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Channel: 出の目鱈の目魚の目は痛い
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仮面ライダーゴースト 第46話 全人類アデル化計画の感想

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アデル「全ての人間に告げる。今からお前達は世界の一部となり、永遠に生き続ける。この私の中で」

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 放送電波ジャックしたアデルが全国に向かって呼びかけると、DEMIAコンタクト使用者の全てがアデルの顔に変わっていく。大天空寺の面々はもちろん、のんびり旅を楽しんでいたキュビちゃんと音符眼魔さんもびっくり。
おおおー?釣り人アデル、おじいちゃんアデル、サラリーマンアデル、OLアデル、女子高生アデル……まあ、いろんなアデル様がいっぱーい……。君はどのアデル様がお好き?さあ、ジャベルおじさんと一緒に選ぼうぜ仮面ライダーゴースト第46話感想!
 ちなみに私は上の写真手前上手のピンクスーツOL風味アデル様が好きです。

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アカリ「戻ってくるわ、約束したから。だから、私たちはタケルを信じて自分たちのすべき事をしなくちゃ」

 残された期限はあと3日。ここに来てまたもやタケルの姿が見えなくなる事態が発生したが、いまさらアカリは動じない。見えないだけで、きっとタケルはここにいる。そう信じて、皆、自分のなすべきことをし続ける。しかし、アデルの侵攻は止まらない。


*ガンマイザーと深海マコト

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「ヤハリ 鍵ハ 天空寺タケル」
「取リ込メバ 我ラノ 進化ハ 加速スル」
「深海マコトモ モウヒトツノ 可能性 人間ハ 感情ヲ 力ニ 変エル ソノ 秘密ヲ 調ベロ」

 天空寺タケルを消せというアデルの命令に従うことなく、3体のガンマイザーが独自に動き始めた。タケルと戦って、彼の無限の可能性は、感情に秘密があると看破したガンマイザー。それを探れと命令された偽者のマコトは、15体のガンマイザーの紋章に彩られたディープスペクター眼魂を眺めながら、にやりと笑う。

偽マコト「俺が、みんなの心を繋ぐ」

 タケルの台詞を吐く偽マコト。タケルが15人の英雄眼魂の心を繋いで無限の可能性を得たように、自身もまた、15体のガンマイザーの心を繋いで、無限の可能性を得ようとでも言うのだろうか?
 偽マコトは本物のマコトになりすまして、大天空寺にしれっと潜入。見た目も声も寸分違わないし、このまま本物と入れ替われると思いきや、ひと目でカノンとアランは違和感をおぼえた。

カノン「本当に……お兄ちゃん?」
アラン「お前、マコトではないな?」
御成「何を申される?どこから見ても本物のマコト殿。拙僧の目に狂いはありませんぞ」

 これは手強い(御成以外)。さらには本物が帰ってくる気配を察知して、偽マコトは早々に退散。大天空寺に帰ってきて、偽マコトの手が大天空寺まで忍び寄って来たことを知らされたマコトは、ひとりで後を追う。
追いついたマコトに偽マコトはにやにや笑う。

マコト「何が目的だ!」
偽マコト「俺が……みんなの心を繋ぐ」
マコト「お前がタケルの言葉を語るな!」

 かっとなるマコトだが、その時、マコトの持っているディープスペクター眼魂が震え、マコトの気が一瞬逸れた。ディープ・スペクター眼魂はガンマイザーの活動と連動するようになっている。眼魂の報せにより、マコトはガンマイザーとタケルの接触を察知した。マコトが目を戻すと、すでに偽マコトの姿はどこにもなかった。
偽マコトのことが気になりつつも、マコトはタケルを助けるために駆けて行く。

 偽マコトがじわじわと本物のマコトの存在を脅かし始める。今はまだカノンとアランにすぐに見破られるレベルだけれど、感情を学ぶことでいつか本物に成り代わろうとしているのだろうか?意図の読めないにやにや笑いが、とても不気味。


*フレイ・フレイヤ
 
 

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 DEMIAと繋がった人達の感情が、一気に頭の中に流れ込んで来てしまう現象が起き、苦しむタケル。その様子を静かに見つめるフレイとフレイヤ。タケルは初めてその存在に気がついた。

タケル「……君たちは?」
フレイヤ「天空寺タケル」
フレイ「君が世界を救う鍵」
フレイヤ「本当の危機が迫っている」

 ふたりの姿が重なり、フレイヤひとりの姿になったかと思うと、眼の形をした不可思議な紋様の光を放って消えてしまった。あの紋様は……グレートアイのもの!

 アデル「今のは?私以外に、グレートアイに繋がる存在が?」

 その気配を眼魔世界にいるアデルも察知した。フレイ・フレイヤはどうやらグレートアイと密接な繋がりを持っている様子。ガンマイザーがイーディスの作った人工の門番だとしたら、フレイ・フレイヤは大いなるグレートアイによって生み出された本来の門番なのだろうか?気になる存在。

*DEMIAとアデル

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ビルズ「DEMIAは危険です。電子コンタクトの利用を中止して下さい!」

 眼魔の支配から逃れることのできたディープコネクト社のCEO、ビルズ。彼は、操られていたとはいえ、人間世界全体を脅かす災厄を引き起こしてまった責任を感じ、自社のTV放送設備とネットワークを使って、全国にDEMIAの危険を訴えかける。御成をはじめとする大天空寺組が各放送設備のオペレーションを担当。
 しかし、放送スタジオにはイゴールも潜りこんでいた。

イゴール「もう遅い。既に全人口の9割はDEMIAの使用者だ」

 突然の電波ジャック。映像がビルズから、アデルの姿に切り替わった。アデルが厳かに世界を呑み込む宣言を発すると同時に、DEMIAに繋がれた人達の姿が一斉にアデルの顔に変化し、魂を取られたかのように無表情になり、動きを止めた。

イゴール「素晴らしい。これで世界は!」

 モニターを覗きこんで、歓喜するイゴール。だが、彼もアデルのDEMIAネットワークの例外ではなかった。イゴールの顔がアデルの顔へとみるみる変貌していく。

イゴール「お、お止め下さいアデル様!私は長官のはずで……!」

 錯乱してモニターにすがりつくイゴールも、唐突に動きを止めた。

イゴール「は」

 DEMIAに繋がれた人たちと同じように、イゴールは魂が抜かれた虚ろな目をして、ふらふらとその場を去っていく。
部下もなにも関係ないアデルの仕打ちを目の当たりにして、アランはモニターに向かって叫んだ。

アラン「兄上、あなたの過ちは私が止める!」

 その声が届いたのか、アデルの放送が途切れた。同時に複数のガンマイザーが一斉に現れ、襲い掛かってくる。マコトとアランがガンマイザーを食い止め、その隙にビルズや御成たちは放送局から逃げ出そうとする。
 が、長い間、眼魂の支配下に置かれていたビルズもDEMIAのネットワークから逃れることはできなかった。ビルズの顔がアデルのものに変化していく。その様子を目の当たりにした御成たちは恐怖のあまり、彼を置いて逃げ出した。
 アデルの顔に完全に変化したビルズは、廊下でひとり、魂を抜かれて動きを止めた。

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 全人類アデル化計画。スカートをはいたアデルなどが、ビジュアル的に最初は面白かったのですが、廊下に佇むビルズの最期を見てぞっとしました。突然隣人が別人に変わっていく恐怖。他人に脳を侵食されていく感じって、相当気持ち悪い。こういう最期だけは迎えたくないなあ……。

*タケルとDEMIA

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タケル「あっ……まただ!人の感情が入ってきて……抑えきれない!」

 DEMIAが発動したものの、街はまだ今までどおりに動いている。DEMIAを通じてアデルと繋がってしまった人々も、一旦は意識消失の憂き目にあったものの、今は落ち着いた普通の生活に戻っている様子。しかしタケルの目には、アデルと繋がる細い光の糸が人々の額から出ているのが見える。
 タケルは、生きている人間の目から見えなくなってしまっただけでなく、DEMIAで繋がる無数の人々の感情が一気に頭の中に流れ込んでくるようになってしまった。あまりに膨大な量の感情の渦に呑み込まれ、タケルは頭を抱えてのたうつ。

タケル「俺にはやるべき大切な事が……アデルを止めて、皆の未来を守るんだ!」

 皆の未来。そういえば不可思議事件を通じて知り合った人達は、今頃どうしているんだろう?ふと思いを馳せた人達のもとへ、タケルの意識は飛ばされた。

園田「ここで諦めたら笑われる!エジソンに……いや、あの若者に!よし、やるぞ!」
長正「彼に教えてもらったじゃないか……想いは生き続ける。次の世代にバトンを渡すためにも、諦めない」
ユキ「ただいま。今日ね、学校でちょっと嫌なことあったんだ……でも、今こうしてお父さんに話したら、なんか楽になった」

 皆、それぞれの道で、自分のなすべきことをしようと一生懸命戦っている。タケルの気持ちがあたたかいもので包まれ、先程まで押し寄せていた人々の感情の濁流が消えて、楽になった。
 しかし、ガンマイザーはタケルの変化を見逃さない。ガンマイザー達は、タケルをあたたかい気持ちにさせ、力を与えた人々の身体を乗っ取って、タケルの前に現れた。

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園田「また進化したと言う事か?」
タケル「園田さん?みんな?」
園田「人の心と繋がる度に進化を繰り返した」
長正「その進化は、僕らの理解を遥かに超えている」
ユキ「危険?って言うか興味深い」
タケル「まさか……!」
園田「そうだよ。お前が接触した人間の心を奪った!」
長正「君が接触した人間の感情を学べば」
ユキ「君の力の秘密が分かると思ったのさ」

 園田達はそのままガンマイザーに変化する。怒りに燃えたタケルはムゲン魂に変化して、ガンマイザーに突っ込んでいく。

ガンマイザー「我らと一緒になれ。そうすれば、この人間たちとも永遠に繋がれる」

 隙をみてタケルを取り込もうとするガンマイザー。しかし、その触手を駆けつけたディープスペクターが弾き飛ばした。タケルが見えている様子のマコトにガンマイザーは興味をひかれる。

ガンマイザー「天空寺タケルはデータの状態」
ガンマイザー「何故、お前には見える?」
マコト「この眼魂が俺を導いた」

 ガンマイザーによれば、人には見えないタケルはデータの状態。DEMIAと繋がった人達の感情を受信してしまうところから考えても、どうやら今のタケルの状態はDEMIAのネットワークに入り込んだことから生じる副作用らしい。自らを無意識にデータ化して、何度もネットワークに乗っているうちに戻れなくなってしまったと考えていいのか?
 しかし、ディープスペクターはガンマイザーの一部。ディープスペクターに変身している間は、ガンマイザーの機能を借り、彼らと同じように人の眼に映らないものをみることができる。データ化したタケルの姿も。

ガンマイザー「やはり、お前達ふたりが鍵か」

 己が進化するにはマコトとタケルが必要。その確信をガンマイザーが持った矢先、眼魔ゲートが開かれると、ガンマイザー達はゲートに吸収されてしまった。
 敵が目の前からいなくなったふたりは、変身を解除した。変身を解くと、案の定マコトの視界からタケルの姿は消えてしまった。それでも、マコトはタケルが居るであろう場所から目を離さない。タケルが少しでも不安に感じないように。寂しくないように。

タケル「マコト兄ちゃん、俺……」
マコト「分かってる。お前がどんな状態でも俺が必ず見つける。みんな信じてるぞ。お前がアデルと心を繋ぎ、戻ってくると」

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一方、眼魔世界に強制的に戻されたガンマイザー達は、アデルの叱責を受けていた。

アデル「全て見ていた。お前達は何をしている?私が命じたのは、天空寺タケルとその仲間全ての消去だ」
ガンマイザー「天空寺タケルハ 特別ナ 存在 奴ヲ 取リ込メバ 我々ハ サラナル 進化ヲ」
アデル「必要ない!」

 アデルの怒髪天を突く怒りが、ガンマイザーをパネルの状態に押し戻した。そのまま15体のガンマイザーパネルを召集し、忠誠を誓わせる。

アデル「お前達に自我など!私が世界だ」
ガンマイザー「貴方ガ 世界デス」
ガンマイザー「貴方ガ 世界デス」

 ガンマイザー達は芽生えかけた自我を失ったか、アデルの求める言葉を繰り返す。独裁の色をますます深めていく弟アデルに、アリアは怯えた。

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 タケルは、ガンマイザーがユキ達を取り込んだまま眼魔世界に戻ってしまったことに激しく動揺したためか、また人々の感情が流れ込んでくるようになってしまい、その苦しみにのたうつ。

タケル「このままじゃ誰も救えない……!アカリ達との約束も……」
ムサシ「己を信じろ!その心を」

 ムサシ眼魂が懐から飛び出して、タケルを眼魂に引っ張り込んだ。眼魂の中は座敷ではなく、一面に広がる海辺。ここは、ムサシがかつてのライバルと決闘した地。ムサシもゴーストではなく、宮本武蔵の姿でタケルの前に現れた。

武蔵「天空寺タケル。私と真剣勝負だ」
タケル「俺が……武蔵さんと戦う?」
武蔵「何だ、臆したか?」
タケル「いえ!」

タケルはガンガンセイバーを両手に持ち、構えをとった。タケルと武蔵の剣の鍔が鳴り、競り合う。厳かな勝負。武蔵は剣を通して、タケルに勝負時の心構え、極意を説いていく。

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武蔵「形にとらわれるな。空の如く!」
タケル「空?」
武蔵「全てのものに声あり。無の心で感じ取れ!」
タケル「全てのものに声が?」

 タケルは目を閉じ、耳に全神経を集中させる。静かな海。打ち寄せる波の音のなかで、海鳥がのどかに鳴いている。吹き抜ける風の音が聞こえる。やわらかな空気。その空気を鋭く切り裂く音が聞こえた。
 咄嗟にタケルの身体が動く。タケルは、武蔵が振り下ろした真剣の刃を、両手で挟んで止めてみせた。

武蔵「見事だ、タケル!」

 武蔵の声と共に、タケルは眼魂から出された。
 相変わらず、外の世界では、タケルの頭の中に人々の様々な声が聞こえてきている。しかし、タケルは神経を研ぎすませた。

タケル「声を……聞く事が大事なんだ」

 沢山の人々の想いの洪水。拒否するのではなく、受け容れてみる。すると、無数の人々の声が遠のいていって、今一番気にしている人達の声だけが、声の洪水の中からぽかりと浮かび上がってきた。

ユキ「怖い!自分が消えていく」
園田「助けてくれ!助けてくれ!」
長正「僕には、まだやり残した夢が……」

 やはり、彼らは怯えていた。タケルは必死になって声の方向へ呼びかける。

タケル「大丈夫!僕が必ず助けます!」
ユキ「タケルさん……」
園田「ああ……ありがとう」
長正「タケル君を信じる」

 皆、安心したのか、想いの洪水の波間にゆるやかに戻っていった。

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アラン「タケル!」
マコト「アラン、お前にも見えるのか!?」

 武蔵の特訓の成果か、生きている人達の目にも見えるようになったタケル。ガンマイザーに乗っ取られた放送スタジオにかけつけ、マコト、アランと3人で共に戦う。

タケル「自分を信じ、仲間を信じ、必ず全ての人達を救う!」

 タケル達はガンマイザーを撃破。しかし、ガンマイザーはまた復活。アデルとともに15体のガンマイザーが、タケル達の前に揃った。

タケル「アデル!」
アデル「全て……消えろ!」

ガンマイザー達がタケル達に総攻撃を始めるか……というところで次回へ。

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 アデルが少しでも自分と違う考えを持つ者を赦さず、孤独を深める一方、タケルは無数の人々の想いと繋がり、聞き分けることができるようになります。
 生きたいという思いとは裏腹に、タケルは神の領域にどんどん近付いていっています。いったいどこまで行ってしまうのか。もう、生き返ってもふつうの高校生生活には戻れない気もするのですが、どうなのかなぁ。
 一方アデルは、全てを自分と同一化することで、異分子を排除し、ユートピアを作り上げようと目論む。確かに全人類自分だったら、意見が割れることもないし、気持ちは楽なんだろうけど。それって楽しいのかなあ?違う意見をぶつけ合うと、たしかに喧嘩にもなるけど、あーでもない、こーでもないと話し合うから楽しいんだと思ったりもする。なによりも、皆自分と同じ顔してたら飽きるだろうに。
 アデルもどこかで踏みとどまって欲しい気もしてます。

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