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Channel: 出の目鱈の目魚の目は痛い
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動物戦隊ジュウオウジャー 第38話 ジューランドとジュウオウバードの感想

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ブラザー「YEAH!俺たちサグイルブラザーズ♪」

 またもや、コンビで現れたサグイルブラザーズ。斃しても斃しても湧いてくる。いったいこの兄弟は何人いるのやら?イラついたレオが、思わず叫んだ。

レオ「野郎!兄弟の多さなら負けねえぞ、おい!」

どどーん!今初めて言及されるレオ家の真実!
え、えーっと?ライオンってだいたい1回の出産で1~4頭くらい産むから、もしレオママが3回位妊娠してたら……うーん、9人位の兄弟がいるってことかしら?レオ×9……なんか大変そうだ……ママすっごい大変そうだ……レオママの子育てを想像して、思わず遠い空を眺めてしまった動物戦隊ジュウオウジャー第38話感想。
 レオパパは休みの度に、子供たちをせっせと千尋の谷へ突き落しに連れて行ったけど、レオ達はきゃあきゃあ大喜びで、皆で崖をうぞうぞよじ登って来たような気がする……。パパも大変!

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 大和は、幼い頃自分にジューマンパワーを与えてくれた鳥男・バドとの再会が、ついに叶います。そして、大和はバドから、レオ達はラリーさんから、それぞれ何故ジューランドとニンゲン界を繋ぐ道を閉ざしてしまったのか、その理由を聞かされることになります。

バド『あんな世界との繋がりは切れてしまえばいい』

 以前、バドが苦々しくつぶやいていた訳がやっと判明。ジューランドは理想の夢の国なんかではなく、群れを守るために罪のない異民族を排除する、臆病な国でした。

*デスガリアン

アザルド「サグイルブラザーズは双子の兄弟、片方だけ斃しても何度でも復活するのさ」

 斃しても斃してもコンビで復活するサグイルブラザーズは、片割れが消滅したのを察知すると、残された1体が分裂して2体に戻る仕掛けでした。
 サグイルブラザーズのコンビネーション技は最強なので引き離して倒そうとすると、同時に斃すことが出来ないために、片方が分裂して不意討ちをくらってしまう。
 アザルドはギリギリまでこの仕掛けを悟られないように、それぞれを上手く配置。しかも、最後まで飛行能力を隠し、不意をつく巧妙さ。
 アザルドはクバルのような凝った作戦はたてられないけれど、兵の采配は上手いのかも。ワタシ、いままでアザルドさんのことを、力でごり押ししか出来ないお方だとばかり思ってました。ちょっと見直しましたゴメンナサイ。

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 そして、予想もしなかった7人目のジュウオウジャー、ジュウオウバードの誕生に、サジタリアークのデッキは浮足立つ。

クバル「アザルド、あなた何か余計な事をしたのではないですか?」
アザルド「なんだと?!」

 が、ジニスはむしろこのアクシデントを楽しんでいる様子。

ジニス「誰がどれだけ抵抗しようが構わないよ?私を楽しませてさえくれればね」

 そう、それが誰であっても。ジニスは、クバルがいつ抵抗して来るのか、楽しみで仕方がない。


*ジューランドとニンゲン界

タスク「ラリーさん、もしかして鳥男のことを知っていたんですか?」
ラリー「……YOU達に話さなきゃいけないことがある」

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 大和を探しに来たタスク達に出会ったラリーさん。大和は鳥男と一緒にいるから安全だ、と皆を落ち着かせると、ラリーは真理夫さんの家で、鳥男、すなわちバドとの経緯を話すことになる。

ラリー「バドと知り合ったのはMEがジューランドに居た頃……もう20年以上前になるかな?若かったバドは、リンクキューブの番人になったことで外の世界に興味を持ち、ニンゲンの研究をしていたMEのところに時々遊びにくるようになった」

 鳥男が自分たちの先輩だったと知って、レオたちもびっくり。
 なるほど、以前戦った時、鳥男がすごく強かった訳がわかった。あの時、鳥男ひとりで変身する前のレオ達4人と互角に渡り合っていた。
 しかし、あれだけ強い番人なら『伝説のバド先輩』みたいに、名前位語り継がれていても良さそうなものなのに。

セラ「知ってる?」
タスク「いや、たぶん僕も生まれる前だ。父なら知っているかもしれないが……」

 どうやらタスクのお父さんも番人だったのかな?でも、タスクはそんな話を、父から聞いたことがなかった。


ラリー「YOU達から鳥男の話を聞いて、バドのことが頭をよぎった。あのときは確証がなかったんだが、先日、旅先でバドと出会ってね……」

 ニンゲンにあれほど興味を持っていたバドが、何故ニンゲン界との繋がりを断ち切ったのか?ラリーはバドから、その理由を聞くことに。

……………………
 昔、バドが番人の仕事をしていた頃、たぶん山歩きをしている最中にうっかりリンクキューブに触れてしまって、ジューランドに迷い込んだニンゲンの若者を見つけた。リンクキューブの前でぐったり倒れている若者。ひどく衰弱しているのが見て取れる。
 外の世界からの侵入者は、ジューランドを統括している神殿に連行するのが、番人の仕事。しかしバドはそうせず、とりあえず若者を匿うことにした。
 得体のしれない生き物同士、はじめはお互い警戒していたが、次第にバドと若者は打ち解けた。
 ジューマンはニンゲンともうまくやれるんじゃないか?そう思った矢先、若者は他のジューマンにみつかり、神殿の牢に閉じ込められた。大神官らしき亀型のジューマンが、厳かに若者へ告げる。

亀『悪いが、君をニンゲン界に帰すわけにはいかない』

…………………………

操がラリーに恐る恐る訊ねた。

操「そのひとは、なんか悪いことをしたんですか?」

 ラリーは首を横に振った。

ラリー「ジューランドはその存在を秘密にしているからな。彼がニンゲン界に戻り、秘密がバレることを恐れたのさ」
……………………

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 バドは若者を解放するよう、神殿にかけあったが、大神官達はけんもほろろ。

亀『ニンゲンのことなど信じられるわけないだろう』
バド『あいつは、何も悪いことなどしていない!』
亀『我々にはジューランドを守る責任がある』

 そして、ある夜。牢から逃げ出した若者は、神殿の追手に追い詰められ、足を滑らせて崖から落ちた。とても助かるはずのない高さ。
 しかし、その事件は闇に葬りさられた。民の間の噂にのぼることも、記録が残されることもなかった。
 祖国の有り様に失望したバドは、リンクキューブを通ってニンゲン界に行くと、リンクキューブから『王者の資格』をひとつ抜き取り、逃亡した。
……………………

ラリー「おそらく昔から、似たような事件は度々あったはずだ。それをジューランドは隠し続けてきたんだろうね」

 知られざる祖国の後ろ暗い話を聞かされ、ジューマン達は複雑な表情をみせる。どうこの話を受け止めるべきか……、レオが口火を切った。

レオ「あいつ……ただのムカつく泥棒じゃなかったんだな……」
セラ「ちょっと……ほっとした。だって、大和の恩人だもん」
アム「うん、すごい覚悟だよね。故郷をすてて、ひとりで全部背負って……」

バドは、大和の命を助けてくれた。同じように、ニンゲンをこれ以上傷つけない目的で『王者の資格』を盗み出したと知って、セラとアムは笑顔をみせる。
 バドの行動は、ニンゲンを守るという、今のセラ達にとって納得のいく正義感で一貫している。大和はセラ達にとって大事な仲間。その命の恩人を『泥棒』だからといって、悪いようには思いたくない。

タスク「『王者の資格』を取り返せばいいという、単純な話じゃないのかもしれないな」

 タスクが、ぽつりとつぶやく。安易にリンクキューブを元に戻してニンゲン界との道を繋ぎ直せば、また同じ悲劇が起こりかねない。

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 そもそも、ジューランドの神殿は、ニンゲン界との交流ができなくなったリンクキューブを、処分したり修理したりもせず20年以上も放置し、ニンゲン界にいったまま行方不明になったジューマンたちのことも公にすることなく、放置し続けて来た。
 タスク達はリンクキューブの番人でありながら、何も知らされていなかった。それが大和にとっては幸運だったのだけれど。もし、侵入者は神殿に連れていくというルールが後世に伝えられていたら、生真面目なタスクはすぐに大和を神殿にしょっぴき、今頃大和は若者と同じ運命を辿っていたのかも知れない。
 そして、リンクキューブに隠された『大王者の資格』と建国の祖、ケタスの話すらも、タスク達は聞いたことがなかった。
 神殿の神官達は、どこまで知っていて、何のためにここまで情報を隠蔽しているのか?
 これは、ニンゲン界から戻れなくなったジューマン達を、ジューランドに帰しさえすればいいという話ではないのかもしれない。

 リンクキューブの番人として、タスク達はどうするべきか?

 それぞれが深い考えに沈む間もなく、サグイルブラザーズの出現を彼らの尻尾が知らせた。


*大和とバド

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 大和を守るために『王者の資格』に願いを込め、ジュウオウバードに変身した鳥男。サグイルブラザーを斃すと、早々に大和の前から立ち去ろうとする。しかし、大和に呼び止められた。

大和「待って!助けてもらうの、3回目ですよね!? 鳥男……やっとちゃんと会えた」
バド「………バド。俺の……名前だ」

 『とりおとこ』……まあねぇ……その呼び方はちょっと……というか、『怪奇妖怪とりおとこ』とでも言いたくなるというか。つーか、さすがにその呼び名はないよね!
 というわけで、ついうっかり立ち止まり、本名を名乗ってしまったバドさん。大和の"行かないで"と訴える子犬のような目に捕らえられてしまい、彼を手当てするついでに、何故『王者の資格』を盗んだのか、訥々と話すハメに陥ります。

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 バドに包帯を巻かれながら、大和は言葉をしぼりだす。

大和「すみません……話したいことがありすぎて……助けてくれてありがとうございました。あの時、あなたのジューマンパワーを……寿命を分けてもらったんですよね?」
バド「気づいてたのか」
大和「貴方がいなかったら、今俺はここにはいません。。本当に感謝しかないです。でも……見ず知らずの俺のために、どうしてここまで……」

 バドは、大和から目を逸らす。

バド「死にそうな子供を見過ごせなかった。それだけだ」
大和「でも、その後も、今も、また助けてくれた」
バド「たまたまだ」
大和「貴方と同じジューマンの皆とは戦ったのに……どうして王者の資格を持ち出したんですか?これが6つ揃わないと帰れないジューマンがいるってわかってますよね?教えて下さい、俺の仲間にとって大切なことなんです」

 バドはジューマン。しかし、異種族である大和のことは何度も助けたのに、『王者の資格』を盗んで、同族であるラリーさん達ジューマンを故郷に帰れなくした。レオ達とは『王者の資格』をめぐって、死闘を繰り広げた。異国の地にあって、バドが何故同族の彼らと対立するような行動をとるのか、大和には理解できない。
 バドは諦めたように、ジューランドで過去に起きた、恥ずべき事件の一部始終を語った。
 ジューランドの存在をニンゲン界に知られないようにする為、リンクキューブを通じて迷い込んだニンゲンを幽閉し、死に追いやった事件。しかも、その件は市井に知らされることなく、闇に葬られた。
 もし、またニンゲンが迷い込んだら、ジューランドは同じことをするだろう。だから、バドはニンゲン界とジューランドの繋がりを断ち切った。

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バド「俺たちは交わるべきじゃない。だから俺は、『王者の資格』を盗んだ」
大和「ジューランドとニンゲンの繋がりを切るために?」
バド「そうだ」

 『王者の資格』を心の支えにしていた大和は、ショックを受ける。

大和「なら……どうして俺にくれたんですか?! きっとこいつが、俺を守ってくれるって……」
バド「……なんでも良かったんだ。おまえを励ましてやれるなら。……ただ、手放してしまえば全て断ち切れる。そう思ったのかもしれない」

 瀕死の重傷を負った幼い頃の大和へジューマンパワーを分け与えるのに、確かに『王者の資格』は役に立った。しかし、バドにとっては、それ以上持ち続けても意味のないもの。むしろこのまま自分が持ち続ければ、郷愁の想いに抗えず、またジューランドとの道を繋ごうとしてしまうかもしれない。ならば、このまま大和に託してしまえば、そんな誘惑からは逃れられる。永遠に道を繋がないで済む。

大和「じゃあ……」
バド「俺にとって『王者の資格』は、繋がりを切る為の道具でしかない」
大和「そんな……子供の頃からずっとお守りにしてたんだ。一人じゃない。生き物はみんな、どっかで誰かと繋がってるって。俺も繋がった誰かを助けられるようにって! なのに……」

 大和にとっては『王者の資格』こそが、バドと出会い、助けてもらったことを証明する唯一のもの。山奥で、鳥の顔を持つ男が不思議な力で傷を治してくれた……だなんて、もし『王者の資格』を渡されていなければ、自分でも傷の痛みがみせた幻だと思ったかもしれない。
 しかし『王者の資格』は、大和が山を降りても、手元に残った。鳥男は確かに存在していた。謎の異種族がなんの見返りも求めず、自分の命を助けてくれた。それを心の拠り所にして、大和は、ずっとニンゲン、動物、ジューマンを問わず、命を大切にし、出会いや繋がりを大切にしてきた。
 が、大和が、異種族との繋がりの証であると信じて疑わなかった『王者の資格』が、バドにとっては、異種族との関係を断ち切る象徴だったなんて……!

 その時、バドの尾羽が反応した。どうやら、東の方にデスガリアンが出現しているらしい。大和はバドの手をとった。

大和「一緒にきてください。見て欲しいものがあるんです。あなたにとっては繋がりを切る道具だったかもしれない……」

 自分に、この世界とのかけがえのない繋がりをくれたバド。その彼が、この世界に失望し、己と世界との繋がりを断とうともがいている。そんなのダメだ。そんなの悲しすぎる。

大和「でも……俺は今、この星を守るために戦っている。ニンゲンの俺が、ジューマンと一緒に!貴方がくれた、この『王者の資格』が、俺たちを繋いでくれたんです!」

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 大和が駆けつけると、レオ達は既にサグイルブラザーズと交戦状態になっていた。すぐに大和は『王者の資格』を使ってジュウオウゴリラに変身すると、乱戦に加わった。ニンゲンとジューマンの見事なコンビネーションで、ブラザーズを追い詰める。
 バドはその様子を、一歩離れた位置からじっと眺めていた。
 1体を撃破し、あともう1体……というところで、いきなり残った1体が、目の前で分裂した。のみならず、ブラザーズの背中からロケットエンジンがにょきにょき生えて噴射!

サグイルブラザーズ「俺たちのGrooveは地上じゃおさまんねえYO!一気に空から皆殺しだYO!」

 ブラザーズは上空へ舞い上がると、ジュウオウジャー達を空爆!たまらず皆、地面に転がる。これじゃ、空を飛ぶ能力を持つ大和しか、ブラザーズと互角に戦えない。大和はよろりと立ち上がって、再び『王者の資格』を構えた。

大和「ここは俺が……」
バド「俺もいる」
大和「バドさん……!」

 バドは大和の傍らに立つと、『王者の資格』を取り出した。

 バドはお互いの平和を守るために、ニンゲンの"クニ"とジューマンの"クニ"の繋がりを断ち切った。それは間違いではないと、今でも思っている。しかし、個々の繋がりは?利害関係などを超えた、ひとりひとりを大切に想い合う、心の結びつきは?

バド「お前たちの繋がりまで、断つことはない……いくぞ、大和」
大和「はい!」

ふたりでジュウオウイーグルとジュウオウバードに変身すると、超高速で飛び回り、ぴったりとサグイルブラザーズをマーク。

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アリーナの外廊下を猛スピードですり抜けていくイーグルとバードの爽快さが、もうね……!ありがとう柴崎カントク!ごちそうさまでした柴崎カントク!ワタシ、この画をみられて幸せです……!

大和・バド「ライザースピニングスラッシュ!!」

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 ブラザーズは同時に倒さないと、残った一方がまた分裂する。イーグルとバードは、完全に動きをシンクロさせた攻撃で、同時にブラザーズを斃した。
 が、今度は巨大化して2体に分裂。大和とレオ達が、皆でワイルドトウサイドデカキングで巨大化したサグイルブラザーズを斃している間に、バドは行方をくらませてしまった。

大和「バドさん……やっぱりいない……」
レオ「なんだ、これからは一緒に戦えるのかと思ったのによ」
セラ「そんな単純じゃないでしょ?あんたじゃないんだから」

 きっとまだバドは、ニンゲン界とジューランドを繋げなおすことに納得していない。そして、タスク達の中にも、祖国に対するモヤモヤした思いが湧き上がる。

タスク「きっと僕達には、まだ知らないことがある」
アム「うん……自分達の世界のことなのにね」
ラリー「そのためにも、もう一度世界を繋げないとな」

 大和は、バドからもらった『王者の資格』を見遣る。今頃、バドは、一人でどこを飛んでいるのだろう?もう一度会いたい。バドと心を繋げたい。彼の背負い込んだ重い荷を、少しでも一緒に背負えるなら……。

大和「また……会えるよね」
操「会える、いや会う、会うぞ!大和」
大和「……うん」

 ふたりのニンゲンと5匹のジューマンは、1匹の孤独なジューマンを想って、皆で空を見上げた。

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 さて、シリーズの初期に示されていた、異民族差別問題。
 5~6話では、ニンゲン界がジューマンのラリーを迫害する形で、その問題を見せていました。
 そして今回は、ジューランド側が、国の平穏を守る為に無辜のニンゲンを秘密裏に処分するという、さらに恐ろしい形で表現してきました。
 ラリーのケースは、ニンゲンがジューマンのことを知らない=怖い、という図式での迫害だった為、お互いを深く知ってもらえばなんとかなるだろう、という希望がありました。
 しかし今回のジューランドのケースは、それとは少し違う。
 ジューランドは、ニンゲン界のことをある程度研究している。その上で、ジューランドの存在をニンゲンに知られると危険だから……という考えで、迷い込んだニンゲンを元の世界に帰さない判断を下してます。
 つまり知った上で、ジューランドの神官達はニンゲン界そのものを危険視している。
 何故そのような考えに至ったのか?過去にニンゲン界とジューランドの間で何かあったのか? 問題は思っていたより、かなり根が深そうです。


 そして、問題がもうひとつ。
 今回バドは、大和と無関係を装う姿勢を崩しませんでしたが、昔から大和のことを気にかけて、陰から見守っていたことが明らかになりました。

バド「『一人じゃない。生き物は皆、どこかで誰かと繋がっている』か。……段々、あの人に似てきた」

 どうやらバドは、大和の身内の誰かになんらかの恩義を感じて、大和を守ろうとしている感じ。
さて、バドが言うところの「あの人」とは誰か?

1.何故か大和がずっと毛嫌いし続けている父親(大和の父親は、ジューランドを知る数少ないニンゲンのひとり?)

2.早逝した獣医師である大和の母親・和歌子(過去にバドはニンゲンに迫害されて重傷を負ったが、和歌子に助けられていた?)

3.大和の育ての親ともいえる真理夫おじさん(鳥状態のバドと偶然出会った真理夫は、バドを素晴らしい動物コスプレイヤーだと尊敬、一緒に池袋あたりを飲み歩く仲になっていた?)

 個人的には3であって欲しいが、話の流れでいくと、死の床で大和に『生き物は皆、どこかで誰かと繋がっている』と言っていた和歌子が順当か。しかし、今までまるで姿を見せていない大和の父親説も捨てがたい。さて、どう出てくるか?

 次にバドと会える時が、とても楽しみ。

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