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Channel: 出の目鱈の目魚の目は痛い
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手裏剣戦隊ニンニンジャー第11話 ガワの動きがスゴくて嬉しい感想

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すやすや眠る天晴のもとに忍び寄るアメリカンな影。天晴の傍に跪いたかと思うと、いきなり短刀でブスっ!しかし、そこは天晴、変わり身の術で難を逃れ。

天晴「なんだよ?朝っぱらから」
キンジ「お見事、天晴坊ちゃん。お命頂戴しやす!」

そして、ひとしきり格闘したあとは、可愛い新妻エプロンを身につけて。

キンジ「お坊ちゃん、お嬢ちゃんがた、朝ごはんができておりやす」

爽やかに天晴の寝込みを襲ったあとは、爽やかに朝食を用意。
あれだね、寝込みを襲うのは、朝練の代わりなんだね!
その割には、モノホンの刃物を繰り出すあたり、本気で殺る気マンマン。これ、天晴に刺さってたらキンジ君どうするつもりだったのかしら?まさか朝のステーキの材料に…うおっとっと!自主規制、自主規制。
そして、騒ぎにつられて起き出してきたニンニンジャー全員のお寝巻き、披露。
霞姉のおばちゃん靴下と風花ちゃんの腹巻きが女子の寝姿超リアルモードを演出。普段のシャツとジャージの組み合わせの天晴、凪も普通にありだが、ひとり八雲の寝姿が突き抜けてファンタジーで微笑みがこぼれました、手裏剣戦隊ニンニンジャー第11話、感想です。
ブルーのパジャマにナイトキャップ、トドメが水色の三日月抱き枕。八雲君、さすが正統派イギリス紳士の寝姿…なのか?

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というわけで、アメリカからやってきたジャパニーズトラディショナルカルチャーマニア、キンジタキガワ、伊賀崎道場に押し掛け住み込み丁稚となって、師匠のお孫さん達の命をつけ狙うでござるの巻。こう書くとなにがなんだかわからんな。
とにかく、ラストニンジャに弟子入りする為には天晴達を倒さねばならない 。しかし、弟子入りするからには坊ちゃんや嬢ちゃんの身の回りの世話をするのが道理。
てなわけで、そこを両立させてしまうキンジがすごいというか、頭の中が見てみたい。
そして朝から1500kcal(霞ちゃん推定)のステーキを朝食として作るキンジの胃袋の中も見てみたい。ちなみに知り合いがアメリカで盲腸になって入院した時、腹切った翌日にサイコロステーキが出てきたんだそうな(実話)。
しかし、ラストニンジャの係累、超ワガママ。毒殺を疑って食べない風花ちゃんは大変真っ当なのでいいとして、ばくばくたべながら、和食がいいなとか、カロリー高いとか、カレーがいいなとか、うるさいなあ。
そのなかで、嬉しそうにガツガツ食べる天晴、この点において君は正しい。お母さん、作りがいあるわー。
その中でトップ オブ ワガママな八雲君、魔法で朝食をEnglish breakfastに切り替えて、澄ました顔でパクパクと。さすがにこれにはキンジもムッとくる。
そして始まる英米外交摩擦。

キンジ「ラストニンジャの孫ともあろう人が魔法を使うなんて、邪道でございますよ」
八雲「ウェスタンでロックなニセモノ忍者に言われたくないな」
キンジ「何をおっしゃいます!I’m real NINJYA!」

キンジ「”イージー”じゃございやせん。”easy”でございやす」
八雲「すまんが、アメリカ訛りは苦手でな」
キンジ「あっしもイギリス訛りはにがてでございやして…」

あ、うーん…八雲君の英語はイギリス訛りと言うよりは、日本訛りと言った方が正しいような…。でも今回は発音、ちょっと頑張ってたよ。"breakfast"とか"trap"とか。まあ、頑張れ。オードリー・ヘップバーンのマイフェアレディとか観て頑張れ!八雲君。
そんなこんなでわさわさしている時に、妖怪出現の知らせが!なんとガマガマ銃より、キンジのハンバーガーの方が、センサーが速く反応!
ホントなんで?ADSLと光ファイバーの差?ロデオマルといい、キンジはどこから技術をひっぱってきたのやら?
そして、今回の妖怪はエンラエンラ。古いヤカンと組み合わさった妖怪。なんか拗ねすねしていて、動きが可愛らしい。しかし、同時にメジャー妖怪、ガシャドクロが巨大化して現れたため、キンジはすっかりそっちに夢中。八雲と天晴がドラゴマルとシノビマルでガシャドクロを追い、霞、凪、風花がエンラエンラを追うことになりますが…。

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シノビマルちゃん、しゅたたたたーとやってきたかとおもったら、しゅたたたたーと逃げてっちゃった!
なんと申しますやら、ここからガワ祭り全開。ここからみせるすべてのガワの動きが、なんともいえず可笑しくて、カッコよくて、可愛らしい。本編斑も特撮斑も存分に楽しんで撮っております。

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まずは巨大戦における、ドラゴマルとロデオマルの投げ縄合戦。ロデオマルの前をすうっと旋回するドラゴマルの動きが優雅で綺麗。しかし、ここでも、キンジと八雲のふたりの息は合わず、嫌味の応酬。
ここのやりとりが、秀逸。血をついでいないというだけで、ニンジャになるのに非常に不利な立場に立たされているキンジの悔しさが出ていて、とてもいい。八雲も一見自分のやりたいことしか考えていないようで、家を継ぐことの意味というのを八雲なりに考えてる。

八雲「妖怪コレクターだかなんだか知らんが、自分の為だけに戦うやつなど邪魔だ」
キンジ「そいじゃあお訊きしやすが、八雲坊ちゃんは何のために戦ってるんでございやすか?」
八雲「…伊賀崎の血を引く者の使命だからだ」
キンジ「へえ?魔法なんか使ってやしたんで、てっきり八雲坊ちゃんは、ニンジャに興味がないと思っておりやした」
八雲「そんなことはない」
キンジ「弟子入りを許されないあっしからすれば、ニンジャの末裔の八雲坊ちゃんが魔法を使うなぞ、邪道中の邪道でございやす 」
八雲「邪道だったらなんだ?」
キンジ「そんな方に、あっしのやり方をとやかく言われるのは不本意でございやす。たとえ、ラストニンジャのお孫さんでも!」
八雲「…勝手に言ってろ」

このやりとりの中で、家を、技術を、継ぐことの意味を真剣に問いかけています。結構深いぞ。これを1年かけて考えて行くのか。

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そしてエンラエンラの術にはまって、いじけるシノビマルちゃんがもうね。そして、ドラえもんのごとく霞ちゃんが取り出した発明品『からくり忍ほんやく機』のおかげで、シノビマルちゃんの複雑な胸のうちが明らかに。

~以下翻訳~
わたしのことは放っておいてください。最近ドラゴマルさんやパオンマルさん、さらにはロデオマルさんばかりが優遇されている。どうせわたしなんていらないのです。怖い…このまま忘れ去られていくのが怖い
。。。。。。。。。

ここで、天晴がそんなことで悩むなって怒鳴っちゃったもんだから、ますますシノビマルちゃんは落ち込んじゃって、隠れ蓑布団をばさっと頭からかぶっちゃう。

あ、うーん…シノビマルちゃんの悩みは、最近のバン○イ物量オモチャ作戦に乗せられた戦隊ロボにありがちな悩み…かもしれない。まあ、最近まーったく呼び出しがかからないUFOマルじいちゃんに悩みを話してみろよ。じいちゃん、まったく忘れ去られてるぜ…と思ってたら、今度は凪と風花がエンラエンラの術中に。
凪「スターニンジャーのキャラが濃すぎて、どうせ僕なんてみんなに忘れられそうで怖いよ」
風花「馬鹿なお兄ちゃんばかり皆面倒みて、どうせわたしなんか、このまま誰にも気にしてもらえない…怖いよ」

…あまりに悩みが的を得てい過ぎて(特に凪!)、誰も何も言えない…!

凪.風花「うわあああ~ん!!」

八雲のウソくさいフォローも逆効果。落ち込みまくった二人は、児童公園の滑り台下のせまい洞穴のなかに争うように飛び込んでこもっちゃいます。
そこで、伝統の天の岩戸作戦で、魔法で水増しした忍者をバックにもくもくとエンディングダンスを。
ひょこっと騒ぎにつられて顔をだした、凪と風花を引っ張り出し、今度は霞ちゃんがふたりの説得を。

霞「八雲君、最近忍者としての自分に自信が持てないんです。だから魔法ばっかり使って…」
八雲「いや!?霞姉?…その」
キンジ「そうなんでございやすか!」
風花「そうなんだ!」
凪「やっくんの不安に比べたら…僕たちなんて…!」
風花「落ち込んでなんていられないよ!」
人と比べて落ち込んでいた凪と風花、もっと悲惨な人を見て、復活!
うーむ、つくづく霞姉は敵に回したくないお人よ…!

キンジ「先ほどは失礼いたしやした!ああいう事情があって魔法をつかっていたんでございやすね!あっしはなんて心無いことを!」

キンジまで八雲に同情を…!おかげで、敵をやっつけるのに手を貸してくれたので、結果オーライ…オーライなんだけど…八雲くん、夜中あたりにどっぷり落ち込みそうだ。ど、どんまい!
なんやかんやで、キンジと八雲は仲良く(?)写真撮影もちゃっかりしながら、エンラエンラを撃破。

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一方、シノビマルを説得しようとがんばっていた天晴は、一人になったところを蛾眉雷蔵に襲われる。あ、角は欠けたままの回復だったのね。一騎討ちを申し込まれ、受けて立つ天晴。素晴らしい、双方とも荒々しくも変化に富んだ立ち回り!かっちょえー!実力はほぼ互角。
しかし、実戦を重ねて確実に強くなっている天晴を前に、蛾眉雷蔵は本気を出す。

雷蔵「俺に全力を出させたのは、忌々しきラストニンジャとお前だけだ !誇りに思えよ!」

双方の刀が交錯し、大爆発が起きる…ぽろりと刀を取り落とす天晴…!

しかし、エンラエンラが倒されて、巨大化したところへ、術の解けたシノビマルと天晴は駆けつけた!ロデオマルとコンビネーションを組んで、素晴らしい身軽さで立ち回りをみせるシノビマル!おおお!やはりロボの主役は君だ!
と思ったら、エンラエンラの反撃をくらってしまう。

キンジ「どうしやした?天晴坊ちゃん、こんなもんじゃないでしょ?」

そこへ、ドラゴマルが駆けつけ、シノビマルとロデオマルが便乗し、空から攻撃!それぞれ合体して、無事に巨大エンラエンラも撃破…ってとこで、天晴が倒れてしまった。変身解除した天晴は満身創痍。どうなる…!ってところで次回へ!

ロボやガワの魅力的な動きを存分にみせつけつつ(個人的にはエンラエンラの、もそもそした動きにツボった)、赤と敵幹部の一騎討ちなど豪華に。
さらに、「継ぐことの意味」という重いテーマをさりげなく出しつつも、さらっとお笑いでかわし。これは上手い。
「継ぐことの意味」。戦隊シリーズ40周年ということもあって、「戦隊」を継いでいくことを踏まえた上で設定された、ニンニンジャーのメインテーマなんでしょうね。最初のうちは完全子供目線な内容をぶつけてきたな、と思ってましたが、なかなかどうして。面白くなってきましたよ。そして次回はワンクール終り。昨日みました。蛾眉殿…ああ!

本日のひみつへいき

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唐突ですが、私、まとまった時間をとってPCの前に座ることが殆ど出来ません。
というわけで、私いままで記事を書くのに使っていたメイン機器類は、Ipodtouch
(2世代ほど前のやつ。バージョン6.1.6)。
これで、テレビから写真を撮って、メモ帳に記事を書いてあげてます。まあ、コタツやお風呂、電車のなか、仕事場の昼休み、マクドと場所を選ばず書けるのは便利だった訳ですが、何しろちっこい。すっげー小さい画面上の仮想キーボードに、人差し指の先でちまちまちまちま文字を打ち込む訳です。しかもフリック入力覚えられなかったんで、ローマ字入力orz。

そろそろ目の疲れとか肩凝りとか人生への絶望とか半端なくなってきて、マッサージ鍼灸の利用頻度も半端なくなってきて、私死んでしまうかも…と、思っていた矢先に出会ったのがこちら。
バッファローBSKBB15。折り畳み携帯キーボード。
軽くて持ち歩きも簡単で、キーボードケースがそのままデバイスのスタンドになり、ペアリングも簡単。Android携帯とはちょっとばっかり相性がよくないですが(変換にちょっとクセがある)、apple系とは相性ばっちり。

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しかも、ストレッチしながら打つことも可能!肩凝りも徐々に改善方向に向かっております。さあ、これで記事のアップもちょっとは早くなるか?…もともと考えを纏めるのが遅いから無理か…。

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第12話 さようなら蛾眉雷蔵!な感想

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蛾眉雷蔵の襲撃に備え、一心不乱にPCの画面を見つめる霞姉さん。どうやら、スターニンジャーのオトモ忍、バイソンキングの解析をしている模様。画面から顔も上げずに、一見誰もいない空間に声をかける。

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霞「あの…スターニンジャーさん、よろしいですか?」
キンジ「お見事、霞嬢ちゃん、気付いてやしたんですね」

柱の影から現れたキンジの褒め言葉に反応するでもなく、霞姉さんは訊きたいことをさっくり質問。ここら辺のやりとりはオトナの
忍びの者ぽくて、カッコいい。キンジが忍んでいることに気づきつつも、殺意がないとみるや放って置くあたり、霞姉はやはり一味違う。

霞「あのロデオマルさんも、おじいさまが作ったオトモ忍なのですか?」
キンジ「いえ、これをお手本に作りやした」

キンジ君、取り出したるは一冊の好天じいちゃんが表紙のペーパーバック。『I am the LAST NINJYA』じいちゃんがアメリカで出版した本!

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『第5章 君も作ってみよう!オトモ忍の作り方』

でぇぇぇ!このロボ、オープンソースなのか ?ていうか、こんなうっすいペーパーバックの一節で説明できるくらい作りは単純なのか?
一応UFOマルの解説も前のページでされてたみたいだけど、宇宙人と交信することはオトモ忍を作る上での必須事項なのか、どうなのか?すっごい読みたい。これ読みたい!つーか宇宙人とのコンタクト方法教えて下さい!日本語版発売求む。手裏剣戦隊ニンニンジャー第12話、感想です。
アメリカでは、この本を元に作られたマニアお手製のオトモ忍がごろごろしてるかと思うと、やっぱりスケールのでっかい国だなあと思うの。

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というわけで、1クール終了、ひと区切り。一人目の幹部、蛾眉雷蔵退場。そしてキンジの背景も含めて、「家族」とはなにかということを示唆した回。意識してるかしてないかわからないけど、仮面ライダードライブとテーマがリンクしているなぁ。ドライブでは「家族」という縛りがみせるネガティブな面をみせて、ニンニンジャーでは「家族」によって得られるポジティブな力というのを見せている。ちょうど対になっていて、面白い。

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天晴は前回の蛾眉雷蔵との一騎討ちで敗れ、瀕死の重傷を負っていた。雷蔵がぐったり意識を失った天晴のことを死んだと思い、崖下へ蹴り飛ばしたところをシノビマルがすくい上げ、ぎりぎり助かったものの、スパルタシノビマルちゃんは、そのまま天晴を巨大化したエンラエンラとの戦いの場へ。えー!?
戦いの最後まで天晴の身体が持ったのが奇跡のようなもので、天晴は床に臥せる。当分の間は戦うことなど無理そう。
そこへじいちゃんの矢文が。

『蛾眉雷蔵が来る 心してかかれ』

望み通り、アカニンジャーを討ち果たしたと思い込んだ雷蔵は、今度は九衛門との約束にしたがい、市街地への大規模な攻撃を始めようとしていた。
天晴抜きで雷蔵の襲撃に備えるべく、準備を始める八雲達。
一方、キンジはカレー屋でバイトをしている好天じいちゃんに襲いかかるも、軽くいなされる。

好天「ワシではなく、孫たちを倒してみよといったじゃろう、このばか者!」
キンジ「いや、しかし…天晴坊ちゃんの快復を待つのも億劫でございやすし…他の皆さんも、それどころじゃないご様子でして…」

さすがにこの状態のニンニンジャー達に襲いかかるのは、気が引ける模様。ていうか、弟子になるためのじいちゃんの情のない課題に文句をつけにきた感じ…かもしれない。しかし、好天じいちゃんは非情にもさらっと宣言。

好天「よいか、期限は一ヶ月じゃ。それまでに孫たちとのケチャップをつけるのだ…決着をつけるのだ」

カレーにケチャップを入れたことはないが、トマト缶を入れると意外と美味いので、これも美味しいかもしれません…そんなことはさておき。

霞はオトモ忍のスペックをチェックし直し、凪や風花は、八雲の指導のもと、ひたすら武術の稽古を繰り返す。

霞「天晴くんが倒れた以上、私達ができることをやるしかありませんから」

八雲「イージーだぞ!蛾眉が相手なんだ。俺やお前達が少しでも強くなるしかない、わかってるだろ?」
凪「そうだね!たかちゃんの分まで!」
風花「お兄ちゃんの分まで、私たちが頑張る!」

キンジと八雲達は、刺客と標的の関係。キンジにできることは、せめて今だけは彼らの邪魔しないことぐらい。
そして、今回の敵が正統派妖怪でない蛾眉雷蔵相手では、妖怪ハンター、コレクターを自称するキンジには動く理由がない。(一応、雷蔵や牙鬼斬月は過去の戦国武将が妖怪として蘇った…ていう設定なんだけど、キンジ君の中での妖怪って、どういう定義なんだろう?)

八雲達が4人で街中を破壊し始めた雷蔵達に立ち向かう中、キンジはひとり、伊賀崎の屋敷にある囲炉裏でつくねんと自分用の昼食のバーベキューを。ぼんやりと古い写真を見つめる。

写っているのは、2人のカウボーイ姿の男性と、その腕に抱かれた5~7歳くらいの小さなカウボーイ。

そこへ、天晴が起き上がってきてきた。

天晴「今日はお命頂戴いたしやすっての、やらないのか?」
キンジ「弱ってる坊ちゃん倒しても、好天様が弟子入りを許してくれるわけありやせん」

天晴は、目ざとくバーべキューを見つけると、図々しくもぱくりと。

天晴「いいじゃねえか!次こそは蛾眉雷蔵に勝たなきゃいけないんだ」

キンジは酷く不機嫌に。
八雲達が天晴の穴を埋めるべく、蛾眉を倒すべく努力をし続けていたのに、この男はそんな周りの苦労も知らず、のんきに肉をぱくついてる。
そんなとこにイラっときたのだろうか。そういや風花達は?とのんびり訊く天晴に、キンジは意地悪く答える。

キンジ「その蛾眉雷蔵って奴と戦ってるみたいでございやすよ」

自分の身体を顧みず、現場に走って行く天晴の足をキンジが止めた。そのまま斬りかかるキンジ。

天晴「なんで邪魔すんだよ!」
キンジ「もちろん、あっしのためではございやすけどね…。万全でない天晴坊ちゃんを戦わせない為、がんばる4人の姿をみやしたら、ちょいとグッときやしてね…。そんな心意気を踏みにじるってのは、どうなんでございやしょう?」

今、満身創痍でろくな動きのできない天晴が行けば、皆、彼の体を気遣い、足並みが乱れる。彼らの努力が台無しになる 。そうなるくらいなら、今、キンジの手で天晴を倒す。…キンジって基本、情に厚いんだけど、素直じゃないなあ 。あくまでも天晴を倒すメインの理由は、好天に弟子入りするため。自分の利益にならないことでは動かないっていうポーズを貫きたいのね。

しかし、天晴はおかまいなしに言い放つ。

天晴「あいつらは…あいつらは俺を待ってんだよ!」
キンジ「そんなこと…なんでわかるんですかい?」
天晴「何でだろうな…妹とイトコ、『家族』だからじゃないか?」

キンジの頭の中に先ほどの古い写真の画が浮かぶ。あれは、キンジの家族写真なのか?
動きが止まるキンジ。その隙をついて、天晴は八雲達のもとへ走る。

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雷蔵「赤いの…生きてたのか?」
天晴「か、勝手に死んだことにするな!」

その言い方、たかいとこから飛び降りる時のポーズは、死んだと思っていた好天じいちゃんが登場した時にソックリ。
雷蔵によって窮地に追い込まれていた4人は目を瞠り、思わず笑ってしまう。やっぱり、天晴はじいちゃんの孫だなあ。

八雲「怪我人がなにをしにきた?」
天晴「イージーだな、俺が大人しく寝てると思うか?」
霞「思いません」
八雲「言わなくてもわかる。奴に勝ちたいんだろ?」

今まで何度も蛾眉と一対一であいまみえ、負けてしまった天晴。天晴は、蛾眉ともう一度サシで決着をつけたい。その気持ちを汲んだ八雲達は、天晴と蛾眉が一対一で戦えるよう、大量のジュッカラゲを引き受けた。

八雲「行け!たか兄!」
凪「こいつらは僕たちに任せて!」

しかし、雷蔵に市街地を襲わせることを優先させたい九衛門の邪魔が入る。

九衛門「好きにやらせないよ!アカニンジャー!」

その、九衛門の相手を脇から引き受けたのは…なんとキンジ!

キンジ「天晴坊ちゃん、申し訳ございやせん。あっしが勘違いしておりやした。皆さんの心意気を背負って、一騎討ちをしてくださいやし!」

天晴の言った通り、皆が天晴の登場を待っていた。天晴が来たことで、場の空気が変わった。彼の存在が皆の気持ちを高揚させる。彼を盛り立てるために、皆が力を合わせる。そのことを目の当たりにしたキンジは、4人と同じように、天晴に雷蔵との一騎討ちをさせるべく、力を貸す。

天晴「ああ!ッサンキュー!」

そして始まる雷蔵と天晴のサシの勝負。やはり、雷蔵の方が優勢。天晴の刀が弾かれ、丸腰になった天晴の頭上に雷蔵の刀が振り下ろされようとした瞬間!天晴の頭上の壁に飛んできた一番刀が突き刺さり、雷蔵の刀を止めた!

八雲「たか兄、使え!」
天晴「悪い、八雲!」

混戦の中、八雲のナイスアシスト。天晴は八雲の刀と、自分の刀を拾い上げ、二刀流の構えを。再び雷蔵に挑みかかる。

雷蔵「貴様…何故だ?なぜそれほど強くなった?」
天晴「なんでだろうな?でも…なんか…初めて自分以外の力が湧き出てるって感じだ!」

基本的に、天晴はスタンドプレーな奴。周りにかまうことなく、自分が強くなることを望み、単独で目の前の強い敵に向かって行く。今だってそれは変わらない。望んでいた雷蔵との一騎討ち。
しかし、今回は少しばかり状況が違う。皆が天晴を雷蔵のもとへ行かせる為に、他の煩わしいことを全部引き受けてくれた。雷蔵を倒して欲しい、天晴なら雷蔵を倒せる、皆のその気持ちを背負った。天晴は皆のおかげで、今この場で、雷蔵と剣を交えている。
天晴は理屈ではなく、体でそのことを理解した。身体は傷だらけでボロボロのはずなのに、「家族」のことを思うと力がみなぎる。

すると、いままで集めた封印の手裏剣がいくつか集まって、ひとつの忍シュリケンになった。表書きされた文字は『合』。

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天晴「よっしゃあ!みんなの力を合わせるぜ」
雷蔵「それでこそ我が手柄となる男よ!」

一番刀に、新たな忍シュリケンをセットすると、一番刀から5色の刀が分かれ、一斉に雷蔵に向かって走っていく。その中から、天晴の一閃。雷蔵の体を叩き斬った。
雷蔵は膝をつく。

雷蔵「…見事だ、赤いの…いや、伊賀崎天晴…」
天晴「俺の名前…覚えていたのか?」
雷蔵「その名に違わず、あっぱれな奴よ。悔しいが、俺のみしるし…お前にくれてやる」

うーん、みしるしって…天晴に自分の生首でも持っていけ、とでも言いたかったのでしょうか(^^;。雷蔵はやはり、戦国時代の戦バカの武士。戦場での手柄だけを追い求め、負けても、武士の流儀を貫けたことに満足し、絶命しようとした。しかし、九衛門はそれを許さない。

九衛門「せめて最後に働いていただきたく存じまする」
雷蔵「やめろ!九衛門!俺の死に際は俺が決める!」

冷たい声で、容赦無く雷蔵を巨大化させて、その場を去る九衛門。やはり、九衛門は復活させた斬月の部下を、道具としか考えていなかった。

天晴「あのおっさん、敵だけど…ちゃんと成仏させてやるぞ」

2体のガシャドクロを妖刀に変えて暴れる巨大化雷蔵。天晴達は新しい『合』シュリケンの力で、バイソンキングとシュリケンジンを合体させ、雷蔵を撃破した。

雷蔵「礼を言う…赤いの…おやかた様…無念…!」

今回に限っては、敵を倒した喜びより、九衛門に利用されつくした雷蔵の哀れさに感じるものがあったのか、静かにその最期を見送るニンニンジャー達。

戦いが終わったあと、例のカウボーイ達の写真を眺めるキンジ。
そこへ好天が声をかけてくる。

好天「今回の孫どもは、お主の協力もあって勝てたようじゃの」
キンジ「どうでございやしょうかね?とにかく、これじゃあますます坊ちゃんたちを倒しづらくなりやすよ」
好天「そんなことは、ワシの知ったことではない」

くえない、たぬきじじい。この爺さんは、キンジが情にほだされて天晴達を倒せなくなるのがわかっていて、あえて、それを弟子入りの課題にしてるふしがある。
つまり、キンジを弟子にするつもりなんか、毛頭ないんじゃないか?
そう感じたキンジは、弟子をとろうとしない理由を好天に問い質す。

好天「その昔、わしも一度だけ弟子をとったことがある。が、うまくいかんかった。それ以来、弟子をとらんことにしておる」
キンジ「そのお弟子さんってのは?」
好天「…十六夜九衛門じゃよ」

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1クール目で、何度か示されていた、九衛門と好天の繋がり。その関係性がはっきりしました。
そして戦隊が「家族」、血縁であるということが持つ意味。先代の仕事、使命を継いでいくことの意味。唯一の部外者であるキンジの目を通して、これからその意味を1年かけて一緒に考えていく展開になっていくの…かもしれない。
キンジの持っている写真に秘められたドラマも気になるところです。彼の「家族」はどんな人達だったのか?そして、天晴達「家族」の繋がりをみて、キンジがどんな思いを抱いていくのか。
ここまではどちらかというと、世界観のトンデモ設定の面白さや、ガワのニンジャアクションの楽しさ、派手さで視聴を引っ張られてきた感があります。が、ここにきて、ドラマの面白さも徐々ににじみ出てきました。掴みは充分!これからどう展開していくのか楽しみです。

仮面ライダードライブ 第30話 英介と進ノ介の感想

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根岸に狙われて、特状課に保護された元弟分、丸谷。捜査一課の動きがアドバイザーのブレンに掌握されている以上、上の人間は信用できない。

本願寺「さーって、我々は丸谷さんを全力で守りましょう。今の警察上層部は信用できませんからね」

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きりっとかまえる、本願寺と究ちゃんとりんなさん。わー…なんか頼りない面子が残っちゃったよ…大丈夫かなぁ…と思っていたら、案の定、らぶりー仁良課長が丸谷の身柄を引き取りに。

本願寺「はい、承知しました。丸谷さーん!」

わさわさわさわさ丸谷さんが次から次へと入ってきて、あっという間に丸谷で特状課は一杯に。

本願寺「どうぞ、お好きな丸谷さんをお連れくださいませ」

ねっちょり仁良課長あっさり降参。

りんな「ふふ、よくやったぞ!カラフルコマーシャル」

カラフルコマーシャルさん、先日の進ノ介君謹慎処分の誤魔化し方といい、今回といい、いい仕事しています。カラフルコマーシャルさん、私の中でひっそり仁良対策本部長に任命、仮面ライダードライブ第30話感想。
これ、ひとりひとりの丸谷さんをよっく見てみると、意外と調子乗ってるよな。映像素材を撮る時、丸谷さん、カメラの前でノリノリだったと思われる。しかし、この一瞬の為に、何時間かけて撮ったんだか。特状課、やっぱり暇だわー。

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さて、12年前の進ノ介の父親が殺された強盗事件、全容があきらかに…というわけには行きませんでしたが、ロイミュード001の記憶書き換え能力が明らかに。耳の後ろに氷の針で傷をつけることで、対象者の記憶改ざんを行えるようです。
あと12年前の事件には、001が関わってることがわかりました。英介がかばった少女、ゆかりの証言で、その場に001がいたのは明らかになりましたが、誰が本当に英介を撃ったのか、ゆかりちゃんの目線からでは、英介自身が壁になっているので、わからない様になってるのよね。

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そして重要なことがもう一つ。チェイスのプロトドライブの記憶が明らかになることで、001の人間態が防衛局長官・真影であることが進ノ介達に明らかになりました。
しかし、よりによって、真っ先に再生された記憶が改造手術直前って…。あやしげな手術道具を手にしたハート様たち、楽しそう!悪役はかくあるべし。昔のSFで、人が死ぬ直前に見た映像を網膜から再現できる…てのがあったように記憶してるのですが、それと同じ感じかしら?ところでチェイスさん、記憶映像を外部に投影できるシステム持ってるんですね。スターウォーズのR2-D2っぽいな。チェイスさんのいろんなとこを押してみると、もっといろんな隠し機能が出てきそうな気がしないでもない。つむじをおすと、くちから火をはくんだぜ、きっと。

*チェイスと剛

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チェイスにはどうしても「家族」というものが、わからない。我を忘れて被害者をほったらかしにしていたことを謝る進ノ介へ、チェイスは質問する。

チェイス「『家族』とは、そんなに人の心を乱すものなのか?お前も、霧子も、剛も、家族が絡むと平常心を失う」
進ノ介「…乱すものじゃないな。大切なもの。だから問題が起きると、つい乱れちゃうんだ」
チェイス「つい…乱れちゃう?」

進ノ介が乱れちゃうって言ってもあまり違和感ないけど、チェイスが言うと違和感すごいな。チェイスの人、顔は甘いんだけど、声がばりしぶだからかな。それはさておき、視聴者の耳に爪痕をのこしたのと同じ位、この言葉はチェイスのメモリに刻まれる。

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一方、剛はあやしげな中華街の小料理屋で、ブレンと行動を共にしている。

ブレン「見事でしたよ、仮面ライダーへの攻撃。まあ、逃がしはしましたが…次も期待しています」
剛「ああ」

剛はおとなしいものの、ブレンに背を向け、不機嫌な顔は崩れない。

ブレン「そうしていると思い出しますね。裏切り者のチェイスのことを」

ブレンとは別行動をとっているハート様は、剛を仲間に引き入れたことをメディックから聞く。メディックもハートもどうやって剛を仲間にしたのか、いぶかしむ。

ハート「まさか…あいつ…」

ハートは、001の関与を疑う。
チェイスも、丸谷の耳の後ろにつけられていた001の傷から同じことを疑い、自らをおとりにして、剛をおびき出す。

チェイス「霧子からの連絡は無視しても、俺のところには来るとは思った」
剛「誘い出した…っていいたいの?」
チェイス「耳の裏をみせろ」
剛「え?何て?」
チェイス「みみの うらを みせろ」
剛「…ああー!もう!調子狂うなあ!とにかく今日こそお前を倒す!」

剛とチェイスは変身して戦うものの、剛はチェイスに押さえつけられて、耳の裏を見られる。
はたして、剛には001がつけた記憶改ざんの傷が。
そのことを確認したチェイスは、剛を打ち捨てて、立ち去ろうとする。

チェイス「用は済んだ」
剛「おい、いいのか、とどめ刺さなくて?俺は何度でもお前を倒しにいくぞ?」
チェイス「…俺にもわかる。お前を倒すと霧子の心が乱れる」
剛「…!お前には、言われたくないんだよ…!」

自分が霧子のことを一番に考えて、チェイスを倒す筈だったのに、チェイスが1番霧子の気持ちを理解し、彼女を傷つけない行動をとっている。これは剛にとっては最大の屈辱。

一連の剛の会話の流れをみると、どうやら霧子を大切に思う気持ちと、チェイスへの嫉妬の気持ち、ここは以前と全く変わっていない。ただ、001の記憶改ざんによって、「仮面ライダーは敵」と強烈に思い込まされている様子。姉ちゃんは仮面ライダー達に騙されているから、今は連絡があっても電話をとらない…といったところでしょうか?
001はどのように剛の記憶を書き換えたのか。どんな偽の記憶を刷り込まれたのか、興味深いところ。

チェイスは霧子に剛の傷のことを伝えようとしたものの…「乱れちゃう」、この言葉がひっかかり、霧子に嘘をつくことになる。

チェイス「剛の耳の裏をみた。001の傷は無かった」
霧子「え?あえたの?剛に」
チェイス「…ああ」
霧子「そっか。そうなんだ。記憶を書き換えられてないとしたら、きっと剛には何か目的があるのね…。ありがとう、チェイス」
ほっとした表情をみせる霧子。
ところで、チェイスは今回、霧子のために相当動いているような…。霧子のために、剛をおびきだして傷を確認し、霧子のために剛を殺さず、霧子のために嘘をつく…。チェイスさん、これ自覚なしにやってんのかしら?おやおや?ロイミュードであるチェイスは、新たな人間の感情を手に入れつつあるのかしらねぇ?


*進ノ介と霧子

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チェイス「人間を守るのが仮面ライダーの使命ではないのか?」

お父さん、英介の死の真相を知りたい余り、感情が暴走気味だった進ノ介。チェイスの一喝で頭が冷えた。

進ノ介「昨日は悪かった。12年前に起こった事件の中で親父が殺されたんだ。その事件の真相に近づけるかもしれない…そっちに頭が行きすぎて、目の前の被害者を見失っていた。あんたのおかげで目が覚めたよ。さすが仮面ライダーの先輩だな」

自分の過ちを認めて、素直に謝ることのできる進ノ介がすごい。
進ノ介がないがしろにした被害者、丸谷は、更生したとはいえ元犯罪者。しかも、自分の父親を殺したかもしれない人間に肩入れしていた男。
そんな男より身内のことを優先してしまうのは、人間の感情としては当然のこと。それを言い訳にして、自分の行動を正当化することだっていくらでもできたはず。
しかし、進ノ介はそうしなかった。

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一方、事件の背後にいる001に記憶を書き換える能力があるということを知らされた霧子は、剛がブレン側についたのもそのせいだとにらみ、平静でいられなくなる。
ゆかりちゃんには、001による傷がなかったかも…と聞くやいなや、ゆかりちゃんに事情を訊く為に飛び出して行く。あわてて、後を追う進ノ介。
進ノ介は、剛を心配するあまり、被害者の気持ちをないがしろにする霧子の姿を目の当たりにする。

霧子「泊警部補を撃ったのは、本当に根岸だったの!?現場で怪物をみなかった?人間に化けたりしてなかった?あなたが見たもの、全部話して!!」

怯えるゆかりちゃんに向かい、厳しい表情で詰問する霧子。その姿は昨日、丸谷に向かって詰め寄った進ノ介自身の姿とだぶる。俺は、怒りに我を忘れたとはいえ、こんな酷いことをしていたのか…。進ノ介の口から言葉がでた。

進ノ介「やめよう、霧子」
霧子「泊さん!どうしてですか?001の正体がわかれば、剛をあやつってるかもしれない奴が、泊さんのお父さんを撃った真犯人が、判るかもしれないんですよ!?」
ムキになって反論する霧子。しかし、悲しそうに、静かに進ノ介は返す。
進ノ介「それでもだ。思い出したんだよ、俺。真実を突き止めたいからって、人を傷つけるようなことはしちゃいけないって。…俺達は市民を守る警察官なんだから…だろ ?」

ハッとしてゆかりちゃんを振り返ると、彼女は完全に怯え切って部屋の片隅でうずくまって、母親になだめられている。進ノ介と霧子は2人に向かって深々と頭を下げると、退出した。

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進ノ介は、病院のカフェテリアに霧子をを連れて行き、落ち着かせる。

進ノ介「悪かったな、さっき。お前も剛のこと心配なのに…」
霧子「いえ、私が馬鹿だったんです…。でも、真実から遠のいちゃいましたね」

落ち込んでうなだれる霧子に、謝る進ノ介が優しいなあ、おい!
進ノ介としては、霧子が熱くなってしまった後、しぼむ気持ちも他人事でなくわかるので…ってとこでしょうが、ふつうここまでデキる男はなかなかいない!
そこへゆかりちゃんの母親がやってきて、進ノ介達に声をかける。彼女は、先ほどの霧子の詰問とやりとりから、進ノ介が12年前に娘を守った刑事、泊英介の息子だということを察していた。彼女は進ノ介に深々と頭を下げ、守ってくれてありがとうございますとお礼を言う。
その姿を見て、進ノ介は確信を得る。

進ノ介「親父が導いてくれたのかな?霧子、きっとこれで間違ってないよ。俺達の一番の使命は人を守ること。001のことは焦らず調べよう」

このところ心をかき乱し、足枷ともなっていた父親のの存在、遺志が、進ノ介の心の支えに戻った瞬間。
警察として、仮面ライダーとして、泊英介の息子として、進ノ介は1番大事なことを思い出し、こころに刻み込んだ。
直後、ゆかりちゃんが根岸の融合進化態に襲われても、根岸を捕まえるより、彼女を守ることの方を優先した。ドライブが身を呈して、根岸の攻撃からゆかりをかばう。その姿は12年前の英介と同じ。

進ノ介「逮捕してくる。君は絶対俺が守るから」
英介「大丈夫か?おじさんがまもってやるからな」

ゆかりは当時のことを思い出し、事件が収束したあと、12年前に001と胸に数字が書かれた怪物を見たと、進ノ介に伝える。
進ノ介が無理に相手を問い詰めようとせず、守るという使命に徹したことで、最終的にゆかりちゃんが心を開いた。そして、重要な情報を得ることができた。このことも重要だったかもしれない。
しかし、12年前に父親が守った女の子を、進ノ介も守り通したことで、父の遺志を本当の意味で継ぐことができた。進ノ介にとっては、こっちの方がもっともっと重要なこと。たぶん、進ノ介の方はもう大丈夫。

問題は…詩島姉弟のほうだな。さてどうなっていちゃうのか?

*おまけ
てれびくん超バトルDVD「シークレットミッション ホンモノの力!タイプハイスピード誕生!」を みましたー。
027ロイミュード(人間態も関智一)が「てれびくん」のニセモノ、「てびれくん」を露店販売し、よいこの皆を困らせるというお話。この「てびれくん」の表紙と特集がシャドームーン様!うちの旦那が「人(?)選としてはわからなくなくもないんだけど…なんか切ない」と嘆いておりました。

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そして、児童雑誌シリーズは皆がシフトカーさん達をイイコイイコしてくれるので、なんか嬉しいです。

チャッピー 一言だけ感想

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「チャッピー」2015年 アメリカ 120分 PGー12 監督・ニール プロムガンプ 脚本・ニール プロムガンプ&テリー タッチェル

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多くは語りません。昨年「キカイダーREBOOT」をご覧になって、忸怩たる想いを抱かれた方は是非ご覧になってみて下さい。
多分目指すべきとこはここだったんだよなぁ…ラストはちょっとハカイダー的展開を予感させるものではあるけど。
あああ…「良心回路」機能してるよ…ちゃんと機能してるよ。機能した上で大変なことになっちゃってるよ…チャッピー…(;_;)

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第13話 忍者運動会の感想

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この前まで伊賀崎家で、嬉しそうに天晴達の世話を焼いていたキンジ君。なぜか急にそっけなく 。
せっかくの楽しい運動会のお弁当も、木の上でひとり食べるキンジに凪は声をかける。

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凪「スターさん!僕たちと一緒に食べればいいのに!」
キンジ「あっしは狙う方、坊ちゃん方は狙われる方、仲良くするのは変でございやす」

Coolに決めたキンジに向かって、凪は笑顔でさくっとツッコむ。

凪「なに?急にキャラ変わって…。ただでさえ、変なニンジャなんだから」
キンジ「え?あ、おわぁー!!」
キンジ君大動揺。そのついでに木から落ちる。だいじょうぶ?と駆け寄る凪に世にも情けない顔でキンジは訊ねる。

キンジ「変でございやすか?」
凪「うん、すっごい変!おじいちゃんに弟子入りとか、変過ぎ」

キンジ、涙目。変なニンジャであることを自覚してなかったかーorz。自分はcoolなNINJYAだと思ってたかーorz。
自分を変だと自覚していなかったキンジもキンジだが、凪よ、貴様もその変なニンジャの一族なのだぞ!人にむやみに「変」と言ってはいけません 。手裏剣戦隊ニンニンジャー第13話感想。…いや、凪は、おじいちゃんも自分たちも、かなり変とは自覚してるか。他の流派と違って忍ばないし。まあ、変だと自覚しつつ、その立場にさらっと馴染んでる凪も凪だ。

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さて、退屈していた天晴達。敵のしかけた罠であるニンジャ運動会にまんまと参加して、大騒ぎになるという息抜き回かと思いきや、意外と重要な要素てんこ盛り。2クール目での天晴達の課題が示されます。
1・牙鬼一門の新幹部、晦正影(つごもり まさかげ)登場。
2・好天が、弟子入りするのに天晴たちを倒さねばならないという課題を、キンジに出した理由。
3・キンジの出自と、天晴達との距離感が少々変な理由。
4・凪のニンニンジャー内における立ち位置の確立(←なにげにこれが1番重要?)
5・新たなオトモ忍登場の予告。
これだけの要素を、運動会というほのぼの要素にくるんで、さらっとわかりやすく見せてきた今回の大将は金田監督!どどーん。
ここのところ仮面ライダーチームでの起用の多かった金田監督、ライダーの方では、ドラマをじっくり撮る方にまわっていましたが、ひさびさにJAE頭領としての顔、全開。

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運動会と称して、ガワの皆様にすごいことさせてます。3人4脚状態で、足場のわるい森を走らせたり、川突き落としたり、せーので飛び込み前転とか、なかろう!そりゃなかろう!頭領、容赦なし!でもそんなとこが好き。

*松尾 凪

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凪「もう!僕が真ん中やるよ!よし、僕に合わせて」

妖怪ヤマワラワに勝負を申し込まれた3人4脚で、それぞれが先走って合わせることのできないキンジと天晴の間に立つ凪。見事に息を合わせることに成功。

凪「合わせることは得意だからね !よーし、行くよ!」

なにげに凪の「キャラの薄さ」が彼の個性であり、持ち味であると宣言された回でした。
凪は良くも悪くも、要領のいい末っ子。英語の宿題をみてもらうよう年長組に甘える時も、ちゃーんと人をみていて、なんやかんやで年下の面倒見がいい八雲→キンジにお願いしている。ここで、霞ちゃんにたのまないのが、さすが凪。たぶん霞ちゃんこわいよー。ニコニコ教えるふりして、あの手この手で凪のことをディスってくるよ、きっと。
そして、今回は今のところニンニンジャー内の”異物”である、キンジの窓口に。忍んでいるキンジに末っ子らしく甘えてみせたり、一緒に弁当を食べるよう声をかけたり。人懐っこさで、天晴達との間に壁をつくろうとするキンジの懐に入り込んでいきます。そして、本人は意識していないけど、皆を一歩引いたところからよく観察している。

キンジ「みなさんに頼まれたんでやすか?」
凪「いや?そういうわけじゃないけど、皆飲みたいだろうからさ」

なにも考える風でなく、皆の嗜好に合わせて、ドリンクを買い出した凪にキンジは驚く。ふだんの様子から皆が何の飲み物が好きか、無意識に見ている。

キンジ「家族だから言わずともわかる…そうでございやすね?」
凪 「いや?どうだろう…考えたこともないや」

たぶん、小さい頃から、自然とその立ち位置に収まってきたであろう凪。風花ちゃんと共に年下2人は、くどい個性で常軌を逸した他のメンツの調整役にしてツッコミ役を担うことになりそうです。地味ながら結構重要な役どころよ、これ。

*キンジ・タキガワ

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キンジ君の家業は「妖怪ハンター」。妖怪ハンターだった父と兄は、早いうちに妖怪の返り討ちにあい、亡くなっている。その家業を継いだキンジは、妖怪ハンターのスキルをあげるために、妖怪退治のエキスパート(?)であるニンジャの修行をしたいと。なるほど納得。好天の元に弟子入りを希望するのは、思っていたより切実な理由です。その割には、妖怪ハントがあまりに趣味的ですが。
そして、小さい頃に家族を失くして、それがどういうものかよくわからないキンジには、天晴達の関係がうらやましくも楽しそうなものに見える。天晴達に感情移入してしまい、約束の一ヶ月以内に彼らを倒せなさそうなキンジ。
一方、好天がキンジに難題を課し、弟子を取りたがらない理由が明らかに。
それは現在敵方にまわった十六夜九衛門のせいだった。彼は昔は大志を抱いた優秀な忍者だった。それ故、好天は彼を後継者として育てるべく弟子にするが、いつからか、自らの力を侮り、悩み、恐れ、最後には道を誤った。

キンジ「あっしは道を誤ったりはいたしやせん!!」

好天に向かって、その話をきいても尚も食い下がるキンジに、好天はぴしりと言い放つ。

好天「ワシの弟子になるためには孫たちに勝利せよ、と試練を与えたのに、あやつらと親しくなって戦いづらいなど、超甘いことをぬかしておるではないか。心の揺らぎやすいものは弟子にはとらん。ひとりしか継げぬラストニンジャを、塾かなんかで学ぶことと混同するでない!」

好天の言うことはもっともすぎて、黙り込んでしまうキンジ。
改めて課題を果たそうと、彼らの世話をすることを辞め、心の距離をとろうとする。そして、天晴達の隙を窺い、忍者運動会の競技種目に興じる天晴達に向かって邪魔をしかけるが、これがことごとく裏目に出て、何故か彼らの助けになってしまい…。
いちいちNO!!と叫ぶキンジがちょっとツボ。
それなのに、家族を人質に取られて、妖怪ヤマワラワに3人4脚勝負を挑まれて、なんの疑問もなく天晴達に協力してしまうキンジ君がちょっとツボ。
ヤマワラワの方はズルをしているんだから、律儀に3人4脚を守ることもなかろうに、最後まで正々堂々と走り切って鼻差で勝ってしまうキンジ達がツボ。つーか、ヤマワラワ、足遅え。
この勝負のなかで、キンジは重要なことを学びます。
途中妨害工作で、捕まっているはずのアオ、シロ、モモが襲いかかってくる。

凪「どうしようたかちゃん?」
天晴「突撃しかない!」
凪「危ないよ、たかちゃん!」
キンジ「それじゃ同士討ちでございやす!」

おろおろするキンジ、凪を尻目に天晴は明快にどーん!

天晴「あとで謝る!いいから走れー!!」

果たして、天晴が豪快にぶったぎったアオ達は幻影だった。ゴールした後にキンジは天晴を責める。

キンジ「天晴坊ちゃん、幻だったからよかったものの、本物だったら一大事でございやすよ!?」

天晴「…そうかもだけど、俺たちはどんな状況でも、全力で戦うしかないだろ?」
八雲「そうだな、忍者たるもの、悩むべからず。しのごの言ってられん」
霞「まあ…身内であっても容赦はしませんよ」

家族の情とラストニンジャを巡って戦うことは別。たとえ相手が身内であっても、必要あらば戦う。ニンジャの家に生まれ育った彼等の中には自然とそのことが叩き込まれていた。しかし倒しちゃったら「あとで謝る!」てのが単純明快でいいね。その単純さが許されちゃうのも、家族だから…かもしれない。

キンジ「仲良くなったら戦えないだなんて…あっしは本当に甘かったんでございやすね。凪坊ちゃんのおかげで、わかりやした」
凪「それなら英語の宿題教えてよ!」
キンジ「いえ、金輪際甘さは本当に捨てやすので、やはり坊ちゃん方のお手伝いはいたしやせん」

ひとつなにかが吹っ切れたキンジ君は改めて、弟子入りのために天晴達を倒すことを誓う。さて、彼は一ヶ月以内に、天晴達を倒すことができるのか?

*晦 正影

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九衛門の手によって、翁の能面をベースにこの世に呼び戻された、牙鬼一門の家老にして軍師。
中尾隆聖の声が、ユーモアの中に隠し持つ知性と、ぞっとする冷たさを感じさせる。天晴達を罠にはめる為に、運動会という凝った仕掛けを施すあたり、遊び心もあり、一筋縄ではいかない。しかし、ジュッカラゲが喋ったのって、1話以来じゃないかしら?あの時はまだヒトカラゲだったけど。よく考えたら、彼らは元・足軽の妖怪なので、喋れて当然なのよね。
思い通りにならない晦に九衛門は文句を言うが、一向に取り合わない。
それどころか晦は、始めは九衛門の”牙鬼斬月の小姓”という自己紹介を素直に信じたフリをして、彼の様子をうかがっていた。
一通り天晴達の戦いっぷりを観察しおえた晦は、九衛門の喉元に錫杖の先を突きつける。

九衛門「これはご家老様、なんのお戯れで?」
晦「蛾眉のやつはごまかせたようだが、ワシをだませるとは思うな。十六夜などという小姓、我が軍にはおらぬ」
九衛門「…」
晦「素姓も目的も訊かぬ。おかしなことをやりおったら、斬る」

どうやら、九衛門は晦を利用するどころか、利用されそう。たぬきときつねの化し合い。九衛門は晦をコントロールすることができるのか?

*新たなオトモ忍の存在

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好天「まず天空のオトモ忍を呼び覚まし、手懐けよ。それを手懐けた者こそが、ラストニンジャの最有力候補。すなわちワシが『終わりの手裏剣』を託す者じゃ。ここからが本当のラストニンジャレースの幕開けじゃ。では諸君、チャオー!」

あいかわらず、最後にわけのわからんCGを駆使して、指令を伝える好天が小憎らしい。つーか、やはり『終わりの手裏剣』、じいちゃんが持ってたんじゃーん。天空のオトモ忍を巡って、ここのところ沈静化していた天晴達の間での競争も、再び激化しそう。キンジも一枚噛んで、どう転んでいくのかわりと予想がつかなくて楽しみです。

THE NEXT GENERATION パトレイバー首都決戦 見た人向け感想

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「THE NEXT GENERATION パトレイバー首都決戦」2015年 日本 94分 シネスコ 監督・脚本 押井守

いざ行かん!邦画初の4K DOLBY ATMOS体験へ!
というわけで不良妻のワテクシ、旦那をほっぽり出して、夜の六本木ヒルズに繰り出してきましたよ。だって、対応劇場、行ける範囲じゃ、ここしかなかったんだもん。しかも上映期間が1週間限定で、上映回が19:00-と21:15-のみってorz。平日の仕事帰り、21:15-回にGo!上映終わった時は、ほとんどの店が閉まっていて、数軒のバーとスーパーとTSUTAYAについてるスタバが営業してるのみ。東京タワーが目の前にどっしりとそびえ立っていて、ひっそりした空気。スタバだけが妙に混んでいて、なんか不思議な空間でした。
なんとなく、お金持ってる人達がヒルズ族を目指す気持ちがわかった気がする。また、この映画の中で、ヒルズを思いっきり銃撃してるんだけど、それもわかる気がする。六本木ヒルズは、ある意味"Tokyo"の象徴なんだろうね。
その中でテレビ朝日は、夜中もすべてのフロアにこうこうと明かりが灯っていて、TV局って大変だなぁってちょい思った。
さて、ネタばれ全開、あらすじナシで感想です。公開あらかた終わったからいいや、って思ったら、10月に未公開シーン約20分を足したディレクターズカット版が上映されるって…orz。ええい!見ていない方はここから全力回れ右ー!!
簡単に語るつもりが、すっげー長くなりましたorz自分の中でのもやもやしたものに、整理をつける意味合いで書いているものなので、はい。お時間あればどぞー(^^;。

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押井守監督はやっぱり面白いよなと思う側面と、ずるいよなって感じる側面と。

今回の内容は、第7章のレビューでもお伝えした通り、1993年に公開されたアニメ長編映画「PATLABOR 2 the movie」の続編、というか、客観的に見れば、押井守監督の再実験…といってもいいと思う。本人は、実験ではなく「差分」をみせたいと言っているけど。公開直前の押井守のインタビューはこちら↓
http://s.news.mynavi.jp/articles/2015/04/30/patlabor/index.html?lead

「PATLABOR 2 the movie」は、東京を最小限の軍事力を使って制圧するには、どういうポイントを押さえればイケるか?という、押井守監督の思考実験でした。
では、22年前と社会情勢が変わった今、「PATLABOR 2 the movie」と同じように東京全体を人質にとるテロ事件を起こすとしたら、どうすればよいのか。人々はそれを受けてどう動くのか。背景にある思想はどう変質しているのか。また、3代目特車2課なら、どう受けて立つか。その中で、変わらないモノはあるのか。そんな思考実験の映画。
「PATLABOR 2 the movie」はちょっと押井守の思想披露に走りすぎてる感があって、観客を置き去りにしている面があったけれど、今回の「首都決戦」は、戦闘シーンでみせるカタルシスも重視。
「PATLABOR 2 the movie(以下パト2)」ではほとんど出てくることのなかった特車2課の若い面子を、今回はきっちり出してアクションさせることで、エンターテイメントの枠にギリギリとどまってる。後半はどちらかというと「機動警察パトレイバー劇場版」に近いんじゃないかな?
しかし、どっちにしても、相変わらずの押井守の思考を代弁する超長ゼリフが出てきます。話し言葉じゃないんですよね、書き言葉。毎度、実写ではこれやるなよ…と思う。アフレコじゃないんだからさ。うへぁ…。
それでも、昔よりは少しわかりやすくなったかな?根本はパト2の思想とあまり変わるところはないので。この超長ゼリフを喋り切った高島礼子、よく頑張りました!あ、それから、軍事オタク知識を立て板に水で披露する長ゼリフ、これを言い切った福士誠治にも舌を巻きました。文脈がない分、こういうセリフってすごい憶えにくいのよ。すげえ。

まずは面白かった側面から。

*4K と DOLBY ATMOS

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この映画のメインは、「グレイゴースト」と呼ばれる戦闘ヘリ。
レーダーには探知されるが、表面に熱光学迷彩パネルが貼られ、周りの風景に同化。はたから見ると、透明になるように見える。狭くて起伏が激しく、高いビルも多くて、レーダーで場所を確認しづらい日本国内で使用されることを前提に開発されたという「パト2」で出てきた陸上自衛隊ヘリ「ヘルハウンド」の後継機という設定。
こいつが、防衛省全面協力のもと撮影された、ホンマもんの陸自ヘリ「コブラ」と空中戦を繰り広げる。ふおおー!新宿都庁上空でのフィクションとノンフィクションの陸自ヘリ同士の戦い!これ、すごくいいっすね!

パネルが作動すると「グレイゴースト」の目視は困難になる。音だけが空に鳴り響き、「グレイゴースト」の存在と方向を知らせる。そんな訳で、DOLBY ATMOS大活躍。ヘリの音が右から左へ流れていき、観客にグレイゴーストの位置を知らせる。おおお!飛んでる飛んでる、グレイゴースト、真上飛んでる。こりゃ面白い。
これから音響デザインやる人って、すごく重要になってくるんじゃないかなぁ。かなりセンスが問われる仕事だと思った。どこのスピーカーからどの音を出してどういう風に音を走らせるか。これで、観客が画面上のどこに立っているか決定されちゃう。
逆に音ひとつで、観客を恣意的に画面とは違う位置に立たせることもできそうで、面白い。どういう風に使うか、すごく可能性の広がるシステムだと思う。
4K映像は…、私、一般劇場での通常上映も見ているのですが、違いがよくわかんなかったかも。ただ、夜のシーンは見やすかったと思う。うん、カーシャの暗闇での戦闘シーンは格段に見やすくなってた。

*最強のオンナ達

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「これは5人の女が戦う映画なんです。ひとりは遠くに去り、もうひとりを残った3人が袋叩きに
する。男はなにもしないんです」

押井守監督が映画パンフでそう語るように、とにかく女達が強い!
その筆頭は当然カーシャ(笑)!

<カーシャ>
彼女は監督が「今回やりたかったことのひとつ。戦争がリアルな世界の人間がひとり混じり込んでいる(※)」というように、特車2課中唯一、戦うことに対して躊躇しない思想がカラダに叩き込まれてるロシア女。
どう動くべきか、特車2課の男達が決断を迷うところで、彼女は私ひとりだけでもやる、とぐいぐい前に出て行って、男たちの決断を引っ張って行きます。
そして、グレイゴーストを隠している倉庫を、特車2課総員で急襲するシーン。ここでセカンドユニット辻本監督のカーシャと射撃とアクションへの愛が爆発!カーシャは、白兵戦経験のない特車2課の連中を冷静に先導し、壮絶なアクションをみせてくれます。やー、ここの監督、辻本さんでよかったです!ほんっとよかったです!ありがとう、辻本監督!
あ、ここで銃剣を取り落としたカーシャへ、銃剣を拾ってパスした御酒屋さん、ちゃんと明を庇ってるんですよね。ここはカッコ良かったです。

<南雲 しのぶ>
顔が出てこない、シルエットだけの南雲しのぶ。声は榊原良子。彼女もシバシゲオに次ぐ、アニメと実写のつなぎ目。

「私に手を触れるな!」

パト2で、毅然とした態度で拘束しようとした上層部の手を払いのけた彼女は、警察を辞した後、国連活動に従事。紛争の続く中東に身を置いている。彼女は煮え切らない後藤田に対して、特車2課の遺産の正体がただのフェイクであったことを明かし、その上で”特車2課の伝統”を引き継ぐかどうか、決断を促します。
しのぶさんは警察の組織に殉じながら、柘植の思想に共鳴することで抱えた、自己の矛盾から目を逸らさなかった。自ら海外の戦闘地域での活動に身を投じることで、問題に体当たりしてきたんだと思う。そんなしのぶさんは、顔が見えずとも、その佇まいは美しい。先代の後藤とその後輩の後藤田は、きっと永遠に彼女には敵わない。彼らの永遠のマドンナと呼ぶにふさわしいお方です。

<高畑 慧>
高島礼子、これは当たり役だったといっていいと思う。少なくとも私の中では、評価がうなぎのぼり。
自由が効きづらい警察組織。外事3課の彼女はレインボーブリッジを破壊したテロ組織の存在を嗅ぎつけるも、所属部署が「公安」のため、いざ有事が起こらない限り、身動きがとれない。その有事を起こす突破口として、特車2課を利用する。
後藤田のためらいなんか御構い無しに、畳み掛けるように機密事項をバラしていき、後藤田を戻れない深みにハマらせていく手腕はお見事。
そして、捕まえたテロ組織メンバーにグレイゴーストの行き先を吐かせる為に、なんの躊躇いもなくメンバーの脚を撃ち抜く。
彼女もまた自分の正義を貫く為に、他人を傷つけることを厭わない女。恐ろしいけど、美しい。
グレイゴーストを、カーシャ、泉野3人で撃ち落とした後、とびきりの微笑みと共に後藤田に声を掛ける。

「先輩の彼女にヨロシク!」

決断をして特車2課を動かした後藤田への礼賛…というより、彼を動かしたしのぶさんへの礼賛。彼女が後藤田と後藤の憧れのマドンナであることをちゃっかり見抜いてる。どうも手厳しいね(^^;!

<灰原 零と泉野 明>
実は1番恐ろしい女は、この2人。
グレイゴーストのパイロットである灰原と、特車2課のイングラムのパイロットである明は、ネガとポジ。本質は同じ。2人とも正義も思想もない。ただ、ゲームをする時の集中力がすごい。灰原も明も、それぞれの機体を操ることをゲームとして楽しんでいる。
そのことが、バスケットボールを通じて語られる。灰原の象徴はバスケットボール。空き時間に、ひたすらバスケのゴールにボールを入れ続ける。そして、高校時代、バスケ部だった明も、決戦前にひたすらバスケットボールをゴールに入れることに集中させていく。シュートの精度があがっていくにつれ、明の表情は無に近づいて行く。灰原に同化していく。

特車2課のプレハブがグレイゴーストに銃撃され、叩き壊された後、後藤田はイングラムを積んだ車両をわざと目立つように、高速道路を走らせて、灰原を挑発。決戦の地、東京湾ゲートブリッジへの誘導をかける。こんなので灰原が挑発されるか?と不安を口にする塩原に、後藤田は答える。

「そこにいる泉野に訊いてみろ」

後藤田は明と灰原に共通する本質を見抜いている。灰原にとって東京破壊はゲーム。特車2課のプレハブを壊したことで、クリアしたはずのステージのボスキャラが残ってる。こいつを、見逃すはずはない。明もそれを感じとっている。
では、灰原と明の違いはなにか?
灰原は名前が示す通りゼロの存在。灰原の陸自に残る経歴は平凡で特徴のないもの。中高の同級生や担任も、彼女のことはよく憶えていない。そして写真だけがすべて抹消されている。彼女の顔を確認できるものがなにもない。極めつけは、本物の灰原零は13才の時に病死しているという事実。では中高に通い、印象の薄かった灰原零は何者だったのか?陸自に入って、グレイゴーストを強奪し、テロ組織に入った灰原零は何者だったのか?映画内でその答えは語られない。
彼女は過去すら持っていない。テロ組織からも自衛隊からも、その天才的なヘリ操縦の腕を買われただけで、人間的な感情を示す交流エピソードはなにひとつない。彼女には守るべきものなどなにもない。自分すらも守る気がない。首都破壊をサディスティックにゲーム感覚で楽しむだけ。灰原には人間らしい気持ちは見えない。見えないヘリ、グレイゴーストと同じ。

対して、明には仲間を傷つけられた怒りがある。最初はトラブルに関わることを面倒がっていた明。それが、灰原に塩原がボコボコにのされてから、顔つきが変わった。
ここで、今までのTNGシリーズの、くだらない彼らの日常の積み重ねが生きてくる。どうでもいい日常。でも居心地がよくて、気楽な日常。他人にそれを壊されるのは我慢ならない。ただ、それだけ。「パト2」の泉 野明との「差分」が、ここで出る。野明には少なくとも警察官としての正義感があった。明にはそれはない。
そして、灰原と明の「差分」は、今までの日常の積み重ねがあったか、ないか、ただそれだけ。
だから、灰原も明も恐ろしい女。彼女達は兵器。まわりの使い方ひとつで、どちらにでも転ぶ可能性がある。思想や正義がないと、行動が見えない。グレイゴーストのように。
だから彼女達は、この映画の象徴でもある。
そういう意味では、明は充分に本作品の主人公でした。
あ、そうそう、竹田団吾製作のパイロットスーツに身を包み、長い髪をきりりと一本に結んだ灰原役の森カンナ。背中のラインがスッとしていて、めちゃくちゃカッコよかったです。
あと明は最後、息が詰まりそうなイングラムのコックピットを開けて外気の風に触れた時の横顔が、無の境地に達していて、透明感があって抜群。シリーズ中、1番綺麗な横顔でした!

<なにもしない男達?>
押井守は「男達はなにもしないんです」って言ってるけど、そんなことはなく。
なんやかんやで男達の助けがあって、5人の女性は輝いているのかと。強い女性に振り回されっぱなしな感もありますが。
塩原は、銃撃を恐れずに外からイングラムの予備電源のスイッチを押しに走るなど、普通に頼りになる感じ。山崎や御酒屋もそれぞれちょっとずつですが、女性のアシストを果たしております。
特に後藤田。しのぶさんと高畑に翻弄されっぱなしでえらい目にあっておりますが、最終的に2人の希望通りに動くことで、彼女達の最大の援助者になっています。
切り札になるかと思った『先代の遺産』がフェイクで、特車2課が潰れるのが確定、一度は拗ねた後藤田。しかし、「やったことの責任をとらせるのが俺たちの仕事だ」と先達の伝統を継いで、最後の大仕事をするよう特車2課全員を焚きつけるあたりはカッコ良かったです。
全員に共通することは、強い女達に対するリスペクト。女だてらに、女のクセに、ではなく、彼女達が前に立つべきところで的確なサポート。あまりに普通で自然な流れだったので、パンフを見るまで最後の決戦の場で武器を手にしているのが女だけ…ていうのに気付かなかった(;^_^A。

そして大田原は…まったく役に立ってないな(笑)。


*柘植の劣化コピーと化した、柘植シンパによるテロリズム

今回のグレイゴースト強奪と首都破壊は「パト2」で起きたテロの首謀者、柘植のシンパ達によって行われたもの。
小野寺を中心とする柘植のシンパは、"憂国の情"を持ち、柘植の意思を引継ぎ、事件を再現しているつもりだけれど、実際は柘植の事件のどうしようもない劣化コピー。

PKO部隊として海外派遣され、現地のゲリラ部隊に襲われても、武器使用で生じる「責任」を取ることを恐れた上層部からの交戦許可が降りなかったが為に、部隊全滅の経験をした柘植。
だから、柘植は「パト2」では、実際に爆撃をしかけるのは最小限にとどめ、主に通信、交通機関をシャットダウン。そしてフェイクの空爆を演出して、自衛隊と警察が対立するように仕向けた。
柘植の真の目的は、東京で危機的状況が起こっているにもかかわらず、タテマエ論、責任のなすりつけばかりが警察、自衛隊上層部に横行し、敵に対してなんら有効な手立てを打てない状況を作り上げること。
各方面にいい顔しようとした挙句に決められた、タテマエと責任転嫁に歪められたとんちんかんで現場を見ていない法案や命令系統が、どれだけの人間を命の危険に晒すか、上層部や政治家達に身をもってわからせる為に起こしたクーデターだった。

ところが柘植のシンパ達は、柘植の「他国の戦争と無関係を装いながら、他国の戦争で潤っている日本の現状を憂う」思想は引き継いだものの、柘植のような命の重みを背負っていないだけに、やっていることはずさんで軽い。
多分、彼等の目的は、平和ボケした日本に、戦争は他人事ではないと喝を入れること。だから、ひたすらグレイゴーストで、東京の権威を象徴する建物(警視庁や都庁やヒルズなど。特車2課はほぼ機能していないものの、機動隊のシンボリックな存在)を壊しまくるだけ。
通信などは寸断されていないため、避難勧告が繰り返し流されるし、特車2課が単独でグレイゴーストをおびき出しながらゲートブリッジに向かった時も、彼等を邪魔しないよう、各自衛隊機に指示がすぐに飛んでいる。「パト2」の時と違い、命令系統はまったく死んでない。
また、首都を蹂躙する姿をみせるにしても、グレイゴースト一機では影響力も微々たるもの。ほとんどの都民がモニター越しの爆撃を眺めることになる。
それは非現実的な光景で、近くの建物の中に避難しろという勧告が、街頭のオーロラビジョンでなされても、都民の大半は動かず、ぼんやり画面を眺めるだけ。道路には通常通り車が走っている。そして、グレイゴーストが燃料補給に河原に降りたとき、野次馬がわらわら集まってくる。
灰原が銃撃して、初めて野次馬達は逃げ出すが、それ位一般人に危機感はない。小野寺達シンパの当初の目的が果たされているとは、あまり言えない。
そして、小野寺達シンパの覚悟も甘い。
彼等は、もともとグレイゴーストの燃料がなくなり次第、投降予定だった。投降すれば、身の安全は保証されると舐めている。だから、河原で高畑達に拘束され、グレイゴーストの行き先を詰問された時も、小野寺は薄く笑っている。が、仲間の脚をあっさり撃たれ、つぎは2人やると脅されたら、あっさり白状しちゃう。
”憂国の情”などと気取っているものの、本質はゲームを楽しんでいるだけの灰原と大差ない。つーか、"平和ボケした"大衆を見下して、裏付けのない薄っぺらい思想を暴力を通じて垂れ流す分、灰原よりタチが悪いかも。
この「パト2」との差が、いかにも今日的で面白い。こういう人達、今ネットでよく見かけるよね。




そしてここから押井守監督をずるいなと感じた側面。この人は抽象的な言葉を多用する事で、言いたい事をボカして煙に巻いてる…って、いつも感じちゃう。そう感じるのは、単に私にテキストを読み込む読解力がないだけからかもしれないけど。

*敗戦によって失われた「モラル」
この映画の前半で、高畑と後藤田が「パト2」での後藤と荒川がしたのと同じように、日本橋川→隅田川をボートで進み、先代の柘植と後藤の考えに思いを馳せるシーンがある。それは、そのまま現在の私達の平和に対する姿勢への押井守監督的批評に直結している。

高畑は後藤田に語る。日本は敗戦によって「モラル」を永遠に失ったと。「モラル」が指す具体的内容は明かされはしないが、それにより、我々日本人は「被害者」であり続け、賠償を声高に叫び、正義を享受する側にまわったと高畑は言う。それでも「正義の戦争」による暴力よりはマシなため、後藤達は不正義の平和を選び、柘植を止める側にまわったと。

これは今論議が始まった安保法制見直しに通じる内容でもあるかと

戦争を永久に放棄する。
そういう風に憲法で定められ、専守防衛をうたう。が、古くは朝鮮戦争でアメリカの前線補給基地となったことで、国の経済は潤い、高度経済成長の礎を作った。
そして、今も昨年行われた武器輸出緩和で、外貨を獲得。
現在の原油の主な輸入先は中東、ロシア。中東からの輸入はイラン、サウジ、アラブが大部分を占めるが、今ISの構成員の大部分を占めるイラクからの輸入もある。
他国の戦争が経済と直結しているにもかかわらず、見ないふりをし続け、「平和」をうたい、他国にその尻拭いを押し付けることに限界がきていることは、理屈としてわかる 。
しかし、自衛隊に他国の「お手伝い」を積極的に認めるということは、「被害者」の枠を抜け出し「加害者」になることを覚悟しなければならないということでもあり。

私がずるいな、って思ったのは、今回の「首都決戦」を含む、パトレイバー実写シリーズで「殺人」をまったく見せていないこと。
押井守はこう言ってる。

「殺すとね、世界観が変わっちゃうんですよ。それだけは多分許されない。結果的に死んじゃいました、はいいんだよ(笑)。だから、この間合いの中で殺さない。敵の顔が見える世界では人殺しになるから(※)」

エンターテイメント性を確保する上で、この考え方はきわめて正しい。実際にTNG8話では、カーシャは師匠の頭を狙撃でぶち抜いてるけれど、観客からはそれが見えない間合いを演出したことで、特に嫌悪感を抱かせないように出来ている。

しかし、戦後の日本人を「被害者」の立場に甘えていると評する以上、では私達が「加害者」になったら何をすることになるのか?というのは見せておくべきだとおもうのです。
戦後、ずっと「被害者」であり続けた日本人の私達。これから「加害者」にもなりうる 。自衛隊員がやることだから私達は関係ないでは済まされない。私達の間合いで見えない所で行うことだからと言って、彼らを紛争地域へ送り込むことを法で認めた以上、彼らの紛争地域での行動は私達の行動。私達は自衛隊員の手を通して、何をすることになるのか。
そこでは「被害者」にならない為に「加害者」になる可能性も充分すぎるほど出てくる。もちろん、目の前で「被害者」になるかもしれない緊急事態を前にして「加害者」にならずに、その場で「支援活動を中止」して帰ってこいなんて、酷いことは彼らに言えない。それこそ現場を見ていない「空論」なんだと思う。

私は反省と反戦の願いを込めた、戦争体験記をたくさん読んできました。しかし、そのほとんどは空襲、疎開、被曝など、戦争「被害者」としての体験。「加害者」としての体験記はほとんど見かけなかったように思う。
親戚のじい様は従軍して、外地に行って帰って来てます。でも、じい様はその時の体験を、死ぬまで決して口にすることはなかった。小さい頃、一度だけ興味本位で戦争体験をおはなしして、とじい様にねだって、そんなこと気軽に訊くもんじゃない!と一喝された。その時はよくわからなかったけど、今にして思えば、多分じい様は外地で「加害者」だったのかもしれない。
そして、ベトナム戦争帰還兵が「病んだ」故に、起こした数々の事件。

これらのことが何を意味するのか?

私達が今後、戦争「加害者」になりうる立場として、これから何を覚悟しなくてはいけないのか。

「加害者」になりうることの意味、その先にあるもの。今、私にとって、考えなきゃいけないのはそこなんだろうな、と思う。
数の論理で、今の流れは避けられそうにない。ならば、「集団自衛権を行使」することで、私達が負わなければならない「責任」、「加害者」になってでも、なぜ「集団自衛権を行使」するべきなのか、それをあたりさわりのない言葉でいいくるめず、明確にして欲しいと思う。
それでもやはり、私は「加害者」にはなりたくないんだよね…。自分の甥っ子や友達の息子さんに「加害者」の枷を負わせたくないんだよね…。どうすればいいものか 。


!ご注意!
劇中のセリフの抜き書きは、映画後に乏しい記憶力を駆使して、思い出しながら書いたものです。なので、後にDVDを観たらきっと細かい言い回しは違うと思うし、下手すると文意も変わっちゃうかもしれない(>_<)。私が汲み取れなかっただけで、押井守監督の真意も別のとこにあるかもしれない。あと、安保法制にかんする意見は、あくまで個人的なものです。
その点はご了承下さい。
(※) の押井守発言は、ぴあムック「押井守ぴあ」より引用

仮面ライダードライブ 第31~32話 キュートなベルトさんの感想

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ゲンさん「心臓が…!そんな、まさか…」
霧子「泊さん!泊さん!」
ゲンさん「進ノ介!」
霧子「泊さん!…泊さん!!」

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001の正体を知った泊進ノ介君、戦って勝利を収めた…かと思いきや、どっこい001は超進化!そして、まさかの殉職!
動かない進ノ介に、ゲンさんと霧子ちゃんがすがりついて叫ぶも虚しく…って、二人ともちょっとはベルトさんのことも気にかけてあげてぇ!
進ノ介もそりゃ大変だけど、クリムも焦げて真っ黒よ!仮面ライダードライブ31、32話感想です。
キョウリュウジャー観てても思ったけど、プロデューサーの大森さん、いったん死んで生き返る展開、もしかして好き?

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はっはっはー、パトレイバーの記事に予想外に時間かかっちゃったので、ここに来てまた2話まとめてorz。
さて、「仮面ライダー4号」で、一皮むけた山口監督登板。001の正体があきらかになり、超進化態へ。挙句に進ノ介が死んでしまうという、結構重くなりがちな話をテンポよくまとめつつ、自分のやりたい表現をじわじわ差し込んできている感じがします。こういう感じ、好きだなー。いろいろ試して欲しいです。

*31、32話の事件

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001の正体が、警察に多大な影響を及ぼす国家防衛局長官、真影と知れるも、相手は権力の中枢にいる人物。進ノ介には彼を攻める突破口が見つからない。代わりにブレンに迫るも、常に彼のボディーガードのように寄り添う剛に邪魔をされてうまくいかない。

そこに、ヤンキー風の若者が、突然失踪した父親を探して欲しいと、特状課にやってくる。
彼の名は藤木徹。自動車部品工場を経営する父親、藤木巌の仕事を継ぐことに対してずっと反発していた。しかし、巌の身体が衰えて来たのをみて、家業を継ぐことを伝えようとした矢先に、巌は失踪。徹がどら焼きを買いに外に出ている隙に、いなくなってしまった。
しかも、母親や従業員は全員、巌は10年前に放蕩が過ぎて家出をしたと言い、徹の言うことに取り合わない。
進ノ介たちが調べた結果、工場内に重加速粒子を検出。ロイミュード事件と断定する。 居合わせた従業員達は001に記憶改ざんされ、たまたま外に出ていた徹だけ助かったと推測するも、なぜ藤木巌が001に誘拐されたか、動機がわからない。
焦った進ノ介の元に『ミスターX』という謎の差出人からメールが届く。中身はウィルス検診受診者リスト。12年前に致死率の極めて高いウィルスが発生したという情報が日本を席巻し、国家防衛局、真影の主導で大規模な集団検診が行われていた。
この時に真影が、英介が殺された事件に関しての関係者の記憶を操作したのではないか?
そう進ノ介は睨み、真影の出先を特定して直接乗り込む。
真影は進ノ介に氷の針を打ち込むも、効かない。真影は立ち向かってくる進ノ介に脅威を感じながらも嬉しそう。
真影の真の目的は、自分の中に芽生えた『屈辱』の感情を育てること。その『屈辱』を植え付けたのは、進ノ介の父親、英介だった 。12年前、真影の不正に気がつき、詰問してきた英介に、真影は氷の針を打ち込んだ。しかし、英介に彼の記憶改ざん術は効かず、針を打ち込まれても尚、英介は立ち向かってきた。
最初は英介のことをいわゆる超人のような特異体質だと思っていたが、集団検診を装って調べて行くうちに、他にも何人もの記憶改ざんが効かない人間がいることが判明。彼らに針が効かないのは何故なのか、それらの人間を冷凍保存して、研究材料にしていた。
その研究の答えを出したのは、真影でも、進ノ介でもない、真影にとっては「取るに足らぬ連中」である街工場のヤンキー小僧、藤木徹だった。
真影は、進ノ介が疑問をぶつけてきたことで、藤木巌の周りに記憶が改ざんされていない人間が残っていたことに気がつき、翌日には徹の記憶も改ざんする。
徹は進ノ介達、警察の訪問を訝しみ、周りの従業員達と同じように、親父は10年前に失踪したと主張。進ノ介が命がけで作った解毒剤もゴミ箱へ投げ捨て、進ノ介たちを追い返す。
しかし、1人になった時、自分が昨日買ってきたどら焼きに気がついた。小さい頃、親父と喧嘩した時に、親父が買ってきてくれたどら焼き。最初は2人で無言で食べていても、そのうちに顔がほころんできて、いつの間にか仲直りできてしまう、甘くて美味しいどら焼き。
徹はどら焼きを頬張るうちに、涙が溢れてくる。そして、思い出した。親父は10年前に家族を捨てて家出なんかしていない!

一方、進ノ介たちは、仁良課長の情報により、誘拐された人々が冷凍保存されている倉庫を突き止め、駆けつける。しかし、そうなることは計算済みだったか、真影、ブレン、剛が待ち構えていた。

001「私には理解できなかった。何故、私の力が及ばないのか。こんなちっぽけな…何の価値もない人間共に」

冷凍された巌を前に、長広舌をふるう真影。だが、そこに駆けつけた徹は叫ぶ。

徹「親父の悪口を言うな!…確かに、ちっぽけかも知れない。でも夢はさ、世界一速い車の部品作るって、ダセエぐらい大きかった!」
001「何故…?お前の記憶も消した筈だ!」
徹「お前らにとってはちっぽけでも、俺にとっちゃ…世界一の親父なんだよ!」

氷の針が効かない人間は特異体質でもなんでもなかった。ただ、巌には世界一の部品を作るという強い思いが、徹には親父にどうしても伝えたい強い思いがあった。そして、進ノ介にも。

進ノ介「いくら貴様が記憶を改竄しようと、人の思いを完全に消すことは絶対にできない!そんな人達を…俺は守る!」

虫けらのような人間の強い思いが、自分の記憶改ざんを無効にする。
001はその『屈辱』に震える。さらに、ベルトさんと力を合わせて、立ち向かってくる進ノ介。自分に『屈辱』という感情を教えた男の息子が、ここまで自分を追い詰める。

001「その屈辱が、ついに私を超進化させた。もはや私は無敵だ!全ての人間の記憶を止めてやる」

001の『屈辱』はピークに達し、001は超進化態に変化。001の氷の一撃が進ノ介の身体を貫き、進ノ介の心臓を止めた。
他の誘拐された人達と同じように、コールドスリープに近い状態かなと思ったけれど、画面にはハッキリ「殉職」の2文字が。

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さて、次はドライブ最終フォームお披露目回なので、進ノ介は生き返ることはハッキリしてるけど、どう説明をつけてくるものか。「さらば宇宙戦艦ヤマト」世代にとしては、実は脳死に至っていなかったのだよ的な方向はナシでお願いしたいと祈りつつ、次回を待つ。


*ラブリーキュートなベルトさんとシフトカー

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ええっと、今回の演出で確信したのですが、どうやら山口監督が演出をとると、ベルトさん、シフトカーさんのチャーミングさが倍増。
とにかくこの人の演出回は、やたらベルトさんは自力で動こうとするし、シフトカーさんは肩に乗ろうとするのよ。
しょっぱなのブレンとの戦いの時に、駆けつけたシフトカーさん達にごとごと運ばれてくるベルトさんが、アクティブ。ベルトさんのシフトカーを使っての自力歩行っぷりがすごい。
特に今回はベルトさんの、声とバックルに示されるアイコンだけでない、全体での感情表現が可愛い。
001への対処を巡って、進ノ介と大げんかするわけですが、まさに体当たりのベルトさんの怒りと苦悩の演技が見所です。
特に31話で進ノ介とケンカして、シフトカーに乗っかって自力で特状課を飛び出すベルトさんの可愛さといったら!なんでしょう。三輪車で家出を試みようとする、幼稚園児のような可愛さです。ちゃんとベルト部分でドアノブ捻って開けられるのね。

進ノ介は001の正体が解った以上、ロイミュードたちを挑発することで、さっさと世間に正体をさらしてやりたいと焦り、プロトドライブを目の前で001に破壊されたことのあるベルトさんは、進ノ介が同じ目に遭うのではないかと案じるあまり、001に早急に近づこうとする進ノ介を叱る。

霧子はそんなベルトさんの苦悩に共感するも、進ノ介の気持ちもわかるので、ただ二人のケンカを見守るしかない。

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そして32話では、進ノ介との言い争いで熱くなった挙句、本願寺に連れ出され、本願寺の腰に巻かれて不快感を示すベルトさんがキュート。たまにはおじさんと仲良くしてもいいじゃないか。これ、りんなさんとかが腰に巻いても怒らなかったよね、きっと。

本願寺「私はずーっと、私にできることをしてきました。クリムちゃん、あなたと一緒にね。」
ベルトさん「君には感謝している」
本願寺「やっと今、我々の目的にたどり着いたんじゃないですか。001の正体を暴いた。今こそ心を合わせる時です」

本願寺に諭されて、少し心が和らぐベルトさん。しかし、やはりまだ迷いがあるのか、進ノ介とは行動を共にはしない。

チェイス「泊進ノ介はもう出動したぞ。何故、一緒に行かない?何を悩んでいる?」
ベルトさん「君は怖くないのか?奴らの事が」
チェイス「その感情は分からない。俺に分かるのは、人間を守るのが仮面ライダーの使命だと言う事」
ベルトさん「ああ…」
チェイス「クリム、お前が教えてくれた事だ」

最終的には、以前001に破壊されてしまった張本人、チェイスに諭されるという事態になり、チェイスの肩に載せられて、進ノ介の元に駆けつける。
破壊されるという恐ろしい経験をしたにもかかわらず、プロトドライブであるチェイスの気持ちは全く折れていなかった。
そして、駆けつけた先で、001の圧倒的な力を前に、やはり全く気持ちが折れていない藤木徹や進ノ介を目の当たりにする。
001に対抗できるのは恐怖心による慎重さではなく、折れない強い心であると悟ったベルトさんは、進ノ介に飛びつく。

ベルトさん「進ノ介!すまなかった、進ノ介。もう私には、迷いも恐れもない!」
進ノ介「信じて待ってたぜ」
ベルトさん「さあ、エンジンをかけろ!2人で心を合わせれば、必ず001を倒せる!」

自力でうねうねとベルト部分を蛇みたいに操って、チェイスさんの肩から、進ノ介の元にすっ飛んで行くベルトさん。ここのベルトさんが、ごめんなさーい!!ってヒシッと進ノ介に抱きつく感じで愛しい。
ベルトさんもめんどくさいお人よのう。でもベルトさんが今回常に、ぎりぎりまで変身させてくれなかった為、生身の進ノ介君のアクションの見せ場はたっぷりなのでした。眼福眼福。
ベルト部分のとこ、中に配線通ってるんかな?構造が知りたい。

*ラブリー仁良課長

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真影に尻尾をふり、進ノ介に向かい、なにかと嫌みな仁良課長。彼のトレードマークは赤べこ。机の上にも携帯のストラップも赤べこ。会津出身なのかしら?ちゃんと上司に電話する時に、声がワントーン変わるところは社会人らしく。
今回は真影に捨てられ、大ショック。かーっとなった勢いで、特状課に寝返り、真影の潜んでいそうなアジトの情報を売るわ、ついでに本願寺のお楽しみ、「仮面ライダー出動!」のセリフまで奪い、踊りまくるわ、なんて調子のいい男!でも、そんな仁良課長が好き。

*桜の園とロイミュード

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さて、毎年艶やかに咲き誇る日本の桜。映像を目指す者なら、この美をカメラにおさめて、何処かで使いたいものだと思います。
が、ドラマだと季節が限定されるし 、ましてや特撮だと、最低でも2ヶ月ほど先行して撮影を済ませなければならないため、まず桜のような1~2週間限定の季節もの素材を絡めるのは難しい。
が、山口監督、ロイミュードが創り出した異空間という設定で、美しい桜をムリクリぶっこんで来ました。31話では幻想的な照明に彩られた夜のシーン、32話では昼のシーン。それぞれ声にエコーがかかり、スモークが焚かれ、幻のような空間演出がなされています。32話で、ハートが空間を解除することで、ロイミュードたちが創り出した異空間ということがはっきりし、季節が4月上旬ではないよという言い訳をちゃんと成立させてます。
では、なぜそんなめんどくさい異空間を創り出したか、という説明も一応本編を注意深く見るとわかるようにはなってます。

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12年前、英介に001の氷の針を打ち込んだにもかかわらず、英介は001に立ち向かってきた。その後ろには一面の桜。つまり、001に『屈辱』の感情が芽生えた時の象徴としての桜を、異空間に再現することで、彼の中の『屈辱』の感情をさらに煽り、ついには超進化を遂げることになる…と。
ま、かーなーりー、ムリクリではありますが、そうしてでも桜の幻想的なシーンを撮りたかった製作サイドの気持ちがなんか嬉しかったりします。
さて、その桜の中で、ロイミュードたちの進化に関して、重要な話が綴られていきます。

メディック「それにしても001、今回の誘拐事件、あなたにしては仕事が雑ですわ。正体を知られて焦っているのかしら?」
このセリフを聞いて笑う001。
ハート「…やはり、全て計算通りか。目的は何だ?」
001「感じるのだよ。もう少しで、その瞬間が訪れると」
ハート「まさか!」
001「我々は進化するために人間の感情が必要だ。だから人間を研究し、それぞれが特別な感情を手に入れた。ブレンは嫉妬、メディックは愛欲。ハート、君は喜び。
そして私は…!この強烈な感情が、さらに成長し極限を超えた時、我々は最後の進化を遂げる。その時こそ、第2のグローバルフリーズの開幕だ!」

001の特別な感情は『屈辱』。それを育ててくれるのが、進ノ介だと確信した。

ハート「なるほどな。泊進ノ介、あの男が、あなたを最終進化させる鍵という事か」
001「ハート、君も早く探したまえ。自分の極限を越えさせてくれる鍵を」
ハート「俺も、もう見つけているさ」

そしてハートの超進化の鍵もあきらかになります。
チェイスの改造時の記憶の中にあったハートのセリフ。

ブレン『ハート。本当にこんな奴を仲間にするんですか?』
ハート『いいだろう?超進化態になるかもしれない』
チェイス「超進化態…。約束の数とは、もしや…」

この超進化という言葉が気になったチェイスは、桜の異空間の中に潜むハートを探し出し、問いただす。

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ハート「何の用だ?」
チェイス「超進化態とは何だ?」
ハート「知りたければ、俺と戦え」

チェイス、相変わらず直球で素直な質問だなあ。そう思ったか、ひさしぶりに会ったチェイスを嬉しそうに迎えるハート。

ハート「超進化態とは進化の最終ステージ」
チェイス「辿り着くための条件は?」
ハート「俺達が、人間から学び取った感情を極限まで高める必要がある。001は屈辱、俺の場合は…戦いの中でのみ感じる事ができる…喜びだ!」

戦いながら、超進化について懇切丁寧にチェイスに教えるハートが親切。でも、チェイスをぶちのめした後のハート様は、ちょっとさみしそう。

ハート「だがな、お前に対する感情では超進化はできない。やはり、俺を最後の高みへと導けるのは…あの男だけだ」
チェイス「あの男?」

ハート様の『喜び』の感情を超進化させるために必要な鍵は、やはり進ノ介なのか?しかし、ハート様と進ノ介の戦いは、爽やか青春ドラマになりそうだ。


*奇跡の人、ゲンさん

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チェイス「奴に氷の針を打ち込まれた人間は、ある特定のキーワードに触れると偽造された記憶に支配される…。001は同じ方法で警察関係者の記憶も操作した」
霧子「その特定のキーワードは…」
ゲンさん「ろ、ろ、ロリショウジョだ!」
究ちゃん「ああ!それわざとじゃなかったんだぁ!」

すでに定番化していた、ゲンさんのロイミュード言い間違いシリーズ。まさかの001の記憶改ざんの結果ということが判明。
そうか、だから27話での捜査一課との合同会議では、ロイミュードのことを「機械生命体」と呼ぶことに決めていたのね。捜査一課の強面のおじさん達が皆、ゲンさんのようにロイミュードのことを言い間違いまくった結果、「機械生命体」という呼称に決めたのかと思うと微笑ましい。
進ノ介の身体から命懸けで取り出した氷の針を分析して、001記憶改ざんの解毒剤スプレーを作り出したりんなさん。記憶改ざんされた人に使いたいものの、事前に001の影響を受けた人間での臨床試験が必要。

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ゲンさん「…よし、俺がやる!俺で試せ!」

ゲンさん、男らしく実験台に。が、覚悟を決める間もなく、薬をぷしゅっと!

りんな「では、問題。人間に化けて悪さをする機械生命体は?」
ロリショウジョ、恋女房、萌え入道、ロイ盲腸…ゲンさんの周りを今までの言い間違いが、走馬燈のように去来する。そして…

ゲンさん「繋がった!ロイミュードぉ!!」

ウォ、ウォーター!ウォーター!
ク、クララが立った!立ったわ!(これはちょっと違う)

ゲンさんがロイミュードと言えるようになったのは喜ばしいことだけれど、もう言い間違いしてくれないかと思うとちょっと私的には寂しい。しかし、りんなさんに抱きつかれていたゲンさんが、幸せそうだったのでよかったとしよう…幸せなのか、ゲンさん?

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第14話 伊賀崎兄妹の感想

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旋風「風花ー、おやつあるよー」
風花「わー、やったー!」
天晴「風花、うまいせんべいがあんだよー!」

おやつの缶を開けたら、中からスターニンジャーが呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん。

「お命頂戴いたしやす!」

スターニンジャー、キンジ・タキガワ、物理の法則などどこ吹く風な所から飛び出して、天晴と今日も元気よくちゃんちゃんばらばら!
おやつのおせんべいがとびちり、クッションが裂け、羽毛が舞う。
旋風は逃げ惑い、凪は伏せ、八雲は本を読みながら避け、霞は勉強しながら参考書でとばっちりを防ぐ。

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そして風花は…

風花「ちょっと、お兄ちゃん!スターさん!散らかしたら掃除して!」
キンジ「以前言ったように、お手伝いさんは辞めさせていただきやした!」
天晴「悪い!風花、かたしといて!」

おやつがめちゃくちゃになった上、居間を片っ端から散らかしまくり、悪びれない2人に激おこ!

風花「いい?ふたりとも、これ以上うちでお命頂戴やるなら、ご飯抜き!!金輪際、道場でのお命頂戴は禁止するからね!」
天晴「待て、風花!悪いのは襲ってくる方だろ?」
キンジ「いや、あっしはラストニンジャ様に言われてですねえ…」
風花「問答無用!!!」

二人のでっかい男を小さく小さく正座させて、脚をどしっと突っ張らせて吠えるぷんぷん丸風花ちゃん、最強。
影からその様子を眺める旋風父ちゃん、

「母さんに似てきたなぁ…」

目尻が下がって、ひとりうっとり。うーん、わかる、わかるよ、その感じ。手裏剣戦隊ニンニンジャー、第14話感想。
風花ちゃん、妹属性でなく、オカン属性全開。

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さて今回は、ニンニンジャーの一族の本家たる伊賀崎家兄妹、2人して振り込め詐欺に見事ひっかかったでござるの巻。脚本の下山健人さん、じわじわ不思議コメディの香りがしてきた。うーん、浦沢義雄師匠筋。

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今回の妖怪は公衆電話と合体したヤマビコ。知将・晦が作り出す妖怪はやはりちょっと知能犯。一癖ある作戦を立ててきます。ニンニンジャーは、変身できなければ取るに足らない連中、と看破した晦は、ヤマビコにニンニンジャー達を変身しない方法を考えよと命令する。
忍シュリケンを詐取しようと、ヤマビコは天晴に電話をかけて、風花やじいちゃんの声色を使って天晴を詐欺にかけます。

ヤマビコ「妹のシュリケンはもろたで!」
天晴「なんだって!?よし、俺が今すぐ取り返してやる!」
ヤマビコ「(風花の声色で)皆のシュリケンが必要だって言ってるの、おじいちゃんが…」
ヤマビコ「(好天の声色で)すまん、間に合わんかった、風花のために全員のシュリケンを集めてこい!」

ところでヤマビコ、掛けたい相手の電話番号もわかっちゃうのか…。それもすごい能力だなぁ。しかし、本人の声を使った脅迫電話の効果は絶大。
とにもかくにもころっとひっかかってしまった天晴は、八雲、凪、霞に頭を下げてシュリケンを預けるよう頼み込む。

天晴「忍シュリケン…変化忍シュリケン出してくれ!とにかく、説明は後だ。頼むから貸してくれ!」

天晴の必死の形相に、3人は不審に思いながらもそれぞれの忍シュリケンを渡す。
…ああもう天晴君orz、あなたは自分の考えをもうちょっと筋立てて説明できるようになろうね、とおばちゃん常々思ってるのよ。
こういう振り込め詐欺の電話がかかってきた時って、他人にちゃんと事情を説明して相談するってすごい大事。
実際に、わたしの知り合いのおばあちゃんとこに、孫が事故起こして人に怪我させたって振り込め詐欺電話がかかってきたことがありまして。おばあちゃん、ころっと騙されたんだけど、大きなお金だから娘と相談させて!と強硬に主張した結果、被害をださなかったことがあってですね。
天晴も霞ちゃんに事情説明出来ていたら、防げたんじゃないかと思うの。
まあ、騙されたおばあちゃん曰く、実際に身内のトラブルの電話があると、事前に振り込め詐欺の話を知っていても、パニックに陥ってしまうんだそうです。
しかし、天晴はジュッカラゲが化けた受け子にあっさり皆の忍シュリケンを渡してしまい、後から追ってきた八雲たちに、どう考えても嵌められたな…と口々に呆れられる始末。

一方、風花ちゃんのところにも、ヤマビコから詐欺の電話が。やはりお人好しな風花ちゃんも、ころっと騙されたんだけど、騙され方が一味違う。

ヤマビコ「(天晴の声色で)だから妖怪と間違って、人に忍術かけてけがさせちゃったんだって。治すにはお前の忍シュリケンが必要なんだ…今、人をよこすからその人に渡してくれ」
風花「もう…ちょっと!怪我させた人出して!その人電話に出してって言ってるの!何よりもまず謝らないと」
ヤマビコ「(天晴の声)いや、そうじゃなくて…、気を失っちゃってるし…」
風花「謝らなきゃダメでしょ!もう…家族の人は?」

おお!ヤマビコ慌ててる!
まず身内の罪を本人にちゃんと謝罪しようとする、風花ちゃんのこの姿勢!これ大事!すっごい大事!すでに天晴の妹というより、オカンだな。
振り込め詐欺って、身内の罪をお金でうやむやにしたい気持ちにつけこむ手口が多いので、風花ちゃんみたいに、まず本人に直接謝ろうとしたり、ちゃんと警察を介入させようとする人には通じないことが多い。最終的に悪意に対抗できるのって誠意ある心なのよ。うんうん。と、こども番組らしく綺麗にまとめてみたりする。
結局騙されたまま、風花ちゃんは被害者に直接謝る為に現場に駆けつけ、そこで戦ってる天晴と言い争いに。そこでお互いに妖怪に騙されていたことに気がつく。

凪「この兄にしてこの妹ありとは、まさにこういうことだね!」

しかしニンニンジャー総領家の兄妹が1番騙されやすいお人好しでいいのか?…ま、いいかー。
さらに風花ちゃんは自分で作った落とし穴に落っこちるドジっ子ぶりを披露したかと思いきや、それはヤマビコの油断を誘うための罠。

キンジ「Take it awayでございやす!風花お嬢ちゃん!」

キンジと組んで『土からポンの術』で飛び出して、ヤマビコから皆の忍シュリケンを奪還!

天晴「ありがとな、風花」
風花「ほんと、もっとしっかりしてよ、お兄ちゃん!」

天晴の失点を見事取り返した風花ちゃんなのでした。

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そして、金田監督登板ということもあり、変身できないシチュエーションを作り上げて変身前の人々にアクションさせる祭り第一回開催。さすがにところどころはスタンドインしつつも、見事全員の殺陣の見せ場を作ってきました。
うん、いいね!
いまのところ、やはり天晴君が1番動ける感じなんですが、凪君も体にバネがある感じ。EDダンスで動きが危ぶまれた八雲君もカッコいい殺陣を披露しています。霞姉はまだちょっと腕の力が弱く見えるけど、全体に女性らしい、しなやかな動きが出ていいなあ。風花ちゃんは、最後の天晴との修行シーンで、木刀をピタッと止める動きがとても綺麗でした。

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ドラマとしては、風花と天晴の兄妹としての関係をよりしっかりと。割合リアルな兄妹関係に近づけてきました。
設定は荒唐無稽なんだけど、キャラクターの作り込み方に関しては、しっかり地に足がついている。風花ちゃん、単なる可愛いだけの「妹キャラ」におさまってません。
キンジの目を通じて、兄妹とはどういうものなのか、少しづつ語られていきます。
道場での『お命頂戴』を天晴と繰り広げることで、風花に大目玉をくらったキンジ君。天晴を叱ったことで、二人の仲が悪くなったんじゃないかと心配するキンジに、風花はあっけらかんと答える。

風花「いや…それはいいんですけど」
キンジ「いいんですかい?兄妹ってのはもっとこう…仲がいいもんかと」
風花「そんなわけないじゃないですか!… むしろ、兄妹だから我慢して面倒見てるくらいです」

もともと兄妹なんて、仲がいいものではないという風花の返答に、キンジは呆然。

キンジ「あっしが兄について憶えているのは、偉大なハンターだったってことだけなんでございやす。ですから兄を追い越すために、好天様の弟子になろうとしているのでございやすが、必死になりすぎて、迷惑をかけていたことに気づかないでおりやした。面目ない」

幼いころに亡くなった兄は、キンジにとっては年が離れていたこともあり、憧れであり、目標でもある絶対的な存在。風花と天晴の兄妹としての関係性がイマイチつかめない。
しかし、風花ちゃんもキンジ君も気にするとこと、謝るところが激しく違う気もする。
風花ちゃんは家の仕事が増えることが気になり、キンジは兄妹仲が気になり…ふたりとも天晴のお命を頂戴することに関しては全くノープロブレムなのね。…ま、いいかー。
今回の風花ちゃんはどちらかというと天晴のお母さんのよう。
道場を散らかしたことを叱ったり、天晴が怪我させた人(詐欺でしたが)に謝る為に駆けつけたり、天晴のミスを代わりに取り返したり。

風花「とりあえず助けてくれたお礼に、朝8時から夜6時までだけ、道場の『お命頂戴』は許可します」

しまいには、天晴の”おともだち”、キンジ君に、おうちに遊びにきてもいいよって言ってるオカンのようだな!風花ちゃん。
なんかここまでだと、完全にしっかりものの風花が、できの悪い兄、天晴をリードしているようにみえるんだけど、最後の夜の自主練シーンで、その関係性は逆転。
薄暗い道場の中で、1人静かに木刀を振り続ける天晴。そこに風花が顔を出す。

天晴「珍しいな、お前が自主練なんて」
風花「お兄ちゃんは、まだ私が面倒みないとだめだってわかったからね。だから、お兄ちゃんより強くならないと」
天晴「…そうか。頑張ろうぜ」
風花「強くなれるかな?」
天晴「なれるだろう、おまえもじいちゃんの孫なんだし」
風花「それに…お兄ちゃんの妹、だもんね」

年の近い兄妹って、生まれながらに1番近いライバルでもあったりする。一般的に女の子のほうが精神的な成熟は早いので、生活全般では風花の方がお姉さんのような顔を見せるけど、強さでは天晴の方が数段上でかなわない。
そして天晴が強いのは、影での修行の努力の成果ということを風花はわかっている。
だから風花は兄にならって木刀を振るう。”頼もしい兄”に近づけるように。”頼りない兄”の助けになれるように。

昨今、どうも一方的なオトコ目線でみた「妹キャラ」や、一方的少女マンガ視点でみた「お兄ちゃんキャラ」が多い中で、年の近い兄妹の抜きつ抜かれつな関係性を、比較的リアルに描き出した秀作ではないかと思います。
また、両方ともお人好しで騙されやすいという共通点を描くことで、霞達いとこ達と、伊賀崎兄妹の「血の繋がり」の差をしっかり見せつけています。最近、ニンニンジャー全員が兄弟っぽくなってきていましたが、こういうとこでふっと差をつけてくるところが面白い。
人間関係がしっかりしているので、安心して話に乗っかれています。唯一アウェイのキンジを含めて、一族の中でのラストニンジャの称号をめぐる争いにどう決着がつくのか、すごく楽しみです。

仮面ライダードライブ 第33話 進ノ介とベルトさん復活!の感想

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霧子「泊さん…」
進ノ介「いい笑顔だ。帰って来た甲斐があったよ」

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霧子ちゃんの命懸けの努力のかいあって、泊進ノ介無事復活!と思ったら、ぺかっと進ノ介の目が赤く光ったー!?そして、進ノ介の口からベルトさんの声が!

ベルトさん「あとは任せたまえ。霧子」

どひー!?進ノ介の身体をベルトさんと進ノ介の2人でシェアですか?
今年の仮面ライダーの乗り物は、バイクでなく自動車であることががウリ。
バイクは基本的には一人乗り。孤独な一匹狼を象徴する乗り物。
けれど、自動車は助手席に誰かを乗せることが出来る。
もし、バイクと自動車の違いにあえて意味を持たせてくるとするならここだな、と睨んでいたのですが、まさか進ノ介の身体そのものをベルトさんと相乗りすることになるとは思わなんだ。仮面ライダードライブ第33話感想。
進ノ介が、ベルトさんと一緒に生き返ったのは嬉しい…嬉しいのよ。うん。でも…でも…うねうね一生懸命自力で動くベルトさんがもう見られないかと思うと、私、超さみしい…(T_T)

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というわけで、進ノ介、ベルトさん復活と共にドライブ・タイプトライドロンお披露目回。
進ノ介殉職の大々的な報道、司法解剖、特状課の解散、ひたすら泣き続ける霧子ちゃん…と、進ノ介とベルトさんを喪った悲しみをしっかり描いた上での、満を時しての復活劇。
特に、次のライダー適格者をはやく探せと急かす仁良課長に対して、いつも上にはヘコヘコしていた本願寺が本気で怒るシーンで、進ノ介が本当に死んでしまったという話にグッとリアリティを出していました。

本願寺「冗談じゃない?ほう…冗談じゃない、ですか…それはこっちのセリフだ!!仮面ライダーはただ体力や知力に優れているだけではないんです。クリム・スタインベルトと私が、警視庁の中から選びに選んで、唯一見つけた警察官。それが泊進ノ介なんです!代わりなど…いやしない!!」

うん、本願寺にとって、進ノ介はオンリーワンの仮面ライダーなんだよね。友人の息子でもあり、苦労を共にしたベルトさんと共に選んだ進ノ介への思い入れは特別。チェイスも剛も代わりにはなれない。

*ベルトさんと進ノ介とタイプトライドロン

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001「クリム…貴様の仕業か!」
ベルトさん「Exactly!私は進ノ介を死なせないために、自分のデータを彼の心に融合させた。その状態で蘇った事が、この計算外の奇跡のドライブを生んだのだ!」
001「バカな…信じられん!」
ベルトさん「私もだ。ふむ、アメイジングな体験だ」

今までドライブのシフトチェンジに合わせて、いろんな変化型を見せてきたトライドロン。いよいよ進ノ介自身を守り共に戦う鎧に変化です。
よく考えたら、トライドロンはベルトさんが仮面ライダーの助けになりたいという気持ちから作られた、ベルトさんのもう一つのボディ。ベルトさんの進ノ介を守ろうとする気持ちが昇華した、いい最終フォームだと思います。

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ところでこのフォーム、顔のデザインが面白いね。進ノ介が前に出てる時は、奥の黄色いヘッドライトが目にみえるんだけど、ベルトさんが表に出てくると、ヘッドライト部分が赤と黒の縞模様になって、フォグランプ部分が目にみえるようにできてるのね。だまし絵みたい。

りんな「調整完了よ、シフト・トライドロン。ドライブはこれ以上強化できない。でも、最後の切り札としてトライドロンと全シフトカーのエネルギーをトレーラー砲に注ぎ込むために開発していたの。これを応用するのよ」
究ちゃん「なるほど!全てのコア・ドライビアを直結させ、ベルトさんに力を与えるんですね!」」

しかし、これ重そうだなー。タイプトライドロンになった進ノ介の身体の上に、ドライブと、ベルトさんと、今までのトライドロンと、シフトカー全部が乗っかってるんでしょ?すごい一極集中型。

監察医「このベルトとブレスレットが、ご遺体からどうしても取れないんですが…」
本願寺「クリムちゃんも、泊ちゃんと共に逝ったんですね…」

りんな「クリムよ。クリムが進ノ介君の心と一体化して、生命維持装置みたいな役割を果たしているの」

トライドロンやシフトカーさんは変身解除すれば外れるけど、ベルトさんとブレスレットは一旦死んだ進ノ介の生命を維持するために、一体化してもう外れない…って考えていいのかしら?
ベルトが主人公と一体化した例は、真っ先にクウガのアマダムを連想するけど、アマダムにはベルトさんのような人格はなかったし。必要ない時には、お腹の中に隠れてたしなあ。
一つの身体を2人以上の人格でシェアするのは、むしろ電王やダブルに近いけれど、両方とも自由に離れたりくっついたりすることが出来るんですよね。でも、ドライブではもう出来ないと。
うーん、ベルトさんと進ノ介はいつも一緒。お風呂も一緒。トイレも一緒。寝るのも一緒。…それってどうなのだろうか…。これ、すごい進ノ介君には負担じゃないの?ベルトさんにも負担か。…お互いにストレスたまらないといいんだけど。なんか、ある意味、昭和も含めた歴代で、1番ハードな改造人間かもしれん。

さてぶっちゃけますと、実は私一旦登場人物が死んだと見せて生き返る展開は、イマイチ苦手でして(;^_^A。小さいころ、ヤマトの沖田艦長が死んで泣いて泣いて、そしたら映画であっさり生き返ってて、えええー?あれだけ泣いた私ってなんだったのよ?ってなったのが発端かしら?
以降、某ジャンプのマンガでも、死んでも死んでも生き返る登場人物に嫌気がさして、途中で降りちゃったり…てことが何度かあったわけで。
で、告白するとフォーゼで弦ちゃんが死んだのは、自分の中では完全アウト。同じシリーズ、脚本家さんということもあって、今回もアウトになるんじゃないかな…って実はすごい心配してたんですが、今回はぎりぎりセーフでした。何でだろ?
うーんたぶん、漫画『鋼の錬金術師』の中に出てくる”等価交換”って考え方が、自分の中では、割合しっくりくるのかな。
何かを得るには、相応の対価を払わなければならないってやつ。
ちなみに、この作品の中では、死んだものは決して生き返らないっていう考え方で、錬金術の禁を破って、母親を生き返らせようとした主人公兄弟は、母親を生き返らせることが出来なかった上、肉体の一部をそれぞれ失うことになります。命の重みに対する考え方がちゃんとしていて、私は好きです。
古い考え方で恐縮ですが、現実世界ではゲームみたいに呪文を唱えれば生き返るってものでもないから、あまり死ぬってことを軽く扱って欲しくないんですよ。
フォーゼの弦ちゃんは、死んで生き返ったあと、当の弦ちゃんを殺した流星はあっさり本人に許されちゃうし、全体的に死んだことが「レベルアップのための一つのイベント」みたいになってて、生き返るということに関して、誰も何もリスクも負っていないように見えたんですね。そこが、たぶん私にはダメだったんだろうな、と思います。
今回のドライブも、これから残っている話数を考えると、進ノ介が生き返ることが確定だったため、やはり「レベルアップイベント」感は否めない。
しかし、最初にピカッと目が赤く光って、進ノ介の口からベルトさんの声が飛び出してくるシーンは人外感が半端ない。
それは、これからベルトさんと一体化したことで起こりうるリスクを予感させるのに、充分な絵面。
生き返ることに対して、進ノ介は充分な対価を払ったと思えたので、まあ、今回の生き返りはありかな…と。あとは、この設定があっという間になかったことにならないことを願うのみ!できれば、一度死んで生き返っている身であるという設定をちゃんと最後までひきずって欲しいです。

*ロイミュード

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超進化態になった001の身体を見つめながらハートはつぶやく。

ハート「これが、俺たちのゴールか」
001「ゴールは約束の数が揃うことさ。ハート、私が君を導こう」
ハート「よくいうよ。1番俺を超進化させてくれそうな奴を先に利用して、殺してしまったくせに…。泊、進ノ介…」

001が超進化態になったことを喜ぶかと思いきや、今回のハートは、明らかに怒っている。「約束の数を揃える」ことより、自らが超進化することの方が大事っぽい。自分中心的なところは、やはりハート様もロイミュード…というところでしょうか。
001もハートの進ノ介への期待を知っていながら、ワザと進ノ介を殺したフシもあり、ひっそり001とハートはトップの位置を争っている感がある。ハートへの態度には真っ先に超進化態になった驕りが見え隠れしてる。
が、驕る平家はひさしからず。001はあっさりタイプトライドロンのお披露目の餌食に。ファーストナンバーということと、演じる堀内氏の貫禄がラスボス感を漂わせていましたが、意外と早い退場でした。

001「父の仇をうてたと信じて喜ぶお前は実に滑稽だ。せいいぜいこれから知る真実の闇にもがき苦しめ!」

しかし、死に際に次回への引きをちゃっかり残して行くあたりは、さすが。さて、誰が英介を殺したのか?

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ブレン「撃たないで!あっ撃たないで!」

そして、タブレットをあっさり剛に奪われてしまうブレンはどこまでもブレンでした。メガネは奪われなくてよかったね!

*霧子と剛とチェイス

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進ノ介が目の前で001に殺されたことで、チェイスにも剛にも少なからぬショックが。

チェイスは剛を001の手から、取り戻すことを決意し、りんなにこっそり001の針の解毒剤を調合してもらう。

チェイス「泊進ノ介はもう帰らない。せめて…剛だけでも彼女に取り戻す」

しかし剛には、やはり氷の針は効いていなかった。剛はブレンのタブレットを奪うために、記憶を書き換えられていたふりをしていた。

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剛「俺はブレンの誘いにあえて乗った。一芝居打ったんだ。俺はこいつが欲しかった。この中には、ロイミュードの全てがわかる究極の頭脳が入ってる…。そうさ、こいつがあれば、奴らを一気に全滅させられるかも知れないんだ。でも、そのために俺は…進兄さんを見捨てちまった…。一瞬のことで手が出せなかった………。姉ちゃんのあんな悲しそうな顔、初めて見た。俺は姉ちゃんの笑顔のために戦ってきたはずなのにさ…こんなもんのために!」

せっかく手にいれたタブレットを、川へ投げ捨てようとする剛を殴って止めるチェイス。
 
剛「離せ!お前に一体、何が分かるって言うんだ!」
チェイス「…お前も、人のために命を賭けて戦う仮面ライダーだと分かった。自分の信じた事を貫け!剛!
それが本当に究極の知識を持つなら…今こそ、霧子の役に立てろ」

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進ノ介が死んだことで”霧子が悲しんでる”から、剛をとりもどす。タブレットを手に入れて”霧子を喜ばすために”操られたふりをする。結果、進ノ介を見殺しにして”霧子を悲しませてしまった”。’霧子の役に立てるために”タブレットを捨てたりするな。

あくまでも剛とチェイスの中心にいるのは「霧子」。どこまでも「霧子」。

ぶれないなー、ふたりとも。特にチェイスは人々を守るといいながら、完全に霧子中心で動いているのですが…ホント自覚してないんだろうか?

そして、剛が進ノ介を見殺しにしてまでも芝居を続け、手に入れたタブレットに入っていたのは…剛の父さん、蛮野博士!
剛はあくまでもロイミュードに関する百科事典としてタブレットを欲しがってるといいましたが、データ化されてしまったとはいえ、父親は父親。手にいれるのに必死になるのも、投げ捨ててしまおうとするのもうなずけるところ。剛の蛮野に対する気持ちは愛憎入り乱れているようです。
ロイミュードを作り出し、剛に罪の意識を背負わせた蛮野のデータは、剛の味方になってくれるのか?とりあえず、今回は進ノ介復活の為の数式を教えてくれましたが、剛がこれからデータに感情面で振り回されてしまう可能性も充分あり、まだまだ油断はできません。

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さて、当の霧子姫は、進ノ介が死んだあと、ひたすら家に引きこもって泣き続ける。
剛は思い切って霧子の部屋を訪れると霧子にむかって土下座。

剛「今までごめん!でも俺は、誰にも操られてなんかいない!」
霧子「…じゃあ…何で?」

ほんの少しトゲを含んだ霧子の問いかけ。操られていなかったならば、なぜ泊さんを見殺しにしたの?チェイスや泊さんに何度も殴りかかったりしたの?
剛は、霧子にタブレットのことを話すことはできない。中に入っているのは俺たちの父親。泊進ノ介を殺したロイミュードを作り出した張本人。

剛「勝手な事をしたのは分かってる!許してくれなくてもいい!でも…もう一度だけ、俺の事…信じてくれないか?」
霧子「私は…いつでもあなたを信じてる」

優しい姉ちゃん。弟の必死さをみて、小さい頃と同じようにしゃがみこんで目線をあわせ、彼に赦しを与えてくれる。でも、その声はとても悲しそうで。

剛「…ありがとう…!これからもっと信じられない話をするよ。でもこれできっと、もう一度姉ちゃんは笑顔になれる」

信じているといわれたのに、蛮野のことを隠している剛は、姉ちゃんと目が合わせられない。
それでも、剛は進ノ介を助けるための数式のメモを渡して、霧子も弟を信じた。そのメモをりんなに渡すために部屋を飛び出しドライブピットへ。
そこにはトライドロンに乗せられた進ノ介の遺体が。
りんなは霧子に渡されたメモを見て、進ノ介復活の希望を見出す。
進ノ介の遺体の手に自分の手を重ね、話しかける霧子。

霧子「泊さん…私、泣いてばかりで…でも、もう大丈夫です」

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その言葉通り、進ノ介を復活させるためにトライドロンを時速200kmで運転するという危険な任務をかってでる。

チェイス「ならば、俺が運転しよう」
霧子「いいえ!泊進ノ介のバディは私です!」

きりっと前を見据えて言い放つ霧子ちゃんはいつも通りの責任感あふれる警察官。
ここのところ迷いの表情が多く見られた霧子ちゃんでしたが、久しぶりに彼女の凛々しい顔が見られて嬉しい。そして、001の妨害にあいながらも、見事バディとして任務を全う。
進ノ介のバディとして、剛の大好きな姉ちゃんとして、チェイスの行動の動機として、3人の仮面ライダーの中心に据えられた霧子。しかも、彼女は守られるだけでない、守ることも出来る強い強いヒロイン。彼女が今後のストーリーにどう絡んでいくのか、楽しみで仕方ありません。

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第15話 恐るべし霞姉な感想

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晦「そろそろよいころじゃ…きゅうべえ!」
九衛門「…九衛門でございまする…!妖術、ガシャドクロ召喚の術」

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つまんなそうな顔で、晦に言われるままにガシャドクロを連発する九衛門がちょっと不憫。
晦様、部下を使う時には、せめて名前は間違えちゃいかんよ。そういうことしてると、いつか寝首かかれるよ。そこにいる可愛い狐面の面の小姓は、確実に寝首をかきにくる子よ。
一方、ガシャドクロを前に、コレクター魂に火が付いたスターさん。

キンジ「ちょっと…あれは!?WAO!まゆげ付きのガシャドクロさんでございやすか!なんてレアな妖怪でございやしょう!」

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…あれは!女子高生の間で一時伝説になった、幸せのまゆげコアラのマー…じゃなくて、ガシャドクロ!
ほら、あれを食べれば幸せになれるよ!恋が叶うよ!はよう倒せ!手裏剣戦隊ニンニンジャー第15話。わたし、まだまゆげコアラに当たったことがありません …orz

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というわけで、霞ちゃんの知性派としての魅力爆発回。おまけにロデオマルが敵の手に落ちて、戦力が分断。さらに次々とガシャドクロが投入された為、夢のロボ総力戦状態に。今までの特撮班が撮ったベストショットの再編集も交えつつも、本編班だけでここまでやるかとびっくりしました。ロボ、ガワ大好き竹本監督、本領発揮。出し惜しみ無し!うーん、ゴージャス。

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交渉ごとでは誰にも負けないと自負する妖怪、フタクチオンナに出された晦の指令は、「忍びの連中が持つオトモ忍を我々の味方につけたい」。
ロボは作った人間の命令通りに動くのが当たり前。しかし、ふとその人生(?)に疑問を抱く時もある…のかどうかしらないけれど、妖怪フタクチオンナは、そんなロデオマルさんの心の隙間につけ込んだ。

フタクチオンナ「あなたも大変ですね。文化の違う国に連れてこられたあげく、都合のいいように扱われて…あああ!警戒は無用です。貴方にいい話があります」

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フタクチオンナの営業トークを正座して聴くロデオマルが、礼儀正しい。なんか50万する浄水器やら布団やらの営業トークに耳を傾ける、おじいちゃんのようにもみえる。そして、フタクチオンナに言われるままに、契約書に拇印をおしてしまう…指紋あったんだ…ロデオマル…。

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フタクチオンナ「ロデオマルさんとお話した結果、あなたと交渉させていただくことになりました」
キンジ「what?」
フタクチオンナ「厳しい労働重労働を強制され、相応の報酬も待遇も全くなし!これほど劣悪な労働環境はありえません!」

フタクチオンナの言葉にこくこく頷くロデオマル。
契約書に操られて、ロデオマルご乱心。突然妻から離婚を突きつけられた夫のごとく、スターさんはおろおろするばかり。まあこれを機に、戦隊の皆さんはロボの取り扱いを見直すべきであろう。

霞「おそらくロデオマルさんは、あの妖怪の口車に乗せられてしまったのでしょう」
八雲「さらにスターニンジャーとも契約して、なにかをさせるつもりなのかもしれんな」
天晴「あー!八雲、霞!難しいことはおまえらにまかせるから、スターを助けにいけ!ロデオマルは俺が止める!」
風花「ガシャドクロはどうするの?」
天晴「ふたりでシュリケンジンでなんとかしろ!頼んだぞ!」

ロデオマルの反乱を見て、適材適所で、てきぱき指示する天晴が意外なリーダーっぷりを発揮。

凪「とにかくやるっきゃない!」

自信がないながらも、いろいろ頭をつかってなんとかシュリケンジンを操る風花、凪の年下組、大奮闘。分身の術でなんとか5人分フォロー。

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凪「風花ちゃん、これ分身した方がきっつい気がする…」
風花「うん…作戦失敗かも…でもやるしかなぁーい!!」

…あ、やっぱり。分身の術って、エネルギー分割しているようなものなのね。
一体目のガシャドクロはなんとか撃破するも、ロデオマルが後ろからどーんと襲ってきて、シュリケンジンはバラバラに。さらに、ロデオマルが銃を乱射し、街を破壊!一般市民が逃げ惑う!いままでにない緊迫感!さらに2体目のガシャドクロが発生!それでもめげずに今度は個別のオトモ忍で、一斉にガシャドクロに襲いかかる。
ワンマルががぶっと噛み付いているのが、犬らしくていいなあ。犬型ロボなのに、犬らしさを発揮してくれる機会がなかなかなかったもんね。
天晴とシノビマルは、ガチでのロデオマルとのタイマン勝負へ。

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天晴「ばっきゃろー!!話しても
わからないなら、男と男、拳で語り合おうぜ…ぐっ!いいパンチだぜ…(にやり)」

なぜか、青春ドラマ方向へ舵をむける天晴がほほえましい。
霞とフタクチオンナがクールな頭脳戦を繰り広げる窓の外で、熱っくるしい殴りあいが繰り広げられる絵面が大変シュール。
そして、天晴とシノビマルの力を合わせた渾身の一撃が、ロデオマルの動きを止めた!!

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天晴「俺たちの拳の意味…やっとわかってくれたか……」
風花・凪「違うと思う」
天晴「…え?そうなの?」

熱い気持ちがロデオマルの気持ちを動かしたとご満悦の天晴君、年下組から鋭いツッコミを受けて、ちょっとしょんぼり。うん、うまく霞ちゃんが契約書を破くよう誘導してくれたおかげだね。
最初のうちは、天晴のあまりのおバカさんっぷりに私、イライラしてたけど、ここに至ってそのおばかさんぷりが、なんかすごく可愛くなってきた。何事にも一つ突き抜けることは、大切なことかもしれん。

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そして、フタクチオンナの計略を阻止すべく、霞と八雲はキンジのもとへ。

キンジ「ひとつ…甲・スターニンジャーは、乙・妖怪に対し、ヒーハー言わない…ひとつ、甲が乙の写真を撮るさいは、一枚までとする!?…仕方ねえでございやしょう…」
ロデオマルの労働条件とはなんだか関係なさそうな文言がならぶなか、ロデオマルを止めるためと拇印を押そうとするキンジを八雲が止める。

八雲「待った!これ以上無駄な拇印を押すな!」
霞「私たちがスターさんの代理人となって、交渉させていただきます」
キンジ「どういうことでございやしょう?」
霞「あなたもロデオマルさん同様、口車に乗せられやすそうですので」

あっさり霞ちゃんにお人好し認定されてしまったキンジの顔がとても微妙。ま、勉強の邪魔しちゃいけないって言われて、凪達の『お命頂戴』ができなくなるようなスターさんは、確実にお人好しと言えよう。
同じ女性の宣戦布告に燃えたか、フタクチオンナは、場所を移して本格的に霞ちゃんとの論戦へ。霞ちゃんもちゃっかり『美人代理人の術』と自分で宣言しつつ、メガネの似合うキリッといたスーツ姿に。

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キンジ「勝てるんでございやしょうか?霞お嬢ちゃん…」

霞「勝算はありません…でも、負けはしません」

おおう、ぞくぞくするねえ。猫系のお顔立ちにスーツ姿って、ちょっとS系でいいよね、似合うよね…とは、うちの旦那の発言。旦那…霞ちゃんにぐりぐり踏まれたい系だな。

キンジ「ロデオマル…なんてことを!もう見ていられやせん!拇印を!」

しかし、窓の外で繰り広げられるロデオマルの暴れん坊ぷりに耐えられなくなったキンジは、衝動的に契約書に拇印を。でも、ロデオマルがやってることは、いつもキンジが天晴相手にやってる『お命頂戴』と同じことなんだけどなぁ…ま、いいか。
拇印を押した途端フタクチオンナの妖術にはまり、キンジは我を失い八雲に襲いかかる。
慌てた八雲は、さらに差し出された契約書に拇印を押そうとするが、それを止めた霞姉、あっけらかんとした顔で、ギブアップ宣言。
霞「お手上げでぇーす」
しかし、こっそりウィンクをする霞ちゃんには、なにか策がありそう。それを見た八雲は、霞姉に調子を合わせ。
霞「あなたを敵にした私たちがイージーでした。ね、八雲君?」
八雲「ああ、確かに俺たちがイージーだった。いままでのどの妖怪よりも強かったなぁ」
霞「待遇もものすごくいいのでしょうね!憧れます!」
フタクチオンナ「え?いえいえ、そういうわけでは…」
霞「では、よほど上司の方に大事にされているのですね」

ここで晦のフタクチオンナに対する態度が思い出され。

晦『失敗したらお主程度の妖怪…、プチリと潰してくれよう』
フタクチオンナ「いえ…むしろその逆で…」
霞「それはおかしいです!今すぐ苦情をいうべきです!」
フタクチオンナ「そーんなこと、口がふたつあっても、ご家老様には言えませんから」
霞「だめです!こんなにも優秀なあなたは、もっと幸せになる権利があります!妖怪として…女として!」

フタクチオンナ「さようなら昨日の私!こんにちは、明日の私!」

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フタクチオンナを持ち上げに持ち上げた上で、彼女の不満を引っ張り出し、焚き付けた霞姉は契約書を破棄させることに見事成功。『よいしょっしょの術』…おそるべし。これ…現実世界でも、会社や奥さんに、この術をかけられたあげく、気づかない人結構いそうだ~orz

霞「騙したのではありません。手玉に取らせていただいただけです」

しれっという霞ちゃんが、ホントに底が知れなくて恐ろしい。

ところで、ある調査によると、会社の仕事の満足度は仕事の量や質などより、上司の態度に左右されることの方が多いらしいそうで。
これ、晦様が陰険な上司でさえなければ、妖怪フタクチオンナが霞姉にまるめこまれることもなく、牙鬼側の大勝利だったんじゃない?知将、晦様は現代の上司としてのコンプライアンスを勉強しておくべきだとおもうの。

それにしても、霞姉の実力おそるべし。八雲がしみじみ「最早恐れすら感じた…」と、つぶやくのも無理からぬこと。確実に天晴の方が体術としての実力は上なんだろうけど、あんまり敵にまわしても怖くない感じ。霞姉の方が絶対敵にまわしたくないオンナなんだよな。
そして、戦い済んで日がくれて、凪のツッコミグセが嵐を呼ぶ。

凪「さっすが霞ちゃん!シュリケン忍法、『裏番長』の術の使い手だね!」
霞「ふふ…裏番長ですか?」

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唐突に霞姉の笑顔が凍りつく。あー、踏んだ。霞姉の地雷踏んだよ。珍しくツッコむ相手を間違えた凪の未来がとても心配…。
これからことあるごとにニッコリ微笑む霞姉のキッツいお言葉に苦しめられるのであろう…もしかしてある種の嗜好を持つ方々には、わりとご褒美?

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九衛門「やあ、スターニンジャー、少し話をしないかい?」
キンジ「十六夜…九衛門!あっしもおめえさんに聞きたいことがあったんでございやす。どうしてラストニンジャ様を裏切ったんですか?」
九衛門「彼は恐れたんだ。伊賀崎の一族じゃない、僕に終わりの手裏剣を託すことをね。僕からしたら、裏切ったのは、彼のほうさ。そこでだ、スターニンジャー、僕の弟子にならないかい?」
キンジ「おめえさんの弟子?何をバカげたことを…」
九衛門「ばかげてるかな?2人で力を合わせれば、奪えると思わないかい?君も狙っている終わりの手裏剣をね…」
キンジ「どうして…そのことを」
九衛門「ふふ、まあ考えておいてよ」

戦いすんだあと、キンジは九衛門からお誘いを受ける。好天じいさんの言動からして、九衛門のいうことには説得力がある。
しかも、弟子になるための課題の期限は迫り、いちいち相手の都合を考えてしまうキンジには、この宿題はこなせそうにない。
今回は九衛門のいうことを蹴ったキンジでしたが、九衛門の言葉は確実にキンジの心にクサビを打ち込んだ模様。天晴達を倒す一ヶ月の期限を迎えたら、キンジはどんな決断を下すのでしょうか?

次の展開にむけての不穏な種を蒔きつつ、ロボとキャラの、それぞれの特性と魅力をぱんぱんに詰め込んだ良回。ニンニンジャー3グループに分割し、それぞれ別々の仕事をさせながらも、全員が同じ場所で戦っているので、一画面で分割することなく、3グループの様子が同時に見られるんですよね。これは上手い手だと感心。また、グループ分けして、同時に絡む人数を少なくしたことで、それぞれの個性が引き立つ結果になりました。やー、皆生き生きと動き出したなー。かなり、はまり始めてます。シノビマルの超合金注文しておいて、よかったー…。

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第16話 旋風父ちゃんがんばれ!な感想

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風花「お兄ちゃん!買い物して帰ろうよ!父の日のプレゼント、もう忘れたの?」

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皆、父の日の準備はできましたかー ?
…とばかりに、本当の父の日の一週間前に予告うってくれて助かったよ。母の日は憶えてるんですが、父の日はついつい忘れがち。今年はニンニンジャーのおかげで、余裕をもって父の日のプレゼントの手配ができました。手裏剣戦隊ニンニンジャー第16話感想。

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さて、今回はニンニンジャー初のサブライター担当回。今まではメインライターの下山健人氏が書き続けてきましたが、ここにきて毛利亘宏氏、初登板です。
今までは、2クールも半ばになってのサブライター初登板回だと、メインキャラの性格にどうしてもぶれが生じてしまうのが定番。だいたい2、3話かけてメインライターの書くキャラクターに合わせていく感じが通常でしたが、今回はそういった齟齬を最小限に抑える為か、今までメインライターがあまり手をつけてないキャラ、旋風父さんを話の中心に持ってきました!そうか、この手があったか。確か「仮面ライダー鎧武」でも、サブの毛利氏が単独登板した30話で、あまりメインライターが手をつけてなかった晶姉ちゃんを、前面に押し出してきたんですよね。この回で今まであまり説明されてなかった晶姉ちゃんの懐が深い性格が明確になり、最終回間際の紘汰と晶姉ちゃんの別れがより味わい深くなっていました。
そして「父の日」、「雨」という、非常に無難な季節ネタを組み合わせることで、視聴者の皆様にまずは時候の挨拶。ニンニンジャーの設定は非常にとんちきなだけに、まさかこのネタは大丈夫だろうとたかをくくってたら、本筋に触れちゃったよ!てなことがなきにしもあらずなので、慎重な姿勢でお話に参入してきた感があります。
ちょっと天晴が落ち着き過ぎてる感がなくもないけれど、お父さんが超ノリノリで皆がどん引きな中、天晴が1人でよっしゃ!ってリアクションをとっていて、ここは役者さんのナイスアシスト。
おかげで大きなキャラぶれもなく、まずはサブライター毛利氏、潜入作戦成功、ってとこでしょうか?

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旋風「あの子達にラストニンジャなんか押し付けておいて…!俺に忍術を教えなかったのも、ラストニンジャを継がせなかったのも、全部あんたの勝手だろ!そのせいで俺は…自分の娘を助けることすら出来ないじゃないか…!」(6話より)

という訳で、6話で風花が誘拐された時に、旋風父さんが好天じいさんにぶちまけていたコンプレックスを、もうちょっと掘り下げてみようじゃないかという回。

晦「敵の本陣に乗り込み、奴らの寝首をかく。こんな簡単な策を誰も思いつかぬとは…」

晦の今回の目的は、ニンニンジャーの本拠地を突き止めること。以前ネコマタが潜入した時には、場所を伝えてくれる前にやっつけられてしまったと、九衛門も晦の作戦に感心するように見えていましたが…。
これ、九衛門は道場の場所、知ってるような気がするよ。ネコマタの回では風花ちゃんのおともだちもあっさりお家に招かれてたしねぇ。晦はこんな単純な作戦を今までやらなかった九衛門をあざ笑い、九衛門は晦がアジトを知らない事に、密かに優越感を覚え…って、やり取りのような気もする。相変わらず、キツネとタヌキの化かし合い。

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天晴「忍者を簡単に尾行できると思ったら、大間違いだ!」

まずは、天晴達を尾行して諦めたように見せかけておいて、本当のターゲットは、唯一忍者でないのに屋敷に出入りしている伊賀崎旋風だった。
彼がスーパーの特売日に必ず買い出しに出ていることをあらかじめ知っていた晦は、妖怪カサバケを使い、スーパーの無料貸出傘のフリをさせて、旋風にカサバケを持ち帰らせようとする。
その作戦に見事引っかかってしまった旋風。途中で妖怪の存在に気づいた天晴たちが追っかけて来たため、事なきを得たものの、旋風の落ち込みは深い。
忍者なら尾行に誰だって気づいて当たり前。天晴を始めとする子供達は、皆気づいて撒いたのに、旋風だけが気がつかなかった。これはキツい。
皆が口々に傘に化けてたからしょうがないとか、忍者じゃないからしょうがないとか旋風を慰めるけど、うーん…これは…追い打ちかけてるよなぁ。

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天晴「親父、落ち込むなよ」

しょんぼり縁側に座る旋風のそばに、伊賀崎兄妹が寄り添う。旋風は2人に昔語りを。

旋風「父さんな、これでも子供の頃には忍術の天才って呼ばれてたんだよ。俺もラストニンジャ継ぎたいって思ってさ…修行してたんだ。だけど、ちょうど風花位の歳になる頃にはまったく忍術を使えなくなってしまったんだ…」
天晴「親父もニンジャになりたかったんだ」
旋風「俺だって父さんに憧れてたからな、偉大なラストニンジャに…。だが、憧れだけじゃ、どうにもならない。…だから諦めた」

十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人。旋風にはラストニンジャの息子としての驕りがあってその才能を潰してしまったのか?それとも逆に、偉大なる父を持つ2代目としてのプレッシャーに負けたか?
いずれにせよ、思春期あたりで、旋風は忍術が使えなくなってしまった。竜巻を起こそうと術の印を結んでも、ほんの少しそよ風が起きるだけ。

風花「諦めて後悔はしていない?」
旋風「…どうだろう?だけど、俺がラストニンジャを継いでいれば、お前たちにこーんな大変な思いはさせずに済んだかもな」
天晴「親父がすごい忍者だったとしても、俺は忍者になったよ!だって熱いじゃん!じいちゃんと、親父と、俺。親子3代で忍者って」
旋風「それも悪くない…だけど、俺のせいでそれも…。すまないな、天晴」

うーん、もしかしたら旋風は純粋に忍術が楽しくて忍者を「やりたい」という気持ちより、ある時期からラストニンジャを継ぐために忍者を「やらなければならない」って気持ちの方が強くなったのかもしれない。
だから、忍者修行をしている子供達に大変な思いをさせていると、申し訳なさで一杯になってるのかも。修行が辛いと感じていたから、風花に忍者を諦めたことに対して後悔しているか問われても、はっきり後悔しているとは言わない。
一方の天晴は、親父が忍者でも俺は忍者になったよ、と言う。つまり裏を返せば、親父やじいちゃんが忍者であろうがあるまいが、関係ない。好天じいちゃんがまったく血縁のない近所のじいさんだったとしても、たぶん天晴は忍者に憧れて、忍者を目指したに違いなく。
たぶん、ここが天晴達と旋風の大きな違い。
もしかしたら、修行することを義務と感じた時点で、忍術って使えなくなるのかも…しれない。

そんな父を見て、天晴は牙鬼側に、旋風が実はすごい忍者であるとみせかけて、これ以上の尾行を諦めさせることを思いつく。

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旋風「俺はラストニンジャの息子、伊賀崎旋風だ!」

旋風のお父さんのオーバーアクションに合わせて、皆が影からそれぞれの得意技を使い、旋風をスーパー忍者に仕立て上げていく。
そのまま、霞姉の作り上げた幻の道場へカサバケを誘導。周りを気にせず戦闘が出来るいつもの採石場へ誘い込む。
崖の上から旋風は高笑い。

旋風「どうだ見たか!スーパー忍者、旋風様の忍術を!!」
カサバケ「本当に忍者だったカサ!」
天晴「親父、あとは俺たちに任せてくれ」

ここでスーパー旋風タイムは終わり。戦列から離れながらも、天晴の背中を眺める旋風の顔はさみしくも見え、ちょっぴり悔しくも見え。
しかし、旋風の落とした万年筆から生まれたカサバケは、傘を回転させて空に浮かび上がると、万年筆のインクを爆弾として撒き散らす。インクが着くと焼夷弾のように発火。天晴達はつぎつぎにインク爆撃を受け、大ピンチに。
おもわずカサバケの前に飛び出して、竜巻の術の印を結ぶ旋風だったが、やはり出てくるのはそよ風。カサバケにも今までのトリックがばれてしまう。

風花「…せっかく騙せてたのに…」

後ろでがっかりしてる風花ちゃんの一言が心に痛い。しかも、カサバケの旋風への攻撃を天晴が背中でかばい、負傷。風花には「お父さん逃げて」と後方へ突き飛ばされる。
取り残されて呆然とする旋風。自分は子供達の助けになるどころかお荷物にしかなれない。

旋風「俺は…守られてるだけなのか…?」

再度天晴に逃げろと促され、一瞬その言葉に従おうとする旋風だが、足を止めて振り返る。

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旋風「俺だって…俺だってラストニンジャの息子だあぁー!!シュリケン忍法竜巻の術ー!!」

印を結んだその瞬間、凄まじい大風が巻き起こり、カサバケを弾き飛ばした!

旋風「でちゃった…」
カサバケ「貴様!使えるのか、使えないのかどっちなんだ!?」
旋風「よし天晴!一緒に忍法だ!この竜巻に乗れ!」
天晴「こい!親父!」

親子忍術夢のコラボで、天晴は風に乗って高く空へ舞い上がり、カサバケを一刀両断、カサバケを倒すことができた。

旋風「やった…かもしれない」

旋風はその場にへたりこむ。
全てが済んで道場に帰り、もう一度印を結んでみても、もうあの大風は出ない。

旋風「おっかしいなあ…?あの時は…」
キンジ「家族を想う気持ちが奇跡を起こしたの…かもしれやせんね」
旋風「や…そんな、照れるなぁ」

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キンジはそう綺麗にまとめてくれましたが…さて?
注意深く見ると、子供達がやられる姿に耐えかねて前に飛び出しただけでは、忍術が使えていないんですよね。そこに、子供達に守られてばかりで悔しい、情けないって気持ちが乗っかった時に、初めて竜巻が使えるようになっている。
ふむう?なぜ旋風は思春期になって忍術が使えなくなったのか、そして一時的であれ、なぜ忍術が使えるようになったのか?
この理由が明かされる事で、ニンニンジャー世界での忍術を使える者の資格、さらには好天じいちゃんが言っていた「継ぐことの意味」がはっきりするかもしれません。
サブライターからメインライターへ向けて出された、大きな宿題。下山氏がどのようにこの問いかけに答えてくれるのか、そもそも答えてくれるのか、楽しみです。

マッドマックス 怒りのデス・ロード 簡単に感想

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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」2015年 オーストラリア・アメリカ 120分
監督 ジョージ・ミラー
脚本 ジョージ・ミラー ブレンダン・マッカーシー ニコ・ラサウリス

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というわけで、お待ちかねのマッドマックスシリーズ4作目。
勢いよすぎて、むちゃくちゃ楽しかったです。
お話は、相変わらずの核戦争後世紀末感たっぷりの世界の中に、ラピュタとナウシカをちょっと混ぜてみました…て感じ。なんつーか、女性が強い時代になったなあとしみじみ感じる内容。男子は大変だよ、ホントに。

あらすじ
水源地を確保して、大きな砦を支配するイモータン・ジョーの所から、美しい5人の妻が逃げ出した。

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怒り狂って超巨大軍団を編成して、自ら追っかけるイモータン・ジョーと、彼女達を連れ出して、故郷に帰ろうとがんばる女マッチョ、フュリオサ大隊長(坊主頭で演じるは、なんとシャーリーズ・セロン!)の、これでもかの攻防戦のお話。

せっかくなので、IMAX3Dで体験してみた。お昼の回にも関わらず、7割がた埋まってました。しかもレディースデイにもかかわらず、その8割ほどが男子。男子…皆がこの映画をまってたんだね。うん、私も30年近く待ってたよ。しみじみ。
IMAXは初体験ですが、音すげえ。DOLBY ATMOSほどの臨場感ではないにせよ、でっかいスピーカーでどっかん、ばっかん、耳がキーンとしましたよ。しかも3Dなんで、画面が目の前30センチくらいに視える。
なんつーか、目の前で、白塗りハゲマッチョ男を30人位従えた御年70歳のジョージ・ミラーに「俺は改造車とばくはつがだいすきなんだぁぁぁぁ!何がわるいぃぃぃぃ!!」と胸ぐら掴まれて、ゆっさゆっさされてる感じ。それが2時間ほぼ全編。ジョージじいちゃん超パワフル。全然飽きはしなかったけど、とにかく疲れました…。

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1番素敵だったのが、このお方。イモータン・ジョー軍団の中で1番でかい車に乗っかって、すんごい数のスピーカーを背に、ひたすらギターをかき鳴らし続ける。しかも、このスピーカーの壁の後ろには、山海塾のような白塗りハゲマッチョがわさわさ控えていて、どんどこ太鼓を叩いてるんです!なんてファンタジック!
で、この人まったく戦闘に参加しないのよ。皆がどっかんどっかんしてる中で、ひたすらギターを弾き続けるだけ!敵に襲われてもギターを弾き続けるだけ!死ぬまでギターを弾き続けるだけ!すっげー信念の人。もうかえって清々しいです!美しいです!
で、この人名前あるのかな?って帰ってからWikipediaで調べてみたら、以下の記述が!
ーーーーーーーーーーーーー
コーマドーフ・ウォーリアー Coma-Doof Warrior(演・イオタ)

イモータン・ジョーの養子の息子の1人で、ジョーの武装集団「ウォーボーイズ」の1人。火炎放射器型のギターを操る。彼は盲目で、奇妙なマスクを被り、赤色の衣装を着ている。ドーフ・ワゴン(Doof Wagon)と呼ばれる、スピーカーのトラックの前のステージでバンジー状態で紐で吊るされた状態で火炎放射器型のギターを操る。幼少期に音楽家の母親の下で盲目ながら音楽家としての才能を持つ天才児として幸せな環境で育ったが、何者かに攻撃され母親を殺され、切り取られた母親の頭を彼の膝に落とした。そして母親の頭にしがみ付いていた彼をジョーに発見され、ジョーの養子として迎え入れられ、闘いのミュージシャンとして育てられる。彼が被る奇妙なマスクは殺された母親の顔の皮膚の皮から作られている。
(Wikipediaより)
ーーーーーーーーーーーーー

そんな壮絶な過去があったんかい!
そんな偉い地位にいた人だったんかい!
映画からは、そんなこと1mmもわかんなかったよ!
ただのイモータン・ジョー軍団の愉快な音楽隊かと思ってたよ!
人は見かけじゃわからんものですね。
人に歴史有りとしみじみとさせられた映画でした。

本日のゴジラ

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というわけで、本日、ゴジラが引っ付いていることでお馴染みのTOHOシネマズ新宿へ。
ついでにせっかくなので、ゴジラヘッドを間近で見たい!と思い、映画を見たあとに8階のカフェへ。映画館の上にあるホテルグレイスリー新宿に泊まるか、ホテルロビーにあるカフェ、ボンジュールでお茶するかしないと、ゴジラヘッドのある屋上へは上がれないんですよ。

夕方の4時近くに行きましたが、平日のためか、テラス席に待つことなく案内されました。

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おお!新宿の街を睨み付けるゴジラの後ろ首筋をどどんと見上げる感じ!
ゴジラの背に守られ(?)ながら、のんびりおやつタイム。なんて贅沢!

そしておやつのあとは、正面にまわって、ゴジラの撮影を。
時間的に逆光ばりばりでしたが、カメラの明るさ補正を目一杯上げることで、なんとか撮れました。

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モブではなく、単独でゴジラに襲われることができます!なんて贅沢!

仮面ライダードライブ 第34話 仁良さぁぁーん!!な感想

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久しぶりに団地前の広場で、寝っ転がって空を眺めている進ノ介。
と、その視界に霧子ちゃんのお顔がにゅうっと。

霧子「久しぶりですね、こんな大胆なサボり。事件ですよ」
進ノ介「え!?」

進ノ介が急に起き上がったため、頭と頭がごっつんこ。

霧子「あ!痛い!」
進ノ介「ああ!ごめんごめんごめん!」

ルームミラーを見ながら、額にでっかい絆創膏を貼る霧子ちゃん。前髪の上から貼ってるし!

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進ノ介との頭ごっつん以外にも、科捜研のまりこさんに押されるわ、つまづくわ、なにげに霧子ちゃん受難の仮面ライダードライブ第34話。
後で絆創膏はいつの間にか前髪の奥に収まってましたが、剥がす時に鏡を見ながら痕を気にしている霧子ちゃんが、女子らしくてよし。

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まずもやもやを解決してからじゃないと進めないので、(我ながらめんどくさい)まずそこから。
進ノ介とベルトさんなのですが、今回ベルトさんは、ちゃんとシフトカーとベルトに憑依してるっぽい。ちゃんと元のように分離して、何の問題もなさそう。
うーん、進ノ介、いったん死んだことに関して、なんのリスクも負わないのか(遠い目)…orz。(←ここの私の葛藤はhttp://blogs.yahoo.co.jp/marurikorori/54933060.html参照してくださいませ)
うーうーうー…よし!とりあえず、この問題は一旦スルーします!そういや私、以前ティム・バートンの映画「フランケン・ウィニー」(死んだワンコが蘇るファンタジー)を観て、こういうファンタジーが状況によっては必要な時もあるんだなあとしみじみ感じたこともありました。うん、進ノ介が生き返るというファンタジーを世の中に必要としている人もいる!ということで、自分の中でしばらくこの問題を飲み込んでみる。ゴクリ。
はい!それでは気を取り直して、改めて。

*泊英介を撃ったのは誰か

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001『父の仇を討てたと信じて喜ぶお前は、実に滑稽だ』

001が今際の際に残した言葉が気になって、久々にもやもやしている進ノ介。
真の父の仇は誰かと思いきや、なんと一課課長、仁良!

12年前、仁良は進ノ介の父、英介のバディでした。
しかし、仁良は優秀で花形である英介に嫉妬と焦りを感じていた。英介を抜くため、上層部に何かしら不正な手段で取り入り、権力を得ようとした仁良。しかし、それを英介に見咎められる。

英介『これ以上の癒着は君の経歴に泥を塗る。もう止せ。俺はお前の警察官の魂を信じるぞ』

英介は、仁良の良心を信じて忠告だけにとどめ、他のしかるべき機関に讒言しなかった。これがかえってあだになった。

仁良「見下された気がして、俺はますます奴を憎んだよ。あの12年前の銀行襲撃事件は偶然じゃなかった。タレコミを入れ、泊を呼び寄せたのは真影だったのさ。泊は相棒の俺に声をかけ、客のふりをして潜入した」

そして、強盗事件が起きた。泣き出した子供に銃を向ける主犯の根岸。子供を身体全体で覆うようにかばう英介。強盗の死角に隠れていた仁良は思わず飛び出して、共犯丸谷の銃を奪うと、根岸に向かって銃の狙いを定めた。
けれど、根岸が英介を撃とうとするのを見た瞬間、仁良の中でもやもやしていた欲望が一気にカタチになってしまった。

「あいつは心の底から警察官だったんだ。何だかまたバカにされてる気がして…俺はあいつがいなくなればいいと思ったんだ!」

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ああ、そうか。こいつがこの世から消えてしまえば、俺は嫉妬に苦しまなくて済む、楽になれる。
しかし、根岸は撃つのをやめた。
なんでだよ!やめるなよ!
たぶん、仁良のその後の行動は衝動的。
根岸に狙いをつけていた銃口をずらすと、英介の背中をそのまま撃った。

根岸「なにやってんだ!てめえ!」

強盗の怒号で我に返った仁良は、自分のやったことに恐怖し、膝ががくがく震える。そこへ記憶操作の吹雪と共に、001の姿をした真影が現れた。

001「君のような人間のクズは必ずロイミュードの進化に役立つ。私がこの事件から君の存在を全て消してあげよう。私に忠誠を誓いたまえ。これはその約束の証として預かる」

仁良の指紋がついた銃をとりあげた真影は、科捜研の課長に命じてそれを天井裏に隠し、関係者の記憶を操作した。仁良に証拠品の行方はわからない。証拠品を盾にとられて、真影を裏切ることが出来なくなってしまった。
しかし、真影は死んだ。人々の中で氷の針は徐々に溶け始め、正しい記憶が戻ってきつつある。
焦った仁良は、証拠さえなければいくらでも言い逃れができると、やっきになって証拠品の銃をさがしまくる。自らも106ロイミュードと融合して進化態になり、ハートを差し向けることで、進ノ介も抹殺しようとした。
しかし、その目論見は失敗に終わり、進ノ介達を罠にかけようとしたことで、かえって仁良が英介を殺した真犯人だとばれてしまった。

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進ノ介「どうして…どうしてそんなことで人の命が奪えるんだ!?」
仁良「泊巡査、最初から仲間に好かれているお前には決してわからんよ!人はみんなこの通り、化物と呼び合う心を持っているんだ!」
進ノ介「…この世界はそんな人間ばかりじゃない!!…仁良!お前を逮捕する!!」

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進ノ介と仁良、どちらも見ていたのは同じ英介。まっとうで、誰からも好かれて、心の底から警察官だった英介。
それなのに、相棒の方は嫉妬でみにくくゆがみ、衝動で殺人を犯す警察官に。
息子の方は父の仇をあくまでも「逮捕」しようとする、まっとうな警察官に。
同じ人間なのに、この違いはどこから起きるのか。
人の心の中に潜む相反する部分を、わかりやすく真っ二つに分けた形で見せてきました。
私としては進ノ介のようにありたいと願いつつも、仁良の方に共感する部分も大きくて、ちょっと辛いところ。ただ、英介を撃ったのはあくまでも衝動的な行動。仁良が、英介に対する嫉妬を早いうちからはっきり自覚して、コントロールできていれば、こんなことにはならなかったのに…とも思う。だいそれたことを仕出かした割には、心根はどこまでも小物。基本的にはやることなすことこ狡くて、セコい。まさか自分が殺人を犯すなんて、あの瞬間まで思っていなかったんだろうな。自分の中にある負の感情を認めずに押さえ込もうとするから、突然感情が噴出してしまうんじゃないかなあとも思ったり。

今回はブレンに間一髪で助けられましたが、次回は開き直った仁良が、いよいよ進ノ介と全面対決。
さて、彼は大物へと超進化できるのか?

*詩島剛

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剛『今更また仲間ヅラもできない。まずはこの蛮野博士の頭脳の生かし方を探るんだ』

父親の蛮野博士のデータが入ったタブレットを奪うためとはいえ、散々進ノ介やチェイスを痛めつけ、進ノ介を見殺しにさえしてしまった剛。いまさらどの面下げて戻れるかと、剛は自覚している。
ひとり別行動を取り続ける剛は、タブレットに向かって話しかける。

蛮野博士「詩島剛…知ってて助けたのか?私のことを」
剛「もちろん全部知ってるさ…父さん」

剛はどんな気持ちで「父さん」と呼びかけたのか?
蛮野本人ですら、剛が自分を父親だとわかっていることを知らなかった。霧子、剛とは幼いころに別れてそれっきりなのかな。どんな事情で、家族と離れたかはわからないけど、たぶん、剛にとって蛮野博士は、自分達家族を捨てた男。それでも父親というものに特別な感情を抱いているのか、単に蛮野を罪悪感で縛るためなのか?剛の口調からはそれはわからない。
剛はこのタブレットを使いこなせるのか、それとも翻弄されてしまうのか?

一方、剛が姿を見せないことを心配する進ノ介と霧子にチェイスは言う。

チェイス「心配するな、霧子。剛には剛の信念がある」

剛が1番忌み嫌っていたチェイスが1番剛のことを理解しているとは…皮肉なものだなあ。

*ロイミュード

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前回、超進化態になった001を目の当たりにしたハート達。自分もはやく超進化態になりたい、そんなエゴが徐々に剥き出しになってきました。

ハート「本当によく生きていてくれた、泊進ノ介。フリーズには悪いが、彼を喪った悲しみよりも、お前とまた戦える喜びの方が上だ!」

仲間の死よりも、自分を超進化させてくれるであろう進ノ介と再び戦えることを喜ぶハート。

メディック「あの力、私がハート様に差し上げましたの」

001がやられて、戻ってこざるを得なかったブレンに対し、ハートに超重力の能力を与えることで、早速自分の優越性をみせつけるメディック。

ブレン「お前は愚劣で卑怯で最低な人間だ!だがそれさえも利用してやる!大切な切り札を奪われ、さらに001まで敗れた。だが私はうろたえない!危機の時こそチャンスと考えよう。…あの黄金の輝きを手に入れるんだ!私も超進化態に…!そして約束の数のひとりに!」

仁良を唾棄すべき人間のクズとして嫌悪しながらも、利用して超進化態になりたいと切望するブレン。
そして、ヘタをうって進ノ介に正体がばれてしまった仁良を切り捨てようとしたが、彼の英介に対する強烈な嫉妬心を知り、ブレンの気は変わった。
この男こそ、私を超進化態へ導いてくれる!
進ノ介達に先回りして仁良の証拠品である銃を手に入れたブレンは、彼の前でその証拠品を手放し、目一杯の親愛の情を。ぎゅうっと仁良を抱きしめる。

仁良「あ…え~…?」
ブレン「嫉妬!泊英介への激しい嫉妬!ああ、今分かりましたよ、あなたに力を貸そうと思ったその訳が!」

うわー、ブレンってば極端!106ロイミュードを進ノ介の戦いで失った仁良に、うきうきと自ら融合して進化態になることを申し出る。仁良はふたたび融合進化態に…と思いきや、仁良の身体がはじかれた!
ブレンの身体が黄金に輝く。まさかのブレン、レギュラーの中で1番はやい超進化態に!
さて、メディックに虐げられてきた(?)ブレンの下剋上がみられるのか、それともあえなく001のように退場するのか?ブレン、君には雑草のごとく強くたくましく生きて欲しい…と願いつつ、次回へ!

*今回の仁良さん

それでもなんでも、私…仁良さんが好きなんです…。

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というわけで、ねっちょり。

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第17話 さようならスターニンジャー!な感想

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例年ではこの時期に追加戦士が投入されるものですが、なんと投入されるどころか、追加戦士のはずのキンジ・タキガワが故郷に帰ってしまったでござるの巻。手裏剣戦隊ニンニンジャー 第17話。えー?

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今日も元気に天晴と八雲は、道場でキンジと『お命頂戴』。右へ左へちゃんちゃんばらばら。
八雲「どうした!キレがないな!レーナニキヌタ!」
旋風パパが巻き添えをくらい、たぬきの置物になったり。

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そこへ、凪と霞ちゃんを引き連れて、風花ちゃん登場!
フライパンをおたまで叩きながら、「はいはーい!今日の『お命頂戴しやす』はここまでー!」と高らかに宣言。
『お命頂戴』は朝の8時から夕方6時までだったもんね。
エプロン姿が可愛らしいのう。今日の夕飯は風花ちゃん作なのかな。まあ嬉しい!こんなジャーマネにレモンの蜂蜜漬けとか作ってもらいたいのう。うっとり。

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戦い済めば、俺たちは仲間だぜと
言わんばかりに親しげにキンジの肩を抱く天晴。命のやりとりを毎日やってるうちに、もうすっかり仲良しさんに…。

天晴「いつもより勢いなかったじゃんか!疲れてんのか?」
キンジ「…そんなつもりはございやせんが…」

ってすっかり『お命頂戴』が爽やか部活化しとりますがな。試合の後の反省会は大切だね。
しかし、キンジはやはり元気がない。とぼとぼと道場を後にする。
凪と風花が天晴達の散らかした道場を片付けるのも、もうすっかり手慣れた様子。うん、一年坊主は球拾いだね。凪は散らかした物の中に、キンジの家族の写真を見つける。

風花「スターさんのお父さんとお兄さん、亡くなった…て言ってたっけ」
凪「大事なものだよね。追いかければ間に合うかな?」

後を追っかけていった凪は、キンジの『お命頂戴』弟子入り期限が明日だということを知る。

タキガワ、部活…じゃないや、『お命頂戴』やめるってよ。

キンジはいい奴だし、なんやかんやで妖怪退治の時はいつも助けてもらってる。なんとかしてやりたいけど、わざと負けるのもなんか違う。
それぞれが考えた結果、みんなが同じ結論に。
最終日はキンジと全力で決闘する!

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示し合わせたわけでもないのに、みんな朝から勝負服で、果たし状を持って集まる。それぞれの思いを込めた果たし状が性格をあらわしていて、楽しい。
天晴は豪快すぎる殴り書き。
霞ちゃんは親展のハンコを押すあたり、冷静で確実。抜かりない。
凪は無個性ゴシック体Word打ち。フォントくらい筆書体にしたら?とも思ったけれど、周りに合わせる凪らしいといえば凪らしい。
風花ちゃん…、それ表書きなかったら完全にラブレターや!廊下で霞ちゃんと目があって慌てて隠したのを見て、おばちゃん完全に1人だけ果たし状じゃなくて、ラブレターでしたー的なオチがくるかとドキドキしたよ。
そして八雲はカリグラフィーの書体が流麗な横書き果たし状。パーティーの招待状ですね、それ。

しかし何がすごいって、果たし状だけ見せられても、視聴者には誰が書いたのかすぐにわかってしまうところ。
もう完全にそれぞれのキャラが立っている。これって割とすごいことよ。

それぞれウォーミングアップをしながら、キンジの登場を待つ5人。しかし、いつまでたってもキンジは現れない。皆が変だな…と思い始めた頃、キンジはひとり海辺で妖怪ウミボウズの罠にかかっていた。

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前日の夜にキンジは改めて九衛門から誘いを受けていた。

九衛門「僕の弟子にならないかい?っていう話だけど、返事を聞かせてくれるかな?」
キンジ「その前にひとつ聞かせてくださいやし。お前さんは終わりの手裏剣の本当の力ってぇのを知ってるんですかい?」
九衛門「もちろんだよ。世界を一度終わらせ、新たな世界を始めさせる能力。それこそが終わりの手裏剣の本当の力だ」

終わりの手裏剣の力は思っていたより強大。まるで鎧武の黄金の果実みたい。なるほど、終わりの手裏剣を手にしたものは世界の覇者となることができそう。
さらに九衛門はたたみかける。

九衛門「伊賀崎の者じゃない君に、彼はラストニンジャの称号も、終わりの手裏剣も渡さないよ…で、返事はどうだい?」
キンジ「…一日だけ待ってもらえやすか?」

そんな九衛門の影での行動を見透かしているかのように、晦はニンニンジャーに気づかれないよう、妖怪を発生させ、スターニンジャーだけをおびき寄せ、罠にかける作戦に出た。…て、ガマガマ銃とスターバーガーの妖怪探知機能の違いを知っているあたり、晦様すごい。
ウミボウズの能力は、発生させた霧の塊の中に人間が入ると、その人間の最も恐れた過去の体験の幻がみえるというもの。霧に巻かれた人間達は恐ろしい経験の再現に苦しみながら海へひきずりこまれて行く。
駆けつけたキンジも霧に巻かれてしまった。彼の目の前で父親と兄・レイジが幼い自分を庇い、狼男に殺された経験が再現される。

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「父さん…兄さん…行かないで下さいやし!」

ガマガマ銃ではなく、旋風の情報網で妖怪の出現を知ったニンニンジャー達が遅れて駆けつけると、狼男へ向かって行く父親と兄の幻を追いかけ、キンジは海にはまっていく真っ最中。しかし、外からはキンジの身になにが起きているのかわからない。

霞「おそらくそのもやの中は、妖術の世界です」
八雲「闇雲にはいれば、それこそ妖怪のおもうつぼだ」
風花「じゃあ、なにか対策はあるの?」
霞「そんなものは、ありません。ですから闇雲にはいっちゃいましょう!天晴君からどうぞ?」
天晴「おう!任せとけ!おっしゃー、いくぞー!」

凪「…霞ちゃん…今、たかちゃんで実験したよね?」

……にっこり微笑む霞ちゃんが黒い…黒すぎる。また、なーんの疑いもなく先陣を切っちゃう天晴のお人好しっぷりがもうね。今現在、霞ちゃんの黒さに気がついてないのって、天晴だけじゃん。君はもう少しだけ周りを見よう。

天晴「やばい…ピーマン…」

そして、天晴は目の前に広がる大量のピーマンを目にして脂汗だらだら。しかし、天晴の1番怖かった経験がピーマンってorz。この子どんだけメンタル単純なのよ。
天晴のあとからそーっとくっついてきて、だいたいの状況を理解した霞ちゃん達は、皆で、こわくなーい、こわくなーいと自己暗示をかける。すでに術中にハマってしまっている天晴には、霞ちゃんが暗示をかける。

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霞「天晴くん、青椒肉絲なら食べられますよね?」

途端に、天晴の前にあるピーマンが青椒肉絲に変化。

天晴「…うまい」

というわけで、天晴君、青椒肉絲をペロリとたいらげ、過去の1番怖い体験をあっさり克服。肉さえあれば、トラウマもオッケーなのか…。天晴、これでもう怖いもんなしじゃん。超メンタルつよい。

そんなこんなでキンジに追いついた天晴達はキンジの過去の経験を一緒に見ることになる。狼男の手にかかり、その場に倒れるキンジの父と兄。
呆然と立ちすくむ天晴達に、キンジは自虐的に告白する。

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キンジ「父と兄に守られた命…それがあっしの過去でございやす。あっしはあの過去に縛られておりやす…そのせいであっしの心は揺らぎやすい」
たぶん、キンジはどこかで失ってしまった父親や兄のような存在を求めて、追いかけている。
そう考えると、父親のような強さを持っている好天に憧れ、弟子入りをしつこく希望したり、最初のうちかいがいしく天晴達の世話を焼いた訳もなんとなく腑に落ちて来る。
キンジは、親しい態度で自分を受け入れてくれる存在に弱いのかもしれない。
親しげに弟子入りを呼びかけてきた九衛門にぐらついたのは、兄のような存在に感じられてしまったからなのか。

キンジ「こんなあっしに弟子入りする資格はございやせん!!」

ところが、天晴達はそんなキンジを、家族同様に一緒に戦おうと受け止めてくれた。

風花「揺らぎやすい心なら鍛えるだけだよ、私達と一緒に」
天晴「そうだ。一度ラストニンジャ目指したんだから、じいちゃんに弟子入りするの最後まであきらめんなよ」
霞「私たちが、ひとつしかないラストニンジャの椅子を争っているのはたしかです。でも互いを高めあうには1人でも多い方が、いいと思います」
八雲「あいにく俺たちも、あんたに勝つのが試練なんだ」
凪「一度乗った船なんだから中途半端におりちゃだめだよ」
天晴「さっさと妖怪やっつけて、今日はぶったおれるまで『お命頂戴』やろうぜ!」
キンジ「皆さん…ありがとうございやす!」

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家族同然に受け入れてもらったキンジは、皆で力を合わせて妖怪ウミボウズの術を破り、倒した。

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キンジ「いいんですかい?あっしに背中を預けて」
天晴「当たり前だろう?頼りにしてるぜキンちゃん!」
キンジ「キンちゃん?なんでございやすか、それは?

天晴「ようやくなんて呼ぶか決めた!隙あり!」

妖怪との戦いの最中でもちゃっかり『お命頂戴』!
それは、彼らがお互いの強さを信用しているところから出てくるコミュニケーションのようでもあり。
ラストニンジャを目指して、彼らは刺客と標的の関係。だけど仲良し。不思議だけど、妙に清々しい関係だなあ。
そして、彼らの間に出来た新たな絆が、新しいオトモ忍、サーファーマルを操る忍シュリケンを生み出した。

戦い済んで、いよいよキンジと天晴は弟子入りを巡って真剣勝負…てときに、好天じいちゃんが間に入り、2人の剣をカレーポットで受け止めた!

好天「スターニンジャー!約束の一ヶ月は昨日で過ぎたはずであろう?約束は約束じゃ。弟子入りはあきらめよ」

え?約束は今日までじゃ?といぶかるキンジに好天はさとす。

好天「さてはお主…アメリカ時間のままじゃな?」

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どひー!でたよ。中学地理で1番わけわかめだった日付変更線!
東京が6月28日の午前1時なら、アメリカのデンバーは6月27日の午前10時ってやつだ。現地についたら時計の時間は直すけど、日付は1日進ませたりするのをつい忘れちゃうんですよねorz。これは盲点でした。キンジは野宿らしいから、テレビとかも見てなかっただろうしなぁ…。

紙テープで皆に見送られ、サーファーマルで故郷にむかって船出するキンジ。きょーおのひはー、さよおーなぁらー、まーたーあーうーひまでー♪

霞「お爺様はどうしてそこまで頑なに弟子入りを拒まれるのですか?」

キンジへ出した課題が、弟子入りを諦めさせるためのものだったと気づいた霞ちゃんの声はさすがにキツい。好天じいさん好き好きの彼女には珍しい。

好天「十六夜九衛門…その昔、奴はわしの弟子だった。やつに教えたのはわしの過ち。それ以来、わしは弟子をとらぬことに決めておる。スターニンジャーにはすまぬがな…」

十六夜九衛門と好天の確執を知ることになった孫達。うーん、キンジを弟子にしないことに対して納得いったのかどうか。
しかし、キンジは最新のサーファーマルというオモチャを餞別に持って行ってしまっているので、当然近いうちに戻ってこないとバン○イ大激怒なわけですが。
弟子入りは好天じいちゃんにきっぱり断られちゃうし、九衛門には弟子入りを誘われて返事を保留にしたままだし、どんな形でキンちゃんが復帰するのか想像しづらい。さてどう来るか楽しみ。

~おまけ~

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うとうとして、がくっとなるロデオマルが可愛い。オトモ忍って、ちゃんと夜寝るんだ!

ラブ&ピース ネタバレなし感想…?

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「ラブ&ピース」2015年 117分 日本
監督・脚本 園子温 特技監督・田口清隆

感想言いたいけどおー!言うとネタバレになっちゃうんで言えない!こういう映画こそ成功して欲しいと切に願うので、ぐっとガマンする。
今年は「新宿スワン」「みんなエスパーだよ!」など新作公開ラッシュな園子温監督が、まだまったく名前が知られていない25年前に書いた脚本。今回やっと企画を拾ってくれる会社があって、今回の映画化にこぎつけたそう。↓園子温監督インタビューはこちら。
http://movies.yahoo.co.jp/event/guide/spring/2015/interview/01/

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今度の園子温監督映画は、なんとびっくりΣ(゚д゚lll)子どもと一緒に観られる…というか、こどもと一緒に見て欲しい映画なんだぜ!
園子温監督なのに、エロなし、死人なし、スプラッタなし!
それなのに、長谷川博己演じる主人公・鈴木良一はクズ!途中100回位殴りたくなるようなクズ!もうそこは間違いなく園子温映画なのです。

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対するもう一人の主人公である亀は可愛い、ひたすら可愛い。あまりのけなげさにもう涙が止まりません(私はもともと涙腺の蛇口が壊れてるので、普通の人は5割差し引いて考えてくださいね^^;)。
うちの旦那は、なぜ亀のソフビを売らないのお!?って映画館のショップでひっそり叫んでました。
さて、ここは特撮ブログってなわけで、特技監督、田口清隆さんの名前が気になってる方も多いのではないかと。はい、よかったですよー!

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というわけで、パンフレットの園子温インタビューから、皆様の食指が動きそうなとこを抜粋。
「特技監督の田口清隆くんが参加してくれなければ、ここまで完成度の高いものにはならなかったと思います。(中略)今回は『消し』のためにCGを使ってるくらいで、基本は特撮です。CGならアメリカに負けるかもしれないけど、反対に特撮文化のすごさを見せてやろうって。だから、ほとんど現場で作り込んであります」

「(地下道は某スタジオに穴を掘って作ったと聞きましたが、ああいうところって掘ってもいいんですか?という記者の質問に対して)いや、だめですよね(笑)。穴をほって大量の水を流していたら、何処かが決壊してスタジオ中が水浸しになるという大惨事も起きましたけど。
地下道の人形達は小さい頃に観た人形劇のように、あえてマリオネットを操る線は消しませんでした。あの糸にはノスタルジーがあるから消さないようにしようって」

たくさんの人形達が生きているように動くシーンがあるのですが、全部操演でやってるんです。意地でもCGは使ってない。もちろんぎこちないんですが、それがオモチャらしい味になっています。
「TOY STORY」はすごく面白かったけど、あんな風に滑らかにオモチャが動くのはなんだかな…とうっすら思っていた方は必見です。
では、田口清隆特技監督のインタビューから。

「本物のカメはなかなかちゃんと動いてくれなくて、本編のマスターショットを撮るだけでそうとう時間がかかったんです。たぶん自分の作品だったら、あきらめていたかもしれません。でも園さんは『田口くんが欲しいと言うから絶対撮る』と現場で宣言して、時間を掛けて撮影したんですね。撮りたい画は最後まで突き通して撮る、肝っ玉みたいなものは本当に凄いなと思いました。今回園さんと一緒にやって1番勉強になったところです」

他にもどうやってこの画を撮ったか、技術的なネタバレをたくさんしているインタビューなので特撮好きならパンフは必見!でございます。相変わらず、田口監督、特撮のこととなると熱いなー。

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手触りとしては、ティム・バートン監督の「バットマンリターンズ」がかなり近いかしら?あの映画のペンギン男が好きな方、いかれた長谷川博己が好きな方、ちょっとせつなくて、綺麗なおとぎ話が好きな方、とにかく特撮で街をどっかんどっかん壊して欲しい方、なんか日常がうまくいかなくて鬱々としたものを抱えている方、是非ご覧になってみてください。

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第18話 八雲とスターとCARLYな感想

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凪「こんな時、サーファーマルがあればビームを避けられるのに!」
八雲「あれはじいさんがスターにあげただろ?」
天晴「あーーー!やべぇ!手裏剣渡しそびれてた…」

天晴、餞別にキンちゃんに渡したサーファーマルの忍シュリケン渡しそびれてたし!

天晴「とりあえず呼んでみるっきゃねえ!」

ハワイから呼んじゃおうって天晴の傍若無人さがもうね。清々しいくらい、その場の勢いだけで生きてるひとだね。

凪「ええ?だっていまハワイだよ?」

ひでーよ、休暇中に呼び出しかけんなよ。
キンジの休暇を気遣う凪の常識的な発言にちょっとなごんだ。

天晴「ああ…来た!」
キンジ「ええ?なに?なにがおこってるんでやんすか?」
天晴「キンちゃーん!」

てけてけてけてけてけてけ♪
ベンチャーズなBGMと共に、さっそうとサーファーマルと合体してシュリケンジンサーファーに!
て、キンちゃんと先週、感動的なお別れをしたと思ったら、もう強制送還かよ!しかも、ハワイから数十秒で来られるって時速何ノット?

キンジ「これは…どういうことでやすか?」
天晴「いいから!あいつをやっつけるんだ!」

ドラマもへったくれもない超力技な追加戦士の帰還劇にしばし呆然、手裏剣戦隊ニンニンジャー第18話感想!

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戦闘中のコックピット内で、バカンスモードでくつろぐスターニンジャーさんが、モーターショーのコンパニオンみたいで、ちょっとなごんだ。

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サブライター毛利亘宏氏、2回目のターン。毛利さん、1回目は慎重に滑り込んできたな…と思ってたら、2回目は不思議コメディニンニンジャーワールドにすっかり馴染んでいたでござる。うちの旦那は、今回の脚本は下山さんだとすっかり思い込んでいたよ。

そんなわけで、イギリス暮らしが長かった(?)加藤・クラウド・八雲君、イギリス紳士魂爆発の巻。
サブ・タイトルからして『八雲の愛した妖怪』。007シリーズの1タイトル、『私を愛したスパイ』のもじりですよねぇ。途中でも「芝刈り機は2度壊れる!」って叫ぶし。これは『007は二度死ぬ』のもじりですよねぇ。
007ことジェームズ・ボンドはイギリスの英雄にしてイギリスの寅さん…なのか(かどうかは全く知らない)。

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今回の妖怪はオトロシ。プライドの高い八雲が、初めてイージーな敵じゃないな…とつぶやいた相手。
オトロシの能力は、短時間ではあるけれど、オトロシビームを浴びせた相手を完全に下僕として扱えること。
まずは、天晴が餌食に。

オトロシ「やつらを倒せ!」
天晴「オトロシ様の…ためなら」

ビームを浴びた途端声音も変わり、仲間に容赦無く襲いかかる。
が、すぐに効力が切れて、天晴はその場に昏倒。次に風花がビームを浴びる。

風花「オトロシ様は…私が守ります」

おお!声の低い風花ちゃんもなかなかアダルトでいいね!…と思う間もなく、やはり、風花ちゃんも操られて、仲間に忍術を次々と浴びせる。
風花ちゃんは倒れている兄に向かって火炎の術を!天晴の身体は炎に包まれ、霞達があわてて炎を消しに走る。

天晴「あついなこれ!燃えてきたー!!」

…天晴まさかの復活。とことん丈夫な子だな。

伊賀崎兄妹が順次操られたことで、オトロシビームの効力は短く、一人が操られている時は他の人間を操れないことが判明。

天晴「操られるなんて不覚だ…皆!もう一度行くぞ!」
風花「待って!お兄ちゃん!考えなしで行ってもダメだって!!」

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ドスの効いた風花ちゃんのお叱りが愛しい…。
策士、霞ちゃんにより、作戦が立てられる。1人がオトロシビームに操られて、それを天晴が相手をしている間に、他の3人がオトロシ攻撃に専念するというもの。
では、誰がオトロシビームを浴びるのか?

八雲「その任務!おれが引き受ける!」

珍しく冷静さを欠いた八雲を霞ちゃんは不審に思うも、八雲をオトリにする方向で、作戦を決行。
しかし、八雲はいったん昏倒した後も、操られているまま。
オトロシに向けられた皆の攻撃を防ぐと、とまどう天晴達を蹴散らして、その場からオトロシを逃がした。

八雲「オトロシ様には傷一つつけさせん!」

そのまま、八雲はオトロシと行動を共にすることになる。ここからオトロシと八雲のしっぽりタイム。夕暮れの神社で八雲はオトロシの身体をあん摩。
八雲がオトロシの身体を優しくまさぐる。

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オトロシ「う…うう…いったいぞ!こら!…はあ…いいぞ」

八雲の手に何か尖ったものが触れた。オトロシは八雲の手をはねのける。

オトロシ「そこはいい。次は腰を揉め。腰だ!」
八雲「強さはいかほどで」
オトロシ「優しく!やさーしくな!…そう、もっとやさしく…ああ、いい!いいぞ…ああ…!」
八雲「…CARLY…」

セリフだけ抜き出すと、なんかアレな雰囲気ですが…。あん摩ですからね!あん摩。誤解なきよう。

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八雲「俺はCARLYを…オトロシ様を守り抜く!」

そして、再度の闘いの最中、霞ちゃんはオトロシの正体が八雲ご愛用の芝刈り機CARLYであることを見抜き、八雲にぶつける。

霞「あなたは…操られてなんかいませんね。あの妖怪のもとになったもの…それは八雲くんの芝刈り機ですよね!」

八雲「…ほっといてくれ!霞姉!」

青春ドラマのごとく走って逃げる八雲。

霞「ほっとけません!」

追いすがる霞ちゃんたち。
そしてひとり放ったらかしにされるオトロシ!

オトロシ「ええ?そうなのぉ?」

オトロシちゃんも大ショック!でろんとテラスの縁に寄っかかったままのオトロシが、悲しくも愛しい。

ここから、八雲の告白タイム。

霞「あの芝刈り機は八雲くんにとって、とても大切なものなんですね…」
八雲「…ああ。あれはおれがハイスクールに入学した時に、マミーからプレゼントされたものだ…」
天晴「たかが芝刈り機にそこまで…」
八雲「されど芝刈り機!!芝刈り機は…イギリス人の誇りだ!!」

どーん!八雲の心の叫び!
芝刈り機への愛が重すぎて、皆受け止めきれない!

風花「やっくんイギリス人じゃないし」
凪「うん」

風花ちゃんと凪、冷静なツッコミありがとう。うん、八雲くんはどこからどう見ても日本人だよね。

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ついていけない皆の空気をよそにひとり苦悩する八雲はついに決心を固める。

八雲「今俺はどっちが大切か選ばなきゃいけない。これはイージーな選択じゃない…だが…覚悟は決めた!」
オトロシ「理由はともあれ、俺様の味方ならそれでいい!芝刈り機を守りたくば、忍びのものどもを
倒すのだ!」
八雲「断る!」
オトロシ「お前の芝刈り機がどうなってもいいのか?」
八雲「かまわない!俺は…俺は…芝刈り機をあきらめる!!」

オトロシちゃん…可愛い八雲に見限られて、さらにショック!
たくさんのジュッカラゲを引き連れ、闘いを挑むも、オトロシビームを八雲の鏡花水月の術で跳ね返され、自分であびてしまうことに。
どーんどーんどーんと自分でジュッカラゲ達を倒した挙句、ためにためた八雲の必殺技で斬られてしまったのでした…。

八雲「…さよなら、俺の芝刈り機…」

しかし、八雲は諦めきれていなかった!巨大戦に突入したあと、7時53分というぎりぎりの時間に召喚されたキンジにダメもとで訊ねる。

八雲「あ、そうだ!スターなら妖怪とモノを分離する方法を知らないか?」
キンジ「…封印の手裏剣を狙えば分離できる…かもしれやせんね」

あん摩の時に指先に触れた手裏剣の位置を八雲は思い出し、見事手裏剣と芝刈り機の分離に成功。
闘い済んだあと、八雲はごきげんで芝刈り機を使って庭の手入れを。…これ、どこのおうちの庭?

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キンジ「ではあっしは…そろそろ国へ帰りやす」
八雲「なあスター…お前もあきらめることないんじゃないか?」
キンジ「え?」
凪「そうだね」
風花「ねえ、みんなでおじいちゃんに頼もうよ」
キンジ「頼むって…なにをでございやすか ?」
天晴「キンちゃんの弟子入りに決まってんだろ!」
霞「きっとおじいさまもわかってくれます」
キンジ「ぼっちゃん、お嬢ちゃんがた…かたじけない!よろしくお願いいたしやす!」

そして、キンジもあらためて皆に引きとめられ、ビザの問題とか明らかに不法入出国だとか大丈夫なのかちょっと心配だけど、とりあえず日本に残る決心をし、めでたしめでたし。

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ものすごくぶっとんだ力技な内容でしたが、みんなが真剣に大真面目にお芝居してくれたことと、アカとアオのガワと生身での戦闘両方を素晴らしくカッコ良くみせてくれたおかげで、大爆笑な一編に。
加藤監督、こういう笑いを誘うテンポの作り方が、回を追うごとに上手くなっていってる感じがあります。そしてサブライターの毛利さんもニンニンジャーの世界をしっかり掴んだ感があり、もう安心してどっぷり楽しみました。

唯一心配なのは…。
OPでもサーファーマルのカットが
入ってましたが、キンちゃん、ここしばらくはサーファーマル推し?ロデオマルちゃんしばらく出番ないの?ロデオマル…スネないといいんだけど。

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次回は天空オトモ忍登場か?第2弾オモチャ攻勢きてるなあ…。山形ユキオは相変わらず色黒いなあ…。

仮面ライダードライブ 第35話 仁良さん、ブレンさん最強コンビな感想

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進ノ介「ネコの仔一匹出る隙間なしか…さすが警察だ」
ベルトさん「感心している場合かね?」
進ノ介「ああ、ベルト…え!?」

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キュートな丸いボディに左腕にデコトラ、右腕に フッキング・レッカー、すねはソーラーちゃんとランブル・ダンプ、足にはマッシブ・モンスターとローリング・グラビティ! どどんとボルテスベルトさん登場、仮面ライダードライブ35話。
これさ、腕がモンスターとソーラーちゃんで、すねにレッカーとダンプ、足にグラビティとデコトラの方がパワーバランスよくね?どこのパーツをやるかをめぐって、シフトカー同士で小競り合いがあったと思われる。モンスターってイマイチ要領悪い子のイメージ…。重いでしょう、そのポジション。

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すべてが進ノ介にばれて、ある意味吹っ切れた仁良課長、これまた超進化態になってゴキゲンなブレンと手に手をとって進ノ介を罠にはめたでござるの巻。お話は続くになっているので、今回は簡単に。

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進ノ介「諦めろ!もう逃げられないぞ、仁良!」
仁良「俺は捕まらねえよ。絶対にな」

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しょっぱなに今回の肝になる籠城事件のさわりから。
緊急配備で狙撃手などが取り囲む中、追い詰められた仁良が特状課に籠城した…とみせかけて。そこから話は籠城事件発生20時間前に巻き戻って、事件発生までの流れを追って行く。
最後の最後で仁良さんの大逆転!仁良さん、さすが腐っても一課課長。すっごくおちゃらけているように見せかけながらも、巧みに各方面に根回しして特状課を追い詰めていくところは、上層部と癒着して出世しようとした仁良課長らしい。


*35話の事件

前回あと一歩のところで、仁良を逮捕しそびれた進ノ介。さらに仁良の犯罪を立証する重要な証拠品も一足先にブレンに持ち去られ、既にいろいろ警察内部にも根回ししていたらしく、仁良を英介殺害犯として立件できない。

仁良は当時の事件関係者を狙ってくると睨んだ進ノ介は、英介が守った少女、ゆかりちゃんの退院日に、チェイスと共に彼女の護衛につく。
案の定、ひょうひょうとした態で、仁良らしき融合進化態が現れる。
進ノ介たちに待ち伏せされたにもかかわらず、ひどく上機嫌な仁良。それもそのはず、仁良はブレンと新たに融合していた。チェイサーとタイプ・トライドロンで迎え撃つも、力は拮抗しているか、ブレン達の方が少し上。進ノ介達のみならず、建物のかげにいたゆかりちゃんも目ざとく見つけて、ブレンの触手で縛り上げる。
が、駆けつけた剛の攻撃でさすがに不利と感じたか、仁良の融合態は退却。チェイスはゆかりちゃんを家まで送るが、彼女の腕に残る触手の跡が気になり、シフトカーを護衛につける。
一方、仁良の足取りを追うために特状課にいったん戻った進ノ介は、突然の仁良と、機会生命体専門家・能見としてのブレンの記者会見を、特状課の皆と一緒に見ることになる。

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仁良「12年前に発生した、英都銀行南久瑠間支店における強盗殺人事件。真犯人は、国家防衛局長官、真影壮一でした」
ブレン「しかも正体は、機械生命体のリーダー001」
仁良「その恐るべき機械生命体を倒したのが、『仮面ライダー』こと泊進ノ介巡査です」

仁良課長『仮面ライダー』の発音がすっごく小馬鹿にしていて、うわぁ…やな感じ!

ブレン「ですが、真影の残した資料を調べた結果、新たな事実が発覚しました。今回の事件の裏には、機械生命体同士の勢力争いがあったのです…つまり、こういう事です。仮面ライダーは正義のヒーローのふりをして、ひそかに自分が機械生命体のリーダーになるチャンスを狙っていた」
仁良「さらに、その陰謀には特状課も協力していました」

そして、16~20話にわたって描かれた一連の事件での、特状課のメンツとロイミュードの関わりが次々と暴露される。

「証拠はこれです。機械生命体030事件の犯人は、沢神りんなの元恋人。065事件の犯人は、追田警部補の元先輩刑事。072事件では、西城究がまさしく機械生命体の共犯者でした」

視聴者側も、なんとなく事後処理の仕方にもやもやしていた事件の結末に、まさかの総ツッコミ。

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りんなさんは元恋人を助けようとするために、いったんはロイミュードを逃がして個人接触を試みてる。

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ゲンさんは進ノ介と一緒になって、コピー元の刑事が065の存在を知りながら見て見ぬ振りをした責任を、うやむやにしちゃっている。

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究ちゃんにいたっては、072と同居。
それぞれ、罪の度合いとしては、書類送検程度の罪にしか問われないとは思うけれど、すべて事実。しかも傍から見たら、特状課の信用を失墜させるのには充分。

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ブレン「そして、決定的証拠はこれです。新たな銀色の仮面ライダー、その正体は…かつて人々を襲った機械生命体であり、特状課・詩島巡査は、それを知りながら秘密にしていたのです!」

や、これは霧子ちゃんだけじゃなくて、チェイスを迎え入れた時点で皆同罪だけどね。目線を落としてしまう霧子ちゃんが辛い。

チェイス「霧子…」
剛「やってくれるじゃねえか…」

霧子の名前を出したことで、それぞれ別の場所で会見を見ていたチェイスと剛が、それぞれカッチーン!本当、この2人は気が合うのう。

ブレン「これでお分かりになったでしょう。奴らは実に卑劣でおぞましく危険な存在。我々人類の敵なのです」
仁良「特状課は解体!警察の威信にかけ、必ず仮面ライダーを逮捕します!」

以前は、本願寺が仮面ライダーの存在をマスコミにリークすることで、世間を味方につけ、上層部に潰されないようにしました。
しかし、今度は仁良がマスコミ利用。世間を敵にまわして、特状課を孤立させた上で、潰しにかかります。おお!仁良課長、さすが!
会見が終わると同時に、刑事が特状課内に入ってくる。

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刑事「泊進ノ介巡査、及び特状課全員を、機会生命体特措(とくそう)法における破壊活動共謀罪の疑いで逮捕します」

しかも、取り調べはブレンがやるとのこと。根回しは完璧。特状課の皆は力を合わせて、なんとか進ノ介だけを逃がし、留置場にぶちこまれてしまう。

進ノ介「みんな!必ず真実を明らかにして戻る!」

しかし、この動きも仁良とブレンには筒抜けで、想定の範囲内。

仁良「泊進ノ介が逃亡したぞ」
ブレン「では、次の準備をはじめよう」

進ノ介は一晩中逃げ回るが、警察の包囲網は迫ってくる。そこに、ノリノリのボルテスベルトさんが合流。

進ノ介「ベルトさん、その格好どうしたんだ?」
ベルトさん「君を助けにきたんだよ。だが安心した。逃亡者にしては、余裕がある」

進ノ介は、記者会見前に本願寺課長と2人きりで話す機会があった。
本願寺は進ノ介に、英介とは一課の同僚であったことを告げる。本願寺は彼なりに英介の殺害を止められなかったことを後悔し、事件の真相を追い続けていた。本願寺も進ノ介と気持ちは同じ。

本願寺「忘れないでください。ピンチの時には、我々仲間がいるということを」

その言葉が、今の進ノ介の心の支えになっている。しかし、その仲間が今囚われているのも事実。その焦りが、進ノ介の冷静な判断力を鈍らせていた。
タイミングよく、ブレンと仁良の融合態が現れ、お尻ペンペンなどと挑発しながら逃げ出す。挑発に乗って追いかける進ノ介。どこかに誘導されていることに気がつかない。
久留間運転試験場の試験コースに入ったところで、チェイスが進ノ介の加勢に入る。

チェイス「仮面ライダーとロイミュード、お互いに戦うしかないとしても…ブレン、お前たちのやり方はあまりに醜い」

あー、チェイスさん、霧子ちゃんを犯罪者扱いしたことに激おこしちゃってるよ。
進ノ介とチェイスのの怒りの鉄拳が、仁良とブレンを分離させる。

進ノ介「仁良!もう終わりだ!あんたを逮捕する」

しかし、分離して超進化態の姿を現したブレンが進ノ介とチェイスを攻撃。その隙に仁良は逃げ出した。

チェイス「奴を追え。ブレンは俺が引き受ける!」
進ノ介「頼む!」

仁良は嬉しそうに進ノ介を挑発しながら特状課へ。
鬼さんこちら♪と逃げる仁良が、完全に戦隊の怪人ノリなのに進ノ介はアツくなっていて気がつかない。
特状課に誘い込まれた進ノ介は、欲しかった証拠品でもある拳銃の銃口を、仁良に向けられる。そして、仁良に促され、TVで特状課の外の様子を目にすることになる。

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仁良「ここは警察に包囲された。予め俺が通報しといたからな」
TVレポーター『繰り返します。犯人は警視庁特状課の泊進ノ介巡査。あの仮面ライダーです!」
進ノ介「何!?」
仁良「泊進ノ介、お前は罠にはまったんだよ。そして今から一時間後に…死ぬ」

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籠城事件の中継をスマホで見て、助けにいこうとする剛だが、ハートがタブレットを取り戻しに現れる。

ハート「それは返してもらおうか。とても重要なものなんだ」
剛「断る…と言ったら?」
ハート「力づくで奪うさ」
剛「だよなあ!」

お互いに変身する剛とハート。勝負の行方は?

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ブレンを食い止めていたチェイスは、超進化態を前にして敗れる。

ブレン「この場で永遠に眠らせてやってもいいが、まだお前にはしてもらいたい役目がある」

なおも追いすがるチェイスを圧倒的な力でその場に昏倒させると、ブレンはその場を立ち去る。

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ゆかり「うそ…」

街頭のオーロラビジョンで籠城事件を目にしたゆかりちゃんは、ふいに腕の痛みを覚えてその場に倒れこんでしまう。腕のブレンの触手の痕が怪しく光り出す。

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そして、特状課の面々は、留置場に閉じ込められたまま。霧子は3人の仮面ライダーの身を案じる。



ブレンと仁良の策によって、見事に仮面ライダーサイドは八方ふさがりに。チェイスとゆかりちゃんにも何か仕掛けられているようだし、この絶望的な状況からの起死回生はあるのか?おお!これは楽しみ。

*おまけのブレン

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「メディックぅ、これからはブレン”様”と呼べ!」

うっきうきで、今までの恨みを晴らすべく、メディックちゃんをこてんぱんに叩きのめすブレンさんが、面白すぎ。

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ハート「ついにお前も進化したのか。友として…嬉しいよ」
ブレン「すべてはハート、あなたの理想を実現するためです!」

さりげなく止めに入ったハート様への、うっとりした声がたまりません。

砂浜に這いつくばって、ブレンを睨みつけるメディックにむかって、ブレンさんぴょーん!カエルのようにはいつくばって、しげしげとメディックの顔をながめる。

ブレン「その顔がみたかった!私に嫉妬するその顔が!…次は泊進ノ介の番だ」

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楽しそうでなにより!
でも、進ノ介殺しちゃったりしたら、ハート様怒るんじゃないの?そこんとこちょっと心配。大丈夫かしら?

手裏剣戦隊ニンニンジャー 第19話 山形ユキオな感想

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さて、特撮ファンにはガオレンジャーのOPでもおなじみ、歌手、山形ユキオさん、役者として登場!熱いなこれ!

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…と思ったら、オープニングクレジットが豪快。『謎のオッサン 山形ユキオ』って…。『謎のおじさん』でも『謎の男』でもない『オッサン』!でも、実際みたら、『オッサン』としか形容しようのない役柄。つーか『オヤジ』。

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霞ちゃんにおじさま、って呼ばれてデレデレしてお酌をお願いするセクハラおやじ…やたら似合うな…。
しかし、山形ユキオさん見事なくらい赤銅色ですね。あまりの見事な色に、元からの色黒なのかメイクなのか、ちょっと悩んだ手裏剣戦隊ニンニンジャー、第19話。
ワタクシ一度、街でこの方とすれ違ったことがあります。
もともと私、近眼なので、有名な人とすれ違ってもわからず終いで、連れにあとから「今の○○さんだよねー」と言われて、しまったと思うことがほとんど。が、山形ユキオさんは一発でわかりました。すげー存在感。勇気出して声かけりゃよかったーorz。

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さて、いよいよやってきました、2クール目恒例の試練&パワーアップ回。
2クール始めに示された課題は主に以下の2点。

1・追加戦士、スターニンジャーの正式な弟子入りを好天に認めさせること。
2・天空のオトモ忍を手懐けること。

どうやら、これらの課題と、ニンニンジャー達のパワーアップを、まとめてこなす方向にいきそう。今回は前編なので、さっくり内容を追うのみで。

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天晴「じいちゃん、キンちゃんが帰ってきたんだ…頼む!キンちゃんの弟子入りをゆるしてやってくれ!」

キンジの弟子入りを認めてもらおうと、好天じいちゃんに土下座してまで頼み込む天晴達5人。
しかし、じいさんの答えはけんもほろろ。

好天「わしは弟子をとらんといったじゃろう。十六夜九衛門の二の舞を演じるわけにはいかんのじゃ」
天晴「でも、キンちゃんとあの狐野郎、全然違うだろ?」
好天「取らぬといったら取らぬ!わしに意見とは生意気な。ラストニンジャを説き伏せたいのなら、少しでもわしを超えてからにしろ!」

しかし、皆は諦めようとせず、次の一手を考えようと懸命。

風花「正直…打つ手なしって感じ…」
霞「そうでしょうか?おじいさまは、説き伏せるつもりなら、少しでもわしを超えてからにしろ…とおっしゃってました。それって、一点だけでも越えられればいい…とも解釈できます」
八雲「だが、今すぐ越えられる点などあるのか?」

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そんな天晴達の様子に胸をうたれたキンジは、組まないかという九衛門の誘いを正式に突っぱねる。

キンジ「一瞬でも迷ったあっしがばかでございやした!たとえ弟子入りできなくても、伊賀崎の皆さんの敵であるお前さんと組む気はありやせん!!」

スターニンジャーと本格的な殺陣。おお!ここまで動く九衛門は初めてか?ワイヤーを使って、
牛若丸のような身軽さを強調するような振り付けが面白い。

九衛門「君は彼のことを買い被り過ぎだ。実際彼に従わなかったのは僕だけじゃないよ。昔、彼が手懐けられなかったオトモ忍がいたんだ。弟子だけでなく、自ら作り出したオトモ忍にさえ見限られた…、それが、ラストニンジャの間抜けな実態さ」

手を組むことを断られるも、ラストニンジャはお前が思っているほど大した人間ではないよと、キンジの心に楔を打ち込んでおくのは忘れない。
しかし、今のキンジはすでにラストニンジャへの憧れというより、天晴たちへの義理人情で動いているので、あまり効果がないよな…とは思いますが、この情報がたぶん後編のカギになりそう。

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一方、いままで遊んでいたかのようにしかみえない、変化球な妖怪を次々に繰り出していた晦正影。彼は変化球妖怪に対するニンニンジャーの出方を見ることで、各人の特徴、弱点を見抜き、それに対応すべく作戦を企てた。

晦「おやかた様のお力で、上級妖怪を作り出し、忍びの連中を消す。いままで伊賀崎の連中と戯れてきたのは、すべてが布石よ」

牙鬼斬月に伊賀崎の連中との戦いの決着をつけるべく、巨大化も変幻自在な上級妖怪ヌエを出してもらう。
モデルの鵺はもともとサル、タヌキ、トラ、ヘビなど、いろいろな動物を合わせた複合妖怪。
ヌエも工具箱を元にしてあって、次々に便利工具を手にしては、穴を開けたり、ネジを外したりして、目指す相手を破壊しちゃう。
街の破壊を止めにはいったニンニンジャー達も、弱点をつかれて次々と忍シュリケンや一番刀を壊されてしまう。

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一旦退却するも、破壊された武器を前に途方に暮れる霞達に、キンジは提案。

キンジ「あのー、からくり技師・雑賀鉄之助に修理を頼むというのは、どうでございやしょう?」
皆「雑賀鉄之助!?」
キンジ「ラストニンジャ様が考案したオトモ忍を一緒に作り上げた、当代一のからくり技師でございやすよ。…あっしもこの方にロデオマルの組み立てをお願いいたしやした」

がーん!じいちゃん、どれだけ世界に情報垂れ流せば気が済むの!その『I am the LAST NINJYA』って本、ニンジャになる為の重要事項が、ほとんど書いてあるじゃん!つーか、この本を愛読してる世界のニンジャマニアはみんな知ってて、直系一族が知らないことだらけってどうなの?
霞ちゃん、八雲君は英語のハードルそんなに高くないんだから、この本読んでおこうよ。
しかも、組み立てをネットで依頼できるんだ…。グローバルな時代だのう。
ちなみに下町に昔からある某下駄屋さんは、現在日本人向けの売り上げは微々たるもんで、売り上げの大半を海外からのネット注文で賄ってるそうです。
伝統工芸の命綱は海外の日本愛好家。キンちゃんみたいな人たちが支えてくれてます。ありがたいことです。
さて、話をもとに戻して。

キンジ「もしかしたら、天空のオトモ忍のことも知ってる…かもしれやせんね…。なんでも、ラストニンジャ様が手懐けられなかったオトモ忍だそうでございやすよ…」
八雲「じいさんが手懐けられなかった?…なるほど、なぜわざわざそんな言い方をしたのか不思議だったが、そういうことだったのか」
風花「そんなことも本に書いてあるんですか?」
キンジ「いや?…それはー、ええ…きいたような…?」

キンちゃん…隠し事下手だなあ…。
まあ、たしかに、オトモ忍を組み立てる技師なら、天空のオトモ忍のことも知っている…かもしれない。
あと、この時点では一番刀やシュリケン修理の方に頭が行ってて、誰も言及していなかったけれど、好天が手懐けられなかったオトモ忍を手懐けられれば、好天を『一点だけでも越えられ』ることになる…かもしれない。
とにもかくにも、一同は雑賀鉄之助が住むという山寺へ向かう。
道の途中、孫悟空のような風貌の色の黒い怪しいおっちゃんに出会い、凪の握り飯と交換で道を教えてもらう。昔ばなしの相場では、こいつが雑賀鉄之助ってところですが、案の定、寺では先ほどのおっちゃんと寺の小僧さんが待ち構えていた。

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小僧さん「また、昼間から酒か。いい身分だな」
おっちゃん「ガキがご意見かよ」

あまりこの2人、仲良くないのか?

八雲「俺たちはこの寺にいるからくり技師を探しているんだが」

おっちゃん「で、そのからくり技師とやらになんの用だ?」
八雲「俺たちの持ち物を直してもらおうと思ってな」
おっちゃん「持ち物ってのはこれか?」

おっちゃんは小僧さんを追い払うと、天晴達の用向きを訊くなり、いきなり八雲からスリとったシュリケンをみせびらかして挑発。
あわててシュリケンを取り返そうとするも、おっちゃんはサルのごとく身をかわす。
分身の術で包囲網を敷いた霞姉は、八雲の魔法の誤爆を受けて動けなくなる。すぐに、八雲も関節を決められて倒される。

おっちゃん「ピンクのお嬢ちゃんも、青い小僧も頭は切れるようだが、こっちの動きを理解する前に叩いちまえば、イチコロだ」

お次は天晴。突進してきた天晴をおなら攻撃で撃沈。

おっちゃん「お前は力技はあるが、それだけだ」

年上組があっという間にやられて、おろおろする風花、凪、キンジも次々にノックアウト。

おっちゃん「アメリカンなお前は基本的な能力は高いが、団体行動に慣れていないのか?それに心理的揺さぶりに弱い。
黄色い小僧と白いお嬢ちゃんは、すばしっこくて器用だが、まだまだ兄ちゃんたちを頼りすぎだな」

致命傷は加えられていないものの散々いいように遊ばれてしまったニンニンジャー達。霞はあることに気がつく。

霞「あのおじさまの戦う段取り…妖怪ヌエと似ています」

おっちゃんは、ヌエと同じように彼らの長所と短所をを見抜いた上で、倒す順番を決めている。
まず、作戦を立てられる前に、参謀格の八雲と霞を倒し、その次に戦いの中心である天晴。キンジは個人だと能力を発揮するが、団体だと、他の人間を変に気遣い過ぎて上手く立ち回れない。将を失えば、本来命令を受けて動くタイプの凪と風花はたやすい。

おっちゃんの正体をいぶかしむ天晴達。一喝するおっちゃん。

おっちゃん「ともかくお前ら大体ニンジャとしてなっちゃいねえ!忍者一番刀やオトモ忍に頼りっぱなしだな!」

まさか…というか、やっぱりこのおっちゃんが雑賀鉄之助なのかと思いきや、上級妖怪ヌエが寺までやってきて、いきなりガシャドクロと共に巨大化。
凪と天晴は忍シュリケンと一番刀を壊されているので、巨大戦は出来ない。とりあえず行けるものだけで出撃する中、天晴と凪の前に先ほどのお寺の小僧さんが直った一番刀と忍シュリケンを持って現れる。

おっちゃん「坊主!なんで直してやったんだ!?」
小僧さん「あんたの知ったことじゃないだろう?」
凪「…まさか」
小僧さん「俺が22代目、雑賀鉄之助だ」

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なんと、この若い男の子の方が、からくり技師でしたー!なるほど、この子ならネットで受注生産とかやれそうだわ。

凪「…じゃあ、このおじさんは誰なの?」

おっちゃん、目をぱちぱちってして、ごまかしてる。かわいいんだか、きもいんだか
凪と天晴が出撃して、キングシュリケンジンになった後も、ヌエの解体能力は発揮され、合体解除。苦戦を強いられる天晴達。
その様子を見ていた若いからくり技師は、ぼそりとおっちゃんにむかって呟く。どうもこの2人は見た目の年は違えど、力関係は対等、もしくは鉄之助の方が若干強いか。

鉄之助「俺ができることはやった…あとはあんたがどうするか…」
おっちゃん「しょうがねえ…握り飯の借りくらいはかえすか…」

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おっちゃんが、光の玉になって空の彼方に飛んで行くと、雲が割れ、ライオンの顔が正面に張り付いたでっかい母艦型のオトモ忍が現れる。
うおおー!超熱いな!
ヌエ達をビームでなぎ払い、形勢は逆転。ヌエは不利を悟り、一時撤退を決め込む。

オトモ忍から降りてきたおっちゃんは、自己紹介を。

おっちゃん「俺の名は獅子王。天空のオトモ忍と呼ばれる、ライオンハオーの精霊だ」
風花「精霊?このおじさんが?」
八雲「オトモ忍に精霊などいたのか ?」

…つぎつぎと、オトモ忍のひみつがあきらかになっていきます。宇宙人の次は精霊かよ!組み立てる時に精霊もセットで注文するのかしら。シノビマルの精霊は可愛いおとこのこがいいなあ(超個人的願望)!

天晴「つまり、じいちゃんが手懐けろっていってたやつか」
獅子王「ひとつきかせろ、小僧。俺を手懐けてどうする?」
天晴「きまってんだろ?ラストニンジャになって、牙鬼から世の中のみんなを守るんだ。だから俺たちについてきてくれ!」

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獅子王の目には、天晴の姿が好天の姿とだぶる。ああ、そうだ、あの時ラストニンジャはこの小僧とまったく同じことを言っていた。

好天『ラストニンジャの使命は世の中を…人々を守ること!そのためにお前の力が必要じゃ…。わしに…ついてこい!』

獅子王は少し哀しげに目を伏せる。

獅子王「それなら俺は断るだけだ…じゃあな。あばよ」

天晴達のまえから獅子王は姿を消してしまった。
『みんなを守る』
好天と天晴の答えは、とても王道なヒーローらしい。しかし、それは獅子王の求めている答えではない。いったい彼を満足させる回答はどこにあるのか?

天晴「熱いな、これ…燃えてきた…!」

いつもと同じセリフを、とても静かに発する天晴が熱い。彼の本気に火がついた感じでとてもよかった。

さて、天空のオトモ忍は無事に仲間になってくれるのか?そして、キンジの弟子入りは叶うのか?
課題はわかりやすく、過程は難しく。ゴールは見えているのに、意外とそこに至る過程が読めません。獅子王の正解がどこにあるのか、次回がとても楽しみです。

*おまけ*

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天晴「よっしゃ!景気付けに今日はコックピットでやるっきゃないだろ!」
八雲「たか兄、やるって、何をだ?」
天晴「決まってんだろ!暴れてあっぱれ!アカニンジャー!」

「えー?」「え…ああ…」とみなさんドン引きしつつも、ちゃんとせっまいコックピット内で名乗るところは付き合いがよい。
そして、外でなんやかんやで、名乗りが終わるのを待ってくれているヌエ達は、もっと付き合いがいいと思うの。ああ、これぞ戦隊のお約束だなあ。ほっこり。
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