リョウマ魂「わしは正真正銘、坂本龍馬ぜよ」
タケル「すみません!…お願いします、俺の心とつながってください!」
リョウマ魂「は?」
タケル「お願いです…俺の心と…」
リョウマ魂「おんし…きもいな」
タケル「あ、す、すいません!」
憧れの坂本龍馬との心の繋がりを持ちたいあまり、思わず結婚を前提に僕と付き合ってくださいスタイルをとってしまうタケルくん。気持ちはわかるが、初対面でそれはドン引き。交際申し込みはちゃんと会話してからね。仮面ライダーゴースト13,14話、まとめて感想。
御成「きもいっすねー、たしかに」
御成の冷めた口調がこ、こわい…!
お、2クール始まりは2話完結だ、よし2話ごと感想まとめよう…と思っていたら、予定外の出来事や、予定内だったけど必要以上に熱くなってしまったイベントがあったり…というわけで、年明けそうそう宿題ためてます。
や、誰に対する締め切りかというのは毎度考えるとこなんですけど。まあ、いいやって感想まとめなかったら、後でキャラクターの心情を語る上での重要回だったことが判明して、頭抱えることもあるからなあ。
これ以上ためると、8月31日のこども状態になってしまうので(いや、すでになってる)、今回はあらすじ無しでかるーく感想。もうほんとに思ったことだけ。ああ!MOVIE大戦ジェネシスの感想もかいてなーい!
*眼魂のひみつ
1クールでは、眼魂の誕生の過程を通して、後世の人からの視点で偉人を紹介していくスタイルをとっていましたが、2クール目ではどうやら眼魂の中にいる偉人の魂自身に喋らせることで、どんな偉人だったのかを紹介していくスタイル。今まではただ偉人の名前がついているだけのただのまるいかたまりでしかなかった眼魂のひとつひとつに、個性がつき始めました。
前回拾い集めることができず、道端に落ちていた坂本龍馬眼魂さんからスタート。
おしゃべりなイメージの偉人を始めに持ってくるのは、なかなかよいアイデア。1クールでの眼魔みたいに、眼魂の中にいる偉人ゴーストを一般人に憑依させることで、違和感なく喋らせることができるようになりました。いままで沈黙していた偉人眼魂たちが、いきなりカノンちゃん眼魂みたいにわあわあしゃべりだしたら、そりゃ唐突すぎるし。
しかし、龍馬さんは眼魂に戻ったあともぺらぺらしゃべってたし、西園寺さんの手のうちにあった時も、他の眼魂さんたちとのおしゃべりを楽しんでいたりしたんだろうか?さぞうるさかったろう。
なお、変身ラップは
『目覚めよ日本、夜明けぜよ』
お、なんかひさびさにまともなラップ。
そして、御成のゴエモン眼魂猛プッシュ。
他の英雄眼魂をひいきにするタケルに対し、何故使わないのかと恨み節。そりゃー、御成があれだけ這いつくばって見つけた眼魂だもん。使ってほしいわよね。なお、変身ラップはこちら。
『歌舞伎うきうき乱れ咲き』
ええっとね。これ、眼魂の中に入ってるのは石川五右衛門本人の魂じゃなくて、石川五右衛門を描いた歌舞伎演目『楼門五三桐』をやった歌舞伎役者が入ってると思うの。たぶん本物の石川五右衛門自身は忍者だったり、屋根で見栄をきったり、「絶景かな、絶景かな」なんてやったりしなかったと思うの。
御成「かあっこいいー!」
うん、御成のゴエモン猛プッシュは、AKBの推しメンに一所懸命に投票するのと似た感覚だな。
*マコトの迷い
『タケルは龍さんの思いを継いで頑張っている。それに比べて俺は…』
マコトは眼魂になってしまったカノンを助けるために、自分の命を投げ出してもいいと思っていた。しかし、実際にカノンを自らの命と引き換えに救ったのは、タケル。
こうなった以上、タケルが助かる為の再度の眼魂集め、そしてタケルの父の思いでもある「未来へ命をつなぐ」ための戦いに全面的に協力するのが筋ではある。
しかし、マコトの行動はどこか歯切れが悪い。確かに天空寺チームやタケルがピンチになったら、マコトは駆けつけ、眼魔たちと戦う。しかし、眼魂探しに積極的に加わったりはしないし、たぶんアランのしようとしていることが何だったかを漠然とは知りつつも、自ら阻止しようと動き回ることもなさそう。
タケル「ねえ、前に言ってた地獄ってどういう事?」
マコト「俺とカノンは、10年前にモノリスに吸い込まれて眼魔の世界で暮らしていた」
タケル「眼魔の世界?」
マコト「ケジメをつけたら全て話す」
龍や五十嵐博士が世界を救うために、必死になって調べていた「眼魔の世界」。ちゃんと話してくれれば、なにかしら解決の端緒がつかめるかもしれないのに、マコトは話そうとはしない。マコトが引っかかっている『ケジメ』とは、やはりアランとの義理やしがらみに関わることなんだろうなあ。
アカリから、眼魔が起こしている通信障害の件について調べ回っている御成達の護衛を頼まれるも、カノンの居る病院からあまり離れたがらないマコト。カノンの体の具合のこともあるだろうけど、目を離した隙に何かが起きるのを心配している様子でもある。
カノン「お兄ちゃん、本当はタケル君たちの事が心配なんでしょ?」
マコト「俺は…」
カノン「私なら大丈夫だから。タケル君たちを助けてあげて?」
マコト「カノン…ありがとう」
しかし、タケルを助けたい気持ちはカノンもマコトも同じ。今回はカノンに背中を押されて、タケルに協力しに駆けつけたけれど、やはりカノンはマコトのアキレス腱。
マコトの『ケジメ』も、タケルへの協力も、カノンが鍵を握っていくことになりそうです。
*「命、燃やすぜ!」
リョウマ「命もないのに命を燃やすとは、全くどういう理屈ぜよ?」
タケル「え?あ…命をかけて頑張るぜ!って言うか…」
リョウマ「夢のために命をかけるのは、わしらの時代じゃ当たり前ぜよ」
うん、私もこの決めセリフどういうことか、以前からずっと気になってた。リョウマさん、ツッコんでくれてありがとう。
*タケル
仙人「あやつは二度と現れん。お前を救うために消えてしまった。だが99日で眼魂を集めれば、お前と龍の魂を救えるかもしれん」
タケルの魂が現世で自由に動ける期間が、龍のおかげで再度99日間与えられた。しかし、龍は消えてしまったという。龍はすでに死んでいるのに、さらに消えたとはどういうことか?黄泉の国に魂が存在することすら許されなくなったということか?
とにかく今は仙人のいうことに従ってみるしか、タケルには手はない。
龍「お前が15人の英雄の心を繋げ」
黄泉出会った龍の助言に沿って、過去に一度だけ口をきいたことのあるムサシゴーストとの対話を試みようと、眼魂を耳にあててみたりするタケル。でも喋ってくれないねえ。もともと宮本武蔵っておしゃべりなイメージないしね。その代わりに、今回は今までタケルが持っていなかったリョウマ眼魂が、一般人の口を借りてしゃべり、タケルを試す行動にでます。
リョウマ「おんしはこの間、おなごを生き返らせたな」
タケル「え?あっ…だったら話が早い。龍馬さん、俺に力を貸して下さい」
リョウマ「ならば、おんしに問う。おんしの夢は何ぜよ?」
タケル「夢?」
リョウマ「男たるもの、人生を賭けるに足る、でっかい夢があるだろう?」
タケル「夢とか言ってる場合じゃない!眼魔から、みんなを守らないと!」
リョウマ「つまらんのう!そんなら、薩長同盟を成してみろ!」
どうやら英雄眼魂たちは、この前の儀式の時になにが起きたか、ちゃんと見てる。リョウマは自分の命でなく、女の子の命を助けるよう願ったタケルに興味を持った模様。
試しにリョウマが体を借りた男の夢を叶える手伝いをするよう、タケルに課題を出します。男の夢は宇宙開発。彼の会社で新しい人工衛星を打ち上げるのには、優秀な技術者である自分の父の協力が不可欠。しかし、なにが気に入らないのか、親父さんは協力の要請をすげなく断る。
男とその父の関係を結び直すのが、今回タケルに課せられた課題。男の名前は長正、父の名前は薩之進。これがリョウマの言っていた薩長同盟の中身。しかし、眼魔は謎の通信障害事件を起こすなど新たに怪しい動きを見せ始めているし、男の父は頑固だし、タケルは正直乗り気ではない。
タケル「はあ…何で俺が親子喧嘩の仲裁なんてしなきゃいけないんだよ…」
リョウマ「ああ、まっことこんまい男ぜよ」
タケル「でも、こんな事してる間にも眼魔は…」
リョウマ「男は一度口にした事は、最後までやり通すもんぜよ」
タケルとしては、命の危険に繋がりそうな眼魔事件の方をはやく解決したい。しかし、まわりの意見におされて、リョウマ眼魂に認められるべく、乗り気ではない親子喧嘩にずるずる首を突っ込み続ける。
リョウマ「優柔不断じゃが、ひとたび事件が起きれば体が動くという訳か」
冷静にリョウマはタケルの人となりを観察している。
しかし、長正の兄の死の苦い記憶が、薩之進を人工衛星の夢から遠ざけていることを知ったタケルの気持ちは一変。
タケル「何でだ…ふたりとも思いは同じなのに。このままじゃ終われない。俺がふたりを繋いでみせます!」
長正「もういいんです。気にしないでください。」
タケル「待ってください!俺、見てみたいんです。長正さんと薩之進さんと、そしてお兄さんの夢の結晶を。ふたりで作った人工衛星を」
リョウマ「龍さんよ、おんしの倅はようやっとわかってきたようぜよ」
どうやら龍とリョウマはあの世で知り合いになっていた様子。龍は10年前にこの世を去ってから、あの世で英雄達の魂を繋ぐべく、いろいろ頑張っていたのでしょうか?エジソンやベートベンなどの気難しそうな眼魂が、生まれてからあっさりタケルに協力してくれたのも、みんな「龍さんの息子だからなー、まあしゃあないわ」って感じだったのかしら?
タケル「お兄さんは、叶えたくてももう手が届かないんです。生きている長正さんと薩之進さんが頑張れば、お兄さんと一緒に見た夢が叶うんです!お兄さんの思いは生き続ける」
死んでしまっているタケルにしてみれば、志半ばにして亡くなってしまった長正の兄の気持ちがよくわかる。兄は確かに薩之進と人工衛星の件で意見が合わず、喧嘩して家を飛び出して、そのまま事故にあってしまった。
しかし、それで夢だった人工衛星から手を引いてしまうだなんて、とんでもない話。熱い夢があって、お互い譲れないからこそ喧嘩になった。自分が長正の兄なら、叶えられなかった夢を、思いを未来に繋いで欲しいと絶対に思っているはず。タケルが皆を守りきれないままあの世へ行ってしまった時に、悔しくて泣いたように。
タケル「俺は自分の夢なんて分からない。でも俺は皆の命、夢を守りたい。それで、仲間と笑っていられる世界を作る!」
リョウマ「よう言うた!げに、まっことでっかい夢ぜよ。わしの夢は、わしが死んだ後も同志に受け継がれて今の日本を作った。人の夢は、思いは繋がっていくんぜよ!わしの心を受け取れ!」
偉人達の心を繋げという龍の言葉に隠された想いは、まさにこのことなのでしょう。リョウマの魂はタケルの魂に共鳴し、リョウマ眼魂がタケルの手に。
偉人眼魂たちと心を通い合わせ、協力体制を作っていくというこれからのタケルの課題が明確になりました。しかし、偉人だけにクセのあるひねくれものも多いはず。タケルは3ヶ月あまりで、そんな偉業を成し遂げることができるのでしょうか?
*眼魔
アラン「これで西園寺がいなくても、眼魔に力を融合することができる。あの男も少しは役に立ったという訳か」
眼魔の世界でなにやら怪しい作業をして、黒い眼魔とこの世の物質を組み合わせて、刀眼魔とプラネット眼魔を作り上げたアラン。どうやら、この技術は西園寺によるものだったよう。てことは、こういった特殊能力を持つ眼魔は、西園寺亡き今、アランにしか作れないということか。
刀眼魔「この前のようには行かんぞ。秘剣・燕返し!」
刀眼魔は1話でムサシゴーストと斬り合って、敗れた眼魔。一度この世で敗れて退場しても、眼魔世界の住人ならば再び復活させてこの世に送り込むことができるようです。おお!再生怪人を使う上手い言い訳ができた。ゴーストはお財布事情ときちんと向き合ってるなあ。これ、意外と大切。
そして、プラネット眼魔。頭が地球で、水色とクリームイエローの色使いがとてもポップで好きなデザインでした。
タケルくんの「宇宙(に)キター!!」に対抗して、必殺技の時に「プラネットー!」って叫ぶのが、昭和怪人みたいで可愛らしい。また再生してくれてもいいのよ。
*消えかけるタケル
特に自信をなくしているわけでもないのに、一瞬タケルの姿が薄くなっていくのを目撃してしまうアカリ。
どうしたのかと問われて、何でもないと取り繕うアカリですが。やはり、異常な方法で99日の期間を延長した影響がなにかしら出ているのか。
*アランとアデル
アラン「兄上、お伺いしたい事があります」
アデル「何だ?」
アラン「英雄の眼魂にあのような力があることを、何故お教え頂けなかったのでしょうか?」
アデル「肉体を手に入れる力など、我らにとって何の価値があると言うのだ?価値があるとすれば、兵器としての力のみ」
アラン「それゆえに、私に何も告げずにジャベルに命令を?」
アデル「そうだ。我らの世界のためには向こうの世界の人間が必要だと言う事はわかっているはずだが?」
アラン「はい…兄上」
アランにとって兄アデルの命令は絶対のよう。しかし、先鋒として戦うアランにとっては重要なことを言わずに、いいように弟をこき使うアデルに対して、アランは相当な不信感を抱いている。
ユルセン「眼魔の目的は、人の魂を集めることみたいだな」
アランは人工衛星を乗っ取り、それを媒介に地上の人たちの魂を大量に集め始める。いままでの目の紋章の結界をあちこちに作り続けてきたのはこれが目的だったか。
仙人「いよいよ本気になったということか…」
仙人の顔が曇る。今回は人工衛星を作った長正親子が人工衛星のプログラムに介入したおかげで、魂は人々のもとに還りましたが、眼魔世界の目的がこれではっきりとしました。彼らの目的はこの世の人々の魂。これがないと、どうやら眼魔世界の住人もまずいことになるみたい。
しかし、アランは眼魔世界の危機よりも、マコトの裏切りのほうが堪えている様子。タケルを助けるために前線に出てきたスペクターをアランはなんと素手で殴りに行く。
アラン「スペクター、君には失望した」
アラン、強え!スペクターをぼこぼこにしてからささっと逃げていく。この時のアランの顔がちょっと切ない。マコト以外に心を許せる者が、まわりに本当にいなかったんだろうなあ。なんか可哀相になってきた。
*サングラスラッシャー
サングラス部をぱかっと開けると、まあなんて素敵な眼魂ケース(ただし、2個しか入んないけどね)!この前の雪の日の翌日、近所のこどもが元気よく「めがまぶしー!めがまぶしー!」と元気よく歌いながら学校行ってました。たしかにキャッチーなフレーズではある。