「ティム・バートンの世界」
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ52階)
そろそろけやき坂のイルミネーションも綺麗な時期なので、イルミネーション見物も兼ねて。ここは背景に東京タワーがどーんと見えるので、とてもスタイリッシュ。しかし、光の差が極端で、写真はスマホだと上手く撮れないんですよねえorz。しょうがないのでアタマの中に焼き付け。
さてさて、ティム・バートン展。美術展というより、ティム・バートンという人間のアタマの中を覗いてみないかい?というのがコンセプト。
膨大な量の作品というより、落書きがぎっちり。小さいスケッチブックや、レストランやバーの紙ナフキン、ディズニースタジオの動画用紙、果ては新聞紙にこちゃこちゃ描かれた異形のキャラクター達がずらりと。
特にディズニースタジオアニメーター時代の落書きが、スタジオに彼の世界観を認めてもらえない鬱憤が爆発してて、真っ黒くてとてもいいです。
ところで、落書きの中にちらほら日本の怪獣がみられます。ピグモン、キングギドラ、ガメラ、ガンQなどなど。なかでも、「サンダとガイラ」がお気に入りだったらしく、大きな紙に何度も描いている。
こうして落書きを観ていくと感じるのですが、たぶんティム・バートンって若い頃からブレがないというか、一貫して「異形に生まれついた者の痛みと孤独」をこよなく愛している。痛みと孤独を哀れむのではなく、愛してる。孤独を受け入れる異形の者のある種の鈍さ、強さを愛してる。
そんなティム・バートンが東宝映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を愛するのも、まったくもって当然だよなとすごく納得してしまいました。
異形であるサンダが人間に迫害されて、酷い目にあっても、人間に仇なす同類ガイラが人間に殺されてしまわないよう、全力で止めるお話。とても人間のエゴが酷くてサンダが可哀想なのですが、それでもガイラに一生懸命山奥に帰ってもらおうと全力を尽くす姿に、涙を禁じ得ません。
ティム・バートンがお好きな方はこの作品も気に入ると思いますので、是非御覧ください。
「ティム・バートンの世界」展は東京では1月4日まで。平日でも混み混みだったので、ある程度時間に余裕をもってお出掛けください。あ、出口の所にティム・バートン監修のクリスマスツリーが飾ってあって、ある程度暗くなってからのほうが綺麗なので、日の入りあたりに出口に向かうといいかもです。
森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ52階)
そろそろけやき坂のイルミネーションも綺麗な時期なので、イルミネーション見物も兼ねて。ここは背景に東京タワーがどーんと見えるので、とてもスタイリッシュ。しかし、光の差が極端で、写真はスマホだと上手く撮れないんですよねえorz。しょうがないのでアタマの中に焼き付け。
さてさて、ティム・バートン展。美術展というより、ティム・バートンという人間のアタマの中を覗いてみないかい?というのがコンセプト。
膨大な量の作品というより、落書きがぎっちり。小さいスケッチブックや、レストランやバーの紙ナフキン、ディズニースタジオの動画用紙、果ては新聞紙にこちゃこちゃ描かれた異形のキャラクター達がずらりと。
特にディズニースタジオアニメーター時代の落書きが、スタジオに彼の世界観を認めてもらえない鬱憤が爆発してて、真っ黒くてとてもいいです。
ところで、落書きの中にちらほら日本の怪獣がみられます。ピグモン、キングギドラ、ガメラ、ガンQなどなど。なかでも、「サンダとガイラ」がお気に入りだったらしく、大きな紙に何度も描いている。
こうして落書きを観ていくと感じるのですが、たぶんティム・バートンって若い頃からブレがないというか、一貫して「異形に生まれついた者の痛みと孤独」をこよなく愛している。痛みと孤独を哀れむのではなく、愛してる。孤独を受け入れる異形の者のある種の鈍さ、強さを愛してる。
そんなティム・バートンが東宝映画「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を愛するのも、まったくもって当然だよなとすごく納得してしまいました。
異形であるサンダが人間に迫害されて、酷い目にあっても、人間に仇なす同類ガイラが人間に殺されてしまわないよう、全力で止めるお話。とても人間のエゴが酷くてサンダが可哀想なのですが、それでもガイラに一生懸命山奥に帰ってもらおうと全力を尽くす姿に、涙を禁じ得ません。
ティム・バートンがお好きな方はこの作品も気に入ると思いますので、是非御覧ください。
「ティム・バートンの世界」展は東京では1月4日まで。平日でも混み混みだったので、ある程度時間に余裕をもってお出掛けください。あ、出口の所にティム・バートン監修のクリスマスツリーが飾ってあって、ある程度暗くなってからのほうが綺麗なので、日の入りあたりに出口に向かうといいかもです。