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動物戦隊ジュウオウジャー 第32話 大好きだ!な感想 (おまけで33話一言感想)

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 今日は皆でパンケーキ・パーティー。それぞれ目の前にホットプレートを用意して、思い思いにパンケーキを焼いて楽しそう。
 ところがアムはというと。

アム「わ~大和くん、上手!いただきまーす」

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 隣にちょこんと座って、大和が焼き上げたパンケーキをさらりと受け取って、美味しくいただきまーす!ってか、なんだとう(激昂)!?
 みんなのアイドル(?)大和くんにしれっとパンケーキを焼かせているアムに、ワタクシ大嫉妬でございますですの動物戦隊ジュウオウジャー第32話感想!私だって……私だって大和の焼いたパンケーキが食べたいぞー!うがー!!
 また、大和の方も、アムにパンケーキを焼いてあげることになんの疑問も抱いてないという感じで、ちょっとなによそれー!!大和ってばアムを甘やかすのはデフォルトってこと!?ちょいとそこのアムちゃんよ、あとで体育館の裏に来いや、オラァ(オモテウリャーによりワタクシの裏の顔強力発動中)!

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 ……はっ。取り乱してしまったようで申し訳ない。こわいわー、オモテウリャーって怖いわー(棒)。
 さて、冒頭からいきなりタスクのお姑属性大爆発だった故、さては荒川脚本か?と思いきや、なんとびっくりサブライター下山健人氏初登板だったでござる。
 サブ初登板らしく、相性の良さそうなひとりのキャラを話の中心にした単発エピソードで様子見かな?とぬるく構えていたら、とんでもない!
 怪人の力によって全員の本音を暴いてぶつからせることで、一気に全キャラの性格を掴んできました!やー、30話以降から加わるサブだと、これくらいの力技が必要なんだなあと感心しきり。おかげで次の33話も、サブの登板時にありがちな、誰ですかそれ?みたいな、キャラに対する違和感がまったくなかったです。お見事(や、エピソード自体は、なんの不思議コメディですかそれ?だったんですけど^^;)。
 ところでジュウオウジャーの感想、大分遅れております。
今週中に32,33話の感想をあげようと思ったのですが、なんと今週、慶事と弔事が思いっきり同じ日に重なるという椿事がorz。弔事は受付担当だったんだけど、うっかりいつものクセで笑顔全開で受付するという大惨事と相成り。うん、いかんね。切り替えできてない。と言う訳で、33話のレビューは涙をのんでカット。来週に34~35話の感想をあげて、追いつけるのではないかと。予定は未定。

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 パンケーキパーティーで、自分ルールで自由に焼くセラやレオ、自分で焼くことすらしないアムに、口うるさいタスクは怒ってばかり。それでも皆は、いつものタスクの口うるさいお姑さん癖が出たなあとしか思わず、まったく気にしないし、取り合わない。
 いつもの凝り性が高じてパンケーキの上にクリームやフルーツをごてごてに飾り付けていく操に対しても、タスクはつい同じ調子で口を出す。

タスク「おい、操!いくらなんでも乗せすぎだろう!これじゃ生地の味も何もない!パンケーキのことをわかってなさすぎる!」
操「そうなのか……オレにはパンケーキを一緒に焼くともだちがいなかった……。オレにパンケーキを焼く資格は……ない」

 操だけはタスクの言葉を真に受けて、海よりも深く沈み始めちゃった。

レオ「そこでもへこむか!めんどくせーな!」

 や、レオよ。タスクのきつい物言いに動じない皆の方が、鋼の心臓だと思うけどね。自分の言葉の棘にはっとなったタスクは素直に謝り、大和が場を取り繕い、女子達は操をおだてて浮上させる。うむ、連携がみごと。

タスク「すまない、いいすぎた」
大和「いやいやいや、パンケーキパーティーってさ、こうやって失敗したり、わいわいやったりするのが楽しいんだよ」
セラ「操のデコレーション、キレイじゃん」
アム「そうそう、とっても美味しそう」
操「ほんとうか?」

操の顔がぱあっと輝く。

レオ「相変わらず立ち直るのはえーな」

 や、レオよ。単に皆が操の取扱いに慣れただけというか。

 一方のデスガリアンは、アザルドの再三の要求に応えて、ついにブラッドゲームを再開。

ジニス「久々のゲームであれば、刺激的なものがいい」

 力技の作戦しかできないアザルドではその要求に応えられないと、クバルがしゃしゃり出た。

クバル「私がうってつけのプレイヤーを用意しております」
ジニス「では諸君、ブラッドゲームを再び楽しもうじゃないか」

 ジニスは、ブラッドゲームより、なんとか疑われないよう点数稼ぎに躍起なクバルのことが、面白くて仕方がない。

 さて、クバルが用意した久々のブラッドゲームプレイヤーは、なかなかの曲者。

オモテウリャー「どうも、わたくしオモテウリャーの能力で、皆さんの表の顔をひっくり返し、裏の顔を増幅させたんです」

 言葉どおり、オモテウリャーの術にかかった街の人々の顔にはみるみる凶悪メイクが。

「どうせ、また契約とれないんだろうな。課長、口臭いし!」
「まあ、世界で好きな子が同率で10人はいるけどね」

 ああなるほど……普段思ってはいるけど絶対に口には出さないちょっとネガティブな本音を、できるだけ悪意たっぷりに誇張させて言わせる術なのね……。まあチャラ男の発言は人のこと言えないんで置いといて(おい)、部下の契約とれない発言にはいろいろえぐられるものがorz。
 そして、駆けつけたジュウオウジャーたちもタスク、操を除いて、オモテウリャーの術にかかってしまう。おお、目の部分にヌリカベみたいな赤いつり目シールが貼られて、みるみる凶悪に。

 まずはセラとレオから凶悪顔に。

大和「セラ、レオ、皆をとめて!俺たちがデスガリアンを引き付けるから!頼む!」
セラ「ちょっと!頼むとか言ってるけど、ちゃんと頼んでなくない?」
レオ「そういわれりゃそうかもな」

 セラの、人に命令されたくない本音がむき出しに。レオは……相変わらずあんまりよく考えてないな。
 そして、追って術にかかった大和とアムも、セラに向かって猛然と噛み付く。

大和「被害妄想だよ。セラはプライド、高すぎるんじゃないの?」
アム「確かに。セラちゃんはクールビューティーを気取って、お高くとまってるし。大和君はいい人ぶってる偽善者にみえるかなー?」
大和「偽善者?俺が?」
セラ「おたかくとまってるって、腹黒いあんたに言われたくないんだけど」
大和「かわいこぶってんじゃないよ」
セラ「やめて、偽善者」
大和「偽善者?」
アム「ちょっと!」
セラ「みんなにいい顔してるんじゃないわよ」
大和「みんなにいい顔?」

おお、初っ端ワルな顔した大和くんが、いきなりセラに顎クイ!これは大和優勢か?と思いきや女子ふたりに偽善者呼ばわりされまくって、けっこうさっくり傷ついてるし。これはふだんからちょっと言葉がキツいセラが優勢か?

レオ「お、みんないいとこ突いてくるね」
オモテウリャー「だから言っただろ!てめえらの裏の顔を増幅して表にすれば、人間関係なんて簡単に破壊できるってわけよ」
タスク「なんだって!?」
レオ「そんなの全然大したことねえな。だいたい裏の顔ぐらいで俺たちの関係は壊れねえよ、な!」
タスク「それもそうだが……」

 レオも凶悪な顔しているのに、タスクと仲良く肩を組んで、のんびり高みの見物……って、声がちょっと低くなったくらいで、全然変わってねえな、レオ!普段からほんっとに裏表ないっつーか、他人に対する不満や怒りを溜め込まないコなのね……これはこれで恐るべし。
 まあ、凶悪に喧嘩してるようにみえる大和、セラ、アム。
 けれど、セラは普段からばっさり発言を仲間に対して割としてるし、アムも言葉をオブラートにくるみつつも、わりとキツイことを平気で言ってるので、言い方が変わっただけで、普段とやってることあまり変わりないよね。
 大和はいつもにこにこしてるから、どろどろした本音を一番溜め込んでるかと思ったけれど、現に一番豹変した印象をうけたのは大和だったけど、女子ふたりの偽善者攻撃の前に撃沈というね。がんばれー。と、のんびり構えていたら、格好の餌食、操くんが、野獣の群れの中に飛び込んじゃったでござる。

操「みんな!喧嘩はやめてくれ!」

 当然全員、操のことは無視。それどころかセラちゃん、飛び込んできた操の首根っこをぐいっと捕まえると大和の前に突き出した!

大和「偽善者ってどういう意味?」
セラ「操のこと面倒くさいと思ってるくせに、中途半端に優しくするところとかね」
大和「なーにが悪い?よろこんでんじゃねえかよ」

がーん

アム「そういうセラちゃんだって、操くんに巻き込まれないようにしてない?」
セラ「めんどくさいからしかたないじゃん」

ががーん

大和「アムこそ、なんだかんだ一番距離を置いているようにみえるけど?」
アム「ちょうどいい距離とってんの!」

操「(がががーん)そうだったのか……もしかして……さっきも!」

 みんな、俺のことをそんな風に思っていたのか?皆さっきのパンケーキパーティーでは、落ち込む俺に優しい声をかけてくれたけど……心の中では……。皆の裏の声が脳内再生。

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大和→(表)こうやって失敗したり、わいわいやったりするのが楽しいんだよ(裏)ってめんどくさいなー
セラ→(表)操のデコレーション、キレイじゃん(裏)って巻き込まれないようにしないとー
アム→(表)そうそう、とっても美味しそう(裏)って離れとこっかな。うふふー。

凶悪!皆なんて凶悪!そして操くん、壊れた。

操「???わわわあああぁあぁあぁ!!!」
レオ「しまった……裏の顔に弱いやつ、うちにもいたかーorz」

 怒涛の勢いで走り去る操をみて、オモテウリャー、大満足。

オモテウリャー「これならメインイベントも余裕だ!国ごとひっくり返してやるぜー!!」

 オモテウリャー、一旦退場。ちゃんと術を解除していくあたりが結構律儀。正気に戻った大和達の間にも、さすがに気まずい空気が流れる。うん、今までまったく思ってないことではないだけに、たちが悪いねえ。とりあえずはいったん真理夫さん家に帰って、今後のことを話し合う。

レオ「操のやつは?」
大和「戻ってきてないね」
アム「私……余計なこと言っちゃった……大和くんもセラちゃんもごめん」
セラ「それは……オモテウリャーのせいだし、お互いさまだよ。問題は操……だね」

 ここで、言ったことはまったくの嘘だよと、取り繕わないところに、お互いの信頼を感じる。また、言われたことに対して、たしかに自分にはそういう部分があると割と皆、冷静に自覚して受け止めているみたい。人に改めて言われたら、そりゃ腹立つけど。
 ただし、操にそれは通用しない。操は底なしに落ち込んでいく。皆の言葉には裏があると認知されてしまった以上、浮上させるためのおだて作戦も通用しない。大和はため息をついた。

大和「みっちゃんと仲間になって、大分慣れたと思ってたけれど、結局俺たちが裏表を使い分けていたってことか」
アム「やっぱりレオ君みたく、裏表ないのが一番いいのかな?」

 操が落ち込んで面倒くさいことになるのがイヤで、いつのまにか操にはあまり本音を言わず、表面的な言葉だけで接するようになっていたのかもしれない。特に和を尊び、空気を読むのに長けているが故にその傾向が強かった大和とアムは、反省する。
 が、レオが待ったをかけた。

レオ「皆が俺みたく言ったら、それこそあいつ、へこみまくってもっとめんどくさくなるんじゃ?」

 うん、そのとおり。大和みたいにフォローする人がいるからこそ、レオみたいな空気を読まない奴がずけずけ言ってもバランスが成り立つ。つーか、レオ、そこまで自覚できてるんなら、もちっと君は口を慎みたまえ。
 ここで唐突に今まで黙ってやりとりを聞いていたタスクが口を挟んだ。

タスク「そんなことはない。僕だってめんどくさいけど、皆ぼくには気を使わない」

 確かに。パンケーキパーティーでのタスクのお小言は、皆、「うるさい」の一言で一蹴。それでもタスクは別にへこまないし、他にターゲットを移してお小言を言い続けてたし。気を使っても使わなくても、タスクのめんどくささは変わらない。

アム「それはタスクくんと操くんのめんどくささは違うじゃない。それこそ表と裏っていうか……」
セラ「まあ……きついこと言われても、本心じゃないときはわかるしね」

 タスクの面倒くささは、四角四面な自分ルールを遵守しようするところ。タスクの言い方は確かにきついが、本気で相手をけなそうとしているのではなく、単に自分の細かいこだわりをおしつけようとしているだけなのはわかるので、度が過ぎてると思えばスルーすればいいだけの話。
 でも操の面倒くささは、皆と仲良くしたくて、自分基準の「喜んでもらえそうなこと」をおしつけてくるところ。自分の好みにあわないからとスルーすれば、嫌われたと思って海よりも深く落ち込む。

タスク「以前操に言われたんだ……」
操『不器用同士の友情パワーだ!』

タスクと操のめんどくささは、他人に感情の刃を向けるか、自分自身に向けてしまうかの違いはあれど、根っこは一緒。自分の気持ちに夢中になりすぎると、それをそのままぶつけたら、相手がどう感じるかを慮る想像力がすっぽり抜けてしまうところから来ている。要はふたりとも不器用。操はそんなタスクに共感を持ってくれている。そして、それはタスクも同じ。

タスク「ぼくと操は同じように不器用だけれど、みんなと一緒に居た時間が長い分、表と裏、どっちが本心か互いにわかる。その違いだ」
アム「もう少し時間が必要ってことかー」

 確かにレオ達はお互い割と歯に衣着せない。1話から見てると、たまにびっくりすることもあるくらいキツイ言葉で、本音をお互い言っていることがある。確かに言葉のきつさはあるけれど、相手が嫌いだからというわけじゃなくて、お互い心地よくありたいから、自分がイヤだと思うことを相手にはっきり伝えてるだけ。
 しかし、やはりこれは付き合いが長いから許容されることであって、付き合って間もないときに同じことを言われたら、操でなくても面食らうと思う。

大和「それと、互いの心に一歩踏み込む勇気、一歩踏み込まれる勇気……かな?みっちゃんなら大丈夫、おれは信じてる」

 本音で付き合うって結構大変。でも、相手を傷つけるかもしれないと遠慮してばかりだったり、傷つきたくないから自分の心に壁を作ったりしていたら、いつまでたっても他人行儀の付き合いで終わっちゃう。みっちゃんは確かに傷つきやすいけど、皆と仲良くなりたいという気持ちは全く棄ててないので、きっと大丈夫。

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操「大和……」

 そして、窓の外からこっそり聞き耳を立てていた怪しい影が……。あら、みっちゃん。
 皆の裏の顔の言葉に傷ついた操だったけれど、皆の本音が知りたい。本当は皆にどう思われているか知りたい。その一心で、操のいない場で皆がどんなことを話しているのか盗み聞き。確かにめんどくさいとは思われていたけれど、皆は皆で、操と同じように、操との付き合い方に悩んでいたことを知る。そして、大和は操のことを信じてくれていると言った。大和の気持ちに応えたい。皆と本当の「ともだち」になりたい。

 ところが燕尾服姿の真理夫さんが乱入して、皆の話し合いは中断。真理夫さんはツバメ姿の燕尾服で浮かれ気味。どうやら主要5カ国首脳会議が開幕されるので、海外の皆さんを燕尾服でおもてなし……って趣向みたい。
 しかし、タスクと大和は、そのニュースを聞いて真っ青に。オモテウリャーの真の狙いが読めた!
 
タスク「そうか!」
大和「もしこの会議が狙われたら……!大変なことになる」

 こんな重要国際会議の場で、オモテウリャーの術にかかった各国首脳が本音で相手をディスりだしたら、大変なことに……!下手すれば第3次世界大戦に発展しかねない。そうなれば地球破壊は必至。
 大和達は、国際会議場へ駆けつける。果たしてオモテウリャーは……いた!

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タスク「やはり思ったとおりだったか」
レオ「間に合ってよかった。絶対に奴をとめる!」
操「待ってくれ!」

 柱の影から操があらわれた!でも、まだ浮上しきってない様子。膝はがくがく、脚はぶるぶる。わー、よりによってなんでこんな時に……と、ジュウオウジャー全員が心の中で思ったに違いなく。うん、私もそう思った。

レオ「うわ!操」
アム「大丈夫なの?」

 操に皆が気を取られたとたん、オモテウリャーが操を除く5人に術をかけた。5人とも凶悪顔に。

オモテウリャー「今度こそてめえらの関係が木っ端微塵に砕かれるのを、ここで拝ませてもらうぜ?」

 案の定、彼らの本音攻撃は操に集中。操は言葉のダメージを受けまくる。

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大和「なんで来ちゃったんだよ、みっちゃん」
アム「一番ダメなタイミング、わかってないの?」
セラ「足手まといになるでしょ?」
レオ「そのとおりだけど……おまえら容赦ねえな?」

 凶悪顔のレオが、思わずツッコミをいれる程のぼこぼこっぷり。レオ、良い奴だなあ。そして、操もがたがた震えながらもなんとか持ちこたえた!

操「大丈夫だ!時間と勇気さえあれば、俺も皆の本心がわかるようになるんだろ?だが、俺は皆の本心が知りたい!……なんでも言ってくれ!」

 その言葉に反応した凶悪顔タスクが、一歩前に歩みでた。

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タスク「操は驚くほどめんどくさい………ひとりよがりで、必要以上にネガティブだ(?3)」

 「しんゆう」タスクのネガティブ3連攻撃が、操をあらゆる方向から殴りつける。たまらず操は吹っ飛んだ!が、タスクの言葉には続きがあった。

レオ「おい!タスク!それは俺より言いすぎだろ!」
タスク「本心だ!でもぼくは、そんな操が好きだ!大好きだ!

大好きだ…………はい?

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レオ「なんだ!?いきなり素直になって」
大和「ああ、そっか。普段なかなか素直になれないタスクの裏の顔が表にでたんだ」
セラ「裏の裏の顔は表ってこと?」

 突然のタスクのツンデレ発言に、皆も思わずほんわか。凶悪顔なのにほんわか。そして操は。

操「????ぉおおおおおぉぉ!!!おれは今!力がみなぎってるぞ!!」

 操はすっごい勢いでザワールドに変身すると、オモテウリャーをどーん!皆にかかっていた術も解けた。

タスク「大丈夫か操!」
操「大丈夫だ!むしろ皆に色々いわれるのが、気持ちよくなってきた……!」

 操、衝撃のどM発言にさりげなくドン引きしつつ、全員で変身。オモテウリャーに突っこんでいく。

オモテウリャー「裏の顔で攻められねえなら、物理リバーシ!」

 精神的な攻撃がジュウオウジャーに通用しなくなったため、こんどは物理的に表裏をひっくり返す術を。オモテウリャーが術をかけると、斬りかかってきたジュウオウジャーの身体は後ろを向いてしまい、後続の味方を攻撃してしまう。これはまずい。
おとりになってひとりオモテウリャーに突っ込もうとする操を、タスクがとめた。

タスク「こうすればいいんだ!操!」
オモテウリャー「うおおー?どちらも表になっただと?これじゃひっくり返せねえじゃねえか!」

 ふたりは背中合わせになって腕を組み、コンビになって攻撃!これはよい手とばかりに、レオと大和、アムとセラもそれぞれ背中合わせでコンビを組んで攻撃。たまらず、オモテウリャーは3組の攻撃の前に斃れた。

 せっかく再開したブラッドゲームがさんざんな結果に終わっても、ジニスは楽しそうに、クバルへねぎらいの言葉をかけた。

ジニス「なかなか面白かったよ?まあ、我々まであの能力で、裏の顔を晒さないでよかったじゃないか?」
クバル「……ナリア、コンティニューを」

 動揺をみせないよう、ジニスの言葉にあえて応えないクバル。しかし、内心はもう冷や汗びっしょり。ジニスはクバルの裏の顔に勘付いているのか?
 対するジュウオウジャーサイドはのんびりしたもの。

アム「タスクくんと操くん、もう名コンビって感じだね」

「しんゆう」タスクが、嘘のつきようが無い状況で、操のことを大好きと言ってくれて、女子ふたりにもコンビ認定されて、操もさぞかし嬉しかろう……と思ったけれど……あれ?親しげに肩を叩いたタスクに、操くん、ちょっと戸惑ってる。なんか温度差が?

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 ワイルドトウサイキングとドデカイオーで、巨大化したオモテウリャーをきっちり斃したあと、皆でパンケーキパーティのやり直しを。操がごってごてに飾り付けた当世風のパンケーキを、皆でいただく。レオが嬉しそうにぱくつくのに対し、褒めていてくれたはずの女子ふたりの食は進まない。

アム「うーん、これだとだいぶ甘すぎかな?」
セラ「デコレーション、可愛いけど食べづらい」

 今回の反省を踏まえて、アムとセラは下手におべんちゃらを言うことなく、おずおずと本音を。

レオ「ま、どんな見た目でも口に入れちまえば全部一緒だろ?」

 うん、レオは通常運転で、相変わらず容赦なくバッサリ。操の目がおどおどと泳ぎはじめた。これは体育座り出るか?

大和「みっちゃん大丈夫?皆の言い方きつすぎない?」
操「ああ……、これも本当のともだちになるための第一歩だとわかったからな」

 おおお!操、なんとか踏みとどまった!すっごい成長!これにはタスクも感心。

タスク「その意気だ、操。不器用な者同士、がんばろう」
レオ「ほんと、いつの間にか、ナイスコンビだな」

 ……しかし、操は嬉しいって感じではなさそう……え?操はおずおずとタスクに話しかける。

操「タスク……言いづらいんだが」
タスク「どうしたんだ、言えよ」
操「じゃ……俺とタスクが組んで戦った時、実は……大和と一緒に組みたいと思ってしまったんだ」

……え?操の突然の本音告白に皆はぽかーん。

大和「……え、俺?」
操「だから……気持ちは嬉しいが、そのー、タスクとコンビを組むのは……考えさせてくれ……ほら、食べて」

 そっと大和の隣に座って、かいがいしく世話を焼き始める操。き、きまずい……。思わず皆目を逸らす。大和は調べものがあるからと、慌てて席を外そうとするも、操ががっちりつかんで離さない。

タスク「なんでそうなるんだ……!」

 なんやかんやで、一番破壊力のある本音を晒してくれたのは操だったでござるorz。というわけで、タスクがふんだりけったりな結末で、ちゃんちゃん。

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 あー、これ幼稚園のころに憶えがあるわー。いつも一緒にいる仲のいいおともだちより、憧れのおともだちをついつい追っかけたくなっちゃうときってある。幼稚園のときにクラスにすっごい可愛いお人形さんのような女の子がいて、そのことおともだちになりたくって、やたら後ろにくっついていたことがある。話が合わなくって、結局全然「しんゆう」にはなれなかったけど。そして、私と仲良くしてくれてた当時のおともだち、ごめん。本当にごめん。
 みっちゃんにとって、タスクは同じ悩みを分かち合える「しんゆう」だけど、大和は憧れの人なんだろうなー。うう、操の気持ちはわからなくもないが、タスクの気持ちを考えると切ないのう。

 ところで、こうして皆のセリフを文字で並べてみると、映像で見たときよりよりキツい感じはしなかったなあと。皆の本音は、割と普段から視聴者が思っていたことを、改めて言葉に起こしてくれただけで、罵り合いにはなってない。そりゃ、あんまりひどい言葉を使ったら、子供番組のヒーローとしてまずいからだろうけど。
 そこを言い回しひとつで思いっきり悪辣にみせ、なおかつ言葉をCGで可視化することで、物理的に操をボッコボコにした演出アイデアはお見事。さらには、皆凶悪メイクでありながら、タスクの一言でほのぼのしちゃうシーンは爆笑でした。本音をさらけ出しても悪になりきれない、ジュウオウジャー達の呑気な可愛さが、存分に発揮された回でした。あー面白かったー!


*33話ひとことだけ感想

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 古くからの戦隊ファンの皆様にはお楽しみの水着回、お風呂回。今年は来ないかなあと思っていたら、期待の思いっきり斜め上を行く、まさかのまわし回、ここに爆誕。これはこれで……意外と需要あったかも。うん。
 そして、十両アムちゃん、普段から磨き上げた女の武器を思いっきり利用して、レオも勝てなかった横綱スモートロンに大勝利。
 卑怯と言いたきゃ、言うがいいさ。力で劣ってるのは明らかにわかってるんだから、それを補うために持ってる武器を最大限有効に使わずしてなんとする。自分の武器を知っていて、ここぞというときにためらわず利用できるのが、アムの強さ。ここはセラちゃんも見習って欲しいんだよねーと、ちょっと思った。
 そして、絡め手だから『猫だまし』は使わないと豪語していたレオが、勝ちをとりにいくために、こっそり『猫だまし』を使った時も、見ないふりをしてあげるアムのオトナの優しさがもうね。アムのオトナ女子の魅力全開回でした。
 またスモートロンを横綱に昇進させるためにひと芝居うったアザルドさんにびっくり。おお!そんな頭脳プレイできるんだ……!おみそれしました。そしてアザルドとゆっくりお茶をいただいてるナリアが最高でした。
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