「はあー!いい汗かいた!小休止、アンドおっそうじー!あ、ワイプワイプワイプ♪」
お墓参り用の水桶と柄杓を持って、自分で身体をキュッキュ拭くボセキシャドーさんが意外と和風。なんとなく見た目は西洋風のお墓なんですけどねぇ。この冬空に水をかけるのは寒かろう、烈車戦隊トッキュウジャー第39話。
過去の幽霊怪人を呼び出す能力、門を開く仕様のお墓デザインに、こっそりキョウリュウジャーのガドマを思い出したのはナイショ。そういやあいつもクリスマス前に登場してましたね。
というわけで、毎年恒例クリスマス商戦ならぬ、クリスマス決戦の火蓋が切って落とされました。ビルドレッシャーが使えないことで、トッキュウオーとディーゼルオーコンビが活躍。サポートレッシャーの活躍も存分に。
しかし珍しい設定なのが、クリスマスというこの時期自体が敵の弱体化を招いてしまうこと。この時期は世間がキラキラしたイマジネーションであふれているため、闇が減ってしまうらしい。そんなこと言ったら、正月休みとかお盆休みとかも闇の生産量が減って大変な気もするのだが、もしかしてイルミネーションとかのキラキラが重要だったりするのだろうか…。この時期は忙しいやら、出費が増えるやらで、闇出まくりの人も多いと思うが…。この闇を陛下に献上したいとこだが、そうもいかないのだろうか…。
前回ノア夫人が「そろそろ闇が必要な時期ですし…」と言っていたのはこのことでしたか。冬眠に向けて食料を食べ漁る熊のように、このクリスマス前後の「闇減り」に向けて闇を集めなければいけなかった訳ですね。しかし、ノア夫人はのらりくらりと無能な怪人を派遣し続け、わざとあまり闇を集めなかった。
さらに、再生怪人を次から次へと産み出すボセキシャドーの存在。ふつうなら敵側の切り札的存在になりそうなものですが、なんと再生怪人を呼び出す為に闇を大量に消化して、さらにシャドーライン側の弱体化を招くという厄介者設定!
しかも、その性質故、幽閉されていたはずのボセキシャドーを解放したのが、ノア夫人。ボセキシャドーにキャッスルターミナルの闇を消費させることで、「闇減り」の為に弱る闇の皇帝ゼットに追いうちをかける。
ノア『グリッタを取り戻すには、今は絶好の機会!』
妖しく目を光らせるノア夫人の手には、白い羽根がプリントされた紫色の布製の何かが。どうやらずっと陛下の傍らで縫っていたのは、これだったようです。さて、どんな魔力が込められたモノなのでしょうか?
そんなこんなでいきなり敵側組織の方が、戦隊側よりも先に大ピンチに陥るという珍しい展開。
ネロ「今の闇、陛下のお力は相当に…!」
陛下は弱って玉座にお籠り。
陛下の生命力の危機を感じながらも、陛下の「近づくんじゃねぇ!」という命令に従って外でオロオロするばかりのネロ。
闇不足でふらふらしながらも、闇を無駄に消費するボセキシャドーを連れ戻す為に前線に走っていくモルク。
そして「闇減り」の時期を狙って、シュバルツが陛下の命を狙いに動きだした。
皇帝、万事休す。
ノア『ふふ、うまくいったわ。皇帝の力がここまで弱くなるなど、おそらく二度とない。グリッタ…必ず助け出しますから安心なさい。お母様と一緒にもう一度、シャドーラインを…全ての闇を…』
すべてはノア夫人の思う通りに。
分厚い闇のカーテンに仕切られた玉座の中で、ひとり考えに沈むゼット。生命力が弱っているのを象徴するかのように、マントにあしらった羽根がハラハラと落ちて行く。
ふんわりと彼の傍らに立ったのは…グリッタちゃん!お久しぶり!まだちょっと白く光り輝いて、実体がなさそうだけど、元気そう。よかった…よかったよ。
ゼット「よう、グリッタちゃん」
結婚式前と変わらぬトーンで声をかけるゼット。しかし、グリッタの方に目線は向けない。
グリッタ「陛下…。今なら、陛下のお力に少しは抗えます」
ゼット「らしいな」
グリッタ「闇減りの時になれば、こうなるとお分かりだったはず…なぜ、私を消されなかったのですか?」
ゼット「さあな…で?どうする?」
グリッタ「…私は…」
困ったようにうつむいてしまうグリッタは心の中でつぶやく。
『…シュバルツ様…』
相変わらず陛下はグリッタに目線を向けない。舞い散る羽根のひとつを握りしめる。
…ゼット君、これはズルい!ズルいよ!陛下を見捨ててシュバルツの元へ行くか、陛下のお側に心から寄り添うか、グリッタちゃんに決断を委ねている。
彼女の気持ちがシュバルツに向いているのは痛いほどわかってる。しかし、ずっとゼットの中に閉じ込められていたグリッタちゃん、きっと誰にも見せなかった彼の孤独を共に肌で感じているはず。
優しい彼女が戸惑うことはわかってる。それでも、彼女の口からゼットを選ぶと言わせたいのか?それが同情や憐れみから出た言葉であってもいいのか?
ゼット君、それはダメだよ。何かが欲しければ、自分の口からそれを言わなきゃ。たとえ、彼女に拒絶されることになっても。相手に丸投げはいけないよ。ズルい男。
一方トッキュウジャーサイド。闇減りの時期だから、シャドー怪人に襲われることもないと、楽しげにクリスマスの飾り付けを。
明君も呼ぼうとしたが、電話が繋がらない。不審に思った5人がビルドレッシャーに駆けつけると、洗濯物などが干されて生活臭満載だったコックピットがガランとしている。
コンソールパネルの上にぽつりとおかれたドリルレッシャーと明君直筆のマニュアル。小学生のライト達にも解るように、ひらがなで平易な言葉で書かれている。
あわてて外に飛び出したライト達は、線路脇にぽつんとおかれた明君の安全ヘルメットを発見。
どんな時にもひたすら手離さなかったヘルメット。お風呂に入る時にすら、洗面器がわりにしていたヘルメット。たぶん明君にとってヘルメットが、レインボーラインの保線作業員であることの象徴であり、誇り。そのヘルメットを置いて行ったということは…!
ヒカリ「あのさ、今にしておもえば、明がドリルレッシャーを取り戻せたのって、上手く行き過ぎだったんじゃないの?」
ここのところの明君の焦り方や言動を変に思っていた5人は、明君がシュバルツからドリルレッシャーを取り返す時に、何かあったのではないかと思い当たる。
しかし、ボセキシャドーの出現に足止めを食らうトッキュウジャー達。
ボセキシャドーが繰り出す過去の幽霊怪人の顔ぶれに、明君との思い出が次々と蘇る。
虹野明という名前をもらって、トッキュウジャーの仲間入りをした明君、
猫にでれでれの明君、
縦笛を吹く明君、
そして皆を守るように戦ってくれた明君。
トカッチ「はあ…やっぱり明君来なかったね…」
カグラ「でも、いままでもそういうことあったよ。明君、線路を守るのが仕事だから、いつも一緒だったわけじゃないし」
ミオ「うん…距離を置いてたとも言えるかな…。ほら、明君って、いつまでたっても私達のこと、"トッキュウジャー"って呼ぶじゃない?」
ライト「ああ、そういえばそうだっけ」
ミオ「まあ、私もそんなに気にしてなかったし、明君にもそれが普通だったんだと思う。でも…ホントはちゃんとツッコまなきゃいけなかったのかも」
トカッチ「僕も…ちゃんと話きいとけばよかったかも」
トカッチ「明君…確かにちょっとヘンだったけど」
ミオ「いつも一緒だった」
ヒカリ「一緒に戦ってきた」
ミオ「めちゃくちゃ自由で…でも」
カグラ「いつも近くにいて、守ってくれてた」
明君『オレが人知れず守る虹に、おまえたちが町へ帰るレールも入れておく』
明君はいつもトッキュウジャーたちのことを、つかず離れずで見守っていてくれた。
カグラ「明君がいないと、勝ってもさみしいね…」
ライト「…明探そう!連れ戻すんだ!」
ミオ「…うん!クリスマスみせないとね!」
カグラ・トカッチ「うん!」
ヒカリ「ああ」
しかし、シュバルツのクライナー反応をキャッチして、シュバルツに明の事を訊こうとしたライト達の前に立ちはだかったのは…明君!
明君「トッキュウジャー、邪魔をするな」
ヒカリ「どういうことか説明して欲しいんだけど?」
明君「…俺はまたシュバルツと組む。つまり、レインボーラインを脱けたということだ」
ミオ「やっぱり…でもどうして?!」
その問いかけには答えない明君はトッキュウ6号に変身。
明君と向き合うライト達。このまま明君は本気でライト達を倒そうとするのか?ライト達は明君を敵とみなしてしまうのか?さあどうするどうなる?
そして次回はクリスマスに向けてグリッタ嬢完全復活!彼女の愛の行方はどうなる?うがー!敵キャラ全員にとりあえず幸せになっていただきたい事態は結構初めてかも…!どうすりゃいいんだー!!
お墓参り用の水桶と柄杓を持って、自分で身体をキュッキュ拭くボセキシャドーさんが意外と和風。なんとなく見た目は西洋風のお墓なんですけどねぇ。この冬空に水をかけるのは寒かろう、烈車戦隊トッキュウジャー第39話。
過去の幽霊怪人を呼び出す能力、門を開く仕様のお墓デザインに、こっそりキョウリュウジャーのガドマを思い出したのはナイショ。そういやあいつもクリスマス前に登場してましたね。
というわけで、毎年恒例クリスマス商戦ならぬ、クリスマス決戦の火蓋が切って落とされました。ビルドレッシャーが使えないことで、トッキュウオーとディーゼルオーコンビが活躍。サポートレッシャーの活躍も存分に。
しかし珍しい設定なのが、クリスマスというこの時期自体が敵の弱体化を招いてしまうこと。この時期は世間がキラキラしたイマジネーションであふれているため、闇が減ってしまうらしい。そんなこと言ったら、正月休みとかお盆休みとかも闇の生産量が減って大変な気もするのだが、もしかしてイルミネーションとかのキラキラが重要だったりするのだろうか…。この時期は忙しいやら、出費が増えるやらで、闇出まくりの人も多いと思うが…。この闇を陛下に献上したいとこだが、そうもいかないのだろうか…。
前回ノア夫人が「そろそろ闇が必要な時期ですし…」と言っていたのはこのことでしたか。冬眠に向けて食料を食べ漁る熊のように、このクリスマス前後の「闇減り」に向けて闇を集めなければいけなかった訳ですね。しかし、ノア夫人はのらりくらりと無能な怪人を派遣し続け、わざとあまり闇を集めなかった。
さらに、再生怪人を次から次へと産み出すボセキシャドーの存在。ふつうなら敵側の切り札的存在になりそうなものですが、なんと再生怪人を呼び出す為に闇を大量に消化して、さらにシャドーライン側の弱体化を招くという厄介者設定!
しかも、その性質故、幽閉されていたはずのボセキシャドーを解放したのが、ノア夫人。ボセキシャドーにキャッスルターミナルの闇を消費させることで、「闇減り」の為に弱る闇の皇帝ゼットに追いうちをかける。
ノア『グリッタを取り戻すには、今は絶好の機会!』
妖しく目を光らせるノア夫人の手には、白い羽根がプリントされた紫色の布製の何かが。どうやらずっと陛下の傍らで縫っていたのは、これだったようです。さて、どんな魔力が込められたモノなのでしょうか?
そんなこんなでいきなり敵側組織の方が、戦隊側よりも先に大ピンチに陥るという珍しい展開。
ネロ「今の闇、陛下のお力は相当に…!」
陛下は弱って玉座にお籠り。
陛下の生命力の危機を感じながらも、陛下の「近づくんじゃねぇ!」という命令に従って外でオロオロするばかりのネロ。
闇不足でふらふらしながらも、闇を無駄に消費するボセキシャドーを連れ戻す為に前線に走っていくモルク。
そして「闇減り」の時期を狙って、シュバルツが陛下の命を狙いに動きだした。
皇帝、万事休す。
ノア『ふふ、うまくいったわ。皇帝の力がここまで弱くなるなど、おそらく二度とない。グリッタ…必ず助け出しますから安心なさい。お母様と一緒にもう一度、シャドーラインを…全ての闇を…』
すべてはノア夫人の思う通りに。
分厚い闇のカーテンに仕切られた玉座の中で、ひとり考えに沈むゼット。生命力が弱っているのを象徴するかのように、マントにあしらった羽根がハラハラと落ちて行く。
ふんわりと彼の傍らに立ったのは…グリッタちゃん!お久しぶり!まだちょっと白く光り輝いて、実体がなさそうだけど、元気そう。よかった…よかったよ。
ゼット「よう、グリッタちゃん」
結婚式前と変わらぬトーンで声をかけるゼット。しかし、グリッタの方に目線は向けない。
グリッタ「陛下…。今なら、陛下のお力に少しは抗えます」
ゼット「らしいな」
グリッタ「闇減りの時になれば、こうなるとお分かりだったはず…なぜ、私を消されなかったのですか?」
ゼット「さあな…で?どうする?」
グリッタ「…私は…」
困ったようにうつむいてしまうグリッタは心の中でつぶやく。
『…シュバルツ様…』
相変わらず陛下はグリッタに目線を向けない。舞い散る羽根のひとつを握りしめる。
…ゼット君、これはズルい!ズルいよ!陛下を見捨ててシュバルツの元へ行くか、陛下のお側に心から寄り添うか、グリッタちゃんに決断を委ねている。
彼女の気持ちがシュバルツに向いているのは痛いほどわかってる。しかし、ずっとゼットの中に閉じ込められていたグリッタちゃん、きっと誰にも見せなかった彼の孤独を共に肌で感じているはず。
優しい彼女が戸惑うことはわかってる。それでも、彼女の口からゼットを選ぶと言わせたいのか?それが同情や憐れみから出た言葉であってもいいのか?
ゼット君、それはダメだよ。何かが欲しければ、自分の口からそれを言わなきゃ。たとえ、彼女に拒絶されることになっても。相手に丸投げはいけないよ。ズルい男。
一方トッキュウジャーサイド。闇減りの時期だから、シャドー怪人に襲われることもないと、楽しげにクリスマスの飾り付けを。
明君も呼ぼうとしたが、電話が繋がらない。不審に思った5人がビルドレッシャーに駆けつけると、洗濯物などが干されて生活臭満載だったコックピットがガランとしている。
コンソールパネルの上にぽつりとおかれたドリルレッシャーと明君直筆のマニュアル。小学生のライト達にも解るように、ひらがなで平易な言葉で書かれている。
あわてて外に飛び出したライト達は、線路脇にぽつんとおかれた明君の安全ヘルメットを発見。
どんな時にもひたすら手離さなかったヘルメット。お風呂に入る時にすら、洗面器がわりにしていたヘルメット。たぶん明君にとってヘルメットが、レインボーラインの保線作業員であることの象徴であり、誇り。そのヘルメットを置いて行ったということは…!
ヒカリ「あのさ、今にしておもえば、明がドリルレッシャーを取り戻せたのって、上手く行き過ぎだったんじゃないの?」
ここのところの明君の焦り方や言動を変に思っていた5人は、明君がシュバルツからドリルレッシャーを取り返す時に、何かあったのではないかと思い当たる。
しかし、ボセキシャドーの出現に足止めを食らうトッキュウジャー達。
ボセキシャドーが繰り出す過去の幽霊怪人の顔ぶれに、明君との思い出が次々と蘇る。
虹野明という名前をもらって、トッキュウジャーの仲間入りをした明君、
猫にでれでれの明君、
縦笛を吹く明君、
そして皆を守るように戦ってくれた明君。
トカッチ「はあ…やっぱり明君来なかったね…」
カグラ「でも、いままでもそういうことあったよ。明君、線路を守るのが仕事だから、いつも一緒だったわけじゃないし」
ミオ「うん…距離を置いてたとも言えるかな…。ほら、明君って、いつまでたっても私達のこと、"トッキュウジャー"って呼ぶじゃない?」
ライト「ああ、そういえばそうだっけ」
ミオ「まあ、私もそんなに気にしてなかったし、明君にもそれが普通だったんだと思う。でも…ホントはちゃんとツッコまなきゃいけなかったのかも」
トカッチ「僕も…ちゃんと話きいとけばよかったかも」
トカッチ「明君…確かにちょっとヘンだったけど」
ミオ「いつも一緒だった」
ヒカリ「一緒に戦ってきた」
ミオ「めちゃくちゃ自由で…でも」
カグラ「いつも近くにいて、守ってくれてた」
明君『オレが人知れず守る虹に、おまえたちが町へ帰るレールも入れておく』
明君はいつもトッキュウジャーたちのことを、つかず離れずで見守っていてくれた。
カグラ「明君がいないと、勝ってもさみしいね…」
ライト「…明探そう!連れ戻すんだ!」
ミオ「…うん!クリスマスみせないとね!」
カグラ・トカッチ「うん!」
ヒカリ「ああ」
しかし、シュバルツのクライナー反応をキャッチして、シュバルツに明の事を訊こうとしたライト達の前に立ちはだかったのは…明君!
明君「トッキュウジャー、邪魔をするな」
ヒカリ「どういうことか説明して欲しいんだけど?」
明君「…俺はまたシュバルツと組む。つまり、レインボーラインを脱けたということだ」
ミオ「やっぱり…でもどうして?!」
その問いかけには答えない明君はトッキュウ6号に変身。
明君と向き合うライト達。このまま明君は本気でライト達を倒そうとするのか?ライト達は明君を敵とみなしてしまうのか?さあどうするどうなる?
そして次回はクリスマスに向けてグリッタ嬢完全復活!彼女の愛の行方はどうなる?うがー!敵キャラ全員にとりあえず幸せになっていただきたい事態は結構初めてかも…!どうすりゃいいんだー!!