が影からそれぞれの得意技を使い、旋風をスーパー忍者に仕立て上げていく。
そのまま、霞姉の作り上げた幻の道場へカサバケを誘導。周りを気にせず戦闘が出来るいつもの採石場へ誘い込む。
崖の上から旋風は高笑い。
旋風「どうだ見たか!スーパー忍者、旋風様の忍術を!!」
カサバケ「本当に忍者だったカサ!」
天晴「親父、あとは俺たちに任せてくれ」
ここでスーパー旋風タイムは終わり。戦列から離れながらも、天晴の背中を眺める旋風の顔はさみしくも見え、ちょっぴり悔しくも見え。
しかし、旋風の落とした万年筆から生まれたカサバケは、傘を回転させて空に浮かび上がると、万年筆のインクを爆弾として撒き散らす。インクが着くと焼夷弾のように発火。天晴達はつぎつぎにインク爆撃を受け、大ピンチに。
おもわずカサバケの前に飛び出して、竜巻の術の印を結ぶ旋風だったが、やはり出てくるのはそよ風。カサバケにも今までのトリックがばれてしまう。
風花「…せっかく騙せてたのに…」
後ろでがっかりしてる風花ちゃんの一言が心に痛い。しかも、カサバケの旋風への攻撃を天晴が背中でかばい、負傷。風花には「お父さん逃げて」と後方へ突き飛ばされる。
取り残されて呆然とする旋風。自分は子供達の助けになるどころかお荷物にしかなれない。
旋風「俺は…守られてるだけなのか…?」
再度天晴に逃げろと促され、一瞬その言葉に従おうとする旋風だが、足を止めて振り返る。
旋風「俺だって…俺だってラストニンジャの息子だあぁー!!シュリケン忍法竜巻の術ー!!」
印を結んだその瞬間、凄まじい大風が巻き起こり、カサバケを弾き飛ばした!
旋風「でちゃった…」
カサバケ「貴様!使えるのか、使えないのかどっちなんだ!?」
旋風「よし天晴!一緒に忍法だ!この竜巻に乗れ!」
天晴「こい!親父!」
親子忍術夢のコラボで、天晴は風に乗って高く空へ舞い上がり、カサバケを一刀両断、カサバケを倒すことができた。
旋風「やった…かもしれない」
旋風はその場にへたりこむ。
全てが済んで道場に帰り、もう一度印を結んでみても、もうあの大風は出ない。
旋風「おっかしいなあ…?あの時は…」
キンジ「家族を想う気持ちが奇跡を起こしたの…かもしれやせんね」
旋風「や…そんな、照れるなぁ」
キンジはそう綺麗にまとめてくれましたが…さて?
注意深く見ると、子供達がやられる姿に耐えかねて前に飛び出しただけでは、忍術が使えていないんですよね。そこに、子供達に守られてばかりで悔しい、情けないって気持ちが乗っかった時に、初めて竜巻が使えるようになっている。
ふむう?なぜ旋風は思春期になって忍術が使えなくなったのか、そして一時的であれ、なぜ忍術が使えるようになったのか?
この理由が明かされる事で、ニンニンジャー世界での忍術を使える者の資格、さらには好天じいちゃんが言っていた「継ぐことの意味」がはっきりするかもしれません。
サブライターからメインライターへ向けて出された、大きな宿題。下山氏がどのようにこの問いかけに答えてくれるのか、そもそも答えてくれるのか、楽しみです。