「ハイパー烈車合体!勝利のイマジネーション!
烈車戦隊トッキュウジャー!!」
トッキュウオー、ディーゼルオー、ビルドダイオー、ハイパーレッシャテイオーで、どどーんと豪華な名乗り!ちょっと関節固そうだけど気にしない気にしない!
陛下の闇のだだ漏れに呼応して、うぞうぞ現れた大量のクライナー!
が、明君が戻って来てテンションMAXのトッキュウジャーにかなう筈もなく、全てのロボを使ってトッキュウジャーの大勝利!
コックピットでわいわい喜ぶ6人。後ろに流れる『虹野 明君 おかえりなさい』の電光表示が嬉しい。おかえりなさい、明君!烈車戦隊トッキュウジャー第41話。明君サイド感想です。シャドーラインサイドはこちら↓
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ところで毎度思うんだけど、この電光掲示板文字、誰が打ち込んでるの?チケットくん?
雨降って地固まる。ザラムの心にも雨が降って、改めてライト達の本当の仲間になった回でした。
トカッチ「明君ごめん! でも、今は止めるしか…!」
明君「何を謝る?お前がお前の決断をするのが、約束だ」
トカッチ「そうだけど…」
明君「俺も同じだ!」
ヒカリ「明!やめろ!」
グリッタを陛下から離したら、きっと怖ろしいことが起きるというグリッタの言葉を信じ、シュバルツ、ザラムからゼットを遠ざけようとたちはだかるトッキュウジャー。
シュバルツの邪魔をするなら、トッキュウジャーも敵。明君はザラムの姿のまま、トカッチ達と戦う。トカッチがそれでも中途半端に足止めするようにしか戦えないのに対し、明君は容赦がない。
そして、烈車を彷徨い出たゼットをいち早く見つけると、真っ直ぐ突っ込んでいく。
しかし、ゼットはこれみよがしにトッキュウ6号に変身。6号の姿で明君を叩きのめし、あわや…!というところで、ゼットの太刀をライトが止めた。
ゼット「ライト、てめえは今俺を守るんじゃねえのか?」
ライト「ああ!でも、トッキュウ6号は明だ!お前が…それを使うな!」
ゼットと拳を交えるライトの後姿を呆然とみつめる明君。
ゼットが6号に変身した時に明君が感じたもやっとした気持ち。それをライトが見事に言葉にしてくれた。
トッキュウ6号は明だ!
明君がレインボーラインを脱けたと宣言しても、戦いを挑んできても、ライトにはそんなの関係ない。
明君以外の6号は嫌だ!レインボーラインでの明君の居場所を守る為に、ライトは格上のゼットに果敢に挑んで、アプリチェンジャーを取り返す。
約束とかそんなのじゃなくて、ただ、明君が大事で離れたくない。その一心でライトは戦ってる。
その気持ちが通じたのかはわからない。けれど、ライト達の目の前に姿を現した昴ヶ浜が再び闇に沈もうとする時、明君の脳裏に浮かんだのは、約束とかそんなのではなく、ライト達と一緒に過ごした時間だった。
ライト達の虹が沈んでしまう!彼らを泣かせたくない!
明君「待ってろ!お前達の街は助ける!」
ほとんど反射で沈み込む闇の中に飛び込む明君。が、闇の隙間から明君は弾き返されてしまった。
明君、もそもそと気まずそうに、その場を立ち去ろうとする。
明君「すまん…沈んでしまったな、おまえたちの街が…」
しかし、後ろでライト達がすすり泣く気配を感じて、困ったように振り向く明君。
明君「泣くな」
その明君に、5人が一斉にしがみついて泣き出した。てっきり街が沈んでしまって、5人が泣いているものだと思っていた明君、びっくり!
ライト「明!」
トカッチ「生きてた!生きてた!」
ミオ「よかったぁ…」
カグラ「明君、死んじゃったかと思った…」
ヒカリ「無茶しすぎでしょ!」
明君「お前達…街が沈んだことが、悲しくないのか?」
ライト「今は、お前が生きてることの方が、うれしいに決まってんだろ!」
トカッチ「そうだよ!」
ミオ「明君…もう、いなくならないで」
ヒカリ「いなくなっても、オレたちは何も変わらないなんて、ないから」
カグラ「そうだよ!すっごく、さびしい」
明君「さびしい?」
…ライト達と別れた時に感じた、ざわつく気持ち。あれが寂しいという気持ちなのか?
ライト「明…また一緒に戦ってよ」
明君「俺が…さびしかったかどうかは、わからん。が…」
今度こそ、「トッキュウジャー」とひとまとめにではなく、ひとりひとりの顔を見て、名前を呼ぶ明君。
「ライト、トカッチ、ヒカリ、ミオ、カグラ…オレはたぶん、今…ものすごく嬉しい」
ちょっぴり泣きそうな、でもホントに嬉しそうな笑顔。明君が初めてみせる顔に、皆の顔もほころぶ。
明君は、今までトッキュウジャーではあったけれど、ライト達の仲間ではなかった。少なくとも明君自身はそう思っていた。
『助け合いなどいらぬ。共に戦っていようと、そこにあるのは自分ひとり』
これは、シュバルツだけでなく、シャドーラインの怪人達がだいたい持っている基本概念(ダイニングセットブラザーズ除く)。もちろん、明君もそのひとりだった。
でも、一緒に戦って、一緒にひよこを育てて、一緒に銭湯に入って、一緒に映画を撮って。なんだかライト達のペースに巻き込まれる内に明君の内に生じた、一緒にいて楽しい、嬉しいという気持ち。それを感じてたのは自分だけじゃなかった。5人も同じように感じてくれていた。そのことが理解出来た時、明君には初めて気持ちを分かち合う"仲間"が出来た。
自分の野心の為だけに戦ってきたシュバルツ。シャドーライン時代に2人の間に何があったのかはわからないけど、少なくとも明君は彼のことを毛嫌いしていた。
しかし、最後に彼は変わった。明君と同じように、守りたいものが出来た。シュバルツにとっての「虹」を守って、彼は死んだ。
明君とシュバルツの最後の関係は、言うなれば同志。シュバルツの心情に初めて共感を覚えた矢先に、シュバルツは明君の前から永遠に姿を消した。"さびしい"。もしかしたら、明君はそう感じたのかもしれない。
明君は残されたシュバルツのサーベルを墓標にみたてて、ひとり弔う。
トカッチは、帰ってきた明君に2人分のキャンドルを渡す。
トカッチ「はい。明くんと…シュバルツのぶん」
明君には、さびしい気持ちにそっと寄り添ってくれる仲間がいる。
ミオ、カグラは窓際に紫色のキャンドルを置く。彼女達の目の前で、シュバルツとノア夫人は死んだ。ひとり残されたグリッタのことをおもい、グリッタのぶんのキャンドルを灯す。
愛しい人を守る為にライト達に助けを求めたグリッタの存在、そしてシュバルツやノアの死は、ライト達の心に少なからず爪痕を残した。
だからこそ、目の前で生きている明君の存在が嬉しい。きっとシュバルツやお母さんを失ったグリッタは、今ひとりぼっちでとても悲しい、寂しい。だから、死んじゃ駄目だよ、明君。
クリスマスにみんなで一緒にいられることを喜ぼう。ライト達はパーティーで思いっきりはしゃぐ。
対照的に暗闇の中、ひとりぼっちのゼット。
何故昴ヶ浜はキャッスルターミナルと共にあるのか。ライト達とゼットはどんな関係にあるのか。あとこの物語も2ヶ月弱。当初のゆるさからは想像もつかないところまでやってきました。彼らがどこへたどり着くのか、楽しみです。