グラファイト「これでプレイヤーが5人、全員が出揃った」
謎のお兄さん「ああ、心が踊るな」
おお、これで揃ったのか……。レギュラー戦士ひとりひとりを1エピソードずつ使って投入していく方式に、なんか、キョウリュウジャーの1クール目を思い出しました。5人って戦隊ぽいなー仮面ライダーエグゼイド第4話感想。私も心踊ってます。
そして次回、謎のお兄さんが何者か明かされて、レギュラーメンバーコンプリートというわけね。やくそくしてくれたから間違いないね。
明日那「監察医、九条貴利矢。原因不明の死因を突き止めるドクターよ」
というわけで、仮面ライダーレーザー、貴利矢参戦。なんと彼のLEVEL2形態は、人型でなくバイク!ば、バトルホッパー思い出しちゃった……!や、性格はおしゃべりで、バトルホッパーみたいに健気じゃないけどさ。フロント部分をくいっとかしげて、永夢に乗るように促す仕草が意外と可愛いなと、不覚にもキュンとなってしまった。さてレーザーは、私の中でのキュートなバイクランキングNo.1のバトルホッパーを超えることができるか?
さて、監察医といえば刑事ドラマでおなじみ、不審な死を遂げたご遺体を解剖することで、死因を特定するお医者さん。やはり大我と同じく、患者とは接することのないセクション。
貴利矢は、バグスターウイルスに感染した同僚の西脇の治療を求めて、ゲーム名人と名高い永夢のもとにやってきた。
しかし、貴利矢がやってきたことを聞いて、明日那はいい顔をしない。彼も仮面ライダー適合者。しかも、幻夢コーポレーションと衛生省の繋がりと、ゼロデイ事件との関わりを独自に嗅ぎつけ、世間に公表するとCEOを脅してガシャットとドライバーを手に入れた奴。アロハに真っ赤な革ジャン、サングラスという格好も胡散臭いが、ライダーになった経緯も充分に胡散臭い。
そして、今回も各々が信じる正義がぶつかりあう。いいねー、存分に戦えセンセー達(待合室のおばちゃん目線)
飛彩「お前の目的は何だ?」
貴利矢「ゼロデイの時……友達がバグスターの犠牲になった。もう二度と、あんな思いをしたくない」
おや、貴利矢センセ、見た目は怪しいが、動機は至極真っ当。永夢も飛彩も、彼の心の痛みに共感しているよう。貴利矢は大我を西脇のもとに連れてくると、ゲームに勝ったら前回取り上げた永夢のガシャットを返すよう、賭けをもちかける。
西脇とバグスターが分離したあと、飛彩が乱入して、大我がバグスターを追うのを防ぐ。なるほど、貴利矢をゲームに勝たせることで、永夢にガシャットを取り戻させる算段か。と思いきや、個人的恨みも相まって、大我と戦うことにすっかり夢中になっちゃってる。あらら。
その隙に、貴利矢は大我から永夢のガシャットを奪い返し、バイク形態に変身!永夢に乗るように促すが、永夢は永夢で『患者第一』を崩さない。まずは西脇の保護に走り、彼のストレスの原因を探りにかかる。果たして西脇は、グラファイトに妹を拉致されたことで、ストレスが悪化していた。
うーん、この兄妹、お兄ちゃんはついこの前まで円谷系列で地球を護ってたし、妹は妹で数年前に女性初のレッドとして勇姿を見せてたし、割と最強だとは思うんだけどね。しかし、妹さん、シンケンジャーのときはまだいかにも少女らしかったのに、すっかりオトナの女性になったなー。時の移ろいは早いものよ。
そして、貴利矢は改めて永夢に乗ってもらいたいとお願いを。
貴利矢「友達のニッシーを助けるために、俺と友達になってくれるか?」
永夢「はい!」
おおお!手をがっちり握り合って、これは熱い展開……!と思いきや、レースに勝って、西脇の妹を助けてゲームクリアした途端、ぞんざいな態度に逆戻り。永夢と妹を自分の背から振り落とす。そのまま、LEVEL1に戻るとうきうきした様子で、斃したバグスターのもとへ。
貴利矢「やっと貴重なサンプルが手に入る」
永夢「おい、いきなり何すんだよ!俺たち友達だろ!?」
貴利矢「あー全部嘘だから。ゼロデイで犠牲になった友達とかいないし?」
永夢「はあ!?」
貴利矢「自分、監察医なんで、バグスターの謎を突き止めたいだけさ」
永夢「はなからそれが目的で俺を乗せたのか?」
貴利矢「あれ?その気になってノセられちゃった?」
ところが残ったバグスターの身体を、突然の炎が焼きつくした。ブラスターを撃ったのは、あのゴーストの48話にも出てきていた、エグゼイドにそっくりなシャカリキスポーツ自転車野郎!自転車がぱたぱたと身体にまとわりつくと、なんだか強そうな形態に。まだ、正体も明かされてないのに、まさかのLEVEL3が早くもキター!?ってところで次回に引き。
さて、監察医貴利矢君、ひょうひょうとして力が抜けた感じのキャラクターが、ダントツで面白く。ゲーム中に永夢を名人名人とおだてながらも、目的を果たしたら、さらっと掌を返すところなんか、ワタクシ超好み。韜晦しまくって、なかなか本心を見せてくれそうにないですねー。
今回ラストであっさり本来の目的をばらして永夢をムカつかせましたが、基本貴利矢は、誰かが乗ってくれないと本領を発揮できない仮面ライダーなので、これからも口八丁手八丁でお人好しの永夢を煽って、結局乗らせてしまいそうな予感。うまくすれば永夢と貴利矢、すっごい面白いバディに育ちそうなのですが。
そして、貴利矢の本来の目的。それはバグスターを解剖することで、そのメカニズムを突き止めること。これはこれで、なんて監察医という自分の仕事に対して飽くなき探求心とプライドを持っているんだと、ワタクシ大感心。監察医なんてくっそ忙しい仕事の合間を縫って、わざわざ大会社の社長を恐喝してまでこんな時間外業務やらんよ、普通。
そこまでバグスター解明に執着するには、なにか他に強烈な動機がありそう。ゼロデイで友達が犠牲になったのは嘘って言ってたけど、もしかしたら、これ案外本当だったりしてね……?と邪推しつつ、次回のシャカリキスポーツさんの正体を楽しみに待つ。