大変大変!天晴と野球少年が、妖怪バクに夢を食べられてしまったぞ!
天晴はラストニンジャになる夢、少年はプロ野球選手になる夢を食べられてしまった!
北別府「なんか楽しい!」
天晴「なんかニンジャも楽しいなこれ!」
でも、牙鬼軍団の皆様と仲良くアストロ野球したら、なーんか天晴も少年も、また忍者や野球に興味を持ち始めちゃったので、バクが倒されて彼らの夢が戻ってきても、いまいちありがたみがわからなかったでござるの巻。手裏剣戦隊ニンニンジャー第21話感想。
うん、あと2、3回皆でアストロ野球してたら、バクから夢が戻ってこなくっても、2人とも自力で夢を復活させてたぽいよね。
ただし、このまま行ってたら、天晴がプロ野球選手に、北別府少年がラストニンジャになる夢を持っていた可能性も否めないけど。
うーむ、またもや周回遅れ。夏は行事が多くて時間がないわりに、体力温存のため睡眠時間を削れないのがキツいっすorz。
夢を失っても特に無気力になることもなく、元気良くバイトを探す天晴の切り替えの速さとバイタリティが、私、とてもうらやましいです。でもランニングと短パンで面接行ったら、さすがにガテン系バイトでもまずいんじゃないの(^^:?
*キンジ タキガワ
ところで、今回の主役は夢を奪われた天晴と北別府少年ではなく、新たに「弟子見習い」としてニンニンジャーの末席に座らせてもらったキンちゃん。
好天から授けてもらった、憧れの忍び装束姿も初々しく。
しかし、ラストニンジャへの夢に燃えるも、天晴達と同じメニューをこなすうちに、独学で忍術を覚えたために、自分に基礎がすっぽり抜けていたことに気がつく。
竜巻の術や雷の術という大技は使えるのに、五トンの術は使えない。
ずっと耳コピーだけで難しい楽曲を弾きこなしていたピアニストが、譜面を読めないようなもんでしょうか?
自分が情けないのと恥ずかしい気持ちで一杯になり、1人公園で五トンの術を練習するキンちゃん。しかし、最初から上手く出来るはずもなく、ため息。
でも、キンちゃんの様子を心配した天晴達5人が駆けつけてきて、キンジになにかできることはないかと一生懸命アドバイスをくれた。5人の気持ちを嬉しく思ったキンジはあらためてがんばろうと心に決める。
しかし、すぐ近くでキンジと同じく1人で基礎練習に励んでいた野球少年、北別府は同級生からひどい言葉をかけられます。
「またひとりで練習か?ダメピッチャー」
「才能ないんだからやめろよな」
さすがにそれはダメだろうと天晴達は止めに入りますが、北別府少年本人はこたえてない。
北別府「何いわれても、たいしたことないよ。僕にはプロ野球選手になるって夢があるからね」
そして、ちかくでやはり忍びの基礎練をしていたキンジに親近感を覚えていたのか、キンジに声をかける。
北別府「お互いがんばろうよ!」
キンジ「こいつは一本とられやしたね」
外野の悪口をまったく気にせず、夢を叶えるためにまっすぐ進む北別府少年の姿勢に、感銘をうけたキンジ。心揺らぎやすい彼には、北別府の芯の強さがまぶしくみえる。
しかし、公園で忍び装束の怪しい男が練習していても小学生に不思議に思われないって、この世界ではニンジャが地域に馴染んでるなー。晦は以前、ニンニンジャーの道場の場所を突き止められなかったけど、近所の主婦に聞き込みでもすれば「ああ、3丁目の伊賀崎さんねー」って感じで教えてくれたかもしれんぞ。
話を元に戻して、新鮮な夢を求める妖怪バクに目をつけられた北別府少年は、夢を食べられてしまいます。彼を庇おうとした天晴も、ついでに夢を食べられてしまう。
目的を無くし、ごろーんと寝っころがる天晴と北別府少年。
天晴の方は特になーんの葛藤もなく、自分の能力を活かし、ガテン系のアルバイトを見つけようとせっせと履歴書を書き始めてるので、あまり問題はない。
そして、敵を相手に皆が変化して戦う中、ひとり生身で戦っても結構イケてたので、あまり問題はない。
ていうか、ニンジャになる意欲はなくても、戦う意欲はあるというね。体を動かすために生まれてきたような子だねぇ。
一方北別府少年は目標を見失って、沈鬱な表情のまま。元気良く戦う天晴達を、羨ましげに眺めている。
同じく夢に向かって、地道に練習を重ねる北別府少年に勇気を貰ったキンジは、このままでは治まらない。
うまくバクを焚きつけて野球勝負へと持ち込む。
そして、ニンジャ野球でピッチャーを務める中、火遁の術の応用で文字通りの火の玉ボールを投げ、バッターボックスのジュッカラゲを黒焦げに。5トンの術を使うことができるようになった。
野球を通じて、自分の夢に一歩近づけたキンジは、2死満塁のピンチの場面にピッチャーを北別府と交代。
投げられないと渋る北別府少年に、キンジ力強く促します。
キンジ「大丈夫でございやす。頭は夢を忘れておりやすが、きっと体は憶えているはずでございやす。いいからやってみてくださいやし。…楽しさを思い出せれば、夢を思い出せるはずでございやす。夢を持っている人は強いんでございやすよ」
果たして、北別府少年は豪速球を投げ、見事ストライクを勝ち取りました!
なんとなく、野球の楽しさを感じ始める北別府少年。
そして、9回裏、逆転のチャンスにバッターボックスに入ったのは天晴。ここ一番の勝負どころで、打たない訳にはいかない。
八雲に促された天晴は初めて変身、驚異的なパワーで、ピッチャーのバクごと吹っ飛ばしてのホームラン。
ニンジャもいいじゃん!とニンジャの楽しさを感じ始める天晴。
そしてバクを倒すための超絶変身で、さらに天晴のテンションアップ!
天晴「うわああ!なんだか超絶燃えてきたー!!」
うん、もう夢がバクから戻らなくても、天晴は充分ニンジャとしてやってけるよね!ってとこで、バクが倒されて、夢を取り戻してめでたしめでたし。
さらには巨大戦の時に、キンジを除くニンニンジャーの5人が夢を奪われて、シュリケンジンのコックピットで皆遊び出しちゃいましたが、天晴達の夢の玉は、偶然にも北別府少年の目の前に落っこちる。
北別府少年は強肩を生かして、天晴の夢の玉をコックピットに投げ返し、ひとり我に返った天晴はライオンハオーで出撃。キンジと共に、巨大化したバクを撃破する。
そしてキンジがあらためて北別府少年に
「あっしも、どんなことがあっても自分の夢に向かってがんばりやす。ですから、野球選手の夢、叶えてくださいやし」
と、ラストニンジャの夢を叶えることを誓い、キンジのニンジャ弟子見習いとしての志を再確認。
一方、天晴は
「俺たちが戦うってのはさ、自分の夢のためでもあるけど、みんなの夢を守る為でもあるんだな」
と、戦隊ヒーローとしての王道の気付きを得ることにより、今回はこれにて終幕。
お話自体は、
・ゲストにこどもを迎える
・敵方とトンデモ野球をする
・こどもが敵に夢を奪われてしまうが、戦隊の活躍で元に戻る
・さらには戦隊のピンチをこどもの活躍で乗り越える
という、戦隊モノの王道息抜き回の要素を揃え、不思議コメディ戦隊ニンニンジャーとしては、割と無難な仕上がり。
また、たとえ理不尽に夢が奪われても、その夢が本当に心の底から願っていたことなら、また芽生えてくるものだという、こども番組らしい希望を入れて来ました。おお!なんかまともだ!
しかし、妖怪野球とニンジャ野球の仕上がりは、お互いとても卑怯で楽しく。
ジュッカラゲ達のどちらに味方するでもない、完全に試合を楽しんでいる実況とあいまって、なかなか見応えがありました。ルール無用のこの勝負で、ニンニンジャー側の得点を認めるジュッカラゲ審判も寛容よね。意外と牙鬼軍団の皆さん、フェアである。
また、ひとり生身の天晴君、ボールを投げる姿が決まってますね。ところで、ゲスト少年の名前が北別府って聞いた時もあれ?て思いましたが、天晴のユニフォームも赤いキャップ…ああ、広島カープか。
うちの父がカープ大ファンなのですが、この前会った時も「僕は知ってる…、僕が生きてる間にカープが優勝することはないんだ…」と嘆息してました。ああ…うん…。あと20年位の間に、一度はいい夢みたいね。
ちなみに今回の野球で、こりゃ1番卑怯だよなーと笑ってしまったのが「落とし穴の術」を、ジュッカラゲのホームイン直前で発動させた凪。さすがに主審も注意してたな…。
*有明の方
さて、大きなトピックがもう一つ。牙鬼側に新しい幹部が誕生しました。その名も有明の方。なんとボス、幻月の妻です。
ところで、ニンニンジャーにおける妖怪は、冷蔵庫やバッグなどの人間の道具に、封印の手裏剣が取り付くことで発生します。
「器物百年を経て、化して精霊を得てより、人の心を誑かす、これを付喪神と号すといへり(陰陽雑記)」(以下のHPより引用↓)
http://mayohiga.gozaru.jp/dabun/kousatu/tukumo/tukumo.html
ニンニンジャーの妖怪達は付喪神の要素が大きい。
やはり牙鬼方の幹部も、能面に恐れの力をふりかけることで発生する付喪神なのですが、それぞれどこかが欠損しています。
晦の翁面はあご髭、雷蔵の般若面は顔の縦中央。そして九衛門の狐面には下顎がありません。その欠けた部分をなにか別の組織が覆っています。
そのデザインが、彼らの戦国の世での戦いにおける凄惨な死に様を思い起こさせ、いかにも甦った死者らしい不気味な感じを醸し出しているのですが…。
有明の方の欠損部はなんと目の部分。再生する前のもともとの小面は目の部分を境に上下に真っ二つ。さぞかし恐ろしい妖怪になるかと思いきや…!
「わらわこそ乱世に咲き誇りし美魔女!ありあけのぉぉお、かたぁぁぁぁ!」
なんか派手なコがキター!欠けた目の部分は、怪盗ゾロのようなハチマキタイプの覆面で覆われ、扇片手に昔なつかしジュリアナダンスを踊るその様は、なんだか仮面舞踏会にうっかりやってきちゃった、ちょおっと時代に乗り遅れたギャルの様相を呈しています。しかし、その背景…吉原とかの色街じゃないの(^^;?
欠けた部分を怖いと感じるより、ファンキーと感じるデザインは初めてかも。
ニンニンジャー達は天空のオトモ忍を使いこなしちゃうし、晦はなにかと九衛門の動向を伺っていてジャマだし…、というわけで、晦のけん制の為に九衛門が復活させた有明の方。
「足りぬ…恐れの力が足りぬ!おやかた様も足りぬ!きいいいぃぃぃ!!晦!そちがいながら、なんたるザマ!はよう恐れの力で世を埋め尽くすのじゃ!このままではわらわは満たされぬ!」
自由奔放でわがままな奥方の態度に、晦もたじたじ。
有明の方と同じように恐れの力を早く集めたい九衛門としては、しめしめといったところ。ただし、九衛門が斬月の完全復活を本当に願っているかどうかはわかりませんが。
でもこの可愛い奥さん、なんも考えずに暴走しそうだし、九衛門にとっても諸刃の剣になっちゃうんじゃないかなー。とりあえずは有明の方に、晦と九衛門をぶんぶん振り回して欲しいなと思っています。
…幻月と有明の方の夫婦生活エピソードこーい!
天晴はラストニンジャになる夢、少年はプロ野球選手になる夢を食べられてしまった!
北別府「なんか楽しい!」
天晴「なんかニンジャも楽しいなこれ!」
でも、牙鬼軍団の皆様と仲良くアストロ野球したら、なーんか天晴も少年も、また忍者や野球に興味を持ち始めちゃったので、バクが倒されて彼らの夢が戻ってきても、いまいちありがたみがわからなかったでござるの巻。手裏剣戦隊ニンニンジャー第21話感想。
うん、あと2、3回皆でアストロ野球してたら、バクから夢が戻ってこなくっても、2人とも自力で夢を復活させてたぽいよね。
ただし、このまま行ってたら、天晴がプロ野球選手に、北別府少年がラストニンジャになる夢を持っていた可能性も否めないけど。
うーむ、またもや周回遅れ。夏は行事が多くて時間がないわりに、体力温存のため睡眠時間を削れないのがキツいっすorz。
夢を失っても特に無気力になることもなく、元気良くバイトを探す天晴の切り替えの速さとバイタリティが、私、とてもうらやましいです。でもランニングと短パンで面接行ったら、さすがにガテン系バイトでもまずいんじゃないの(^^:?
*キンジ タキガワ
ところで、今回の主役は夢を奪われた天晴と北別府少年ではなく、新たに「弟子見習い」としてニンニンジャーの末席に座らせてもらったキンちゃん。
好天から授けてもらった、憧れの忍び装束姿も初々しく。
しかし、ラストニンジャへの夢に燃えるも、天晴達と同じメニューをこなすうちに、独学で忍術を覚えたために、自分に基礎がすっぽり抜けていたことに気がつく。
竜巻の術や雷の術という大技は使えるのに、五トンの術は使えない。
ずっと耳コピーだけで難しい楽曲を弾きこなしていたピアニストが、譜面を読めないようなもんでしょうか?
自分が情けないのと恥ずかしい気持ちで一杯になり、1人公園で五トンの術を練習するキンちゃん。しかし、最初から上手く出来るはずもなく、ため息。
でも、キンちゃんの様子を心配した天晴達5人が駆けつけてきて、キンジになにかできることはないかと一生懸命アドバイスをくれた。5人の気持ちを嬉しく思ったキンジはあらためてがんばろうと心に決める。
しかし、すぐ近くでキンジと同じく1人で基礎練習に励んでいた野球少年、北別府は同級生からひどい言葉をかけられます。
「またひとりで練習か?ダメピッチャー」
「才能ないんだからやめろよな」
さすがにそれはダメだろうと天晴達は止めに入りますが、北別府少年本人はこたえてない。
北別府「何いわれても、たいしたことないよ。僕にはプロ野球選手になるって夢があるからね」
そして、ちかくでやはり忍びの基礎練をしていたキンジに親近感を覚えていたのか、キンジに声をかける。
北別府「お互いがんばろうよ!」
キンジ「こいつは一本とられやしたね」
外野の悪口をまったく気にせず、夢を叶えるためにまっすぐ進む北別府少年の姿勢に、感銘をうけたキンジ。心揺らぎやすい彼には、北別府の芯の強さがまぶしくみえる。
しかし、公園で忍び装束の怪しい男が練習していても小学生に不思議に思われないって、この世界ではニンジャが地域に馴染んでるなー。晦は以前、ニンニンジャーの道場の場所を突き止められなかったけど、近所の主婦に聞き込みでもすれば「ああ、3丁目の伊賀崎さんねー」って感じで教えてくれたかもしれんぞ。
話を元に戻して、新鮮な夢を求める妖怪バクに目をつけられた北別府少年は、夢を食べられてしまいます。彼を庇おうとした天晴も、ついでに夢を食べられてしまう。
目的を無くし、ごろーんと寝っころがる天晴と北別府少年。
天晴の方は特になーんの葛藤もなく、自分の能力を活かし、ガテン系のアルバイトを見つけようとせっせと履歴書を書き始めてるので、あまり問題はない。
そして、敵を相手に皆が変化して戦う中、ひとり生身で戦っても結構イケてたので、あまり問題はない。
ていうか、ニンジャになる意欲はなくても、戦う意欲はあるというね。体を動かすために生まれてきたような子だねぇ。
一方北別府少年は目標を見失って、沈鬱な表情のまま。元気良く戦う天晴達を、羨ましげに眺めている。
同じく夢に向かって、地道に練習を重ねる北別府少年に勇気を貰ったキンジは、このままでは治まらない。
うまくバクを焚きつけて野球勝負へと持ち込む。
そして、ニンジャ野球でピッチャーを務める中、火遁の術の応用で文字通りの火の玉ボールを投げ、バッターボックスのジュッカラゲを黒焦げに。5トンの術を使うことができるようになった。
野球を通じて、自分の夢に一歩近づけたキンジは、2死満塁のピンチの場面にピッチャーを北別府と交代。
投げられないと渋る北別府少年に、キンジ力強く促します。
キンジ「大丈夫でございやす。頭は夢を忘れておりやすが、きっと体は憶えているはずでございやす。いいからやってみてくださいやし。…楽しさを思い出せれば、夢を思い出せるはずでございやす。夢を持っている人は強いんでございやすよ」
果たして、北別府少年は豪速球を投げ、見事ストライクを勝ち取りました!
なんとなく、野球の楽しさを感じ始める北別府少年。
そして、9回裏、逆転のチャンスにバッターボックスに入ったのは天晴。ここ一番の勝負どころで、打たない訳にはいかない。
八雲に促された天晴は初めて変身、驚異的なパワーで、ピッチャーのバクごと吹っ飛ばしてのホームラン。
ニンジャもいいじゃん!とニンジャの楽しさを感じ始める天晴。
そしてバクを倒すための超絶変身で、さらに天晴のテンションアップ!
天晴「うわああ!なんだか超絶燃えてきたー!!」
うん、もう夢がバクから戻らなくても、天晴は充分ニンジャとしてやってけるよね!ってとこで、バクが倒されて、夢を取り戻してめでたしめでたし。
さらには巨大戦の時に、キンジを除くニンニンジャーの5人が夢を奪われて、シュリケンジンのコックピットで皆遊び出しちゃいましたが、天晴達の夢の玉は、偶然にも北別府少年の目の前に落っこちる。
北別府少年は強肩を生かして、天晴の夢の玉をコックピットに投げ返し、ひとり我に返った天晴はライオンハオーで出撃。キンジと共に、巨大化したバクを撃破する。
そしてキンジがあらためて北別府少年に
「あっしも、どんなことがあっても自分の夢に向かってがんばりやす。ですから、野球選手の夢、叶えてくださいやし」
と、ラストニンジャの夢を叶えることを誓い、キンジのニンジャ弟子見習いとしての志を再確認。
一方、天晴は
「俺たちが戦うってのはさ、自分の夢のためでもあるけど、みんなの夢を守る為でもあるんだな」
と、戦隊ヒーローとしての王道の気付きを得ることにより、今回はこれにて終幕。
お話自体は、
・ゲストにこどもを迎える
・敵方とトンデモ野球をする
・こどもが敵に夢を奪われてしまうが、戦隊の活躍で元に戻る
・さらには戦隊のピンチをこどもの活躍で乗り越える
という、戦隊モノの王道息抜き回の要素を揃え、不思議コメディ戦隊ニンニンジャーとしては、割と無難な仕上がり。
また、たとえ理不尽に夢が奪われても、その夢が本当に心の底から願っていたことなら、また芽生えてくるものだという、こども番組らしい希望を入れて来ました。おお!なんかまともだ!
しかし、妖怪野球とニンジャ野球の仕上がりは、お互いとても卑怯で楽しく。
ジュッカラゲ達のどちらに味方するでもない、完全に試合を楽しんでいる実況とあいまって、なかなか見応えがありました。ルール無用のこの勝負で、ニンニンジャー側の得点を認めるジュッカラゲ審判も寛容よね。意外と牙鬼軍団の皆さん、フェアである。
また、ひとり生身の天晴君、ボールを投げる姿が決まってますね。ところで、ゲスト少年の名前が北別府って聞いた時もあれ?て思いましたが、天晴のユニフォームも赤いキャップ…ああ、広島カープか。
うちの父がカープ大ファンなのですが、この前会った時も「僕は知ってる…、僕が生きてる間にカープが優勝することはないんだ…」と嘆息してました。ああ…うん…。あと20年位の間に、一度はいい夢みたいね。
ちなみに今回の野球で、こりゃ1番卑怯だよなーと笑ってしまったのが「落とし穴の術」を、ジュッカラゲのホームイン直前で発動させた凪。さすがに主審も注意してたな…。
*有明の方
さて、大きなトピックがもう一つ。牙鬼側に新しい幹部が誕生しました。その名も有明の方。なんとボス、幻月の妻です。
ところで、ニンニンジャーにおける妖怪は、冷蔵庫やバッグなどの人間の道具に、封印の手裏剣が取り付くことで発生します。
「器物百年を経て、化して精霊を得てより、人の心を誑かす、これを付喪神と号すといへり(陰陽雑記)」(以下のHPより引用↓)
http://mayohiga.gozaru.jp/dabun/kousatu/tukumo/tukumo.html
ニンニンジャーの妖怪達は付喪神の要素が大きい。
やはり牙鬼方の幹部も、能面に恐れの力をふりかけることで発生する付喪神なのですが、それぞれどこかが欠損しています。
晦の翁面はあご髭、雷蔵の般若面は顔の縦中央。そして九衛門の狐面には下顎がありません。その欠けた部分をなにか別の組織が覆っています。
そのデザインが、彼らの戦国の世での戦いにおける凄惨な死に様を思い起こさせ、いかにも甦った死者らしい不気味な感じを醸し出しているのですが…。
有明の方の欠損部はなんと目の部分。再生する前のもともとの小面は目の部分を境に上下に真っ二つ。さぞかし恐ろしい妖怪になるかと思いきや…!
「わらわこそ乱世に咲き誇りし美魔女!ありあけのぉぉお、かたぁぁぁぁ!」
なんか派手なコがキター!欠けた目の部分は、怪盗ゾロのようなハチマキタイプの覆面で覆われ、扇片手に昔なつかしジュリアナダンスを踊るその様は、なんだか仮面舞踏会にうっかりやってきちゃった、ちょおっと時代に乗り遅れたギャルの様相を呈しています。しかし、その背景…吉原とかの色街じゃないの(^^;?
欠けた部分を怖いと感じるより、ファンキーと感じるデザインは初めてかも。
ニンニンジャー達は天空のオトモ忍を使いこなしちゃうし、晦はなにかと九衛門の動向を伺っていてジャマだし…、というわけで、晦のけん制の為に九衛門が復活させた有明の方。
「足りぬ…恐れの力が足りぬ!おやかた様も足りぬ!きいいいぃぃぃ!!晦!そちがいながら、なんたるザマ!はよう恐れの力で世を埋め尽くすのじゃ!このままではわらわは満たされぬ!」
自由奔放でわがままな奥方の態度に、晦もたじたじ。
有明の方と同じように恐れの力を早く集めたい九衛門としては、しめしめといったところ。ただし、九衛門が斬月の完全復活を本当に願っているかどうかはわかりませんが。
でもこの可愛い奥さん、なんも考えずに暴走しそうだし、九衛門にとっても諸刃の剣になっちゃうんじゃないかなー。とりあえずは有明の方に、晦と九衛門をぶんぶん振り回して欲しいなと思っています。
…幻月と有明の方の夫婦生活エピソードこーい!