「この男が歩いているのを見たという人間が、何人もいました」
私、人の顔を覚えるのはとても苦手。例えば、メガネをかけている男性がいたら、全員まとめて頭の中の「メガネ男子」カテゴリに放り込んでしまい、名前と結びつけることがなかなかできませんorz。伊藤英明と坂口憲二は未だに見分ける自信ないです。
そんな私でも多分一回会っただけで覚えられるであろう顔、姿をしているのが、ルー大柴、安田大サーカス、あご勇。
…あの、ロイミュード達はよりによって、なんでそんな特徴的な人ばかりコピーするんですかね?人間社会で目立っちゃまずいんじゃないんですかね?しかも白いスーツに白い帽子って。おかげで目撃証言でまくり。じみーなメガネ男子とかコピーしてりゃ、じみーな服装していりゃ、もうちょっとスムーズに事は運ぶとおもうの。派手好きハート様の影響かしらん?仮面ライダードライブ10、11話、こっそり今更感想。
というわけで、あご勇3部作完結。
ベルトさんがどういう形でロイミュードに関わってるかとか、ハート様のこだわりもみえてきました。ハート様って、人間だった頃のベルトさんことクリム・スタインベルト博士を殺した割には、とってもハートフル。ちょっと笑顔にぐらっと来たよ。
彼らは彼らの正義で動いてるんだろうな。
視点を変えれば、ロイミュードを作り出してしまったスタインベルト博士と蛮野博士がショッカーで、反逆したロイミュード達が仮面ライダー…ともとれるか。
今回の事件
いきなり地域の電圧が不安定になり停電が発生。予備電源の電力も取られているところから、今回の停電は特状課課長の寒いギャグのせいではなく、またもやロイミュードのせいではないかとにらむベルトさんと進ノ介。
また、前回倒したはずのボルトの人間態の目撃情報が、あちこちから入ってくる。ボルトのコピー元は美波護郎という犯罪研究家にしてSF作家。しかし、既に彼は未完の小説を遺して病死していた。遺された小説を読んだ進ノ介と霧子は、小説の内容が前回のボルトの事件とそっくりなことに気付く。美波護郎の思考もコピーしているに違いないボルトは、クリスマス・イブに、小説に予告されていた「暗黒の聖夜」を実行するつもりなのではないかと予測をたてる。
しかし、美波護郎本人は亡くなっているので、小説の続きを読むことは叶わない。進ノ介は美波の仕事部屋を捜索して、以前進ノ介が逮捕した犯罪研究家西堀光也と交流があったことを掴み、特状課課長の人脈を使い、彼と面会。小説の続きの概要を聞き出すことに成功。
事件の舞台となるであろうと予測されたショッピングモールに向かうと、そこにはコアが破壊された筈のボルトが。
霧子「ボルト!やっぱり…!」
進ノ介「生きてやがったのか?」
ボルト「いや、ボルトは死んだ。僕はいわば幽霊さ」
ベルトさん「分かった!あの制御装置に仕組まれたボルトの残留プログラムが吸収した電気で、実体を作っていたのだ。つまり、あの装置こそが奴の本体だ!」
彼は前回、コアを破壊される前に部下に託した制御装置を使って再生された、いわば「亡霊」。しかし、実体はあるし、強さも変わらず。
日が沈むと、ショッピングモールに仕掛けられた巨大な電力吸収装置が作動して、街は大停電になるが、霧子が制御装置を射撃で破壊。ボルトの亡霊も仮面ライダーが撃破し、家の窓には次々と明かりが灯って行く。しかしその影で、装置によって盗まれた大量の電力は、ハート達が手にしたチップに送られて、彼らの仲間、009ロイミュード・メディックが復活していたのだった。
今回のシフトカー
暴走したハートにチェイスが突っ込み、大爆発が起きる。あとに転がるドライブテクニックの残骸。あわや進ノ介死亡かと思いきや、またもや海外から駆けつけたNEWシフトカーズが助けてくれました。
「デコトラベラー、ロードウインター、カラフルコマーシャル。彼らが連携プレーで助けてくれたんだよ」
今回の3台は、単に車のクラクションの音声じゃなくて、それぞれ個性があるのね。今にワンコやニャンコの音声も出てきそうだ。
デコトラベラーはデコレーションがイカしたトラック野郎。車体にでかでかと書かれた「怒羅威武」の文字と演歌調のクラクションが渋い。パワー系なのかな?爆発に巻き込まれそうになったドライブに、さっとチェーンを巻きつけて現場から引き離し。
ロードウィンターは水色のキラキラが上品な雪上車。音声はくしゃみ。寒いからくしゃみって…ちょっと短絡的。ハートの熱でやられた進ノ介の身体を緊急冷却。
カラフルコマーシャルは、チャイムの音が可愛らしい電光宣伝トラック。ちゃっかりボディにはトライドロンのかっちょええ宣伝広告が入ってます。このこがドライブの残骸を立体ビジョンで投影して、ハート達の目をごまかしてくれました。
そして、最後にベルトさんの入ったシフトスピードを先頭に外から特状課のパーティーを微笑ましく眺めるシフトカー・オールスターズ。おお、この画好きだ。ただミニカーを並べただけなのに、一台一台がすごく凛々しくみえる。でも外は寒いので中にいれてあげてよう、とちょっとだけ思った。特状課にはその存在はまだ秘密だもんね。さみしい。
今回の霧子ちゃん
前回、ボルトが根城にしていた廃屋を、ひとりで探る霧子ちゃん。突然「どんより」が発生し、瓦礫に埋れていた黒電話が鳴る。恐る恐る受話器を取る霧子ちゃん。すると、死んだはずのボルトの声が聞こえてくる…。
おおお!なんか怪奇大作戦ぽい演出!霧子ちゃんの容姿や服装が、なんかまたこの演出にしっくりハマる。グレーの地味目のコート、よく似合ってます。
また、きりりと銃を構えるのが、この子は本当に似合います。ちゃんと両手で構えるし、ピタッと止まれるので、絵になるわー。
チェイサー達に足止めを食らった進ノ介が、霧子ちゃんに逃げるボルトを追うよう指示するとこも、信頼感があってとてもいい。霧子ちゃんと、トライドロンがあれば、なんとか出来るって信じてるんだよね。そして霧子ちゃんは見事期待に応えて、射撃一発で制御装置を見事撃ち抜いて、装置を停止させたのでした。かあっこいい!
霧子「今日、予約してあります。」
進ノ介「は?」
霧子「誕生日でしょう?泊さん。電気がなければいろいろサマにならないと思います」
進ノ介「…そうだな。他にもきっと、何も知らない市民たちの幸せな時間が踏みにじられる。考えるのは止めたぜ。俺にできるのは、夜まで走り続ける事だけだ!」
ベルトさん「GOOD!行こう、進ノ介!」
進ノ介「霧子、ありがとう。今夜はおめかししろよ!」
ああ、テンションだだ上がりの進ノ介君のきらっきらした顔が切ないorz。
クリスマスディナーデートを進ノ介に期待させといて、特状課全員参加だったというサプライズはいかん、いかんぞ!
進ノ介「お前、今笑ったろ」
霧子「笑って何が悪いんですか」
もう、鉄面皮霧子ちゃんが、進ノ介の為に流したあんな綺麗な涙を見た後では、いやがおうでも期待してしまうではないか!
多分ゲンさんあたりの入れ知恵かと思われるが、そんな小悪魔プレイはいけません!あと、貸し切りでない店内でクラッカーを鳴らすのもいけません!めっ!
…でも霧子ちゃんのノースリーブドレスが異常な可愛さだったのと、ハッピーバースデーを皆に歌ってもらった進ノ介君がペコっと頭を下げてお辞儀したとこが可愛いかったのでゆるす。おばちゃん、甘いわー、いかんわー。
今回のロイミュード
チェイスとハートのドラマがそれぞれにピックアップ。ベルトさんによって、ロイミュードの出自も明らかになり、物語が転がり始めました。
進ノ介が捜査を続ける最中、チェイスに戦いを挑まれます。
チェイス『来い!来い!仮面ライダー!お前と戦う事でしか、俺は本当の自分を見つけられない!俺の心がそう教えている!』
そしてハートも参戦。
ハート「今更ボルトの後を追うなよ、仮面ライダー。あいつはもう居ない。いい奴だったのに」
進ノ介「いい奴なもんか!悪党だ!だから俺が倒した!」
ハート「人間にとっては悪党でも…俺には友達だったんだよ」
ふむう、チェイスは自分で自分の気持ちが見えなくて、ざわつく気持ちの正体を探るためにドライブと戦っているのに対し、ハート様はあくまでも仲間が命懸けで遂行してくれようとした作戦を守るために戦ってるみたい。
一回目のハート様との邂逅は、一度殺された恐怖に縮み上がったベルトさんが脱兎のごとく逃げ出した為、不調に終わる。が、しつこくベルトさんの屋敷跡にも現れたハート様。
進ノ介も逃げられないと踏んだか、戦いに応じる。
ハート「なるほど…こうやって倒していったわけか。この世に108人しかいない、俺の友を次々と!許さん!」
ハート「命乞いは聞いてやれんぞ!一度、火がついたら最後。もう、俺自身にも制御できないんでな」
ちょっとハート様のハートの熱さにびっくりした。仲間のコアがドライブに壊されても、ちょっと悲しい顔をするだけで、すぐにニコニコするので、悪の幹部らしくそんなに重く考えてないのかな?と思ったら、実はすんごい怒ってました。でもあんまし怒ると自分でも止められない、デッドヒート状態になっちゃうから、抑えてただけだったのね。
下っ端怪人を「友達」と言って、彼らの為に自分の命を賭して最前線に立ってデッドラインを越しちゃうハート様の熱血さと言ったら!
進ノ介「こいつは、自分が燃え尽きる覚悟で俺を倒しに来てるんだ!だったら付き合ってやる!あんたは離れてろ!」
ベルトさん「何だと?馬鹿を言うな!そんな事させるか!」
進ノ介「あんたさえ生き残っていれば、新しい誰かを次のドライブに出来るはずだ!」
ハート「恐ろしい男を選んだな…クリム!この人間は大した奴だ!いいだろう。どちらの心が強いか、勝負と行こうか!」
敵にがっちり心臓を捕まえられて、ハートの身体はますますヒートアップ!こりゃ心中するかって時に、思わず敵を褒めちゃう人の良さと言ったら!
いやもう、自分で自分の気持ちがわかんなくって、メランコリックになってるチェイスさんも全力で暴走を止めに来るってもんです。
ハート「ありがとう!すまんな、チェイス」
チェイス「デッドゾーンに入ったら俺が止める…お前との約束だ」
…にっこり笑って、素直にお礼の言葉を言えちゃう懐っこさと言ったら!こりゃあかん。こりゃなんともいえず魅力的な敵だわー。
ボロボロになって隠れ家に帰ってきたハート様に文句をぶーたれまくるブレン。
ブレン「全く、無茶で、強引で、乱暴な人だ!自業自得ですよ!」
ハート「お前…俺が好きだろ?ブレン」
ブレン「……後は私に任せてください」
なんだ?このツンデレ展開。
まあ、しょうがないわね。ハート様のことを皆が好き好きなのも、無理もないと言えよう。どうもハート様もそこを自覚してるみたいで、たち悪いなぁ。彼氏にするのには最も危険なオトコだと思う。
一方チェイス。ロイミュードの殺し屋でありながら、人間に危害を加えられないという葛藤は大きくなるばかり。今回も仮面ライダーを倒すのに、わざわざ図書館からひとけのない場所まで連れて行って勝負を挑むという紳士っぷり。
思わず進ノ介も
「俺さ、変な話、あんたのその真っ向から来る感じ、嫌いになれないんだよね」
と言ってしまうくらい。
しかも「暗黒の聖夜」を実現させる為に、ここは絶対にドライブの足をとめなければいけない局面で、なんと戦わずしてドライブを行かせてしまうという大失態を。
進ノ介「どけ死神!どいてくれ!」
チェイス「命乞いか?」
進ノ介「ああ、そうだよ!奴を止めなきゃ大停電が起こる!乗り物に乗っている人や、病院の患者たちの命も大勢失われるんだ!」
やはり、大勢の人の死という進ノ介の言葉に、チェイスさんは反応してしまった模様。
さすがにぶち切れたブレンにぶっ飛ばされるチェイス。しかし、本当に何で自分でもこんなことをしたのかわからない様子で「すまん、ブレン…俺は…何故…?」と、哀れに謝るチェイスをみて、何も言えなくなってしまうブレンもなんやかんやでいい奴だなあ。
ブレン「チェイスはそろそろ危険です」
ハート「まあ、気にするな。俺はあいつを信じている」
まあ、しっかりハート様には告げ口してますけど。鷹揚に流すハート様は仲間としてチェイスのことがやっぱり好きっぽい。
ところでベルトさんは、やはりロイミュードの開発者のひとりであるということがわかりました。
ベルトさん「ロイミュードは私の親友、蛮野博士が発明した増殖強化型アンドロイドだ。だが、開発は頓挫した。…蛮野に懇願された私は、開発していた超駆動機関コア・ドライビアをロイミュードに与えてしまった」
進ノ介「トライドロンやシフトカーの動力源…だな?」
ベルトさん「ああ。それを使用すれば、危険な重加速を伴うと知っていたのに、私は友情に負けた…。
15年前、ロイミュード001、002、003の3体が反逆。生みの親の蛮野博士を処刑し、私のもとにも迫った。私はここで死んだ…。
ハートは全ての元凶だ。私は奴が恐ろしい。だが、その恐ろしい怪物を作るのに手を貸したのは…私なんだ。それこそ生涯消えない恐怖だよ。いや、正確には私の生涯はもう終わっているのだがね…」
うーむ、今回チェイスは「000」という108のロイミュードに入らない番外数のコアであるということが明かされました。てことは、001、002はハートとブレンだとして、003って誰なんでしょうね?
そしてチェイスの番号が000ってことは、ロイミュードのプロトタイプってことなのかしら?
あら、これは冬映画の入場者特典のDVDの内容と微妙に絡んできたかも?まあ気になること!
今回のベルトさんと進ノ介さん
自分を殺したハートへの恐怖心ですっかりへこんでいるベルトさんに
「スタイン…ベルトさんか。じゃあ、ベルトさんって呼び方もあながち間違いじゃなかったんだな」
とわざと明るく笑ってみせる進ノ介さん。
ベルトさんだけを逃がして、ハートと相討ちを図ろうとした進ノ介さんに
「二度とあんな真似をするな!君の代わりなどいない!」
と本気で怒ってみせるベルトさん。
いつの間にかお互いを相棒として大事に思い遣ってる感じになっていて、とても素敵なセリフ。そしてトライドロンを作った時のベルトさんの気持ちもちょっと暴露。
ベルトさん「だが、君のおかげで思い出したよ。進ノ介。何故、私がトライドロンを開発したのか…プロトドライブを失い、私自身も戦士を守れる強さを持ちたい、と願ったからだ…君が地獄に落ちると言うなら、私も次は付き合おう。このトライドロンで!」
トライドロンは自分も仮面ライダーを守りたいと願ったスタインベルト博士の気持ちの象徴。
1クールの終わりにふさわしく、ベルトさんを中心として、トライドロン、りんなさん、霧子ちゃん、進ノ介、シフトカーズの関係がしっかりしたものになりました。敵はハート様を中心にそれぞれの信頼関係が成立してチームを形作っているのがみえました。
が、しかし、敵味方共に次回新キャラ乱入で、いろいろ引っ掻きまわしてくれちゃってる模様。しかも石田監督…暴走。いや、そういう監督好きですけどね。というわけで、明日には12話の感想をあげたいです。いけるか?
私、人の顔を覚えるのはとても苦手。例えば、メガネをかけている男性がいたら、全員まとめて頭の中の「メガネ男子」カテゴリに放り込んでしまい、名前と結びつけることがなかなかできませんorz。伊藤英明と坂口憲二は未だに見分ける自信ないです。
そんな私でも多分一回会っただけで覚えられるであろう顔、姿をしているのが、ルー大柴、安田大サーカス、あご勇。
…あの、ロイミュード達はよりによって、なんでそんな特徴的な人ばかりコピーするんですかね?人間社会で目立っちゃまずいんじゃないんですかね?しかも白いスーツに白い帽子って。おかげで目撃証言でまくり。じみーなメガネ男子とかコピーしてりゃ、じみーな服装していりゃ、もうちょっとスムーズに事は運ぶとおもうの。派手好きハート様の影響かしらん?仮面ライダードライブ10、11話、こっそり今更感想。
というわけで、あご勇3部作完結。
ベルトさんがどういう形でロイミュードに関わってるかとか、ハート様のこだわりもみえてきました。ハート様って、人間だった頃のベルトさんことクリム・スタインベルト博士を殺した割には、とってもハートフル。ちょっと笑顔にぐらっと来たよ。
彼らは彼らの正義で動いてるんだろうな。
視点を変えれば、ロイミュードを作り出してしまったスタインベルト博士と蛮野博士がショッカーで、反逆したロイミュード達が仮面ライダー…ともとれるか。
今回の事件
いきなり地域の電圧が不安定になり停電が発生。予備電源の電力も取られているところから、今回の停電は特状課課長の寒いギャグのせいではなく、またもやロイミュードのせいではないかとにらむベルトさんと進ノ介。
また、前回倒したはずのボルトの人間態の目撃情報が、あちこちから入ってくる。ボルトのコピー元は美波護郎という犯罪研究家にしてSF作家。しかし、既に彼は未完の小説を遺して病死していた。遺された小説を読んだ進ノ介と霧子は、小説の内容が前回のボルトの事件とそっくりなことに気付く。美波護郎の思考もコピーしているに違いないボルトは、クリスマス・イブに、小説に予告されていた「暗黒の聖夜」を実行するつもりなのではないかと予測をたてる。
しかし、美波護郎本人は亡くなっているので、小説の続きを読むことは叶わない。進ノ介は美波の仕事部屋を捜索して、以前進ノ介が逮捕した犯罪研究家西堀光也と交流があったことを掴み、特状課課長の人脈を使い、彼と面会。小説の続きの概要を聞き出すことに成功。
事件の舞台となるであろうと予測されたショッピングモールに向かうと、そこにはコアが破壊された筈のボルトが。
霧子「ボルト!やっぱり…!」
進ノ介「生きてやがったのか?」
ボルト「いや、ボルトは死んだ。僕はいわば幽霊さ」
ベルトさん「分かった!あの制御装置に仕組まれたボルトの残留プログラムが吸収した電気で、実体を作っていたのだ。つまり、あの装置こそが奴の本体だ!」
彼は前回、コアを破壊される前に部下に託した制御装置を使って再生された、いわば「亡霊」。しかし、実体はあるし、強さも変わらず。
日が沈むと、ショッピングモールに仕掛けられた巨大な電力吸収装置が作動して、街は大停電になるが、霧子が制御装置を射撃で破壊。ボルトの亡霊も仮面ライダーが撃破し、家の窓には次々と明かりが灯って行く。しかしその影で、装置によって盗まれた大量の電力は、ハート達が手にしたチップに送られて、彼らの仲間、009ロイミュード・メディックが復活していたのだった。
今回のシフトカー
暴走したハートにチェイスが突っ込み、大爆発が起きる。あとに転がるドライブテクニックの残骸。あわや進ノ介死亡かと思いきや、またもや海外から駆けつけたNEWシフトカーズが助けてくれました。
「デコトラベラー、ロードウインター、カラフルコマーシャル。彼らが連携プレーで助けてくれたんだよ」
今回の3台は、単に車のクラクションの音声じゃなくて、それぞれ個性があるのね。今にワンコやニャンコの音声も出てきそうだ。
デコトラベラーはデコレーションがイカしたトラック野郎。車体にでかでかと書かれた「怒羅威武」の文字と演歌調のクラクションが渋い。パワー系なのかな?爆発に巻き込まれそうになったドライブに、さっとチェーンを巻きつけて現場から引き離し。
ロードウィンターは水色のキラキラが上品な雪上車。音声はくしゃみ。寒いからくしゃみって…ちょっと短絡的。ハートの熱でやられた進ノ介の身体を緊急冷却。
カラフルコマーシャルは、チャイムの音が可愛らしい電光宣伝トラック。ちゃっかりボディにはトライドロンのかっちょええ宣伝広告が入ってます。このこがドライブの残骸を立体ビジョンで投影して、ハート達の目をごまかしてくれました。
そして、最後にベルトさんの入ったシフトスピードを先頭に外から特状課のパーティーを微笑ましく眺めるシフトカー・オールスターズ。おお、この画好きだ。ただミニカーを並べただけなのに、一台一台がすごく凛々しくみえる。でも外は寒いので中にいれてあげてよう、とちょっとだけ思った。特状課にはその存在はまだ秘密だもんね。さみしい。
今回の霧子ちゃん
前回、ボルトが根城にしていた廃屋を、ひとりで探る霧子ちゃん。突然「どんより」が発生し、瓦礫に埋れていた黒電話が鳴る。恐る恐る受話器を取る霧子ちゃん。すると、死んだはずのボルトの声が聞こえてくる…。
おおお!なんか怪奇大作戦ぽい演出!霧子ちゃんの容姿や服装が、なんかまたこの演出にしっくりハマる。グレーの地味目のコート、よく似合ってます。
また、きりりと銃を構えるのが、この子は本当に似合います。ちゃんと両手で構えるし、ピタッと止まれるので、絵になるわー。
チェイサー達に足止めを食らった進ノ介が、霧子ちゃんに逃げるボルトを追うよう指示するとこも、信頼感があってとてもいい。霧子ちゃんと、トライドロンがあれば、なんとか出来るって信じてるんだよね。そして霧子ちゃんは見事期待に応えて、射撃一発で制御装置を見事撃ち抜いて、装置を停止させたのでした。かあっこいい!
霧子「今日、予約してあります。」
進ノ介「は?」
霧子「誕生日でしょう?泊さん。電気がなければいろいろサマにならないと思います」
進ノ介「…そうだな。他にもきっと、何も知らない市民たちの幸せな時間が踏みにじられる。考えるのは止めたぜ。俺にできるのは、夜まで走り続ける事だけだ!」
ベルトさん「GOOD!行こう、進ノ介!」
進ノ介「霧子、ありがとう。今夜はおめかししろよ!」
ああ、テンションだだ上がりの進ノ介君のきらっきらした顔が切ないorz。
クリスマスディナーデートを進ノ介に期待させといて、特状課全員参加だったというサプライズはいかん、いかんぞ!
進ノ介「お前、今笑ったろ」
霧子「笑って何が悪いんですか」
もう、鉄面皮霧子ちゃんが、進ノ介の為に流したあんな綺麗な涙を見た後では、いやがおうでも期待してしまうではないか!
多分ゲンさんあたりの入れ知恵かと思われるが、そんな小悪魔プレイはいけません!あと、貸し切りでない店内でクラッカーを鳴らすのもいけません!めっ!
…でも霧子ちゃんのノースリーブドレスが異常な可愛さだったのと、ハッピーバースデーを皆に歌ってもらった進ノ介君がペコっと頭を下げてお辞儀したとこが可愛いかったのでゆるす。おばちゃん、甘いわー、いかんわー。
今回のロイミュード
チェイスとハートのドラマがそれぞれにピックアップ。ベルトさんによって、ロイミュードの出自も明らかになり、物語が転がり始めました。
進ノ介が捜査を続ける最中、チェイスに戦いを挑まれます。
チェイス『来い!来い!仮面ライダー!お前と戦う事でしか、俺は本当の自分を見つけられない!俺の心がそう教えている!』
そしてハートも参戦。
ハート「今更ボルトの後を追うなよ、仮面ライダー。あいつはもう居ない。いい奴だったのに」
進ノ介「いい奴なもんか!悪党だ!だから俺が倒した!」
ハート「人間にとっては悪党でも…俺には友達だったんだよ」
ふむう、チェイスは自分で自分の気持ちが見えなくて、ざわつく気持ちの正体を探るためにドライブと戦っているのに対し、ハート様はあくまでも仲間が命懸けで遂行してくれようとした作戦を守るために戦ってるみたい。
一回目のハート様との邂逅は、一度殺された恐怖に縮み上がったベルトさんが脱兎のごとく逃げ出した為、不調に終わる。が、しつこくベルトさんの屋敷跡にも現れたハート様。
進ノ介も逃げられないと踏んだか、戦いに応じる。
ハート「なるほど…こうやって倒していったわけか。この世に108人しかいない、俺の友を次々と!許さん!」
ハート「命乞いは聞いてやれんぞ!一度、火がついたら最後。もう、俺自身にも制御できないんでな」
ちょっとハート様のハートの熱さにびっくりした。仲間のコアがドライブに壊されても、ちょっと悲しい顔をするだけで、すぐにニコニコするので、悪の幹部らしくそんなに重く考えてないのかな?と思ったら、実はすんごい怒ってました。でもあんまし怒ると自分でも止められない、デッドヒート状態になっちゃうから、抑えてただけだったのね。
下っ端怪人を「友達」と言って、彼らの為に自分の命を賭して最前線に立ってデッドラインを越しちゃうハート様の熱血さと言ったら!
進ノ介「こいつは、自分が燃え尽きる覚悟で俺を倒しに来てるんだ!だったら付き合ってやる!あんたは離れてろ!」
ベルトさん「何だと?馬鹿を言うな!そんな事させるか!」
進ノ介「あんたさえ生き残っていれば、新しい誰かを次のドライブに出来るはずだ!」
ハート「恐ろしい男を選んだな…クリム!この人間は大した奴だ!いいだろう。どちらの心が強いか、勝負と行こうか!」
敵にがっちり心臓を捕まえられて、ハートの身体はますますヒートアップ!こりゃ心中するかって時に、思わず敵を褒めちゃう人の良さと言ったら!
いやもう、自分で自分の気持ちがわかんなくって、メランコリックになってるチェイスさんも全力で暴走を止めに来るってもんです。
ハート「ありがとう!すまんな、チェイス」
チェイス「デッドゾーンに入ったら俺が止める…お前との約束だ」
…にっこり笑って、素直にお礼の言葉を言えちゃう懐っこさと言ったら!こりゃあかん。こりゃなんともいえず魅力的な敵だわー。
ボロボロになって隠れ家に帰ってきたハート様に文句をぶーたれまくるブレン。
ブレン「全く、無茶で、強引で、乱暴な人だ!自業自得ですよ!」
ハート「お前…俺が好きだろ?ブレン」
ブレン「……後は私に任せてください」
なんだ?このツンデレ展開。
まあ、しょうがないわね。ハート様のことを皆が好き好きなのも、無理もないと言えよう。どうもハート様もそこを自覚してるみたいで、たち悪いなぁ。彼氏にするのには最も危険なオトコだと思う。
一方チェイス。ロイミュードの殺し屋でありながら、人間に危害を加えられないという葛藤は大きくなるばかり。今回も仮面ライダーを倒すのに、わざわざ図書館からひとけのない場所まで連れて行って勝負を挑むという紳士っぷり。
思わず進ノ介も
「俺さ、変な話、あんたのその真っ向から来る感じ、嫌いになれないんだよね」
と言ってしまうくらい。
しかも「暗黒の聖夜」を実現させる為に、ここは絶対にドライブの足をとめなければいけない局面で、なんと戦わずしてドライブを行かせてしまうという大失態を。
進ノ介「どけ死神!どいてくれ!」
チェイス「命乞いか?」
進ノ介「ああ、そうだよ!奴を止めなきゃ大停電が起こる!乗り物に乗っている人や、病院の患者たちの命も大勢失われるんだ!」
やはり、大勢の人の死という進ノ介の言葉に、チェイスさんは反応してしまった模様。
さすがにぶち切れたブレンにぶっ飛ばされるチェイス。しかし、本当に何で自分でもこんなことをしたのかわからない様子で「すまん、ブレン…俺は…何故…?」と、哀れに謝るチェイスをみて、何も言えなくなってしまうブレンもなんやかんやでいい奴だなあ。
ブレン「チェイスはそろそろ危険です」
ハート「まあ、気にするな。俺はあいつを信じている」
まあ、しっかりハート様には告げ口してますけど。鷹揚に流すハート様は仲間としてチェイスのことがやっぱり好きっぽい。
ところでベルトさんは、やはりロイミュードの開発者のひとりであるということがわかりました。
ベルトさん「ロイミュードは私の親友、蛮野博士が発明した増殖強化型アンドロイドだ。だが、開発は頓挫した。…蛮野に懇願された私は、開発していた超駆動機関コア・ドライビアをロイミュードに与えてしまった」
進ノ介「トライドロンやシフトカーの動力源…だな?」
ベルトさん「ああ。それを使用すれば、危険な重加速を伴うと知っていたのに、私は友情に負けた…。
15年前、ロイミュード001、002、003の3体が反逆。生みの親の蛮野博士を処刑し、私のもとにも迫った。私はここで死んだ…。
ハートは全ての元凶だ。私は奴が恐ろしい。だが、その恐ろしい怪物を作るのに手を貸したのは…私なんだ。それこそ生涯消えない恐怖だよ。いや、正確には私の生涯はもう終わっているのだがね…」
うーむ、今回チェイスは「000」という108のロイミュードに入らない番外数のコアであるということが明かされました。てことは、001、002はハートとブレンだとして、003って誰なんでしょうね?
そしてチェイスの番号が000ってことは、ロイミュードのプロトタイプってことなのかしら?
あら、これは冬映画の入場者特典のDVDの内容と微妙に絡んできたかも?まあ気になること!
今回のベルトさんと進ノ介さん
自分を殺したハートへの恐怖心ですっかりへこんでいるベルトさんに
「スタイン…ベルトさんか。じゃあ、ベルトさんって呼び方もあながち間違いじゃなかったんだな」
とわざと明るく笑ってみせる進ノ介さん。
ベルトさんだけを逃がして、ハートと相討ちを図ろうとした進ノ介さんに
「二度とあんな真似をするな!君の代わりなどいない!」
と本気で怒ってみせるベルトさん。
いつの間にかお互いを相棒として大事に思い遣ってる感じになっていて、とても素敵なセリフ。そしてトライドロンを作った時のベルトさんの気持ちもちょっと暴露。
ベルトさん「だが、君のおかげで思い出したよ。進ノ介。何故、私がトライドロンを開発したのか…プロトドライブを失い、私自身も戦士を守れる強さを持ちたい、と願ったからだ…君が地獄に落ちると言うなら、私も次は付き合おう。このトライドロンで!」
トライドロンは自分も仮面ライダーを守りたいと願ったスタインベルト博士の気持ちの象徴。
1クールの終わりにふさわしく、ベルトさんを中心として、トライドロン、りんなさん、霧子ちゃん、進ノ介、シフトカーズの関係がしっかりしたものになりました。敵はハート様を中心にそれぞれの信頼関係が成立してチームを形作っているのがみえました。
が、しかし、敵味方共に次回新キャラ乱入で、いろいろ引っ掻きまわしてくれちゃってる模様。しかも石田監督…暴走。いや、そういう監督好きですけどね。というわけで、明日には12話の感想をあげたいです。いけるか?